シパダンでもモルディブでもない9月
9月なら、1にシパダン、2にモルディブ。
それが今年はバリ。
もちろんマンボウ狙いのバリ。
でも、マンボウ不発が濃厚な今年のバリ…。
これまでは、いくらマンボウに再会したいと思っても、シパダンとモルディブで、9月にバリが入り込む余地はなかったのだ。
なによりも冷たい水が苦手、ってのもあった。
しか~し。
昨今の異常気象で、9月のシパダン最強伝説は崩れてしまった。
それに今の私には、ロクハンという強い味方が。
そうはいっても、潜りたい海はやはりシパダン。
どこで潜っていても、寝ても覚めても、結局、四六時中「シパダンで潜りてぇ~」のシパダンジャンキーっぷり。
それなのに、この9月はシパダンじゃない、って思えてる。
ボルネオ東海岸では、今なおアブサヤフによる誘拐事件が頻発しているのが、今さらながら気になる。
サバの東の事件では、日本人が巻き込まれてはいないので、日本でニュースにならないだけだ。
最近の被害者は、裕福なチャイニーズだけでなく、ローカルの漁民や、インドネシアの船員たちにまでおよぶ。
解放されているケースが多いが、アブサヤフに誘拐された(これはシパダン界隈ではないけれど)カナダ人は殺害された。
身代金払わなければ首切る図式なのだ。
行ってしまえば、きっと何ごともない、いつものシパダンですむのだろうけど…。
単純に、セレベス・エクスプローラーの劣化が耐え難いのかもしれない。
だったら、未練たっぷりのバア環礁ぐるぐるマンタに再チャレンジしようか!?
でも、2年連続チャレンジするほどではない。
シルバーウィークなんて言葉がなかった時代から、毎年、敬老の日と秋分の日の合わせ技で遅い夏休みにしてきたが、シパダンにもモルディブにも行かないとなったら、9月に連続休暇をとる気がなくなってしまった。
でも、9月17~19日の3連休の翌日、9月20日が代休に割り当てられ、図らずも4連休をGET。
カレンダーを見ると、しっかり大潮に当たっている。
その瞬間、もらもら~っとマンボウの神降臨、あっさりバリショートトリップが決定。
異常気象
8月のマンボウシーズンになると、バリへ行ったダイバーたちが、皆ことごとくマンボウに出会えなかったとFacebookにアップしていた。
8月まで沖縄に台風が来ず、水温上昇でサンゴのダメージが深刻になり始めていたが、バリでも水温が下がっていないようだ。
半年前にはダイビングの予約をしてあって、ウエットはロクハンがベスト、と言われていた。
どこのサービスのブログも、水温が高くて…ということが書かれていたので、出発日近くになって、サービスに状況チェックしたら、「ロクハンだと暑いかも」という回答で、マンボウはまったくいないわけではないけれど、なかなか姿を現さないとのことだった。
もう、マンボウ会えないなら、マクロに切り替えでも、むしろマクロでいいのに、と思いつつ、迎えた出発日。
9/16 SQ635 羽田23:05 シンガポール05:00+1
金曜日、会社から家に帰ってきてから、やっとパッキングスタート。
相変わらず、お尻に火がつかないと、始まらない。
さて、羽田空港へ着くと、いつもは自動化ゲートで指紋認証に手こずる乾燥肌の私も、夏はすいすいいける。
パッキングがぎりぎりまでできなかったわりには、チェックイン後、出発はまだまだ先。
ゲート近くのカフェで、BEERではなくアイスコーヒーを。
とても好みのアイスコーヒーだったので、覚えておこう。
機内食は、ラクトオボベジタリアン。
1食目…パン1個。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/12/36eeba718f8a6a3a193737c3d00704bd.jpg)
手抜きでね?と思える。
乗るたびごとにしょぼくなる、夜這い便のミール。
え~、甘いのですかぁ?と思う。
普通食の人には、カレーパン…
パンが甘くったって、めげずにTigerをもらう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/da/df50322ed766af81bcdc3e7e9b67d7b2.jpg)
見たい映画もないので、ルート表示にしておやすみなさい。
しばらく寝るとも寝ないともつかない状態から覚めたら…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/77/80909a1e7ffb0decea9aa6349a0159e8.jpg)
まさにコタキナバル沖…
やっぱり呼ばれてる!?
