まだカサミラの屋上を散歩している。建物の天辺は、自然の下辺と混じりあう場所。その接点であることを強く認識させるような空間を、ガウディは意図的に構成しているように思える。
そして、その接点のスペースで造形の喜びをあふれんばかりに表現しているのが、ガウディの建築だと感じてしまう。
喜んで写真を撮りまくっているうちに、私の影が兵士たちの造形の足元に溶け合ってしまった。
それにしてもバルセロナの青空は、本当に青い。
陽が傾いて少しずつ夜が忍び寄ってくる。
遠近法の学習のように造形が手前に、奥に、入り乱れる。
小さく開けられたアーチの向こうに、サグラダファミリアの姿がすっぽりはまった。
見事にアーチ越しに見えるサグラダファミリア。これもガウディが仕掛けたたくらみの1つだろうか。
こんな角度で見ると、妊婦さんのよう。
兵士たちの列をシルエットにして、太陽は空をオレンジに焦がす。
もう夕日は沈んだ。とんがった頭の連続は山並みにも見える。
上空に細い三日月が浮かんでいた。
さあ、もう夕食の時間だ。そろそろ街に戻ろう。
久しぶりにスペインの話を始めました。以前に行った時のもので、まだ紹介していなかった部分を改めてアップするものです。サグラダファミリアなどは前と比べてだいぶ外見も変わってきているので、今回は除きますが、他はあまり変化はないと思うので、順次紹介していく予定です。よろしく。
自然をテーマにしているという造形ですが、
私は魔法で作られたようだなぁと思って見てしまいます。
このデザインを人の手で作ったというのが信じられない細かなカーブやモチーフがステキです♪
日暮れとの色のマッチングは、自然の渓谷のようですね!