2012年2月17日(金)
昼過ぎまで青空だったのに、夕方から水っぽい雪。
夜中のSQに乗るのに、いやだなぁ。
最終目的地はマーレ。
フェリドゥのフォッテヨでまた潜りたい。
乾季のチャネルダイブで、強い流れを楽しみたい。
いろんな環礁をつまみぐいしたい。
その目的を満たしてくれそうなのが、イクエーター号の南下ツアー。
北マーレ環礁からガーフ環礁まで南下というコースで、乾季ならではの、赤道超えの第1週目にあたる。
赤道超えは、1週目がマーレ→ガーフまで南下、2週目がガーフ→赤道→アッドゥ、3週目がアッドゥ→赤道→ガーフ、4週目がガーフ→マーレまで北上というルートで、全行程だと4週かかる。
どのクルーズのブログを見ても、赤道がらみのツアーは、2週以上連続乗船のツワモノリピーターが多い模様。
私もできることなら、そうしたい。
でも私は、9月と5月のシパダンがMUST GO。
モルディブのために、年休を気前よく放出するわけにはいかないので、今年は手始めに1週目に参加。
第1週目は、ガーフどまりなので、今年はまだ赤道は超えられない。
北半球から南半球への赤道を超えるのは来年。
南半球から北半球への赤道を越えるのは、再来年。
そして、ガーフから北マーレに北上してくるのは、再々来年。
4年かけて、全行程を制覇しよう!というもくろみ。
リピーターだらけだって、私も年齢と本数に不足はないさー。
それに、イクエーター号デビューの人だって、きっといるに決まってる。
それでも予想されるアウェー環境が微妙に憂うつ。
初乗船&初環礁とはいえ、何度も行ったことのあるモルディブなので、わくわくもしてこない。
しかも、いつものことながらパッキングも手つかず。
こんな手放しには楽しみといえない出発前ブルーの中、
「モルディブに行くんだー!いーなー、きれーなんだろーなー。」
「写真見せてね」
「サメはいるの?こわくないの?」
といった、不毛会話が繰り広げられた職場での1週間。
やっと、なのか、早くも、なのか、金曜日の夕方が来て、
「エッ?今夜出発するの?元気だねー」
と、これまたお約束の決まり文句で送り出され、帰宅したら即パッキング。
入浴と掃除をすませ、雪による交通機関の乱れが心配なので、ごはんは食べずに羽田空港へむかうことにした。
外はぼたん雪が激しく降っているが、幸い、都心ではつもらなそうな感じだ。
それでも、山手線の駅までバッグを10分引っ張っての早足歩行でも、汗ばみもしない寒さ。
改札を抜け、大荷物だからエレベーターに乗ろう、と思ったところに、ちょうど電車がホームにいるのが見えた。
いちかばちか、キャリーバッグをカンカン階段に打ちつけ、階段を駆け下りる。
周囲はその物音に驚き、振り向き、あきれ顔。
でも、踊り場までも到達しないうちに、もう電車のドアがしまりかけるのが見えた。
まあいいか、とホームに立ったら、すぐに次の電車が来た。
品川から羽田までの京急も、すぐにエアポート急行羽田空港ゆきがきた。
ナイスタイミング。
さて、フライトスケジュールは、
2/18 SQ633 羽田0030 シンガポール0655
2/18 SQ452 シンガポール2040 マレ2210
シンガポールで実に13時間45分ものトランジットタイム。
東京発昼便から乗り継げばよいのだが、またシンガポールに行きたい気がしたから、こんなスケジュール。
去年、シンガポールをあれだけ楽しめなかったのに、私の辞書に学習の文字はない。
それに、旅行会社のパッケージは、東京発ならスリランカン航空利用がメイン。
でも、私の辞書には、スリランカン航空の文字もないのだ。
早めに空港に着き、チェックインまで少し時間があったので、軽く食べることにした。
だって、夜中の機内食は、痩せたい人には大敵だから、フルーツプラターをリクエストしてある。
熟睡はできない機内で眠るまで、まだ軽く3時間はあるし、痩せたい人も食べていいでしょう。
それにしても、羽田のレストランって、夜の部はみんなお高い。
野口英世サン1枚で解決できるようなレストランをもっと増やすべきだ。
なので、財布にインパクトの少ない「R BURGER」に入ることにしたが、店内ガラガラ。
時間は21時40分。もうラストオーダー終わってんのかな、と思ったが、大丈夫だった。
この店、和テイスト指向なところが、アメリカンなバーガー大好き!な私には不向きではある。
メニューも、ビーフを希望する私には、「アボカドわさびバーガー」しか選択の余地がない。
きっとおいしいんだと思うけれど、わさび醤油にどうしても納得いかず、ソースぬきにしてくださいと頼む。
「お肉とアボカドの味しかしなくなりますが、大丈夫ですか?」と問われ、「プレーンが好きなので、大丈夫ですよ♪」と答えるが、「ケチャップでもできますよ!」と言ってくれたので、ケチャップに変えてもらう。
飲み物は、狭山ほうじ茶で、ほっこりする。
コンセント近くの席で、電源泥棒しながら、ハンバーガーを待つが、なかなかこない。
ファーストフード、だけど、微妙にスローフードだな。
待っているうちに、さっきまでの閑古鳥はうそのように、店は混んできた。
そして店内、うるさいおばちゃんだらけになった。
髪が紫だったり、不思議なパーマがあたっていたり、ヒョウ柄のスパッツだったり、羽田に関空な空間ができていた。
やがてハンバーガーが届き、無難なお味。
ケチャップがさわやかすぎる。
体に優しい感じはするが、味にインパクトがない。
やhり、わさびのインパクトが必要だったのかな?