そんなに行きたいなら、ボルネオに行けよ、なのだが、マンボウも見たい。
でも今年はマンボウはたぶんムリ…
そして、早朝すぎる朝食…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/8f/805a7eef9ed7d3ec7757f459676da3b9.jpg)
緑黄色満載!
ターミナル3に着くと、ランタンフェスティバルチャンギ版。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/df/ffe6b85fbb8197c51eb7d750f7a9b12b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/5f/30a58ca24cf84b7db8faf2fa35b9d464.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/9e/20f7db318b4dbfcfafa2010d642f5f83.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/49/646cca6eedb7930278326db870f182dc.jpg)
さて、乗り継ぎ時間は3時間。
バリゆきの出るターミナル2に移動して、今回は、さっさとゲート近くへ移動。
キリニーのコーヒー買って休憩。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/1a/2619e205dd2af6dcafdd5275ffff0960.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/9d/2f4a97a9ca2d9f0176055847fed78363.jpg)
4~5年前には、わざわざ町のキリニーまで行ったけれど、今はチャンギのどのターミナルにもキリニー…
楽なソファはないけれど、ここはUSBポートがあるから、スマホに充電。
9/17 SQ938 シンガポール08:20 デンパサール11:00
明るくなって、今年はヘイズ禍はない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/4a/a5540bf5d36013e22c5a183fce1e1f4f.jpg)
でも、雨がぽつぽつ、シンガポールの朝。
バルクヘッドの席が無料だったので、わずか2時間40分だけど、足元楽め。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/bf/a3087ef4fd06d54845bfd1757c25511c.jpg)
こんどはアジアンベジタリアンミール。
もちろんカレー。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/02/74584fc2f37930cabdccfaa8cb85e9c7.jpg)
付け合わせのピクルスが、いつもストロングでシャキッとする。
プレーンのヨーグルトがうれしい。
カリマンタンの南を飛ぶフライトに、ああ地続きはボルネオ、としつこく未練たらたら。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/e4/d43198822017fa47618824f016d0215e.jpg)
クリスワールドのラインナップはいまいちだけれど、その中から「Everybody Wants Some」をチョイス。
理由は若いイケメンが出てそう、ロックおたくの私が喜ぶロックミュージック(ただし70年代ものはちょっと弱い)が満載だから。
80年に大学生という、ちょっと上の世代の人たちの青春もの。
眼福かと思ったら、80年初頭のファッションって、なんだかなぁ…と思い…。
でも、アメリカ映画の青春ものって、年代問わず、やっぱり好きだ。
そうこうするうちに、着陸態勢。
眼下には茶色い大地。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/fa/fa3199f54bee8a9d45798870ebc8ce9b.jpg)
結局、映画はラストまで見ないうちに着いた。
デンパサール空港
2009年1月以来のバリ。
空港が新しくなったと聞いてはいたが、建屋が大きくなって、とてもきれい。
ビザも不要になった今、入国もすいすい。
でも、荷物が出てくるまで時間のかかること!
さて、第一関門は両替。
セコく6000円だけ替える。
バリの両替商は、空港でも町でも油断もスキもないというので、厳しくチェック。
いちおう、全額きちんと来た。
(ダイビングで一緒だった女子たちは、空港でインチキされたと言っていた。)
第二関門はタクシー。
白タクをやり過ごし、エアポートタクシーのカウンターへたどりつき、「サヌールまでブラパ?え、20万?」
クーポンタクシーのくせに、ここもインチキするという。
webで見た情報は15万。
ぼってるんじゃないの?
「ちょっと待って!」と壁の料金表を見れば、確かにサヌール20万に見えた。
ただ、あまり見せないように立ちはだかってるように思えた。
ここではしっかりボラれたと思う。
あとでWEB見たら、6月くらいの情報で15万だったから。
空港の料金表を画像検索したら、あえてリゾート地の料金部分に目隠しの紙が貼ってあったり。
悪よのう…。
次は妥協なく、料金確認してやる!
