<2月の鑑賞予定映画>
~あなたは、誰?~
2021年 日本映画 (2021.07.16公開)
配給:東宝 上映時間:122分
監督・原作・脚本:細田守
CGキャラクターデザイン:Jim Kim/秋谷蜻一
美術監督:池信孝
音楽監督:岩崎太整
音楽:岩崎太整/ルートヴィヒ・フォルセル/坂東裕大
声の出演:中村佳穂(すず/ベル)/成田凌(しのぶ君)
染谷将太(カミシン)/玉城ティナ(ルカちゃん)/幾田りら(ヒロちゃん)
森川智之(ジャスティン/津田健次郎(イエンリク)/小山茉(スワン)
宮野真守(ぐっとこらえ丸・ひとかわむい太郎)/森山良子(吉谷さん)
清水ミチコ(喜多さん)/坂本冬美(奥本さん)/岩崎良美(中井さん)
中尾幸世(畑中さん)/役所広司(すずの父)/石黒賢/HANA
ermhoi/佐藤健(竜)
<見どころ>
『おおかみこどもの雨と雪』や、アカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネート
された『未来のミライ』などの細田守が監督を務めたアニメーション。
“もうひとつの現実”と呼ばれる巨大インターネット空間の仮想世界を舞台に、
心に傷を抱え自分を見失った17歳の女子高生が、未知の存在との遭遇を通して
成長していく。企画・制作は、細田監督らが設立したアニメーション制作会社・
スタジオ地図が担当する。
<ストーリー>
高知の田舎町で父と暮らす17歳の女子高生・すずは周囲に心を閉ざし、
一人で曲を作ることだけが心のよりどころとなっていた。ある日、彼女は
全世界で50億人以上が集うインターネット空間の仮想世界「U」と出会い、
ベルというアバターで参加する。幼いころに母を亡くして以来、すずは歌う
ことができなくなっていたが、Uでは自然に歌うことができた。Uで自作の歌を
披露し注目を浴びるベルの前に、ある時竜の姿をした謎の存在が現れる。
<感想>
初日→一人で鑑賞 3日目→娘と鑑賞 (まさかの2回鑑賞)
前作「未来のミライ」
「U」という仮想世界の設定は、「サマーウォーズ」の「OZ」を
思い起こしますが、映像がその頃に比べると格段に緻密になっているのが
よくわかります。冒頭3分半のシーンは、圧巻でしたね。
ヒロイン・ベルは、ディズニーのスタッフが担当したので、まさにプリンセス。
髪の毛がピンク&歌姫って設定は、ガンダムSEEDのラクス・クラインを思い出し
ますが、ラクス好きは私たち親子は、このポイントだけでかなり高い
細田作品によく出てくるクジラも登場し、「美女と野獣」をモチーフにした
シーンがありましたが、さほど気にはならなかったです。(賛否両論でる点ですが)
毎回でる声優問題ですが、歌は文句ないですが、台詞になるとやはり違和感感じました。
特に滑舌がものすごく気になりましたね。意外と言っちゃ失礼ですが、
ヒロちゃん役を演じたYOASOBIの幾田リラさんの上手さに驚きました。
滑舌がいいのですごく聞きやすかったですし、なによりキャラと声が
とても合っていたように思いました。
公開前から言われていた「サマー・ウォーズ」との類似ですが、確かに仮想世界
という設定は似ていますが、中身の筋はかなり相違がありますね。
こちらの方が少々重い設定ですので、「サマー・ウォーズ」で感じる
ワクワク感はないですが、プリンセス度はかなり高めです(笑)
音楽と映像は文句なし。特に音楽はサントラ欲しいと思うぐらい良いです。
気になったのは脚本。前半~中盤がもったりして後半急展開。
そして余白多めの終わり方なのもモヤモヤ感を感じます。
あの兄弟がその後どうなったのか?EDでいいからさらっと描いてほしかったかな?
余白ある終わり方でもいいですが、もう少し余白少な目にしてほしかった
というのが正直な感想。
ここ最近、細田監督が脚本も手掛けてらっしゃいますが、
脚本は分離してほしいです。奥寺佐渡子さん再登板できませんかね?
内容的にはいまひとつだったのですが、とにかくベルが可愛い&音楽が
素晴らしいので満足満足。「未来のミライ」よりは数倍良いです♪
点数:7点/10