けさも日の出とともに目を覚ますと、ビル越しにキナバル山のギザギザ頭が見えた。
上のフロアまで上がって、しばし朝のキナバル山を眺める。
今年もキナバル山の雄姿を拝むことができて良かった。
さらに、今年もKK飯をいただけて良かった!?
アコードリージェンシーは12時チェックアウト、午後からは町のホテルキャピタルをデーユース。
なので、けさは朝食のために町に出て、戻ってきて、チェックアウトというのはやめておきたい。
なにしろこどもの頃からひとたび出かけたら、糸の切れた凧になることに定評があるので、12時前にバタバタ帰って来て、ってな展開が目に見えている。
でも、ここでは朝食難民。
なにしろIMAGOショッピングモールの飲食店は、午前10時までオープンしない。
もっともここでは、「Sushi Zanmai」じゃなくて~、「Ebizou」じゃやなくて~と、KKに和食を食べに来たわけではない私には、まったく使えない飲食店のオンパレードなので、3食とも入りたい店はない。
まして「Seoul Garden」じゃないし、タベルナでもない。
ローカルの富裕層と、ローカルフードを敬遠するタイプのツーリストには良いだろうが、ここはKKらしさが薄すぎるのだ。
KKタイムズスクエアはフェーズ1とフェーズ2からなり、アコードリージェンシーも入っているIMAGOショッピングモール側はフェーズ2。
数年前からあるフェーズ1に行けば、きっとクダイコピらしきものがあるに違いないと、隣のブロックに行ってみると、期待通り、ローカル風レストランもちらほら、ずっとKK色が濃くなる。
こちらは、ビジネスマンやOLさんと、出勤前のローカルが多い。
KKタイムズスクエア Peniel Delicacy
チャイニーズ系勤め人ふうの人が多く入っているレストラン発見。
名まえは「Peniel Delicacy」、ペニエルだかピニエルだかペヌエル珍味。
私が入ろうとしている間にも、店の前に車を止めて、わざわざ寄るリーマンの人びと。
日本でも、おじさんとOLがいそいそと入る店はおいしいものだ。
ショーケースには、中華まん系とか…
バンとか…
アツアツの点心とか…
けさは、エッグタルト、クエダダー、カレーパフ。
どれもチープなおいしさがよいわー。
チャイニーズをつけわすれ、「テーピン」と言ったら、テ・スス(ミルクティー)が来ちゃった。
好きなんだけれど、エッグタルトにクエダダーだから、朝から糖分とりすぎ。
全部で7.30リンギットだったか?
部屋に戻り、ごろごろしていると、なんとなく腹部膨満感。
このあとおなかこわすかなぁ~、と思ったら、案の定、マレー語で「さきぷるー!」、そして、マレー語で「ちりっびりっ!」
燕の巣ドリンク?フィリピノマーケットのスプーン?とも思わないでもないが、バリで起こるようなしくしく系ではないので、おそらく細菌性というよりは、毎食腹12分の過食と、こちらの食用油多用なところに、ココナッツウォーターやプリン過剰摂取との相乗効果だろう。
1日ココナッツウォーターを1玉に、ココナッツプリンを1玉だし、さもありなん。
さびれるワワサンプラザ
デーユースのホテルキャピタルのチェックインは13時。
1時間あるので、移動がてら、ランチにしましょ。
軽いキャリーバッグ一つだが、太陽の南中時で大汗。
山の方からは、もくもくと雲がわいて、今日も午後は雷雨の予感。
腹具合はよろしくないが、ミバサ(ミーゴレンバサ)が食べたい。
ちょうどKK中心のはじまり、ワワサンプラザ前に来たら、まだ晴れているのに、一粒、二粒、雨が落ちてきた。
そうだ、ここのフードコートでミバサにしよう。
ワワサンは、私がシパダン通いをはじめて数年後にオープンしたショッピングセンターで、かれこれ20年近くたつと思う。
ワワサンも私も年を取ったもんだ!