アートテル・サヌール
今回のホテルは、アートテル・サヌール。
アートなホテルなのだけれど、不思議な外観。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/d8/aef2a35515a83044d25df6020d947949.jpg)
魚のしっぽとエビヒゲが合体したような不思議なオブジェ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/85/e2814e6087fc857c0012e9be33641139.jpg)
ホテルに着いたら、まだ12時。
レセプションのスタッフは皆若く、感じがよい。
チェックインは14時なので、時間を潰さなくちゃならない。
寝不足のまま、炎天下をじゃらんじゃらん。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/ea/721179852eb347ca3f48db59ac6b1772.jpg)
通りに出ると、まずは、斜め前にあるジェラート屋が賑わっていて気になる。
サヌールは小洒落たカフェが軒を連ねるが、私が探すのはローカルな食堂、ワルン。
たいした空腹感がないので、ミニマート的なスーパーを何件かまわってみる。
歩き回るうちに、通りの向かいからいいにおい。
ごれんごれん、ばかーるばかーる…
サテを焼く煙もくもく。
サテアヤムが食べたい!
店内は、ローカルの人びとで混み合っているのが見える。
Warung Mas Dul
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/b3/7df69221002f16dfd48ca112dc65ea18.jpg)
どうみてもおいしそう。
テイクアウトで、焼き上がりを待っている人も複数。
これはおいしいに違いない!
KKでサテといえば、鶏か牛。
が、ここはインドネシア。
あまり考えないでサテ屋でサテ!と言ったら、こりゃサテ・カンビン(山羊)だな…。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/44/d96f4231448919064b869341a75ab77f.jpg)
ヤギという動物の目つきが嫌いだけど、まあいいか。
ソースはかなり甘いけど、なかなか美味。
ビールがほしいがビールはない。
サテ・カンビン、悪くない。
どうみても清潔感あふれない器の中は…。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/f8/a226a86c225a8acf01457f1956c46f1b.jpg)
大好きなタイプのチリ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/23/c99838eed809d6cb1da8280cda590097.jpg)
でも、やっぱりマレーシアのサテ・アヤムが好き!
清潔感のない店内だけど、ローカルの味。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/7b/afb23be8fe7324eb9e6cb83cf69096f2.jpg)
食後も、部屋に入れるまでまだ30分くらいあるので、引き続きじゃらんじゃらん。
それにしても、歩道にアップダウンが多くて歩きにくいけれど、辻々にバリらしさが漂う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/ef/a4b086d74e2657991bb6ed3bb08854d7.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/8e/3dc16c139b5bc68e33fe1450325da25a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/cc/ad1c35d0eb821fff842ec4e1c5d0bd0e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/8f/b8e9f5203314d25f4fae8ecd09fa5426.jpg)
空にはカイトが舞い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/10/cf4cc944e38a5e4cf2739bb662c61f9f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/77/f245aeef169b0c12dc582554ffc3e8a4.jpg)
サヌールビーチ
ホテルのある通りに入って、歩いていたら、ビーチに出た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/7d/4381bd50a6a60c3d0522e9567e585826.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/f7/a7bdb96449d0ba5e4ce4d906e11225df.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/18/f5e552eff9dc0df4f40bec5576ae62cd.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/4f/6e34575a0089e560e8e2222f15799da4.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/c1/f7a4ac644dd4d3190bc8b7460b29abad.jpg)
2008年9月以来のサヌールビーチで、まったく記憶にない。
こんなに砂茶色かったっけ?
こんなにフォトジェニックじゃないビーチだったっけ?
特に、ビーチパラソル群、なぜにこんなに美しくない?
アートテル
14時になったら、ビンタン調達してホテルに帰る。
通された部屋は、雲がモチーフ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/a2/8728d7b7fda7f01cd819290ccb47bf26.jpg)
ジェラート
夕刻もおなかがすかないので、ジェラートてんこもりで代用しようかしら?
