NAO日和

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<1月の鑑賞予定映画>

「室町無頼」「サンセット・サンライズ」「雪の花ーともに在りてー」「アンダーニンジャ」

「夜明けの街で」

2011年10月24日 | 邦画

 ~この恋は、甘い地獄~

2011年   日本映画    (11.10.08公開)
配給:角川映画          上映時間:129分
監督:若松節朗
原作:東野圭吾   『夜明けの街で』(角川文庫刊)
脚本:川崎いずみ
出演:岸谷五朗/深田恭子/木村多江/石黒賢/萬田久子/中村雅敏

<見どころ>
不倫を忌み嫌っていたはずの中年サラリーマンがふとしたことから派遣社員と恋に落ち、
やがて相手から思いも寄らぬ秘密を打ち明けられ、情愛と現実のはざまで関係がねじれていく
姿を描くラブストーリー。累計120万部を突破した東野圭吾のベストセラー小説を原作に、
『沈まぬ太陽』の若松節朗監督が恋愛地獄に落ちた男の苦悩をドラマチックに描出。
不倫にとらわれる主人公を岸谷五朗が演じるほか、その相手役の深田恭子ら演技派キャストの
好演も見逃せない。

<ストーリー>
大手建設会社の課長・渡部(岸谷五朗)は理想的な家庭生活を送っていたが、ある日、会社に
派遣社員として入ってきた仲西秋葉(深田恭子)と一夜を共にしてしまう。
自分の中にまだときめく感情が残っていたことに驚きを感じた渡部は秋葉との逢瀬を重ねるが
あるとき彼女から自分は殺人犯という衝撃の告白をされ……。 (シネマトゥディより)

<感想>
東野圭吾作品はだいたい読んでいますが、これは未読。

不倫される女を「セカンドバージン」で演じた深キョン。
あの作品で、“あなたはただエッチが欲しかったのよ”のセリフにドン引きしてしまいましたので
いささか不安を感じながらの鑑賞。

「ミステリー作家が書くラブストーリー」って謳ってたけど、LOVEって感じじゃないよね。
不倫愛を描いていて、ミステリーとも恋愛映画ともいえなく、中途半端に感じるかも。

それにしても、渡部のおもしろいように不倫にのめり込んで行く様は、
面白いし哀れにも見えちゃう。
 
「1回なら浮気(あるいは事故)、それ以上なら不倫と呼ぶ」というセリフが出てくるが
確かにそう思います。 不倫は身も心も奪われてしまうもの。妻からしたら、これは
耐えられないなぁ・・・。
愛人役の深キョンは、かわいいけれど、うーんやっぱり不倫の色気がいまひとつ
ないような・・・・。
それにしても、秋葉の持つ衝撃の秘密っていうのは、たいして「衝撃」でもなかった。
ある程度予測はついてたし、ミステリーでも何でもなかったから、この辺は肩透かしを
食らった印象でした。

このままだったら、ただの映画になるとこだったが、この方の演技で救われました。

いやぁ~木村さんは、こういう薄幸の女性役はハマリますね。

夫の浮気を薄々感じながらも、家庭を支える妻役を演じてたのですが
最後の最後に見せる、なんとも言いがたい怨念を含んだ顔は、ゾゾッとしました。
あの演技で、この映画の本質が出ていると思います。

不倫は、前に進むのも地獄、後ろに引き下がるのも地獄。

渡部は、前に進む地獄の覚悟はうすうすしてたけど、後ろに下がる地獄の覚悟は
あったのでしょうか?

女性のほうが、案外堂々としているかも?

点数:7点 (10点満点)

コメント (10)
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