極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

即席パスタを極める。

2011年05月19日 | 省エネ実践記



有田焼


【スパゲティを電子レンジで茹でる】



必要なものだけを、省エネルギーで美味く調理し食べるをテーマに『
席ラーメンを極める
』をブログ掲載したが、こんかいは『即席スパゲテ
ィを極める』。きのう有田焼タジン鍋(皿:17.9cm×19.5cm×高さ4.3
cm)が届いたので早速、パスタ麺(日清フーズのマ・マー:1.6mm)を
適当量取り出し、ニッパと料理用はさみで、15cm÷2=7.5cmに切り長さ
を整える。



そこに、電気ポットのお湯を乾麺上面まで注ぎ、ガーリックオイルを適
当量加え、蓋をして電子レンジで17分(メーカ指定時間)茹でる。この
時、蓋と皿が接するところが、沸騰するゆで汁が粘度をもっているので、
完全密封状態となり突沸する危険性があるので、それを避ける意味で、
上蓋と皿の間にスペーサー(野菜くずで良い)を噛まし一箇所、空気抜
きをつくっておく。

  



電子レンジが止まれば、タジン鍋をミトンで取り出し、蓋を取り外し、
茹で上がり具合を確認し、パスタ皿(有田焼←これは趣味ですが)に移
し替え、予め、電子レンジ、蒸し料理しておいた具に先ほどのお湯と香
辛料、ガーリックオイルを適量加え、先ほどのタジン鍋の蓋を被せ、約
2、3分電子レンジで加熱調理する。こんかいは、茹あがりパスタが上手
くできているのか検証実験のため、塩、胡椒味の素、ガーリックオイル、
粗挽き黒胡椒を適量加えただけで試食する。

その結果、予定通り何ら問題なくできあがった。お湯加減は、好みに合
わせ調整するだけで、手際よく準備調理すればワン・クォータ(15分)
で調理を済ませることができる。電子レンジを使った即席パスタのメリ
ットを箇条書きすれば次の通り。


1)省エネで短時間で美味しいパスタができあがる
2)廃棄物‘近似ゼロ’に加え、洗い物も少なく、省エネルギーで調理
  できる
3)蒸し料理のため栄養価を崩さず、旨味も逃がさず料理できる




※理工系人間のため、物差しやニッパを取り出し調理する格好に自分で
  自分を笑ってしまっていた。^^;






【ネオ界面科学時代】


きのうもブログ記載したが(『
シェールガスとオーレッドの真贋』)、
界面の挙動解析は非常に興味深く、重要であり、物質の表面設計では魔
法のようなことが起こりうる可能性をもつ。

これは旧聞になるが、京都大学の大北英生准教授らの研究グループの研
究で、色累増感太陽電池の色素と、有機薄膜太陽電池の高分材料を組み
合わせて、色素か高分子材暇どフラーレンの界面に自然と集まる現象を
解明したいという。

これによると、従来から、色素系太陽電池は変換効率が低い(~8%)こ
とが課題で高効率化の障壁では利用できる光が可視光領域に限られ、太
陽光の約4割を占める近赤外光の利用が困難なであり、高分子材料とフラ
ーレン(炭素原子によるサッカーボール状の構造物)からなる高分子太
陽電池に、近赤外光を吸収する色素を配置し、高効率化する方法(色素
増感)が考えられていたが、色素が凝集し、逆に太陽電池の機能が低下
させてしまう(前述ブログは、有機ELの塗膜方法でしたが)。そこで、
2009年に大北准教授らは、大きな置換基を有する色素を用いることで凝
集を防ぎ、高分子材料とフラーレンの界面に色素を配置した「色素増感
高分子太陽電池」の作製に成功していたが、なぜ色素が凝集せずに界面
に配置して効率よく発電するのかという原理については謎のままだった。


つまり、界面配置する色素の性質は、水と油の界面に集まる界面活性剤
に類似することを発見。これによると、表面エネルギーが適切な色素を
選択し、高分子材料などには結晶化しやすい材料を選択することで、色
素を界面に配置することができ、高分子太陽電池に色素を導入し性能向
上させることができるという。

つまり「溶液プロセスでの内部構造の制御できる」という新規技術の発
見でまた有機エレクトロニクスの進展に貢献できるという。





【スマートソーラーインターナショナル】

 

東京大学発のベンチャー企業、スマートソーラーインターナショナル(
東京・文京、富田孝司社長)は一般的な太陽光発電パネルに比べ、単位
面積当たりの発電量が二倍の新型パネル装置を開発。発電部に使う素材
や光を集める仕組みを工夫した。東日本大震災を受けた電力不足で太陽
光システムの需要が高まると判断。8月に生産を始め、10月に月産5万
個を目指すという(5月5日(木)日経産業新聞)。それによると、従来
:シリコン基板→今回:特殊化合物反応体基板を採用。変換効率はそれ
によると約1.3~1.4倍向上。加えて、稼働反射鏡を付加することでトー
タル2倍の変換効率にまで高まるという。