ポテトはおいしい。
食べ終えると、チェックイン開始時刻にあわせてチェックインカウンターへ移動。
チェックイン待ちの列は、私の前に1ダースほどのシニアぎり手前な感じの人々。
みんなJISCOのタッグがついたダイビングバッグを持っている。
私の後ろに並んだ人々も、これまた、シニアになりかかりのダイバーさんたち。
こちらもバッグのタグは、JISCO。
なんで海があまりよくないこの時期に、グループでシパダン?
しかも2グループも。
ラヤンラヤンはまだオープンしてないはずだし。
マタキンか?ポンポンか?
まあ、マブールかカパライへ行くんだろう行けど、MHのKK直行便が運休になって、SQかぁ…。
ツアーの企画段階では、MH直行便の予定だったんだろうなぁ。
深夜便でシンガポール→KK→タワウなんて、この年代の人々にはきついだろうなぁ。
それに、初日と最終日のダイビング本数が、企画段階より減ってしまったんだろうなぁ。
まったくMHは、羽田と関西で、週に5便ほどあったKK直行便を、すべて運休にするなんて、ひどい。
週末だけでも残してほしかった。
ゼロはないだろ。
百歩譲っても、毎日あるKL便の週何回かを、以前のようにKK経由にするとか、考えてほしいものだ。
と、すっかり自分も今からシパダンに飛ぶような錯覚に陥って、心の中で憤ってみる。
さて、私の前がグループだったおかげで、一箇所カウンターがあいたら、待ちはいっきょに解消。
並んでいた人数のわりには、あっという間にチェックインにすすめた。
オープン直後のチェックインにもかかわらず、「本日満席で、窓側も通路側もなく真ん中だけです」と、不機嫌になる案内。
今回のチケットは、コンチネンタル航空のワンパスマイルでGETしたもので、WEBチェックインができなかったのだ。
まあ、米系航空会社のマイルは燃油がかかっていないから、がまんするか。
とはいえ、もらったシートナンバー「42E」に、死にぃ番ですかい、と軽くヘソを曲げてみたりする。
Checked Baggageは16.6キロで、今回も優秀!
