NAO日和

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<12月の鑑賞予定映画>

「はたらく細胞」「聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメン VS 悪魔軍団~」「私にふさわしいホテル」

「ステキな金縛り」

2011年10月31日 | さ~た行の映画

~証人はただ一人、落ち武者の幽霊~

2011年   日本映画       (11.10.29公開)
配給:東宝               上映時間:142分
脚本と監督:三谷幸喜       製作:亀山千広 島谷能成
製作:フジテレビ 東宝        制作プロダクション:シネバザール
美術:種田陽平            音楽:荻野清子
衣裳デザイン:宇都宮いく子
〔出演〕
深津絵里、西田敏行、阿部 寛、竹内結子、浅野忠信、草 剛、中井貴一
市村正親、小日向文世、小林 隆、KAN、木下隆行(TKO)、山本 亘、山本耕史
戸田恵子、浅野和之、生瀬勝久、梶原 善、阿南健治、近藤芳正
佐藤浩市、深田恭子、篠原涼子、唐沢寿明

<見どころ>
『ザ・マジックアワー』の三谷幸喜監督と深津絵里が再び手を組み、痛快なドタバタ劇に
挑戦した法廷ミステリー。ある殺人事件の弁護を依頼されたダメ弁護士が、落ち武者の幽霊を
証言台に立たせようと四苦八苦する姿を活写する。
俳優陣も西田敏行に阿部寛、竹内結子に浅野忠信に中井貴一と超豪華。三谷監督お得意の
コメディーの要素を随所に散りばめながらも、笑いに涙にサスペンスに幽霊の出現までありの
摩訶(まか)不思議な物語にくぎ付け。

<ストーリー>
失敗が続いて後がない弁護士の宝生エミ(深津絵里)は、ある殺人事件を担当することになる。
被告人(KAN)は犯行が行われたときに自分は金縛りにあっていたので、完ぺきなアリバイが
あると自らの身の潔白を主張。
エミはそのアリバイを実証するため、被告人の上に一晩中のしかかっていた幽霊の落ち武者、
六兵衛(西田敏行)を証人として法廷に召喚させるが……。

<感想>

三谷ワールド満載!の映画でした。

前回の「マジック・アワー」では恋人同士だった深津さんと西田さん。

今回は、弁護士と落ち武者幽霊で、息のあった演技を見せてくれます。
それにしても深津さんの演技力は凄いな~。
「悪人」のシリアスな役も見事でしたが、今回のはっちゃけた役も見事に演じています。
このエミ役は深津さんにしか出来ないかもしれません。

お話は、ある殺人事件で犯人は捕まるが、自分はアリバイがあると主張。
そしてそれを証明できるのが、落ち武者の幽霊。かくて前代未聞の法定劇は始まる・・・というお話。

荒唐無稽なお話だけれど、今年は震災があったせいか?
こういうお話もアリなんじゃない?と思えてきます。
「魂の存在」となると、とかく重苦しい話になりがちですが、三谷脚本はそういうのを
取っ払って、「この世からいなくなっても、向こうの世界でいつもこうして見守ってるんだよ」と
いうのが、嫌味なく自然に描かれています。

それが印象的だったのが、小佐野検事官と死んだ犬との再会。
あのシーンは、ウルっときたなぁ~~。

そうそう、過去の三谷作品からのカメオ出演もありましたよね。
 
一番笑えたのが、「マジック・アワー」で主役だったベラ富樫こと村田大樹演じた佐藤浩市さん。
たった1シーンだけでしたが、「村田大樹です」って言った瞬間に吹いちゃいました。
あと、「THE 有頂天ホテル」からも、篠原涼子さん演じたヨーコちゃんも出演。
個人的には、「アンフェア」のクールな篠原さんよりも、こういう篠原さんのほうが好きです。

「三谷組」というべきでしょうか?三谷作品によく出てくる豪華な俳優さんたちが今回も出演。
それにしても主役はれるような人たちが、脇役やちょい役で出たり、毎回贅沢な使い方です。
 
竹内結子さん、一人二役での登場でしたが、あの時点でもぅ話のオチはわかっちゃいました。
にしても、普段の竹内さんとは思えないほど、超濃いメークで、ちょっとビックリ。
おキレイですから、すごく映えていましたが。

これぞ娯楽映画!と言った作品で、素直に楽しめる映画です。

難と言えば、三谷作品に必ず出てくる人が大多数なので、「あぁ~また出てる」という感は
否めません。個人的には、ちょっと飽きてきてるので、次回は意外性のあるキャスティングで
お願いしたいです。
それと、三谷監督のやりたいことを全て詰めたのはいいのですが、ちょっと長いな~。
余計なシーン(阿倍つくつくが2回も出てくる所とか)をカットして、もっとコンパクトに
したほうがよかったかも?そうすれば2時間でまとまると思うんですよね。
ちょっと142分は、長すぎ。

とはいうものの、これだけ練れた脚本でこれだけの俳優陣。
泣いて笑って、忙しい映画でした。 オススメの作品です。

そうそう、エンドロールも凝ってますので、最後まで立たずにご鑑賞あれ。

点数:9点 (10点満点)

~予告編~

コメント (4)
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