極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

エネルギ-と環境 ㉛

2024年10月08日 | ネオコンバーテック
彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救ったと
伝えられる招と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦国時代の井伊
軍団編成の一種、あらゆる武具を朱りにした部隊編成のこと)と兜(かぶ
と)を合体させて生まれたキャラクタ-。
                                           
モニタリングサイト1000 
環境省が2003年度から、里地里山のほか、高山や森林・草原、砂浜な
ど約1000か所で継続的に行っている生態系調査で、「モニタリングサ
イト1000」と呼ばれる。このうち里地里山の調査は約200か所を対
象に、同協会が市民参加型で実施しており、今回は22年度までの記録を
分析結果、環境省の絶滅危惧種の基準となる「年間減少率3・5%以上」

1.鳥類:オナガ(減少率14・1%)。オナガ(減少率14・1%)。
スズメ(同3・6%)など16種で、集計対象とした身近な種106種の
約15% 2.チョウ類;クロセセリ(同22・0%)が最も減少率が高
かった。「減少率3・5%以上」となったのは国蝶(ちょう)として知ら
れるオオムラサキ(同10・4%)やイチモンジセセリ(同6・%)など
計34種で、103種のうち約33% 原因: ①里地里山の管理放棄が
影響している可能性 ②球温暖化による気温上昇が大きな地域のほうが、
鳥類やチョウ類、植物の種の減少幅が大きい。チョウ類では南方に分布の
起源を持つグループは、個体数の増加傾向。③ノウサギやヘイケボタルな
ども減少。外来種のアライグマやハクビシン、食害が懸念されるニホンジ
カやイノシシは増加傾向。
 


【完全循環水電解水素製造技術概論 ⑫】
海水淡水化方法・海水資源回収技術へ挑戦 
❏ 液体金属 その新たな可能性
 
尚、液体金属手法は先回も掲載しているので詳細は省略。
❏ 海水による有価物質の回収事業の考察事例
海水に溶存する有価資源の回収とその利用、Recovery and Its Utilization of 
Valuable Resources dissolved in Sea Water、Hidekazu YOSHIZAWA、
海水中には,様々な物質が溶け込んでおり,総資源量では陸上よりも多い.
海水中に存在する元素の濃度は希薄であり,陸上資源の回収とは異なる新

たな技術が必要である.現在,実用回収されているのは,塩化ナトリウム
(食塩),塩化マグネシウム(にがり),臭素,ヨウ素などがある.ウラ
ン,リチウムも実用化に向けた研究が行われている.
 

Bull. Soc. Sea Water Sci., Jpn., 72, 207 - 211(2018)
Table 1 ナイカイ塩業製造する化成品の概要
 
ところで、海水中には,様々な物質が溶け込んでおり,総資源量では陸上
よりも多い海水中に存在する元素の濃度は希薄であり,陸上資源の回収と
異なる新たな技術が必要である.現在,実用回収されているのは,塩化ナ
トリウム(食塩),塩化マグネシウム(にがり),臭素,ヨウ素などがあ
る.ウラン,リチウムも実用化に向けた研究が行われており、回収方法の
種類として、
⓵吸着法 :選択性を示す吸着材に吸着させる.希薄資源の回収に向く.
⓶溶媒抽出法:海水と混じり合わない溶媒を加え,特定成分を溶かし出し

抽出する.
⓷イオン交換法:特定物質が,イオン種の入れ替えを行う現象を利用する.
④生物濃縮法 生物が,取り込んだ物質を生体内に蓄積する現象を利用する.
⑤共沈法:単独では沈殿しない物質を,他の物質で誘発して一緒に沈殿さ