定刻0時半発のSQ636便は、チェックインの時点で20分のdelayが確定していて、時間はまだまだたっぷりある。
でも、出国前のエリアのショップは22時には、大部分が閉店。
最終便の出発までは、開けておいてほしいもんだ。
ひやかす店もないので、極寒であろう展望台に出ることにした。
雪はもうやんでおり、私同様、物好きな人たちが、ぽつぽつと飛行機を見ていた。
成田ならいろいろなエアラインの飛行機が見られるが、羽田だと、さすがにJAL、ANA主流でつまらない。
どうも、MHのマレー凧の翼が並んでいる方が、落ち着く。
大寒気団襲来中の今、外の気温は摂氏2℃。
そうそう長くとどまることはできず、することもないので、出国することにした。
出国審査場で並ぶと、私の前にはスーツにadidasバッグの若者が数名。
みんな背が高く、スリムだけど、しっかりとした体格の若者たち。
この焼け方は、サッカー部男子。
ってことは、マレーシア戦にゆくU23だ。
そーいえば、報道っぽい人たちを見かけたな。
私のまん前にいたのはレッズの濱田くん。
といっても、濱田くんをちゃんと認識していたわけではない。
なにしろ、大津祐樹くんくらいしか知らない。
申し訳ないが、サッカーはセリエA、Azzuri一辺倒なのだ。
肩にかけたアディダスバッグに貼られたガムテに「濱田」とマジックで書いてあったから、濱田くん。
ガムテというのになんとなくきゅん。
彼らをガン見ののち、免税店をあてもなくさまよい、WiFiコーナーで時間をつぶした。
2月18日(土)
やっと搭乗時刻が来て、3席並びのど真ん中に座ったら、さっさと眠りを決め込む。
眠っちゃないが、離陸の記憶はなく、フルーツプラターで起こされる。
オレンジ、いちご、パイナップル、ブドウ、グレープフルーツ、キウイといったカットフルーツをたいらげ、再び就寝。
果糖がすべて脂肪になるって言われるけど、ビタミン補給できるし、おなかにたまらないし、夜中はこれだね。
でも、体はすっかり冷え込んだ。
両脇の人をどかしてトイレにゆくのも面倒くさいし、特に飲みたくもなかったので、ビールも飲まずに眠る。
映画も見ない。
といっても、もちろん熟睡できるわけはなく、寝てるとも起きてるともつかない、どろどろした状態。
そして、2回目のフルーツプラターでまた起こされた。
こんどはイチゴは無く、あまり好きではないメロンがあった。
ますます冷えたので、観念してトイレに行くことにした。
目は開いていたが、パーソナルスクリーンをうつろに見ている隣の女性に、「すみません…」と通してもらった。
多くの人は、さっと通路に立って通してくれるが、足だけひっこめて、決して立とうとしない人がときどきいる。
満員電車を降りるときみたいに、その人のひざから下をぎしぎしと押したりこすったりしないと出られない。
今回の女性もそう。どくのがイヤで、トイレもいかないなら、自分が真ん中になれー!
着陸すると、「コタキナバルゆきにお乗り継ぎの方は、地上職員にお申し出ください。」というアナウンス。
ん!?遅れてそんなに乗り継ぎタイトなの?と朝のぼんやりした頭で一瞬思うが、私はマーレ。
それに、これから半日、シンガポールだ。
昼過ぎまで青空だったのに、夕方から水っぽい雪。
夜中のSQに乗るのに、いやだなぁ。
最終目的地はマーレ。
フェリドゥのフォッテヨでまた潜りたい。
乾季のチャネルダイブで、強い流れを楽しみたい。
いろんな環礁をつまみぐいしたい。
その目的を満たしてくれそうなのが、イクエーター号の南下ツアー。
北マーレ環礁からガーフ環礁まで南下というコースで、乾季ならではの、赤道超えの第1週目にあたる。
赤道超えは、1週目がマーレ→ガーフまで南下、2週目がガーフ→赤道→アッドゥ、3週目がアッドゥ→赤道→ガーフ、4週目がガーフ→マーレまで北上というルートで、全行程だと4週かかる。
どのクルーズのブログを見ても、赤道がらみのツアーは、2週以上連続乗船のツワモノリピーターが多い模様。
私もできることなら、そうしたい。
でも私は、9月と5月のシパダンがMUST GO。
モルディブのために、年休を気前よく放出するわけにはいかないので、今年は手始めに1週目に参加。
第1週目は、ガーフどまりなので、今年はまだ赤道は超えられない。
北半球から南半球への赤道を超えるのは来年。
南半球から北半球への赤道を越えるのは、再来年。
そして、ガーフから北マーレに北上してくるのは、再々来年。
4年かけて、全行程を制覇しよう!というもくろみ。
リピーターだらけだって、私も年齢と本数に不足はないさー。
それに、イクエーター号デビューの人だって、きっといるに決まってる。
