<3月の鑑賞予定映画>
~ごめんあそばせ、宮廷では良心は不用品よ~
2018年 アイルランド/アメリカ/イギリス合作 PG12指定 (2019.02.15公開)
第91回アカデミー賞 主演女優賞受賞作品
配給:20世紀FOX映画 上映時間:120分
監督:ヨルゴス・ランティモス
脚本:デボラ・デイヴィス/トニー・マクナマラ
衣装デザイン:サンディ・パウエル
出演:オリヴィア・コールマン/レイチェル・ワイズ/エマ・ストーン
ニコラス・ホルト/ジョー・アルウィン/マーク・ゲイティス/ジェームズ・スミス
<見どころ>
『ロブスター』などのヨルゴス・ランティモスが監督を務めた、18世紀初頭のイングランドを
舞台にした宮廷ドラマ。病気がちな女王と幼なじみ、新入りの召使いの思惑が絡み合う。
ドラマ「ナイト・マネジャー」などのオリヴィア・コールマンが主演を務める。共演は
『ナイロビの蜂』などのレイチェル・ワイズ、『ラ・ラ・ランド』などのエマ・ストーン、
『X-MEN』シリーズなどのニコラス・ホルトら。
<ストーリー>
18世紀初頭のイングランドの人々は、パイナップルを食べることとアヒルレースに
夢中になっていた。体の弱いアン女王(オリヴィア・コールマン)の身の回りの世話を
する幼なじみのレディ・サラ(レイチェル・ワイズ)が、権力を掌握していた。ある日、
宮中に新入りの召使いアビゲイル(エマ・ストーン)がやって来る。
<感想>
英国版「大奥」って触れ込みどおり、女3人のドロドロっぷりは凄かった。
でも、大奥より人数はめっちゃ少ないから、昼ドラって感じかしら?^^
久々にレィチェル・ワイズをスクリーンで観ましたが、相変わらずお美しい☆
エマ・ストーンは、「ラ・ラ・ランド」とは真逆の悪女役でしたが、悪女っぷりがはまっていて
それにびっくり。3女優の怪演ぶりが見応えありました。特にオリヴィア・コールマンと
エマス・トーン、二人のラスト目の表情演技が秀逸。
オスカー獲れて良かったと思いましたし、レイチェルやエマも助演女優に
ノミネートされたのも納得です。
文献を読むと、レディ・サラもアビゲイルも実在の人物で、ここまでのドロドロぶりでは
なかったにせよ、映画通りの話だったようですね。
アン女王が、17人も子供を儲けても流産・死産・早死で失い、代わりにウサギを17匹を
我が子のように可愛がる姿は、見ていて切なかったです。
ひとつ興味深かったのが、効果音使い方。
女性同士の駆け引きのシーンで、ピアノと弦の音が互い違いに鳴る場面がいくつかありました。
ピアノ↔弦のパターンと、弦↔ピアノの2パターンがありましたが、きっと彼女たちの
心理的効果を音に表してたんだろうな、と感じ、うまいなぁ~と思いました。
サンディ・パウエルの衣装デザインも素敵だし、衣装&音楽(音響?)も印象深い
作品でした。
万人受けする映画ではないですが、私は好きな映画ですね。
点数:8点 (10点中)