せる.
⑥浮選法:特定物質を気泡に付着させて分離するがあるが、これに.脱二

酸化炭素+脱マイクロプラスチックと水素製造・貯蔵+再エネ発電を組み込
んで社会還元使用とするプランがこのシステム目的である。
 
 
尚、巻頭の写真は佐賀大学海洋エネルギーのリチウム回収基礎実験装置。
生物吸着濃縮はわたしも体験しており、例えば、これに水中プラズマを加
え有価金属の濃縮回収しても良いかも。例えば、人工合成有機樹脂の粒体
及び濾過膜に吸着濃縮回収しても良いかも。因みに、下記に海水から有価
物回収特許事例を示す。
1.特表2024-503733 水からリチウムを濃縮するためのシステム及びプロセ
ス キング・アブドゥッラー・ユニバーシティ・オブ・サイエンス・アン
ド・テクノロジー
【要約】 流れ中のリチウム(Li)濃度を高めるためのセル(100)は、
ハウジング(102);ハウジング(102)内に位置し、ハウジング(
102)を第1の区画(104)及び第2の区画(106)に分割する稠
密リチウム選択膜(108);第1の区画(104)に位置するカソード
電極(105);第2の区画(106)に位置するアノード電極(107);
第2の区画(106)に流体連結され、第2の区画(106)に供給流れ
(110)を供給するように構成された第1の配管回路(116);第1
の区画(104)に流体連結され、第1の区画(104)を通って濃縮流
れ(120)を循環させるように構成された第2の配管回路(124);
並びにカソード電極とアノード電極の間に電圧を印加し、アノード電極上
での酸化性電気化学反応及びカソード電極上での還元性電気化学反応を開
始するように構成された電源(109)を含む。稠密リチウム選択膜は、
400μm未満の厚さを有する。
   
【図1】稠密リチウム選択膜を通して海水からリチウムイオンを移動させ
ることによって、流れ中のリチウム濃度を高めるためのセルの概略図  
【符号の説明】100 セル 102 ハウジング 104 第1の区画
105 カソード電極 106 第2の区画 107 アノード電極 108 

リチウム選択膜 110 供給流れ 112 供給リザーバ  114 ポンプ
116 配管回路 120 濃縮流れ 124 配管回路 126 濃縮リザーバ
140 酸 142 酸リザーバ 144 ポート 150 リチウムイオン
160 水素ガス 161 水素ガス用ポート 162 塩素ガス 163 塩

素ガス用ポート 170 コントローラー 171 センサー 210 L
aに乏しい層 220 Laに富む層 300 格子内空間 310 保護層
410 第3の区画 412 アノード流れ 414 リザーバ 420 アニ

オン交換膜 505 銅中空繊維カソード 507 内部チャンネル 510
 CO2ガス 510 補助ガス 612 アニオン交換膜 614 カソード
流れ616 リザーバ 620 配管回路 630 ガス分配器 630  Pt
-Ru被覆銅中空繊維エレメント(請求前:電気透析法)  

図15 各段階で異なるイオン寄与したファラデ-効率を図示 

 ※このように特にリチウムの回収懸案がラッシュ段階にあり、これを契機
に実用化技術が進化していく前夜にあるため、この特集もタチャブルに掲
をつづける。
 
懐かしの音楽 『 Superstar
 
 
 
 
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エネルギ-と環境 ㉚

2024年10月04日 | ネオコンバ-テック

彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救ったと
伝えられる招き猫と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦国時代の
軍団編成の一種、あらゆる武具を朱りにした部隊編成のこと)と兜(かぶ
と)を合体させて生まれたキャラクタ-。


【季語と短歌:10月4日】

      そぞろ寒 部屋のPC 熱暴走  
                 高山 宇(赤鬼
【今日の短歌研究】
第六十回短歌研究賞受賞後第一作五十首(抜粋4)         

                             擁 腫
                             坂井修一

      樗となりてひろらなる野に移りたし斤斧に屈することなきうちに
   明けのひかり天井・壁をしろくするああほのぼのとちひさな世界
   朝窓は風に吹かれて横扉く今年あだらし柳のみどり
   採血管いつつ並べて針を刺す看護師と語る百済観音
   病室にわれ漫画読むこのまひる健常者働き地球を汚す
   仕事したい歌も書きたい僧帽筋ベッドのうへでなずむずとする



【完全循環水電解水素製造技術概論 ⑪】
水素還元 光触媒 海水 淡水 シリコン ジルコニウム

1.特開2021-159825 光触媒体及びその製造方法 国立研究開発法人産
 業技術総合研究所
【要約】基材に、4~100nmの光触媒一次粒子が凝集してなる粒径が
2~2000μmの光触媒二次粒子及び無機バインダーが固定化された光
触媒体の製造方法であって、無機バインダーを含む溶液と、光触媒二次粒
子とを基材表面を覆うようにして存在させた後、80~350℃の温度に
加熱する工程を備える、光触媒体の製造方法。光触媒二次粒子が、半導体
元素、金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒化物、金属硫化物、金属セレン
化物、及び金属シリサイドからなる群より選択された少なくとも1種の光
触媒物質を含んでいる、光触媒体の製造方法。無機バインダーが、酸化グ
ラフェン、層状粘土、酸化チタン、及びシリカからなる群より選択される
少なくとも1種である、光触媒体の製造方法。



