極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

コードレス商品考 

2012年05月15日 | デジタル革命渦論

 

 



 

 





折角、トイレの自動化が進んでいるにもかかわらずドアーの開閉は自動化していないとか、特別養護ホーム
などに石けん液・除菌液のディスペンサーは手動だとか、後もう少しが徹底されていない。別にかまわない
という考え方もあるだろうが、いやその逆の面倒だという不埒な考えもあるだろう。個人的に言えば、後者
になるかなぁ。しかし、そんな考えを解決する商品が出始めている。具体的には、乾電池(6ボルト)でセ
ンサーで感知し自動供給ポンプが作動するというものだ。これだと狭いスペースで簡単に利用できるという
ものだ。欲を言えば、自動充電出来て半永久的に使えれば、安くて・便利で・高性能という商品満足度の三
つの品質要求を満たせる。そうなんだ、コンパクトな自律分散型機能=ロボット商品が普及するデジタル革
命時代なのだと再確認しつつ、コードレス商品群の未来を、デジタル革命の第5則のイレージングの展開に
思いをはせた。

  特開平09-014129

【符号の説明

1 装置本体 2 手動ポンプ操作部押下機構部 3 電源部 4 手動ポンプ付容器保持部 5 押下機構
6 センサ(検出器) 7 手動ポンプ付容器 7a 手動ポンプ付容器の首部 8 手動ポンプ 9 操作部
10 乾電池 18 クランク(押下部材)18b クランクの先端部 21 モータ(駆動源)

  

■ 



ソニーとパナソニックが、次世代のテレビ技術とされる有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)事業で提携
交渉に入ったことが15日、明らかになった。共同で技術開発を進めることなどを検討。今後の交渉には流動
的な部分が多いが、実現すれば日本の電機業界をけん引してきた両雄が手を組み、先行する韓国勢を追撃す
ることになるとの情報が入る。この二社はライバルでもこれは驚きだが、その必要性はこのブログで記載し
たので冷静に受け止めている(環境工学研究所 WEEF)。省エネや可撓性が優れていることは周知のことだ
が、むしろ、もっと評価されて好いのは、有機エレクトロニクス技術進歩への貢献と亢進であり、より人間
性に近づいた商品化社会の実現ということだと思っている。

 【特開2012-043926|有機薄膜半導体の製造法】


図 二液滴交互着弾方法のダブルショット・インクジェット法の模式図

【符号の説明】

1 有機半導体を高濃度に溶解させた溶液によるインク(Aインク)用ヘッド
2 有機半導体を溶かさない有機溶媒によるインク(Bインク)用ヘッド
3 Aインク用ヘッドの開口部
4 Bインク用ヘッドの開口部
5 飛翔するAインクの液滴
6 飛翔するBインクの液滴
7 表面に親水処理を施した基板表面部位
8 表面に疎水処理を施した基板表面部位
9 基板表面に着滴後、親水処理を施した基板表面部位に貯まったインク
10 基板

粘性が比較的低いインクを扱う有力な印刷技術として、インクジェット印刷法が提案されているが、インク
ジェット印刷法により有機半導体薄膜を作製する方法は、有機半導体を有機溶媒等に高濃度に溶解させた溶
液(インク)をインクヘッドから基板上に滴下し、これに続く有機溶媒の蒸発によって有機半導体層を析出
させるもの。ただこの方法では、インク滴下後、液滴内部に対流を起こしつつ有機半導体の析出が進むため
溶媒が主に蒸発する液滴外縁部に材料の析出が集中してしまい、外縁部の膜厚が著しく厚い不均一な薄膜し
か得られない。


図 単一成分有機半導体薄膜の膜厚プロファイル


このため、膜形成特性を改善に、溶液内にポリ(α-メチルスチレン)などの可溶性ポリマーを混合させ、
液滴内部の対流を抑制する方法が提案されているが、低分子系の有機半導体に伝導性とは関係のないポリマ
ーを混合することで特性が劣化することや、滴下して得た膜形成全体の制御性や均一性などの観点からは、
十分でない。

また、低分子系の有機材料のインクジェット印刷法で、電子供与性分子と電子受容性分子の二種類の分子化
合物系導電性有機材料をダブルショット・インクジェット印刷法が提案されているが、この方法では、二種
類の分子化合物では原料分子と化合物との大きな溶解度差の利用が可能な場合に限られ、低分子系の有機半
導体で高いデバイス特性が得られるものが、単一成分の有機分子からなる有機材料が多いので実用性が低い。



写真 従来のシングルショット法(a)及びダブルショット法(b、c)により基板上に形成した単一成分
   有機半導体薄膜の偏光顕微鏡写真

このため、単成分の有機分子からなる有機半導体薄膜を、印刷法で製造する場合、ある決められた領域内に
周縁部を含めた膜質が、均質な膜厚でピンホールの少ない均質な有機半導体薄膜の次の特徴をもった製造方
法を提案する。


(1)有機半導体に親和性の高い有機溶媒に有機半導体を高濃度の第1インクと、親和性の低い有機溶媒の
  第2のインクを用意する工程と、第1及び第2のインクを基板上で混合する工程とで製造する。
(2)第1及び第2のインクは、基板上に各インクヘッドから同時又は交互に吐出させて(1)に記載の有
  機半導体薄膜を製造する。
(3)上記有機半導体が、TIPSペンタセンである。



本発明によれば、溶媒の蒸発と析出が同時に生じることによる液滴外縁部での凝集化を回避することができ
100μm以上×100μm以上の広い面積にわたって均一な膜質と膜厚を有する有機半導体層の作製が可能で、

れにより、優れたデバイス特性を示す有機半導体装置を印刷法にり、真空なしに構築可能となる。ロール・
トウ・ロールで、安価で、かつ大量生産に向いた製造工程化の道を開くことになる。



アンドロイドの世界を描いた映画『ブレードランナー』 を思い出したが今夜はこれが限界。有機エレクトロ
ニクス技術とアンドロイドとの関係についての考察はまたの機会にと。

コメント
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