いつ通っても混んでいるジェラート屋。
そこは「Massimo」というイタ飯屋併設のジェラート屋だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/61/b5b7c17a16b2f1731bd4f553dd2bc6d4.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/0b/f34790c9929bc75ecf13f1f4b02dd7a0.jpg)
ココナッツとストロベリー♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/90/e7a9c3792157c5551d1ec9da8affc7ec.jpg)
常に3~4人はオーダーに並んでいるし、近くのベンチは、アイスを持った人々で、ほとんど空きなし。
高まる期待。
が、ぶっちゃけ、たいしたことなかった。
いまいちだったので、やっぱりちゃんとごはん食べるか…
ジェラートは遅いおやつというか、前菜(?)というか…
そのまま夕食求めてじゃらんじゃらん。
昼に歩いたとき、ローカルがいっぱい入っていたワルンに行こう。
ワルン・パラヒャンガン
お目当てのワルンに着くと、まだガラガラだった。
夜は、ツーリスト率が高い。
暑い店内、扇風機をこっちに向けてもらう。
何はともあれビンタン。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/89/db003e40052dc5beea29dee75fa06cc5.jpg)
チャプチェ、20000ルピア。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/5b/624c9599beb1106ace498fa860b22025.jpg)
魚のスープ、38000ルピア。スパイシー。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/a9/0d7eaeeea8c7124cadd0c9b96056156d.jpg)
なんとなく盛りの雑なごはん、20000ルピア。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/ee/83462b918d6e55e43814ad9a8979d959.jpg)
ビンタン大瓶32000ルピア、しめて96000ルピア。
お味は「まあまあ」といったところ。
ビールの冷えがいまいちだったのが残念。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/84/5c86c706fbd27487431c3200dedf388d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/0b/4d0d2091a9474f2ad806ec92bd25fe6e.jpg)
帰り道、観光客むけのレストランの前を通るたびに、往年の洋楽スタンダードが耳に入ってくる。
隣合ったレストランが、それぞれ生バンドを入れており、スタンバイミーとホテル・カリフォルニアが競合して大変なことになっているところも。
ホテルに帰って、バルコニーに出ると、まだまだマンボウが出そうな丸いお月さま。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/0b/4d0d2091a9474f2ad806ec92bd25fe6e.jpg)
今年は、マンボウに会えないのに、いつもは来ないバリに来てしまうとは、ついてないなぁ…と自身のチョイスを恨んでみたりする。
ぶつぶつ。
夕べは機内でろくに寝ていないし、あしたはダイビングだから早めに寝ようと、ふて寝的にさっさと就寝。
が、アートテル・サヌールのカフェも、ご多聞にもれず、生バンド。
「ゔぉーらぁーれ♪ うぉーうぉー♪ かぁんたぁーれ♪ 」
うるさくて眠れなーい!
でも頑張って目をつむっていると、そとでドンパチドンパチ。
なんだなんだ?
再びバルコニーに出ると、花火。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/6d/4c0218d6ad870791a63095e1b7f5cd7f.jpg)
風強めのサヌールなので、花火は残念ながら、すべて風に流され型崩れしていたが、花火を見ると、なんか得した気分。
マンボウが出るわけないという確信と、私がお約束シーズンにはずすわけないという根拠のない自信を胸に、おやすみなさい。
9月なら、1にシパダン、2にモルディブ。
それが今年はバリ。
もちろんマンボウ狙いのバリ。
でも、マンボウ不発が濃厚な今年のバリ…。
これまでは、いくらマンボウに再会したいと思っても、シパダンとモルディブで、9月にバリが入り込む余地はなかったのだ。
なによりも冷たい水が苦手、ってのもあった。
しか~し。
昨今の異常気象で、9月のシパダン最強伝説は崩れてしまった。
それに今の私には、ロクハンという強い味方が。
そうはいっても、潜りたい海はやはりシパダン。
どこで潜っていても、寝ても覚めても、結局、四六時中「シパダンで潜りてぇ~」のシパダンジャンキーっぷり。
それなのに、この9月はシパダンじゃない、って思えてる。
ボルネオ東海岸では、今なおアブサヤフによる誘拐事件が頻発しているのが、今さらながら気になる。
サバの東の事件では、日本人が巻き込まれてはいないので、日本でニュースにならないだけだ。
最近の被害者は、裕福なチャイニーズだけでなく、ローカルの漁民や、インドネシアの船員たちにまでおよぶ。
解放されているケースが多いが、アブサヤフに誘拐された(これはシパダン界隈ではないけれど)カナダ人は殺害された。
身代金払わなければ首切る図式なのだ。
行ってしまえば、きっと何ごともない、いつものシパダンですむのだろうけど…。
単純に、セレベス・エクスプローラーの劣化が耐え難いのかもしれない。
だったら、未練たっぷりのバア環礁ぐるぐるマンタに再チャレンジしようか!?
