NAO日和

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<12月の鑑賞予定映画>

「はたらく細胞」「聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメン VS 悪魔軍団~」「私にふさわしいホテル」

「流浪の月」

2022年05月26日 | 邦画

~女児誘拐事件。その真実は、二人だけのもの~

2022年  日本映画  (2022.05.13公開)
配給:GAGA
監督・脚本:李相日
原作:凪良ゆう
音楽:原摩利彦
美術:種田陽平/北川深幸
衣装デザイン:小川久美子
出演:広瀬すず/松坂桃李/多部未華子/横浜流星/趣里/三浦貴大/白鳥玉季
   松田光桜/内田也哉子/柄本明

<見どころ>
「2020年本屋大賞」で大賞を受賞した凪良ゆうの小説を原作にしたドラマ。
10歳の少女を自分の部屋に入れたために誘拐罪で逮捕された男が、15年後に成長した
彼女と再会する。メガホンを取るのは『悪人』『怒り』などの李相日。
『一度死んでみた』などの広瀬すず、『空白』などの松坂桃李らが出演する。

<ストーリー>
雨の公園で、10歳の少女・家内更紗がびしょ濡れになっているのを目にした
19歳の大学生・佐伯文。更紗に傘を差し出した文は、引き取られている伯母の家に
帰りたくないという彼女の気持ちを知り、自分の部屋に入れる。そのまま更紗は
文のもとで2か月を過ごし、そのことで文は誘拐犯として逮捕されてしまう。
被害女児、加害者というらく印を押された更紗と文は、15年後に思わぬ再会を果たす。

<感想>
原作=未読
松坂桃李君が主演ということで、早速観てきました。


15年前に誘拐された更紗(被害者)と誘拐した文(加害者)が
再び再会してしまう話。更紗がどうしても家に帰りたくない原因は
家族にあるのに法的には、文が加害者。確かに法的にはそうだが、
ほんとに文だけが悪かったのか?そして、被害者は一生被害者で
加害者は一生加害者でいなければいけないという生きづらい社会に
観ていてつらくなってきました。


松阪桃李君、広瀬すずさんの演技は凄いの一言。特に松坂桃李くんは
「孤狼の血」と全然違う雰囲気でほんとに同一人物が演じたの?と思うほど。
大人ような子供のようなそんな年齢不詳な姿を見事に表現していました。
恐るべし、松坂桃李。
そして、今作のキーマンは横浜流星君ですね。クズっぷり見事でした。
この役で、だいぶ演技の幅広げたかも?頑張ってほしいです。

あと、広瀬すずさんの子供時代を演じた白鳥玉季さんの演技が
とんでもなくすごかった。女性と女の子の間のバランスが絶妙の演技でした。
今後の成長に期待大です☆

話は、本当に重くてしんどい内容なので、精神的に弱ってたらかなり疲弊するかも。
実際、私がそんな状態で鑑賞したので、見終わった後もしばらくしんどかったです。

李監督には珍しくご都合的な場面も少々見受けられましたが作品全体は
完成度高かったと思いました。とにかく俳優陣のレベルがすごいです。
今年の賞レースに、必ず入ってくること間違いなしの映画だと思います。

点数:8点/10

コメント (2)
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