KLの人が見ると、びっくりするほど田舎臭いらしい。
今回も、ここの地上階にあるスーパー「ジャイアント」(シンガポールやマレーシアで超有名なスーパー)が安いので、おととい一度来ていたが、きょう2階に上がってみて、そのさびれようにびっくりした。
もともとパークソン(Parkson 百盛)という百貨店以外は小さな商店ばかりだったけれど、かつてはテナントが入っていたロットが、根こそぎ抜けていた。
2階部分には、サバのハンディクラフト屋が並んでいたが、それも1店しか残っていない。
上層階にゆくほど、テナントはガラガラで、このビルの行く末が案じられる。
そしてフードコートのあるフロアにゆくと、フードコートもクローズ?と思えるほど薄暗い。
でも、しっかり営業中、さすがに蛍光灯取り替えたら?と思える暗さである。
ちょうどランチタイムということもあり、近隣にお勤めな感じの人びとで混んではいたが、あまりに薄暗くて賑わいが感じられない。
フィリピノマーケットより高くつくけれど、ここでココナッツウォーターとミバサと思ったが、お目当ての中華はなくなっていた。
出来合いのおかずを選んで買うタイプの店が多く、熱々を食べたい私は、さーっと一巡して、すぐに下りエスカレーターで地上階へ降り、ガーディアンに寄って、胃腸薬を買うことにした。
それにしても胃腸薬は3種類と少なっ!
幸い、薬の外箱に書かれているマレー語は解読できたので、効かなそうと思いつつ購入。
外に出ると、雨が縦に降っている。
ワワサンと通りをはさんだ海側のアンジュンセンジャと呼ばれるエリアは、10年ほど前には、夜になると屋台がオープンするエリアだったが、そこに7つ星のホテルを建てるとかで、みんな退去させられて何もないまま数年がたった。
7つ星ホテルプロジェクトについては、プロムナードホテル並びのマリーナコンドミニアムの入居者たちの猛反対というのが連日ローカルニュースになっていた記憶がある。
その後進捗しないなぁーと、思っていたが、マレーシアの景気後退で頓挫したのか、マリーナコンドミニアム側の反対で頓挫したのか知らないが、またまた、ローカルふうの海鮮レストランができていて興味津々。
でも、椅子はぜんぶ積み重なっており、昼間はやってなさそう。
かわりに、ワワサンとなりの大型中華店「海王城」もクローズしてしまったようだ。
ワワサン界隈自体がさびれている。
ちょうどワワサンのバスターミナルが改修中だからかな?
雨を避けるために、アピアピセンター寄りのアーケードを通って、センターポイント方面へ。
アピアピセンターエリアの終わりでアーケードが切れると、折り畳み傘を持ってはいるが、私はちょっとやそっとじゃ傘をささないし、キャリーケースも開けたくないので、雨に打たれながら、なるべくアーケードになっている道を選んで歩く。
ワワサンがダメならKK市場むかいのKKプラザのフードコートと思ったが、雨に打たれるので、まずはホテルに入ることに。
ディナー 佑記肉骨茶
シャワーですっきりすると外は本格的な雨になっていた。
午後3時頃からだろうと思っていた雨は、想定外に早かった。
少し小降りになってから遅いランチ、と思っているうちに眠ってしまった。
これでミバサチャンスを失ってしまった。
目が覚めるともう17時。
最後の晩餐は、バクテ、もちろん佑記!
ここも發記同様人気店で、並ぶので、17時半にさっさと入店。
席に着くや否や、「さとぅばくて、ちゃんぷるー」と、正肉も内臓も混ぜ混ぜでオーダー。
実際には、いろんな肉の部位が選べるが、いつもおまかせ。
お茶。
ここの中国茶がとっても好きだ。
お肉ゴロゴロ、バクテ。
ちゃんぷるーでも、新記とは微妙に内臓の入り方が違う。
体調不良のときでも、するする入ってゆくおいしいスープ。
きょうの食べっぷりは控え目。
佑記は、お肉もりもりの椀とスープだけの椀で出すスタイル。
ぐつぐつ度は新記だけど、スープの味は、やはり佑記。
それにしても18時前でも、この混雑。
發記、金記、佑記、どこも厨房は戦場のようだ。
そして、どのチャイニーズレストランも、会計を仕切るおっちゃんは、儲かってしょうがないとほくそ笑んでいるように見えてしまうのは私だけ?