でも、2年連続チャレンジするほどではない。
シルバーウィークなんて言葉がなかった時代から、毎年、敬老の日と秋分の日の合わせ技で遅い夏休みにしてきたが、シパダンにもモルディブにも行かないとなったら、9月に連続休暇をとる気がなくなってしまった。
でも、9月17~19日の3連休の翌日、9月20日が代休に割り当てられ、図らずも4連休をGET。
カレンダーを見ると、しっかり大潮に当たっている。
その瞬間、もらもら~っとマンボウの神降臨、あっさりバリショートトリップが決定。
異常気象
8月のマンボウシーズンになると、バリへ行ったダイバーたちが、皆ことごとくマンボウに出会えなかったとFacebookにアップしていた。
8月まで沖縄に台風が来ず、水温上昇でサンゴのダメージが深刻になり始めていたが、バリでも水温が下がっていないようだ。
半年前にはダイビングの予約をしてあって、ウエットはロクハンがベスト、と言われていた。
どこのサービスのブログも、水温が高くて…ということが書かれていたので、出発日近くになって、サービスに状況チェックしたら、「ロクハンだと暑いかも」という回答で、マンボウはまったくいないわけではないけれど、なかなか姿を現さないとのことだった。
もう、マンボウ会えないなら、マクロに切り替えでも、むしろマクロでいいのに、と思いつつ、迎えた出発日。
9/16 SQ635 羽田23:05 シンガポール05:00+1
金曜日、会社から家に帰ってきてから、やっとパッキングスタート。
相変わらず、お尻に火がつかないと、始まらない。
さて、羽田空港へ着くと、いつもは自動化ゲートで指紋認証に手こずる乾燥肌の私も、夏はすいすいいける。
パッキングがぎりぎりまでできなかったわりには、チェックイン後、出発はまだまだ先。
ゲート近くのカフェで、BEERではなくアイスコーヒーを。
とても好みのアイスコーヒーだったので、覚えておこう。
機内食は、ラクトオボベジタリアン。
1食目…パン1個。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/12/36eeba718f8a6a3a193737c3d00704bd.jpg)
手抜きでね?と思える。
乗るたびごとにしょぼくなる、夜這い便のミール。
え~、甘いのですかぁ?と思う。
普通食の人には、カレーパン…
パンが甘くったって、めげずにTigerをもらう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/da/df50322ed766af81bcdc3e7e9b67d7b2.jpg)
見たい映画もないので、ルート表示にしておやすみなさい。
しばらく寝るとも寝ないともつかない状態から覚めたら…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/77/80909a1e7ffb0decea9aa6349a0159e8.jpg)
まさにコタキナバル沖…
やっぱり呼ばれてる!?
そんなに行きたいなら、ボルネオに行けよ、なのだが、マンボウも見たい。
でも今年はマンボウはたぶんムリ…
そして、早朝すぎる朝食…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/8f/805a7eef9ed7d3ec7757f459676da3b9.jpg)
緑黄色満載!
