極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

雲丹と2012+

2010年04月18日 | 時事書評





 

法事を済ませ夕飯過ぎに帰宅すると、子ども達の
借りてきたDVDを彼女が映画『2012』を観ている
ではないか(『
河原撫子と2012』)。わたしは彼
女に五月蠅いわねというほどかなにがしか、映画
の解説していたらしい(記憶がない)。いくつか
の終末論は 2012年にポールシフトが起こり最後の
日を迎えると予言している。ポールシフトの原因
は小惑星の衝突や、
天の川銀河の中心と地球と太
陽が一直線に並ぶまれな天文現象の“銀河直列
”、
膨大な太陽熱の放射による地球内部の不安定化な
どが挙げられている。
プリンストン大学の地質学
者アダム・マルーフは、この説に異を唱え「
2012:
Countdown to Armageddon
」の中で「岩石の磁気分
析から明らかなように何百万年という単位でゆっ
くりと移動したのであって地震のような急激な動
きではないことは明白だ」と反論している




Adam Maloof


Pole-Shift Science With Adam Maloof



いま、黒点の発生率が地震や火山活動に与える影
響が無視できないという仮説が議論になっている。



1991年に Friis ChristensenLassenとによって明ら
かにされたもので、太陽黒点の発現パターンは11
年周期と言われ、実際には9.7年から11.8年の間で
変動している。短い周期は太陽の活動が活発であ
ることに対応し、長い周期は太陽の活動が不活発
であることに対応する。下図のaは、変化する黒
点周期を表し、bは北半球の気温偏差を示してい
るが、両者は非常に強い正の相関関係にある。


ところで、地球は表面から地殻、マントル、核に
区分され、地下30~60kmまでが地殻。地殻から、
地下2,900kmまでがマントル。マントルから、地球
の中心である地下6,400kmまでが核。マントルは岩
石でできている。地殻とマントルは流動性により、
次のように区別される。地下深度150kmまでが、リ
ソスフェア(岩石圏)であり、固くてほとんど流
れない。リソスフェアから地下深度700kmまでの幅
550kmが、アセノスフェア(岩流圏)であり、比較
的流動性がある。アセノスフェアから、地下深度
2,900kmまでの幅2,200kmがメソスフェアであり、
固い岩石の層となっている。核は金属でできてお
り、外核と内核に分かれる。メソスフェアから地
下深度5,100kmまでの幅2,200kmが外核であり流体
である。外核から地球の中心までの幅1,300kmが内
核で固体だとされる。







問題は、太陽の活動がこの50年で観測された中で
最も弱まり、太陽の黒点数が減少し、太陽風や太
陽磁場が弱まっているが、太陽圏が縮小ているこ
とで太陽圏外の宇宙風などの影響を受けやすく

る(→植物中のC14量の減少)。また、地球の地殻
にある海底超臨界層が膨張することで、マントル
流や海流に影響を与え、異常気象や火山活動や地
震活動を活発化させるのではという憶測を生んで
いることだ。因果関係は明確になってはいないが
有史以来のはじめての経験ではないか。そして、
状況によれば転変大動乱に一気に突入する事態も
想定されるのではないだろうか。





 Miss You, My Hawaii

【Intermission】

異常気象や地震や火山活動の活発化で、鬱陶
しい感じを拭えないから、ここはハワイアン
感覚で一丁いくしかないねと。

 Flying with Angels

 Saving Forever For 

 Blue Hawaii



 Pineapple Princess


 sea-urchin

【海胆、雲丹、海栗】

クリックすると新しいウィンドウで開きます うにパスタ

消費量では圧倒的に日本がトップで、世界で採れ
るウニの8割は日本で消費されている。生殖巣は
生のまま、すし種や生うにとして、あるいは塩と
アルコールを加えて加工した雲丹(うに)として
食用に供される。食用として採捕される種類は地
方によって決まっていて、北海道と東北地方北東
部ではエゾバフンウニとキタムラサキウニ、奄美、
沖縄地方ではシラヒゲウニ、そのほかの本州、四
国、九州の大部分の地域ではバフンウニ、ムラサ
キウニ、アカウニである。現在、確認されている
ウニの種類は世界で800種類以上。その中で漁獲
対象(食用)は16種類。



漁獲量では日本、韓国、ロシアが含まれる太平洋
北西部が最も多く、次にチリを中心とした太平洋
南東部、ロスアンジェルスなどが含まれる太平洋
中東部、そして大西洋北西部と続きます。その他
には大西洋北東部や地中海でも採れるが、日本の
消費量は桁はずれに多く、近年は生殖巣重量にし
て1年に2000トン以上を世界10数ヵ国から輸入して
いる。なぜそれほど日本人に好まれて海外では食
されないのか不思議だ。

 
 図 うにの養殖

ウニの生殖巣をきれいに引き出したものを生うに
といい、独特の芳香がある。生うにを塩湯で煮て
から加熱し、乾燥したものを焼うにといい、高級
品として扱われている。うにの産地は東海、東北、
北陸、西南海など広い地区にわたっているが、旧
国名に「前」のついた地方、越前(福井県)、羽
前(山形県)、陸前(宮城県、岩手県)、豊前(
福岡県、大分県)などのうにの味は格別に優れて
いる。また東北地方でうにの多くとれる地方では、
トコブシ、アワビなどの殻に生うにを詰めて蒸し
焼きにしたものがある。福島県小名浜地方では、
ハマグリやホッキガイの殻に詰めて焼いたものを
つくっている。うにの塩蔵加工には、泥うに、水
うに、練りうにの三種類がある。泥うには、生う
にを海水でよく洗い、水分を少し除き、2~3割の
塩を加えたもの、水うには、水分の一部を除き、
塩を多く加えたもの、練りうには、泥うにの水分
を少なくして調味料などを加え精製したもの。



越前の練りうには味がいい。これは、江戸時代に
徳川将軍家に献上用にする優秀な練りうにをつく
りだすために、加工法を多年にわたり研究した成
果である。うにをほかの食品に加えてつくりあげ
るうに加工品は、うにかまぼこ、うに煎餅などい
ろいろある。一般には海胆と海栗は生きた状態の
ウニに対して使われ、雲丹は粒ウニ、練りウニの
ような加工品にしたウニを意味する。

繁殖期になると雌雄はおのおの放卵、放精を行い
海中で受精がおこる。受精卵から生じる幼生は独
特な形をしていてエキノプルテウスとよばれる。
エキノプルテウス幼生は数週間海中を漂ったのち、
変態して底生生活に入る。寿命は5~6年のものが
多い。産卵期の1~2ヵ月前が最も身入りがよく味
がいいウニの「旬」とされる。



ウニには血行をよくする働きがあり、昔から強壮
剤 として重宝がられ「ウニのこたつ要らず」とい
う言葉がある。海女が冬の冷たい海に潜って平気
なのは、ウニをよく食べているからだともいわれ
ている。タウリンはイカ、タコ、貝類などに多く
含まれる成分でアミノ酸の一種です。最近ではさ
まざまな効用が解明されて注目を集めている。タ
ウリンの優れた効用には、貧血予防、心臓の働き
を強くする、血圧を下げる、不整脈の改善、動脈
硬化の予防、肝臓機能の強化などが挙げられる。



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