KKスーパー事情
バクテを完食して、まだ18時。
町での時間は余すところ4時間半ほど。
ハイアットリージェンシーのスパで、腹がこなれるであろう19時半以降にでもマッサージと思い、予約できるか聞きに行ったら、すでにいっぱいだった。
ひさびさのハイアットは、ロビーからアロマな香りが漂い、トイレがさらにキレイになっていた。
あとはKKプラザのServayでお土産買うだけ。
明日は成田7時20分着という微妙な時間で、9時半出社に間に合うかどうかの瀬戸際。
ターンテーブルで荷物を待つ時間も惜しいので、ハンドキャリーだけにしないと…。
そのために、カヤジャム、ココナッツクリーム、テタレ用練乳、チリソース、ミーゴレン用ソースといった液体ものが買えないのが悔やまれる。
Servayに行かなくても、ホテルキャピタルの近くには、スリアサバのCity GrocerやMilimewaがあるが、やはり安さと品揃えでServayに軍配が上がる。
ちなみに、今回チェックしたスーパーは…
センターポイントのYaohanあらためPacific Ngiu KeeあらためQueen's。
イマゴのEverrise。
ワワサンプラザのGiant。
KKのメインストリート、Jalan PantaiにあるMilimewa。
スリアサバのCity Grocer。
Queen'sは、Ngiu Keeからの見た目の変化は少ないものの、以前より品薄だし、場所柄、やや高め。
安いのはGiantとServay。
Milimewaは安いけれど、清潔感に欠ける。
City GrocerやEverriseは、日本をはじめとする輸入食材は多いが、私には用がないし、高い。
特にServayのサバティーの安さは、ダントツ。
たまたまプロモーションで25パック入りが3リンギットで他店より1.5リンギット安!
三脚标清热水
ビールを買いにセブンへ寄ると、やはりTigerがない。
Tigerの値札はあるが、からっぽ。
どのセブンにもTigerがないので、どうやらKKのセブンでは、Tigerのストックが切れてしまっているようだ。
そういえば、体の節々痛いし(主に足なのでたぶん歩きすぎ)、熱が出るかもしれないからとかわりに…
三脚标清热水。
何と読むのかは知らない。
マレー語では「Air Penyjuk Badan Cap Kaki Tiga」。
Airは水、Penyujukは冷やすこと、Badanは体、Capは印、 Kakiは足、Tigaは3。
英語では「Three Legs Cooling Water」
どのみち三脚印で、ボトルのサイに目が行きがちだが、上にある三本脚のマークだったのだ。
でも、私はサイ印と呼んでいる。
マメ知識。
なぜサイが採用されているかというと、中国ではサイのツノに解熱作用があるとされており、熱覚ましに効きますよという、イメージづけのためらしい。
風邪をひいたときは、これか、クダイコピのホットレモン(しぼったレモンにホットウォーターとグラニュー糖を混ぜたもの)で、けっこう復活できる。
Tigerで消毒したい(???)気もするが、Tigerはラウンジか機内でもらいましょ。
MH80 コタキナバル0050 成田0720
22時半をまわり、空港へ向かう。
帰りはMHUpgradeでビジネスクラスなので、ラウンジでゆっくりしようという算段。
MHUpgradeは、何を基準に選んでいるのかわからないが、対象航空券を持っている搭乗者には、出発数日前に、MHUpgardeしませんかというメールが来て、アップグレードできたらいくら払うかを設定して入札するシステム。
成田-KK線のビジネスは、フルフラットでもないし、たかが知れているが、月曜朝に到着して会社直行を思えば、少額でアップグレードできるのはありがたい。
空港につくと、チェックインエリアはチャイニーズで大混雑。
荷物をスクリーンする前にいたMAS(マレーシア航空)の職員に、上海ゆきはここ、とチャイニーズが言われている。
モルディブ帰り同様、ここも大陸のチャイニーズだらけ。
私はハンドキャリーだけなので、そのまま行けばいいものを、ボーッとしていたので「成田ゆきもここでいいか?」と尋ねたら、いいと言われた。
ふと、オンラインチェックインをしてあったことを思い出したので、モバイルボーディングパスを見せると、そのままゲートへ向かってよしと言われる。
免税手続きがしたいので、免税カウンターはどこかと聞くと、カウンター出口の方を指す。
出口寄りにいた職員に場所を聞けば、保安検査場の方を指す。
保安検査場に行くと、免税はむこうと、また来た方向を指す。
掃除していたお姉さんにたずねると、親切に教えてくれたが、それらしきものが見えてこないので、インフォメーションカウンターでたずねたら、車寄せから入って、左手のすぐ奥だった。
ったく、MASの職員め、180度ちがうぢゃないの。
これだけチャイニーズが多いと、免税大混雑かと思いきや、誰もおらず、すぐに手続き完了。
チャイニーズも、KKではそんなに爆買いするものがないのだろーか?