ターミナル3に着くと、ランタンフェスティバルチャンギ版。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/df/ffe6b85fbb8197c51eb7d750f7a9b12b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/5f/30a58ca24cf84b7db8faf2fa35b9d464.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/9e/20f7db318b4dbfcfafa2010d642f5f83.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/49/646cca6eedb7930278326db870f182dc.jpg)
さて、乗り継ぎ時間は3時間。
バリゆきの出るターミナル2に移動して、今回は、さっさとゲート近くへ移動。
キリニーのコーヒー買って休憩。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/1a/2619e205dd2af6dcafdd5275ffff0960.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/9d/2f4a97a9ca2d9f0176055847fed78363.jpg)
4~5年前には、わざわざ町のキリニーまで行ったけれど、今はチャンギのどのターミナルにもキリニー…
楽なソファはないけれど、ここはUSBポートがあるから、スマホに充電。
9/17 SQ938 シンガポール08:20 デンパサール11:00
明るくなって、今年はヘイズ禍はない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/4a/a5540bf5d36013e22c5a183fce1e1f4f.jpg)
でも、雨がぽつぽつ、シンガポールの朝。
バルクヘッドの席が無料だったので、わずか2時間40分だけど、足元楽め。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/bf/a3087ef4fd06d54845bfd1757c25511c.jpg)
こんどはアジアンベジタリアンミール。
もちろんカレー。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/02/74584fc2f37930cabdccfaa8cb85e9c7.jpg)
付け合わせのピクルスが、いつもストロングでシャキッとする。
プレーンのヨーグルトがうれしい。
カリマンタンの南を飛ぶフライトに、ああ地続きはボルネオ、としつこく未練たらたら。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/e4/d43198822017fa47618824f016d0215e.jpg)
クリスワールドのラインナップはいまいちだけれど、その中から「Everybody Wants Some」をチョイス。
理由は若いイケメンが出てそう、ロックおたくの私が喜ぶロックミュージック(ただし70年代ものはちょっと弱い)が満載だから。
80年に大学生という、ちょっと上の世代の人たちの青春もの。
眼福かと思ったら、80年初頭のファッションって、なんだかなぁ…と思い…。
でも、アメリカ映画の青春ものって、年代問わず、やっぱり好きだ。
そうこうするうちに、着陸態勢。
眼下には茶色い大地。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/fa/fa3199f54bee8a9d45798870ebc8ce9b.jpg)
結局、映画はラストまで見ないうちに着いた。
デンパサール空港
2009年1月以来のバリ。
空港が新しくなったと聞いてはいたが、建屋が大きくなって、とてもきれい。
ビザも不要になった今、入国もすいすい。
でも、荷物が出てくるまで時間のかかること!
さて、第一関門は両替。
セコく6000円だけ替える。
バリの両替商は、空港でも町でも油断もスキもないというので、厳しくチェック。
いちおう、全額きちんと来た。
(ダイビングで一緒だった女子たちは、空港でインチキされたと言っていた。)
第二関門はタクシー。
白タクをやり過ごし、エアポートタクシーのカウンターへたどりつき、「サヌールまでブラパ?え、20万?」
クーポンタクシーのくせに、ここもインチキするという。
webで見た情報は15万。
ぼってるんじゃないの?
「ちょっと待って!」と壁の料金表を見れば、確かにサヌール20万に見えた。
ただ、あまり見せないように立ちはだかってるように思えた。
ここではしっかりボラれたと思う。
あとでWEB見たら、6月くらいの情報で15万だったから。
空港の料金表を画像検索したら、あえてリゾート地の料金部分に目隠しの紙が貼ってあったり。
悪よのう…。
次は妥協なく、料金確認してやる!
アートテル・サヌール
今回のホテルは、アートテル・サヌール。
アートなホテルなのだけれど、不思議な外観。
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魚のしっぽとエビヒゲが合体したような不思議なオブジェ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/85/e2814e6087fc857c0012e9be33641139.jpg)
ホテルに着いたら、まだ12時。
レセプションのスタッフは皆若く、感じがよい。
チェックインは14時なので、時間を潰さなくちゃならない。
寝不足のまま、炎天下をじゃらんじゃらん。
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通りに出ると、まずは、斜め前にあるジェラート屋が賑わっていて気になる。
サヌールは小洒落たカフェが軒を連ねるが、私が探すのはローカルな食堂、ワルン。
たいした空腹感がないので、ミニマート的なスーパーを何件かまわってみる。
歩き回るうちに、通りの向かいからいいにおい。
ごれんごれん、ばかーるばかーる…
サテを焼く煙もくもく。
サテアヤムが食べたい!
店内は、ローカルの人びとで混み合っているのが見える。
Warung Mas Dul
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/b3/7df69221002f16dfd48ca112dc65ea18.jpg)
どうみてもおいしそう。
テイクアウトで、焼き上がりを待っている人も複数。
これはおいしいに違いない!
