5月7日、マブールを発ち、そのままセレベス・エクスプローラに移動して5泊6日。マブール滞在中は、天気とともにダイ
ビングもパッとしなかったが、セレベスエクスプローラに移ってからは、大物運急上昇。船は質素だったが、ダイビングは
バラクーダの群れ・マンタ・そしてハンマーヘッドに遭遇と、豪華だった。
以下、セレベス・エクスプローラの、よかったところと、残念だったところを、私の主観だけで1ダースほどコメント。
うれしいシパダン1日4ダイブ
ただし、月・火・金・土のみ。(2007年5月現在)
シパダンへの入島制限がきびしくなった今、リゾート滞在では、シパダンでのダイビングは1日2ダイブがやっとのよう。
セレベス・エクスプローラでは、週4回、特定の曜日にしかシパダンには行けない。そのかわり、シパダンへ行く日は、
シパダンで1日4ダイブできる。このクルーズのおかげで、シパダンのリゾートがクローズして以来、やっと満足いくまで
シパダンを潜った気がした。
潜り倒せる
天候さえよければ、早朝6時のダイビングから、ナイトまで。日によってはMAX6ダイブできた。
ダイブマスターの目がよい
ミレニアムの頃には、すでにシパダンでバリバリガイドをしていたトムとジェリーのベテランDM。2人ともシパダンの
潜り方を熟知しているし、マクロもよく見せてくれる。
珍しいダイブサイト(1)シアミル
水曜日に行くポイント。ソフトコーラルと白砂の景観が美しい。今回は出遭えなかったが、ピグミーシーホースがいる
らしい。私は参加していないが、ナイトではバンブーシャークが出てきて、昼間より面白いそうだ。
珍しいダイブサイト(2)シブアン
日曜日に行くポイント。私は行っていません。聞いたところによると、ウミウシがいたるところに落ちているそうで、
ウミウシを並べると、次々と雌雄同体の彼らの交尾がはじまるという、ユニークなサイトらしい。
フルーツが豊富
ちょうど旬だったマンゴを何度も出してくれたのが、とてもうれしかった。毎食後、スイカとメロンがデザートで出る。
食事は飽きるかもしれないが、船上ということを考えれば、よくがんばっていると思う。カンムリブダイ、ギンガメと
いった、いつも水中で囲まれるやつらが出てきたけど・・・。
カパライ・マブールでのダイビングポイントが少ない
木曜日は、終日カパライ・マブールエリアでダイビング。また、シパダンでの4ダイブ後のサンセットやナイトも基本は
マブール。カパライはJettyの下、マブールはパラダイス1か2のいずれかがほとんどで、ポイントのヴァリエーションが
限られる。リゾートに滞在したことがある人には物足りないかも。
リラックス度低
揺れやエンジン音で、熟睡できなかった。しだいに慣れてはくるけれど。また、デッキの昼寝ポイントも、心地よく休めそうな
場所は限られ、日焼けもしづらい。
キャビンがそうとうせまい
ダイブ・クルーズの多くは小さいが、トイレのスペースが狭すぎ。足が長くなくても、壁にひざがつかえるハズ。余談だが、
トイレットペーパーを流してよい、という船は珍しいと思った。
キャビンの空気が悪すぎ
部屋に入ると、ガソリンとカビが混じったようなニオイがしてよどんでいた。換気が悪いので、エアコンにたよるが、
つけると冷えすぎ、消すとカビくさい。焼け石に水でも、次はファブリーズを持って乗船したい。
ビールが売り切れ
わずか5泊の間に、Tiger Beerが売り切れた。搭載少なすぎ。ソフトドリンクも種類が少ない。
高い
ボルネオ・ダイバーズ・マブールスティより、1泊あたり2割強高い。船の施設や古さ、マレーシアの物価を考えると、
とても高いと思う。
・・・と、セレベス・エクスプローラの船上は、お世辞にも快適だったとはいえないが、セレベス・エクスプローラのダイビングは充実していて大満足。ダイバーは海がよければ、ほぼ万事OKだから。ひと昔前のシパダンだって、部屋にはダニとネズミがしっかり出た。それでも、海が他のどこよりもよかったので、何度でもリピートしたわけだ。キャビン内での時間はしんどめだったが、シパダンでのダイビングを中心に考えれば、絶対、有利な選択だ。そう遠くない日に、またセレベスに乗っていると思う。