2.特開2024-95341 光触媒 光触媒体及びその製造方法 光触媒装置
 日立製作所
【要約】光触媒装置1は、アノードとして機能する第1電極10と、カソードとし
て機能する第2電極20とを備え、第1電極10は、光透過性および導電
性を有する第1透明導電基板(11,12)と、第1透明導電基板(11,
12)上に配置されており、光を吸収して電子と正孔を生じる第1光発電
層14と、第1光発電層14上に配置されており、光を照射されて酸化反
応を触媒する光触媒層15とを有し、第2電極20は、光透過性および導
電性を有する第2透明導電基板(21,22)と、第2透明導電基板(2
1,22)上に配置されており、光を吸収して電子と正孔を生じる第2光
発電層24と、第2光発電層24上に配置されており、還元反応を触媒す
る触媒層27とを有する。光起電力作用を両極で利用すると共に、光触媒
作用と光起電力作用を共役させて、光エネルギを利用した電極上の酸化還
元反応によって効率的に物質変換を行う光触媒装置を提供する。
図1.

【符号の説明】1,2,3,4,5 光触媒装置 10 第1電極 11
 第1透明基板(透明導電基板)12 第1導電層(透明導電基板)13 
第1電子輸送層 14 第1光発電層 15 光触媒層 16 助触媒
17 助触媒層 18 絶縁体 19 細線構造 20 第2電極 21 第

2透明基板(透明導電基板) 22 第2導電層(透明導電基板) 23 
電荷輸送層 24 第2光発電層 25 第2電子輸送層 26 導電反射層
27 触媒層 28 導電密着層 29 絶縁体 30 隔膜 50 外部電源
60 電圧計 61 基準電極 100 第1電解槽 101 第1ガス供給

装置 102 第1ガス排出装置 103 第1電解液供給装置 104 第
1電解液排出装置 110 第1電解液 120 第2電解液 200 第2
}電解槽 201 第2ガス供給装置 202 第2ガス排出装置 203
 第2電解液供給装置 204 第2電解液排出装置 
【発明の効果】
本発明によると、光起電力作用を両極で利用すると共に、光触媒作用と

光起電力作用を共役させて、光エネルギを利用した電極上の酸化還元反
応によって効率的に物質変換を行う光触媒装置を提供することができる。
----------------------------------------------------------------------------
❏ 産総研,ペロブスカイトPV自動作製システムを開発
10月2日、産総研は、世界初となるペロブスカイト太陽電池自動セル作製
システム
を開発。本システムは太陽電池の基板電極の洗浄から電子輸送層、
ペロブスカイト層、正孔輸送層の各種材料の積層、裏面電極の蒸着、セル
の分離まですべて自動で行い、さまざまなセル作製条件での自動試作が可
能となる。本システムにより、ペロブスカイト太陽電池の実用化に必要な
材料開発における評価や作製条件の検討を行う際に太陽電池性能を少ない
ばらつきで評価することが容易になる。セル作製条件の最適化を効率よく
行うことで、ペロブスカイト太陽電池の早期実用化と高性能化に貢献でき
る。

【要点】
①自動化で研究者による作業誤差を取り除き、太陽電池性能のばらつきを
 抑制
高い太陽電池性能が得られる最適作製条件の探索が可能
材料やプロセスの開発時間を短縮し、研究開発の効率を向

❏ 光電子機能を持つ有機薄膜開発
10月3日、東京科学大学らの研究グル-プは。さまざまな分子ユニット
やポリマーを二次元構造へ集合化させる超分子足場を用いたアプローチに
より,ペンタセンユニットが二次元集積化した有機薄膜を作製し,集合構
造においてペンタセンが高速な一重項分裂と,それに続く高効率なフリー
三重項生成の両方を発現することを見いだした。