それでも予想されるアウェー環境が微妙に憂うつ。
初乗船&初環礁とはいえ、何度も行ったことのあるモルディブなので、わくわくもしてこない。
しかも、いつものことながらパッキングも手つかず。
こんな手放しには楽しみといえない出発前ブルーの中、
「モルディブに行くんだー!いーなー、きれーなんだろーなー。」
「写真見せてね」
「サメはいるの?こわくないの?」
といった、不毛会話が繰り広げられた職場での1週間。
やっと、なのか、早くも、なのか、金曜日の夕方が来て、
「エッ?今夜出発するの?元気だねー」
と、これまたお約束の決まり文句で送り出され、帰宅したら即パッキング。
入浴と掃除をすませ、雪による交通機関の乱れが心配なので、ごはんは食べずに羽田空港へむかうことにした。
外はぼたん雪が激しく降っているが、幸い、都心ではつもらなそうな感じだ。
それでも、山手線の駅までバッグを10分引っ張っての早足歩行でも、汗ばみもしない寒さ。
改札を抜け、大荷物だからエレベーターに乗ろう、と思ったところに、ちょうど電車がホームにいるのが見えた。
いちかばちか、キャリーバッグをカンカン階段に打ちつけ、階段を駆け下りる。
周囲はその物音に驚き、振り向き、あきれ顔。
でも、踊り場までも到達しないうちに、もう電車のドアがしまりかけるのが見えた。
まあいいか、とホームに立ったら、すぐに次の電車が来た。
品川から羽田までの京急も、すぐにエアポート急行羽田空港ゆきがきた。
ナイスタイミング。
さて、フライトスケジュールは、
2/18 SQ633 羽田0030 シンガポール0655
2/18 SQ452 シンガポール2040 マレ2210
シンガポールで実に13時間45分ものトランジットタイム。
東京発昼便から乗り継げばよいのだが、またシンガポールに行きたい気がしたから、こんなスケジュール。
去年、シンガポールをあれだけ楽しめなかったのに、私の辞書に学習の文字はない。
それに、旅行会社のパッケージは、東京発ならスリランカン航空利用がメイン。
でも、私の辞書には、スリランカン航空の文字もないのだ。
早めに空港に着き、チェックインまで少し時間があったので、軽く食べることにした。
だって、夜中の機内食は、痩せたい人には大敵だから、フルーツプラターをリクエストしてある。
熟睡はできない機内で眠るまで、まだ軽く3時間はあるし、痩せたい人も食べていいでしょう。
それにしても、羽田のレストランって、夜の部はみんなお高い。
野口英世サン1枚で解決できるようなレストランをもっと増やすべきだ。
なので、財布にインパクトの少ない「R BURGER」に入ることにしたが、店内ガラガラ。
時間は21時40分。もうラストオーダー終わってんのかな、と思ったが、大丈夫だった。
この店、和テイスト指向なところが、アメリカンなバーガー大好き!な私には不向きではある。
メニューも、ビーフを希望する私には、「アボカドわさびバーガー」しか選択の余地がない。
きっとおいしいんだと思うけれど、わさび醤油にどうしても納得いかず、ソースぬきにしてくださいと頼む。
「お肉とアボカドの味しかしなくなりますが、大丈夫ですか?」と問われ、「プレーンが好きなので、大丈夫ですよ♪」と答えるが、「ケチャップでもできますよ!」と言ってくれたので、ケチャップに変えてもらう。
飲み物は、狭山ほうじ茶で、ほっこりする。
コンセント近くの席で、電源泥棒しながら、ハンバーガーを待つが、なかなかこない。
ファーストフード、だけど、微妙にスローフードだな。
待っているうちに、さっきまでの閑古鳥はうそのように、店は混んできた。
そして店内、うるさいおばちゃんだらけになった。
髪が紫だったり、不思議なパーマがあたっていたり、ヒョウ柄のスパッツだったり、羽田に関空な空間ができていた。
やがてハンバーガーが届き、無難なお味。
ケチャップがさわやかすぎる。
体に優しい感じはするが、味にインパクトがない。
やhり、わさびのインパクトが必要だったのかな?
ポテトはおいしい。
食べ終えると、チェックイン開始時刻にあわせてチェックインカウンターへ移動。
チェックイン待ちの列は、私の前に1ダースほどのシニアぎり手前な感じの人々。
みんなJISCOのタッグがついたダイビングバッグを持っている。
私の後ろに並んだ人々も、これまた、シニアになりかかりのダイバーさんたち。
こちらもバッグのタグは、JISCO。
なんで海があまりよくないこの時期に、グループでシパダン?
しかも2グループも。
ラヤンラヤンはまだオープンしてないはずだし。
マタキンか?ポンポンか?
