極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

進化するお好み焼き

2012年05月29日 | 創作料理

 

 

岩沼市では海岸地域に「津波除け千年希望の丘」を作る計画の実証テストが進んでいる
ことを「あさイチ」で知る(「森の防波堤構想」)。これは 高さ10~20mの小高い丘を
何重にも築き、丘の高さと樹木によって、津波が来たときのエネルギーを減じて、住宅
工業団地などを守るもの。瓦やコンクリートなどのガレキを活用して作るが、その
に植栽などを行い、日常的には、訪れた皆さんが丘の上から海を眺め、また、木々か

生まれる新鮮な空気の中で、潮風や鳥のさえずりが聞こえる憩いの場、そして万が一の

避難所にもなる。丘に植える樹木は、国際的な植物生態学者、宮脇昭先生(横浜国立大
学名誉教授)によれば、土地本来の樹木によって構成された豊かな生物多様性を維持す
る森は、癒しの場、緑の保養所ともなり、厳しい環境にも耐えうる本物の森、いのちの
森となり、地震や火災、風水害から長年にわたり人命を守るものとし、ガレキを活用し
た、防潮林も提案実践してきたことを発展応用するもの。今後、津波除け千年希望の丘
が、いのちの森となるように単なる丘の築造だけでなく、樹木の選定なども含めた復興
計画を考えたいとのことだ(上の写真はこの計画発案の石川幹子東大教授)。

 



そこで問題になるのは、林野庁、環境省、復興庁の縦割り行政の弊害や技術的な課題、
あるいは既得権益団体の抵抗というものだ。林野庁はガス発生と地盤陥没などの危険性
の指摘だ、この問題は技術課題とで解消されるので問題がない。前者は、ガス抜き設備
を補完すれば良い、後者は、防潮堤基盤の三次元的動的空間密度と分散値の設定と測定
(加速度・傾斜度・張力など)ということになるから問題解決する。土建業者の既得権
益をめぐる問題は情報公開で解決する。



もうひとつ、今日のあさイチのアレンジティーの話。緑茶の効用は周知のことだがマリ
アージュについては書いてこなかったのだが「フレッシュオレンジティー」と「ほうじ
茶ジンジャエール」のレシピ紹介に脱帽だ。と、いうのもそんなに工夫しなくても茶カ
テキンはいくらでも摂取出来ると高をくくっていたのだから。その1→煎茶をいれる(
70
℃)のお湯90ccで2分間)→しぼったオレンジ果汁に蜂蜜を加え混ぜる→氷を入れた
グラスにオレンジと蜂蜜を加え、粗熱を取った前茶を注ぐ。その2→皮むき生姜を千切
りにし、きび砂糖と水を加え混ぜる→ラップして電子レンジで2~3分加熱しシロップ
に(吹きこぼれ防止に途中で止め撹拌)→ほうじ茶を煎り、水に入れ弱火で加熱した後
濾す→シロップ(上澄み)を加え冷えたほうじ茶を加え炭酸水を注ぐ(その他に甘酒グ
ラッセの紹介もあった)。
 

【ミニお好み焼きから】

ふわふわミニお好み焼き焼くだけ簡単!ふわふわミニお好み焼き

 

ちょっとした思いつきなのだが、オレンジパプリカをリング状に輪切りにして(直径に
して10センチメートル弱)、それを鉄板の上に載せリングの中にお好み焼きの生地と具
材を混ぜたものを入れて裏表焼き、同じように、他のリングには別の種類のお好みを焼
き、焼き終えたもののパプリカリングを外し、三段程度に焼き重ね二度焼きし、三色(
種類)のミニお好みの重ね焼きを思いついた。

 というのも、薄くて固いパリパリのピザは昔からあまり好みでなく、かといって、ソー
ス・マヨネーズたっぷりのべちゃべちゃのお好み焼きも敬遠気味だったことが思いつい
た理由なのだ。ところで、ピザの歴史は、古代ローマで食器代わりに平らなパンが使わ
れ、ピザ (pizza) の語は997年に南イタリアでラテン語で書かれた文献に登場するとい
うが、ピザが現在の形に近くなったのは、16世紀にスペイン人がインカからトマトを持
ち帰ってからで比較的新しい食べ物。18世紀にはスペイン領ナポリの貧しい住民がトマ
トとチーズをパンに乗せる具として使い始め、19世紀後半にイタリア王妃マルゲリータ
が気に入ってから一般にも広まったとされる。ピザ(pizza)は、小麦粉、水、塩、イー
スト、砂糖、少量のオリーブ油をこねた後に発酵させて作った生地を丸く薄くのばし、
その上に具を乗せ、オーブンや専用の竃などで焼く。小サイズのものは、区別してピッ
ツェッタ(イタリア語:pizzetta)と呼ばれるからこのミニお好み焼きはこちらの呼び
名に対応する。もっとも形状も様々で、高さのある深いパンを用いてチーズや具をたっ
ぷり入れて焼いたディープディッシュピザあるいはシカゴ風とよばれるものから、マル
ゲリータ、マリナーラ、クワットロ・フォルマッジ、クワットロ・スタジョーニ、ボス
カイオラ・木こり風とかピッツァ・アッラ・パーラ、シチリア風、カルツォーネなどた
くさんあるので、パリパリピザというのも流行に過ぎない。

Pizza Four Seasons

これに対し、お好み焼き類の起源は、安土桃山時代の千利休が作らせていた「麩の焼き」
であるといわれ、その後、麩の焼きを起源として江戸末期から明治にかけ、味噌の代わ
りに餡を巻いて作る「助惣焼」が生まれる。この食べ物は東京の麹町で生まれ、明治時
代には「もんじゃ焼き」「どんどん焼き」が生まれた。1923年(大正12年)の関東大震
災の際には主食的位置を占め、昭和になると東京ではウスターソースを塗って食べる「
もんじゃ焼き」や「一銭洋食」が食料不足を補う方法としてもてはやされるようになる。
それらが大阪にも伝わり、コンニャクや豆の具を入れしょう油味で食べる「ベタ焼」「
チョボ焼」が誕生し、それが各種鉄板料理へと派生、関西地方や広島県において現在「
お好み焼き」と呼ばれるスタイルに発展したといわれる(麩の焼き→助惣焼→もんじゃ
焼き→ どんどん焼き→「お好み焼き」)。


 おうちで簡単♪お好み焼き 


これを英語で言えば、スパーインポーズ・ミニピザ(Superimposed Minipiza)とでも呼
ぶのだろうが、ここはストレートにファニー・ミニピザとかハッピー・ミニピザでも呼
んでみてはと思う。ここで着色材として、ブログで紹介した野菜パウダー(「野菜パウ
ダー革命」)を使えばなお結構。そんなことを考えていると、鉄板焼きでなくても良い
ことに気づく。たこ焼き器ではないが、太鼓焼き器あるいは今川焼き器でもよい。要は
幾何学的に整って一寸オシャレで食べやすいデザインであれば良いというわけだ。これ
は食品文化戦略というもので、これは間違いなく、フードボールあるいは、たこ焼き(
「さぁ、ネオコンの出番だ。」)と同様に世界で流行すること間違いない。

コメント
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