KKでサテといえば、鶏か牛。
が、ここはインドネシア。
あまり考えないでサテ屋でサテ!と言ったら、こりゃサテ・カンビン(山羊)だな…。
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ヤギという動物の目つきが嫌いだけど、まあいいか。
ソースはかなり甘いけど、なかなか美味。
ビールがほしいがビールはない。
サテ・カンビン、悪くない。
どうみても清潔感あふれない器の中は…。
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大好きなタイプのチリ!
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でも、やっぱりマレーシアのサテ・アヤムが好き!
清潔感のない店内だけど、ローカルの味。
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食後も、部屋に入れるまでまだ30分くらいあるので、引き続きじゃらんじゃらん。
それにしても、歩道にアップダウンが多くて歩きにくいけれど、辻々にバリらしさが漂う。
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空にはカイトが舞い。
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サヌールビーチ
ホテルのある通りに入って、歩いていたら、ビーチに出た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/7d/4381bd50a6a60c3d0522e9567e585826.jpg)
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2008年9月以来のサヌールビーチで、まったく記憶にない。
こんなに砂茶色かったっけ?
こんなにフォトジェニックじゃないビーチだったっけ?
特に、ビーチパラソル群、なぜにこんなに美しくない?
アートテル
14時になったら、ビンタン調達してホテルに帰る。
通された部屋は、雲がモチーフ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/a2/8728d7b7fda7f01cd819290ccb47bf26.jpg)
ジェラート
夕刻もおなかがすかないので、ジェラートてんこもりで代用しようかしら?
いつ通っても混んでいるジェラート屋。
そこは「Massimo」というイタ飯屋併設のジェラート屋だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/61/b5b7c17a16b2f1731bd4f553dd2bc6d4.jpg)
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ココナッツとストロベリー♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/90/e7a9c3792157c5551d1ec9da8affc7ec.jpg)
常に3~4人はオーダーに並んでいるし、近くのベンチは、アイスを持った人々で、ほとんど空きなし。
高まる期待。
が、ぶっちゃけ、たいしたことなかった。
いまいちだったので、やっぱりちゃんとごはん食べるか…
ジェラートは遅いおやつというか、前菜(?)というか…
そのまま夕食求めてじゃらんじゃらん。
昼に歩いたとき、ローカルがいっぱい入っていたワルンに行こう。
ワルン・パラヒャンガン
お目当てのワルンに着くと、まだガラガラだった。
夜は、ツーリスト率が高い。
暑い店内、扇風機をこっちに向けてもらう。
何はともあれビンタン。
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チャプチェ、20000ルピア。
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魚のスープ、38000ルピア。スパイシー。
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なんとなく盛りの雑なごはん、20000ルピア。
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ビンタン大瓶32000ルピア、しめて96000ルピア。
お味は「まあまあ」といったところ。
ビールの冷えがいまいちだったのが残念。
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帰り道、観光客むけのレストランの前を通るたびに、往年の洋楽スタンダードが耳に入ってくる。
隣合ったレストランが、それぞれ生バンドを入れており、スタンバイミーとホテル・カリフォルニアが競合して大変なことになっているところも。
ホテルに帰って、バルコニーに出ると、まだまだマンボウが出そうな丸いお月さま。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/0b/4d0d2091a9474f2ad806ec92bd25fe6e.jpg)
今年は、マンボウに会えないのに、いつもは来ないバリに来てしまうとは、ついてないなぁ…と自身のチョイスを恨んでみたりする。
ぶつぶつ。
夕べは機内でろくに寝ていないし、あしたはダイビングだから早めに寝ようと、ふて寝的にさっさと就寝。
が、アートテル・サヌールのカフェも、ご多聞にもれず、生バンド。
「ゔぉーらぁーれ♪ うぉーうぉー♪ かぁんたぁーれ♪ 」
うるさくて眠れなーい!
でも頑張って目をつむっていると、そとでドンパチドンパチ。
なんだなんだ?
再びバルコニーに出ると、花火。
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風強めのサヌールなので、花火は残念ながら、すべて風に流され型崩れしていたが、花火を見ると、なんか得した気分。
マンボウが出るわけないという確信と、私がお約束シーズンにはずすわけないという根拠のない自信を胸に、おやすみなさい。