【特許事例:特開2010-278405】



「例えばゲルマニューム基板にガリウムヒ素半導体を積層化する場合、
ゲルマニュームとガリウムヒ素の組み合わせは格子定数のミスマッチが
小さいので、容易である。しかし、ゲルマニュームとシリコンやシリコ
ンとガリウムヒ素のように各々の格子定数が大きく異なる場合には、両
方の半導体層に極めて大きい歪応力が発生するために半導体層中に結晶
欠陥を発生せしめ、この欠陥が重大な変換効率の低下を招く。また、各
々のセルを電気的に接続するためのトンネル接合は極めて高濃度の半導
体層を形成する必要があるが、高濃度層を作製すること自体は禁制帯幅
の大きい半導体では不純物順位の大きくなり、良好なトンネルダイオー
ドを形成することは難しい(図2参照)」

「昇圧回路の電力損失を低減するために、昇圧回路の入力電圧の所定値
になるように、太陽電池セルを直列にしておき、モジュールの動作電圧
を所定値以上とする。太陽電池モジュールの負荷抵抗は最大電力点追尾
機能を有するように可変制御される。当該モジュールの出力電圧は、昇
圧回路の電力効率を高めるために適合する電圧に設定され」「異なる禁
制帯幅を有する太陽電池セルでは動作電圧が異なるので、各々の太陽電
池モジュールの出力電圧はその最小公倍数になる電圧あるいはその整数
倍の電圧に高めておくように設定する(図2参照)」

「集光するレンズユニットを有しかつ、複数の太陽電池と昇圧回路の対
を有しかつこれらを冷却ユニットに導入して冷媒により満たし、かつ冷
媒を放熱器に輸送して、太陽電池モジュールおよび昇圧回路で発生した
熱を回収し、かつ放熱する。これにより、大量の太陽エネルギーをレン
ズやミラーで集めても、発熱による太陽電池出力の低下を抑制し、かつ
昇圧回路からの発熱による温度の上昇を抑制して、損失を低減し動作特
性を高める(図3参照)」

以上、三点がこの新規考案の動機である。



図1 モジュール回路の接続図


図2 2つの異なるセルを積層化した太陽光発電システム概念説明図


図3 集光用冷却ユニット

【符号の説明】

3負荷抵抗 4昇圧回路 5逆流防止回路 6電力検出器 10太陽電池
モジュール 61レンズ 62冷却装置 63放熱器 64冷却液 120通信用チ
ップ 130通信線 200送電線

【実施例】

シリコンとゲルマニュームは各々のダイヤモンド構造をとり、各々の格
子定数は0.543nmと0.565nmである。お互いに格子整合はしていない半導
体材料である。基板はいずれも単結晶の〈100〉方位のp型基板とした。
表面層にはn
型拡散が施されている。n型の電極は表面の一部に銀電極、
p型電極は裏面の一部にアルミニューム電極がそれぞれ施されている。図
2のゲルマニュームセル(13)は11×11の121個に分割され、透明絶縁基板
(14)それぞれ直列接続されている。また シリコンセル(11)は7×7の49
個に分割され、石英の透明絶縁基板(12)直列接続されている。分割前
のセルの面積は1cm2としたが、セルの面積自体は本発明に関係するもの
ではない。

セルの接続は銀メッキを施した銅のタブであり、溶接により接続した。
各々のセルは透明石英基板(12)に部分的にチタン/銀からなる配線が施
されている。各々のセルの出力には電流検出器を付加した負荷抵抗が配
置され、最大出力点を追尾することが出来る。なお、(3)、(4)は、回路
に接続される負荷抵抗と昇圧回路を示している。

最大出力点は電流検出器からの信号は通信用チップを通して外部のデジ
タル信号プロセッサで演算され、負荷抵抗のインピーダンスを制御する。
当該負荷抵抗からの出力は昇圧回路の入力に導入される。昇圧回路(4

は同一石英基板上に形成された昇圧回路はオン抵抗の小さなシリコン
MOSFETとリアクトルとキャパシタと低抵抗ダイオードから構成される。
各々の昇圧回路(4)の出力電圧は電流検出器で、常時モニターされ所
定の電圧にそれぞれ制御する。電流検出器の情報は同一基板に搭載され
た通信用ICチップを通じでデジタルプロセッシングされ昇圧回路と負荷
抵抗にフィードバックされる。



以上というのが概要である(ややこしや、ややこしや)。



意図原理が理解できたもののメンテナンス面で問題がありそうな回路・
システム屋さんの発明のように思えるが如何に。ともあれご健闘をお
祈りする。

                            

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