図 三脚型トリプチセン超分子足場を利用したペンタセンクロモフォア
 二次元集積化((A)分子構造と(B)集合構造の模式図。C)1および
 (D)2の集合構造におけるアセンクロモフォアの配置の模式図。)
展開
本研究では、三脚型トリプチセン超分子足場を用いたアプローチにより、
一重項分裂を促進する配置にペンタセンを二次元集積化させることに成功
し、高速な一重項分裂と、それに続く高効率なフリー三重項生成の両方を
実現する有機薄膜を開発。一般的なデバイス構成に適合するように、二次
元ペンタセンアレイを基板表面に対して垂直に配向させることが今後の課
題であるが、くし形電極のような電極を横方向に配置した構成は、今回得
られたフィルム中のクロモフォアの配向と適合しており、デバイス応用な
どの道を開く可能性がある。また、今回の結果は、クロモフォアの光電子
機能を引き出す二次元集合体の開発において、三脚型トリプチセン超分子
足場を使用するアプローチの有用性を示している。

❏ シアノバクテリアのストレス順応応答
10月2日、東京薬科大学は、①シアノバクテリアで主要栄養素リンの欠
乏下,rRNAがより重要なリン化合物へ変換され,それによりリンの利用効
率が向上する順応応答を発見。②ポリリン酸(polyP)合成酵素遺伝子(pp
k1)の破壊により,シアノバクテリアの細胞ではpolyPとそれ以上に全リン
量が低下し,リン利用効率が向上することを発見。③ppk1のはたらきにより,
硫黄欠乏下,シアノバクテリアの細胞ではpolyPとそれ以上に全リン量が増
加すること,つまり,リンの蓄積能が増強することを発見。④本研究の発
見は,光合成微生物を用いた有用物質生産時のリン投与量制限,そして農
作物栽培を見据えた排水からのリン回収・資源化,つまり持続可能な物質
生産へ応用が可能となる。.

図3 Synechocystisにおけるppk1の生化学的機能.
(A)+S下,あるいは-S下,sll0290破壊が全PとpolyPの各量に及ぼす影響.

蛍光顕微鏡法(B),電子顕微鏡法(C)によるpolyP顆粒の観察.(D)in 
vivo 31P NMR法による可溶性polyPの検出.
研究グループは,リン資源が世界で枯渇しつつある中,その効率的活用に
基づく,持続可能な物質生産系の開発へと応用可能だとしている。

懐かしの音楽 『Only Yesterday



「オンリー・イエスタデイ」(Only Yesterday)は、カーペンターズが
1975年に発表したシングル。アルバム『緑の地平線〜ホライゾン』からの
第2弾シングル。同アルバムでは、新たに24トラックのマルチトラックレコ
ーダーが導入され、リチャード・カーペンターは、この曲のレコーディン
グが最も手間がかかったという。米国ではBillboard Hot 100で4位、イー
ジー・リスニング・チャート(後のアダルト・コンテンポラリー・チャー
ト)で1位。2007年4月9日、イギリスのBBC Oneは、この曲からタイトルを
取ったカーペンターズのドキュメンタリー番組『Only Yesterday:The Carp- 
enters' Story』を放送。

悲しくて寂しかったのは
つい昨日までのこと
あなたは教えてくれた
過去や涙とサヨナラする方法を

あなたを抱きしめると
ベイビー ベイビー
すべてがうまくいく気がするわ
ベイビー ベイビー
あなたの愛で私は自由になった
永遠に終わらない歌のように


● 今夜の寸評: 「憲法九条』と『誰がために鐘は鳴る」①
 人間は誰も、それ自体で完結した島ではない。すべての人間は大陸の
 一部であり、大地の一部である。土塊が海に流されれば、ヨーロッパ
 は小さくなる。岬が流されれば、友人や自分の領地が流されれば、ヨ
 ーロッパは小さくなる。誰かの死は私を小さくする。なぜなら、私は
 人類に関わっているからだ。だから、鐘が誰のために鳴るのか尋ねて
 はならない。鐘はあなたのために鳴っているのだ。


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エネルギ-と環境 ㉙

2024年10月02日 | ネオコンバーテック
彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救ったと
伝えられる招き猫と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦国時代の
軍団編成の一種、あらゆる武具を朱りにした部隊編成のこと)と兜(かぶ
と)を合体させて生まれたキャラクタ-。