まあ、マブールかカパライへ行くんだろう行けど、MHのKK直行便が運休になって、SQかぁ…。
ツアーの企画段階では、MH直行便の予定だったんだろうなぁ。
深夜便でシンガポール→KK→タワウなんて、この年代の人々にはきついだろうなぁ。
それに、初日と最終日のダイビング本数が、企画段階より減ってしまったんだろうなぁ。
まったくMHは、羽田と関西で、週に5便ほどあったKK直行便を、すべて運休にするなんて、ひどい。
週末だけでも残してほしかった。
ゼロはないだろ。
百歩譲っても、毎日あるKL便の週何回かを、以前のようにKK経由にするとか、考えてほしいものだ。
と、すっかり自分も今からシパダンに飛ぶような錯覚に陥って、心の中で憤ってみる。
さて、私の前がグループだったおかげで、一箇所カウンターがあいたら、待ちはいっきょに解消。
並んでいた人数のわりには、あっという間にチェックインにすすめた。
オープン直後のチェックインにもかかわらず、「本日満席で、窓側も通路側もなく真ん中だけです」と、不機嫌になる案内。
今回のチケットは、コンチネンタル航空のワンパスマイルでGETしたもので、WEBチェックインができなかったのだ。
まあ、米系航空会社のマイルは燃油がかかっていないから、がまんするか。
とはいえ、もらったシートナンバー「42E」に、死にぃ番ですかい、と軽くヘソを曲げてみたりする。
Checked Baggageは16.6キロで、今回も優秀!
定刻0時半発のSQ636便は、チェックインの時点で20分のdelayが確定していて、時間はまだまだたっぷりある。
でも、出国前のエリアのショップは22時には、大部分が閉店。
最終便の出発までは、開けておいてほしいもんだ。
ひやかす店もないので、極寒であろう展望台に出ることにした。
雪はもうやんでおり、私同様、物好きな人たちが、ぽつぽつと飛行機を見ていた。
成田ならいろいろなエアラインの飛行機が見られるが、羽田だと、さすがにJAL、ANA主流でつまらない。
どうも、MHのマレー凧の翼が並んでいる方が、落ち着く。
大寒気団襲来中の今、外の気温は摂氏2℃。
そうそう長くとどまることはできず、することもないので、出国することにした。
出国審査場で並ぶと、私の前にはスーツにadidasバッグの若者が数名。
みんな背が高く、スリムだけど、しっかりとした体格の若者たち。
この焼け方は、サッカー部男子。
ってことは、マレーシア戦にゆくU23だ。
そーいえば、報道っぽい人たちを見かけたな。
私のまん前にいたのはレッズの濱田くん。
といっても、濱田くんをちゃんと認識していたわけではない。
なにしろ、大津祐樹くんくらいしか知らない。
申し訳ないが、サッカーはセリエA、Azzuri一辺倒なのだ。
肩にかけたアディダスバッグに貼られたガムテに「濱田」とマジックで書いてあったから、濱田くん。
ガムテというのになんとなくきゅん。
彼らをガン見ののち、免税店をあてもなくさまよい、WiFiコーナーで時間をつぶした。
2月18日(土)
やっと搭乗時刻が来て、3席並びのど真ん中に座ったら、さっさと眠りを決め込む。
眠っちゃないが、離陸の記憶はなく、フルーツプラターで起こされる。
オレンジ、いちご、パイナップル、ブドウ、グレープフルーツ、キウイといったカットフルーツをたいらげ、再び就寝。
果糖がすべて脂肪になるって言われるけど、ビタミン補給できるし、おなかにたまらないし、夜中はこれだね。
でも、体はすっかり冷え込んだ。
両脇の人をどかしてトイレにゆくのも面倒くさいし、特に飲みたくもなかったので、ビールも飲まずに眠る。
映画も見ない。
といっても、もちろん熟睡できるわけはなく、寝てるとも起きてるともつかない、どろどろした状態。
そして、2回目のフルーツプラターでまた起こされた。
こんどはイチゴは無く、あまり好きではないメロンがあった。
ますます冷えたので、観念してトイレに行くことにした。
目は開いていたが、パーソナルスクリーンをうつろに見ている隣の女性に、「すみません…」と通してもらった。
多くの人は、さっと通路に立って通してくれるが、足だけひっこめて、決して立とうとしない人がときどきいる。
満員電車を降りるときみたいに、その人のひざから下をぎしぎしと押したりこすったりしないと出られない。
今回の女性もそう。どくのがイヤで、トイレもいかないなら、自分が真ん中になれー!
着陸すると、「コタキナバルゆきにお乗り継ぎの方は、地上職員にお申し出ください。」というアナウンス。
ん!?遅れてそんなに乗り継ぎタイトなの?と朝のぼんやりした頭で一瞬思うが、私はマーレ。
それに、これから半日、シンガポールだ。