~わたしを信じて。~
2024年 日本映画 (2024.06.21公開)
配給:カルチュア・パブリッシャーズ 上映時間:117分
監督:原廣利
原作:柚月裕子 「朽ちないサクラ」(徳間文庫)
脚本:我人祥太/山田能龍
音楽:森優太
美術:我妻弘之
出演:杉咲花/萩原利久/豊原功補/森田想/坂東巳之助/駿河太郎/遠藤雄弥
和田聰宏/藤田朋子/安田顕
<見どころ>
柚月裕子の小説「朽ちないサクラ」を実写化したサスペンスミステリー。
県警の広報職員の女性が、親友の殺害事件を独自に調べるうちに思わぬ真相と
背後にうごめく公安警察の存在にたどり着く。監督を務めるのは『帰ってきた
あぶない刑事』などの原廣利。『52ヘルツのクジラたち』などの杉咲花、
『美しい彼』シリーズなどの萩原利久のほか、豊原功補、安田顕らが出演する。
<ストーリー>
愛知県のある町に暮らす女子大生が、執拗なストーカー被害を受けたのち、
ある神社の長男に殺される。その後、地元新聞のスクープによって、警察が
女子大生からの被害届の受理を遅らせ、その間に慰安旅行に行っていたことが暴かれる。
県警の広聴課に勤める森口泉(杉咲花)は、親友の新聞記者・津村千佳が記事にしたの
ではと疑うが、千佳は身の潔白を証明すると告げた1週間後に死体で発見される。
彼女を疑ったことが事件につながったのではと自責の念を抱く泉は、自らの手で
犯人に迫ろうとする。
<感想>
原作が「孤狼の血」の柚月裕子さん&杉咲花さん主演、ということで鑑賞。
桶川ストーカー事件やオウム真理教関連事件などを組み合わせた展開。
杉咲花さんは、ここのところ作品に恵まれていますね。ドラマ「アンメット」でも
目の演技に引き込まれましたが、今作も目の演技が印象的でした。
「サクラ」の意味を知ると怖さが倍増。公安が大義のために市民を
危険に晒すことやむなし、って考えはないと思いたいですね・・・。
「孤狼の血」がハード系なら、こちらはソフトな感じ。
終わり方をみると、続きがありそうに感じましたが、「月下のサクラ」と
いうのが出てるんですね。じゃ、いずれこちらも映像化されるかも?
杉咲花・安田顕・豊原功補主要3人の演技力はみどころのひとつ。
特に安田顕さん、最後全部もっていきました。
「シナモンと安田顕のゆるドキ☆クッキング」でシナモ相手にゆるゆる
グダグダの安田顕さんとは大違いです(笑)
点数:7/10
杉咲花さん、10代の頃からうまいなぁ~と
思っていましたが、ほんとにどんどんお上手になってきました。
終盤のあのシーンは作品の本質を描いていて
見ごたえありました。
続編の「月下のサクラ」、読んでみたくなりました。
なかなか見応えのある映画でしたね。
花チャンの抑えた演技が魅力的でした。
そして終盤の安田顕さんとのキャッチボールは、
この映画の核心をついていて良かったです。
花チャンの再度勉強し直して刑事を目指す決断に救われた思いでした。
花チャン、僕の主演女優賞候補です^^