【完全循環水電解水素製造技術概論 ⑩】
 今回は水素貯蔵技術の製造事例研究を行う。
1.特開2016-124730 高圧水素製造法および製造システム 国立研
 究開発法人産業技術総合研究所
【要約】下図1のごとく、ギ酸脱水反応器から、二酸化炭素と水素を7.3M
Pa以上の高圧ガスを32℃以下にし、二酸化炭素のみを液化させた液相と、
水素を豊化させたガス相の二相にすることで、高圧状態のまま、より純度
の高い水素含有ガスを得る技術で、ギ酸脱水素反応器から二酸化炭素と水
素を含む高圧ガスを、100℃以下の温和な条件で、大幅な昇圧または減圧す
る工程を経ること無く、高圧状態のまま水素と二酸化炭素を分離し、精製
された高圧水素を供給する手法およびシステムを提供する。

図1 【符号の説明】

【発明の効果】  本発明の高圧水素製造方法および製造システムは、ギ酸
脱水素反応することによって得られる二酸化炭素と水素が100MPa以上の高
のガスとなり、更に、大きく減圧することなくそのまま気液分離器によっ
て純度の高い高圧の水素を簡便に供給することができる。多くの高圧水素
供給システムは、低圧で膜分離を介して水素を精製したのちに圧縮機で圧
縮して高圧水素を供給する手法が多いが、当該システムはこれらの機器類
や工程を必要としないことから、簡便なシステムが組める上、駆動に必要
なエネルギーも少なくて済む。特に、水素貯蔵剤にギ酸を用いたことから、
100℃以下の低い温度で駆動することから、将来、水素をエネルギーとし
たエネルギーシステムを構築する上で、安全なシステムを構築することが
できる。また、シンプルな構造故に、小型化も可能であり、大型水素供給
システムから、小型供給システムまで幅広いスケールでの対応が容易であ
る。

2.特開2013-29180 水素貯蔵用複合容器及び水素充填方法 JX日鉱日
石エネルギー株式会社
【要約】下図1のごとくライナー2を繊維及び樹脂4で補強した複合容器
であって、内部に、温度303K、水素の平衡圧35MPaであるときの
水素吸蔵能が0.5質量%未満である充填材料を1~25体積%存在させ
た、水素貯蔵用複合容器で、多量の水素を貯蔵でき、水素充填時において
プレクールを必要としない、もしくは、プレクールが少なくてすみ、従来
よりも簡便に水素を充填できる水素貯蔵用複合容器を提供すること。

【選択図】図1
【符号の説明】1…水素貯蔵用複合容器、2…ライナー、4…繊維及び樹
脂、8…多孔性炭素材料、12…口金、14,16…水素供給管、20…
充填材料。
【特許請求の範囲】
【請求項1】ライナーを繊維及び樹脂で補強した複合容器であって、内部

に、温度303K、水素の平衡圧35MPaであるときの水素吸蔵能が
0.5質量%未満である充填材料を1~25体積%存在させた、水素貯蔵
用複合容器。(後略)

3.特許第7472399 白金担持アルミナ触媒及びその製造方法ならびにそ
 の触媒を用いた水素化芳香族類の脱水素方法 千代田化工建設株式会社
【産業上の利用可能性】  本発明のエッグシェル型白金担持アルミナ触媒、
および均一型白金担持アルミナ触媒は、水素エネルギーキャリアとして利
用されるメチルシクロヘキサン等の水素化芳香族類の脱水素反応に好適に
利用でき、有機ケミカルハイドライド法水素貯蔵輸送システムの実用化に
資するほか、白金担持アルミナ触媒が利用されている既存の触媒反応プロ
セスに広く適用できる可能性があり、産業上の利用性が非常に高い発明で
ある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 水素化芳香族類の脱水素反応に用いられる白金担持アルミナ

触媒であって、 アルミナ担体と、 前記アルミナ担体に担持された白金と、
を有し、 前記アルミナ担体は、表面積が200m2/g以上、細孔容積が
0.50m3/g以上、平均細孔径が60Å~150Åの範囲、かつ全細孔
容積に対して平均細孔径±30Åの細孔が占める割合が60%以上のγ—ア
ルミナ担体を含み、 前記γ—アルミナ担体には、前記白金の粒子が白金元
素(Pt)として0.1重量%~1.5重量%の範囲で担持されており、
 透過型電子顕微鏡を用いた直接観察により、前記白金の粒子の70%以上