気を取り直して保安検査場を通り出国審査へすすむ。
けっこう並んではいたが、3~4分でブースに到達。
するとオフィサーが、「モバイルボーディングパスは使えないから、ボーディングパスをもらってこい」と。
「なーにー?保安検査場もモバイルで通したくせに、くせに、くせに。」
「They don't know。国際線には使えないんだ。」
ちゃんと周知しろ。
ボーディングパスはゲートで発行できないのか、荷物持って戻るのがいやだから、ここに置いておかせろとか、およそ無理なことをマレー語と英語ちゃんぷるーで抗議かつデマンドするが、もちろん問答無用である。
ぷりぷりしながらカウンターへ戻ると、カウンターはさらに長蛇の列になり、チャイニーズに加えてコリアンも参戦。
成田直行便があるというのに、この日本人の少なさはなんなの!?
カウンターをながめても、優先カウンターらしきものが見えない。
通常は、いちばん手前にあるはず。
でも、みんな行儀よく並んでいるので、ビジネスクラスの優先チェックインを聞こうにも、こんどはカウンターの外で案内をしているMASの職員がいない。
やっと離れたところに職員見つけて、「すみませーん」てなノリでビジネスクラスのカウンターの場所をたずねれば、成田ゆきは反対側。
しかも、反対側のカウンターの半分は、チェジュ航空なんてLCCだ。
やっとMASのカウンターにたどり着けば、あっという間に手続き完了。
最初に成田もここっていったMAS職員のガセで無駄な時間使ったわ!とさらにぷりぷり。
ふたたびイミグレーションに行けば、人びとの列がとぐろを巻いていて、もっとぷりぷり。
それにしても、並ぶ人々は、知らない人びとなのに、なぜか見覚えのある顔多数。
どうやら、さっきイミグレで並んでいたときに、私の前後にいた人々の多くが、私同様、モバイルボーディングパスで押し戻されたようだ。
MASの怠慢というか、人員不足すぎるのか。
MAS、前からリストラで職員が大幅に減らされたところに、おととしの2度の悲劇で経営が変わり、さらにリストラがすすんだようでサービス低下しすぎ。
この行列でもうぐったり。
ラウンジの時間が減ったじゃないと、これまたぷりぷりしながらラウンジへ向かうと、MASのゴールデンラウンジはいちばんすみっこで遠いわ、中は寒いわ。
深夜すぎるのか、スナックはあまりない。
コーヒーと小さなシュークリームだけもらって時間つぶし。
1時間くらい休んで、もう搭乗がはじまったゲートへ。
日本へ連れて帰ってくれる飛行機の横顔。
機内食はナシレマをチョイス。
はっきり言って、クダイコピのナシブンクスになっているナシレマや、エアアジアのナシレマのほうがおいしいかも。
そしてKKからでも、Tigerは搭載されておらず、黒ラベルかスーパードライ。
それでもビジネスクラスのよいのは、テタレを作ってくれること。
インスタントかもしれななー、と思ったけれど…。
クルーはまともな若男子とかわいい女子で、二人とも気配り上手だった。
成田には定刻より早く着いた。
KK直行便はしょぼいけれど、やはり便利だ。
お客さん少ないけれど…MAS頑張れ!
これに味をしめて、年2回は弾丸KKやりたいなぁ。
今回は、ミバサやヤムアイス食べていないし、マンゴスチンやランブータンの季節でもなかったのが残念。
今回の食い倒れ企画の反省点。
胃薬を持っていなかったこと!
そして、食い倒れなのに、ガヤストリートのホテルにしなかったこと!
胃薬あれば、最終日までもっと全開で食べられただろうし、IMAGO‐町まで片道20分程度を2往復、かつ町に出たら、歩き回っていたことで、消耗してしまった。
まあ、食い倒れ以前に、せっかくのKK直行便を活用して、シパダン行って潜らないと!
上のフロアまで上がって、しばし朝のキナバル山を眺める。
今年もキナバル山の雄姿を拝むことができて良かった。
さらに、今年もKK飯をいただけて良かった!?
