<12月の鑑賞予定映画>
~僕は信じたかった~
2022年 アメリカ映画 (2023.04.07公開)
第95回アカデミー賞 主演男優賞・メイクアップ&ヘアスタイリング賞受賞
配給:キノフィルムズ 上映時間:117分
監督:ダーレン・アロノフスキー
原案・脚本:サミュエル・D・ハンター
音楽:ロブ・シモンセン
衣装デザイナ:ダニー・グリッカー
出演:ブレンダン・フレイザー/ホン・チャウ/セイディー・シンク
サマンサ・モートン/タイ・シンプキンス
<見どころ>
『ブラック・スワン』などのダーレン・アロノフスキー監督が、劇作家
サミュエル・D・ハンターによる舞台劇を映画化。同性の恋人と暮らすために
家族を捨てた男が自らの死期を悟り、疎遠になっていた娘との絆を取り戻そうと
試みる。体重270キロを超える主人公を『ハムナプトラ』シリーズなどの
ブレンダン・フレイザーが演じ、『ELI/イーライ』などのセイディー・シンク、
『ダウンサイズ』などのホン・チャウのほか、タイ・シンプキンス、
サマンサ・モートンらが共演。
<ストーリー>
同性の恋人アランに先立たれてから過食状態になり、極度の肥満体となった
40代の男チャーリー(ブレンダン・フレイザー)。看護師である妹のリズに
支えられながら、オンライン授業でエッセーを指導する講師として生計を立てていた。
そんな中、心不全となり死期が近いことを悟った彼は、8年前にアランと暮らす
ために家庭を捨てて以来、疎遠になっていた娘エリーに会おうと決意する。
彼女との関係を修復しようとするチャーリーだったが、エリーは学校生活や
家庭にさまざまな問題を抱えていた。
<感想>
観ていて、非常に演劇っぽいなぁと思ったら、元々舞台劇だったと知り納得。
4時間かかって巨漢メイクアップしたブレンダンの姿と演技に圧倒されたのは
もちろん、登場人物全員の演技力の高さが印象に残ります。
宗教観を絡めたストーリーなので、私にはなかなか深すぎるところも
ありましたが、宗教は救いではなく、彼にとっては家族の存在が
一番の救いであったのだろうと思います。
でも、主人公には全く感情移入できませんでした。恋人が亡くなって
嘆き悲しむのはわかるが、あそこまでなってしまうのはなぁ・・・。
最後、娘の許しを得て亡くなる場面は、光の演出効果が
とても効いていて、宗教的ですが感動しました。
シビアな問題がてんこ盛りに描かれているので、好き嫌い分かれる
作品だと思います。
点数:7点/10