が8~15Åの大きさを有する、白金担持アルミナ触媒。
【請求項2】 前記γーアルミナ担体には、硫黄または硫黄化合物が硫黄元

素(S)として0.5重量%~1.2重量%の範囲で含まれる、請求項1に
記載の白金担持アルミナ触媒。
【請求項3】 前記γ—アルミナ担体には、アルカリ金属が0.5重量%~

1.5重量%の範囲で担持され、 前記アルカリ金属が、ナトリウムおよ
びカリウムである、請求項1または請求項2に記載の白金担持アルミナ触媒。
【請求項4】 請求項1に記載の白金担持アルミナ触媒の製造方法であって、
 前記γ—アルミナ担体の調製において、 アルミニウムを含む酸性水溶液に

アルカリ性水溶液を加えて、水酸化アルミニウムとして得られるベーマイト
を乾燥した後に、250℃~400℃の範囲の温度かつ1~12時間の範
囲の時間で焼成する、白金担持アルミナ触媒の製造方法。
【請求項5】 前記焼成後の前記γ—アルミナ担体に対し、白金試薬水溶液

として塩化白金酸水溶液を使用して、白金元素としての含有量が0.5重
量%~1.5重量%の範囲となるように前記白金を含侵させ、乾燥し、そ
の後に250℃~400℃の範囲の温度で焼成する、請求項4に記載の白
金担持アルミナ触媒の製造方法。
【請求項6】 前記白金を含浸させ、乾燥し、その後に焼成した前記γーア

ルミナ担体を水素還元し、 前記水素還元の温度が、前記ベーマイトを乾燥
した後に焼成する前記温度よりも高く、前記白金を含侵させた前記γ—アル
ミナ担体を乾燥後に焼成する前記温度よりも高く、かつ300℃~450
℃の範囲である、請求項5に記載の白金担持アルミナ触媒の製造方法。
【請求項7】 前記水素還元の時間が、1~15時間の範囲である、請求項

6に記載の白金担持アルミナ触媒の製造方法。
【請求項8】 前記γーアルミナ担体には、硫黄または硫黄化合物が硫黄元

素(S)として0.5重量%~1.2重量%の範囲で含まれる、請求項4
から請求項7のいずれか1項に記載の白金担持アルミナ触媒の製造方法。
【請求項9】前記焼成後の前記γ—アルミナ担体に対し、硫酸アンモニウ

ム水溶液を含侵させ、その後に、250℃~400℃の範囲の温度かつ1~
12時間の範囲の時間で焼成する、請求項4から請求項8のいずれか1項
に記載の白金担持アルミナ触媒の製造方法。
【請求項10】硫黄を含まない前記γーアルミナ担体または硫黄を含む前

記γーアルミナ担体に白金を含侵させ、乾燥し、その後に焼成して白金担
持γーアルミナ担体を生成し、前記白金担持γーアルミナ担体に対し、ア
ルカリ金属が0.5重量%~1.5重量%の範囲で含まれるように含侵さ
せ、乾燥した後に焼成を行わずに水素還元し、前記水素還元の温度が、前
記ベーマイトを乾燥した後に焼成する前記温度よりも高く、前記白金を含
侵させた前記γ—アルミナ担体を乾燥後に焼成する前記温度よりも高く、か
つ300℃~450℃の範囲である、請求項5に記載の白金担持アルミナ
触媒の製造方法。
【請求項11】 前記アルカリ金属が、ナトリウムおよびカリウムである請

求項10に記載の白金担持アルミナ触媒の製造方法。
【請求項12】 前記水素還元の時間が1~15時間の範囲である、請求項1

0または請求項11に記載の白金担持アルミナ触媒の製造方法。
【請求項13】 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の白金担持ア

ルミナ触媒を用いて水素化芳香族類を脱水素する、水素化芳香族類の脱水
素方法。
【請求項14】 前記水素化芳香族類が、単環芳香族類の水素化物、2環芳

香族類の水素化物、及び3環以上の芳香環を有する化合物の水素化物から
なる群から選ばれた1種又は2種以上の混合物である、請求項13に記載
の水素化芳香族類の脱水素方法。
【請求項15】  前記水素化芳香族類が、メチルシクロヘキサン、シクロ

ヘキサン、トリメチルシクロヘキサン、デカリン、及びジベンゾトリオー
ルからなる群から選ばれた1種又は2種以上の混合物である、請求項13
に記載の水素化芳香族類の脱水素方法。

