新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

階段紀行・イタリア ヴェネツィア編④ かたつむり(ボーヴォロ)の階段を昇ると、ヴェネツィアの庶民の家々が眼下に広がった。

2021-03-27 | 階段紀行・イタリア

 哲学者の一族、コンタリーニ家の宮殿の一部として15世紀に造られた外階段。ルネサンス様式とゴシック様式とが混じりあった形だ。

連続したアーチがらせん状に連なっており、「カタツムリ」を意味するボーヴォロの名が付けられた。

 こんな入口から上に昇って行く。

 窓からは周囲の景色が眺められる。ちょうどサルーテ教会のクーポラが正面に見えた。

 こちらはサンマルコ広場の鐘楼。

 ロケーション的に周りに大きなな教会などがないため、近場の庶民的な家々の様子も眺められる。

ただ、何度も付近を通りかかったが、いつも「見学不可」状態が続いていて、中に入ったのは1回きり。古い都市を見尽くそうとしても、そう簡単には門戸を開いてはくれない、ということだろう。

 トルチェッロ島は、ヴェネツィア発祥の地の1つ。7~10世紀には最も重要な街として2万人もの人がここに暮らしていたという。マラリアの流行で人々は他の島へ移住してしまい、今ではごく少数の人しか住んでいない。

そんな街に唯一手摺りの無い橋が存在する。

 通行禁止となっていたが、石を積み上げて造られた階段はちゃんと存在していた。

 ちなみにこの橋の名前は「悪魔の橋」。

カンナレージョ地区の外れをぶらぶら歩いていたら、こんな橋階段を見つけた。

 渡ってみると、ここはヴェネツィア本島の北辺で、イタリア半島が目の前に望める位置。

 鉄道橋の全体や海の模様が眺められるロケーションだった。

もう1か所。カルロ・ゴルドーニの家の階段。

 ゴルドーニはヴェネツィアの代表的作家だ。民衆の姿を描いた劇で大きな支持を集めた。その生家が博物館になっていて、たまたま通りがかったので入館してみた。このころはほとんど階段に注目していなかったので、こんな写真しか撮っていないが、いわゆる邸宅の中庭風なスペースについていた階段だ。

 

 

コメント (2)
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