<3月の鑑賞予定映画>
~君となら、強くなれる。~
2015年 日本映画 (2015.07.11)
配給:東宝 上映時間:
企画・制作:スタジオ地図
監督・脚本・原作:細田守
作画監督:山下高明/西田達三
音楽:高木正勝
主題歌:Mr.Children 『Starting Over』
声の出演:役所広司/宮崎あおい/染谷将太/広瀬すず/山路和弘
宮野真守/山口勝平/長塚圭史/麻生久美子/黒木華
諸星すみれ/大野百花/津川雅彦/リリー・フランキー/大泉洋
<見どころ>
『サマーウォーズ』などの細田守が監督を務め、人間界とバケモノ界が存在する
パラレルワールドを舞台に孤独な少年とバケモノの交流を描くアニメーション。
人間界「渋谷」で一人ぼっちの少年と、バケモノ界「渋天街」で孤独なバケモノ。
本来出会うはずのない彼らが繰り広げる修行と冒険を映す。バケモノと少年の声を
役所広司と宮崎あおいが担当するほか、染谷将太や広瀬すずら人気俳優が声優
として名を連ねる。不幸な少年が身勝手なバケモノとの出会いにより成長し、
絆を深めていく感動的な物語に期待。
<ストーリー>
人間界「渋谷」とバケモノ界「渋天街」は、交わることのない二つの世界。
ある日、渋谷にいた少年が渋天街のバケモノ・熊徹に出会う。少年は強くなるため
に渋天街で熊徹の弟子となり、熊徹は少年を九太と命名。ある日、成長して渋谷へ
戻った九太は、高校生の楓から新しい世界や価値観を吸収し、生きるべき世界を
模索するように。そんな中、両世界を巻き込む事件が起こり……。
<感想>
細田監督作品が好きなので、公開前から楽しみにしていました。
渋谷から渋天街へ迷い込むシーンは、「千と千尋の神隠し」を意識したかのような
手法でしたし、話の感じは細田版「ベストキッド」って印象。
肝心の声優は、意外にすんなり溶け込めたかな?役所さんも、はじめはどうかな?と
思いましたが、熊徹のキャラに合っていたの良し!かと。
あと、広瀬すずちゃんは、声優でもイケるなぁ~と思いました。
宮崎あおいちゃんは、うーん・・・・ぶっちゃけ、少年の声にはやっぱり聞こえなかった・・・。
最後まで絵と声の違和感が残っちゃった~。後半、染谷将太君に変わってからは
安心して観ることが出来ました。
人は誰もが、心に闇を抱えて生きている。それを、どう受け止め向かい合っていくか?
九太はそこで、「人は独りでは強くなれない。」と言うことを知り、そして闇を受け入れ
心に剣を持つ・・・・。
九太が、そのことを十分理解したことを知った多々良と百秋坊との会話が
また泣けてきましたね・・・。
作画は今回も美しかった。雲の描き方もきれいだったし、リアルに渋谷の街を
描いているのも驚きました。そして、クジラのシーンはとても幻想的でした。
あ、でも「ライフ・オブ・パイ」を思い出したな~このシーンは。
難を言えば、一郎彦の背景描写が不十分だったかな?
あの展開は、ちょっと唐突に感じてしまいました。
「おおかみこどもの雨と雪」が母親の話なら、こちらは父の話。
今回も、心地よい余韻を残してくれる作品に仕上がっていました。
親子で観てほしいと思います。
点数:10点 (10点中)