4.特許第7029742号 電解研磨液及びそれを用いたステンレス鋼の電解
 研磨方法並びに耐食性に優れるステンレス鋼の製造方法 株式会社アサ
 ヒメッキ他
【要約】下図3のごとく、リン酸及び少なくとも1種の有機スルホン酸の
みからなるステンレス鋼用電解研磨液であって、リン酸濃度が25~50
vol%、かつ有機スルホン酸濃度が50~75vol%の電解研磨液で
ある。電解研磨処理にパルス電圧印加処理、ミクロ曝気処理を併用できる。
不働態膜を被覆した耐食性を有するステンレス鋼の製造方法は、リン酸及
び少なくとも1種の有機スルホン酸のみからなるステンレス鋼用電解研磨
液で電解研磨する電解研磨処理工程と、不働態化処理工程が、少なくとも
2以上の独立した不働態化処理工程を逐次行うことを特徴とする。
  図3
【符号の説明】100 電解研磨装置 10 電解研磨処理槽 11 マイク
ロバブル発生装置 12 マイクロバブル送気管 13 マイクロバブル 
14 散気装置 15 コンプレッサー 16 送気管 17 旋回流 20 
パルス電圧発生装置 21 被研磨金属 22 導線 23 電解研磨液
31 不働態化皮膜 32 ステンレス鋼

【発明の効果】


5.特開ホウ化水素シート及び担体を含む組成物及びそれを
 用いる水素放出方法 
【要約】前記課題は、本発明のホウ化水素シート及び担体を含む組成物
あって、紫外光の透過度が0%を超えて100%より小さくなるよう、ホ
ウ化水素シート及び担体を、1:0.1~100の容積比で含む組成物に
よって解決することができる。
【図1】ホウ素及び水素からなるホウ化水素シート構造を3次元で示した
図(A)、及びホウ素、水素、及び酸素を含むホウ化水素シートの構造を
模式的に示した図(B)。


図2 実施例1の組成物における、水素の放出を模式的に示した図
  
図2 実施例1の組成物における、  図3 比較例1の組成物における、
  水素の放出を模式的に示した図    水素の放出を模式的に示した

【発明の効果】

以上、次回も水素素貯蔵の最新技術と光触媒の製造に係わる新規特許技術
情報のリサ-チを掲載。

❏ 赤色ナノ結晶LEDで世界最高水準の発光効率とデバイス寿命を維持し
 大幅な高輝度化に成功

9月2日、山形大学の研究グループが,赤色ナノ結晶LEDにおける世界最
高水準の発光効率とデバイス寿命を維持しながら,大幅な高輝度化に成功。
【概要】超小型・高精細な次世代のディスプレー技術が求められているが,
材料的な壁に直面し有効な解決法は見出されていなかった。
【要点】
1.赤色発光ペロブスカイト(CsPbI3)ナノ結晶をメタクリレート系のポ
 リマーバインダーに分散することで、LEDの発光安定性と発光効率を大幅
 に向上。
2.青色発光する窒化物半導体(InGaN)LED上にCsPbI3ナノ結晶膜を形成
 して赤色変換LEDを作製➲優れた外部量子効率(26.2%)とデバイス半
 減寿命(103時間)を維持しながら、一桁程度高輝度化(3.5 mW/cm2, 
 1.9 × 103 cd/m2)することに成功。
3.光の三原色(RGB:赤緑青)のLEDを一体集積化することで、次世代の
 マイクロLEDディスプレイに向けた研究の加速が期待されている。

【掲載論文】
論文タイトル: Highly stable and bright CsPbI3 nanocrystal red emitters based on 
         color-conversion from InGaN-based blue light-emitting diodes
雑誌: Applied Physics Letters 125, 133502 (2024). DOI: 10.1063/5.0227291

 懐かしの音楽 『ソレティア


ニール・セダカとフィル・コーディーによって作られ、もともとはニール・
セダカ自身がレコーディングしていた「Solitaire」は、これまで最もカヴ
ァーされてきた楽曲のひとつである。エルヴィス・プレスリーからトニー・
クリスティ、そしてザ・サーチャーズに至るまで、多くのアーティストに
よって解釈されてきた。その中でも間違いなく抜きん出ているのは、1975
カーペンターズによるカヴァー曲。

コメント (1)
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