アコードリージェンシーは12時チェックアウト、午後からは町のホテルキャピタルをデーユース。
なので、けさは朝食のために町に出て、戻ってきて、チェックアウトというのはやめておきたい。
なにしろこどもの頃からひとたび出かけたら、糸の切れた凧になることに定評があるので、12時前にバタバタ帰って来て、ってな展開が目に見えている。
でも、ここでは朝食難民。
なにしろIMAGOショッピングモールの飲食店は、午前10時までオープンしない。
もっともここでは、「Sushi Zanmai」じゃなくて~、「Ebizou」じゃやなくて~と、KKに和食を食べに来たわけではない私には、まったく使えない飲食店のオンパレードなので、3食とも入りたい店はない。
まして「Seoul Garden」じゃないし、タベルナでもない。
ローカルの富裕層と、ローカルフードを敬遠するタイプのツーリストには良いだろうが、ここはKKらしさが薄すぎるのだ。
KKタイムズスクエアはフェーズ1とフェーズ2からなり、アコードリージェンシーも入っているIMAGOショッピングモール側はフェーズ2。
数年前からあるフェーズ1に行けば、きっとクダイコピらしきものがあるに違いないと、隣のブロックに行ってみると、期待通り、ローカル風レストランもちらほら、ずっとKK色が濃くなる。
こちらは、ビジネスマンやOLさんと、出勤前のローカルが多い。
KKタイムズスクエア Peniel Delicacy
チャイニーズ系勤め人ふうの人が多く入っているレストラン発見。
名まえは「Peniel Delicacy」、ペニエルだかピニエルだかペヌエル珍味。
私が入ろうとしている間にも、店の前に車を止めて、わざわざ寄るリーマンの人びと。
日本でも、おじさんとOLがいそいそと入る店はおいしいものだ。
ショーケースには、中華まん系とか…
バンとか…
アツアツの点心とか…
けさは、エッグタルト、クエダダー、カレーパフ。
どれもチープなおいしさがよいわー。
チャイニーズをつけわすれ、「テーピン」と言ったら、テ・スス(ミルクティー)が来ちゃった。
好きなんだけれど、エッグタルトにクエダダーだから、朝から糖分とりすぎ。
全部で7.30リンギットだったか?
部屋に戻り、ごろごろしていると、なんとなく腹部膨満感。
このあとおなかこわすかなぁ~、と思ったら、案の定、マレー語で「さきぷるー!」、そして、マレー語で「ちりっびりっ!」
燕の巣ドリンク?フィリピノマーケットのスプーン?とも思わないでもないが、バリで起こるようなしくしく系ではないので、おそらく細菌性というよりは、毎食腹12分の過食と、こちらの食用油多用なところに、ココナッツウォーターやプリン過剰摂取との相乗効果だろう。
1日ココナッツウォーターを1玉に、ココナッツプリンを1玉だし、さもありなん。
さびれるワワサンプラザ
デーユースのホテルキャピタルのチェックインは13時。
1時間あるので、移動がてら、ランチにしましょ。
軽いキャリーバッグ一つだが、太陽の南中時で大汗。
山の方からは、もくもくと雲がわいて、今日も午後は雷雨の予感。
腹具合はよろしくないが、ミバサ(ミーゴレンバサ)が食べたい。
ちょうどKK中心のはじまり、ワワサンプラザ前に来たら、まだ晴れているのに、一粒、二粒、雨が落ちてきた。
そうだ、ここのフードコートでミバサにしよう。
ワワサンは、私がシパダン通いをはじめて数年後にオープンしたショッピングセンターで、かれこれ20年近くたつと思う。
ワワサンも私も年を取ったもんだ!
KLの人が見ると、びっくりするほど田舎臭いらしい。
今回も、ここの地上階にあるスーパー「ジャイアント」(シンガポールやマレーシアで超有名なスーパー)が安いので、おととい一度来ていたが、きょう2階に上がってみて、そのさびれようにびっくりした。
もともとパークソン(Parkson 百盛)という百貨店以外は小さな商店ばかりだったけれど、かつてはテナントが入っていたロットが、根こそぎ抜けていた。
2階部分には、サバのハンディクラフト屋が並んでいたが、それも1店しか残っていない。
上層階にゆくほど、テナントはガラガラで、このビルの行く末が案じられる。
そしてフードコートのあるフロアにゆくと、フードコートもクローズ?と思えるほど薄暗い。
でも、しっかり営業中、さすがに蛍光灯取り替えたら?と思える暗さである。
ちょうどランチタイムということもあり、近隣にお勤めな感じの人びとで混んではいたが、あまりに薄暗くて賑わいが感じられない。
フィリピノマーケットより高くつくけれど、ここでココナッツウォーターとミバサと思ったが、お目当ての中華はなくなっていた。
出来合いのおかずを選んで買うタイプの店が多く、熱々を食べたい私は、さーっと一巡して、すぐに下りエスカレーターで地上階へ降り、ガーディアンに寄って、胃腸薬を買うことにした。
それにしても胃腸薬は3種類と少なっ!
幸い、薬の外箱に書かれているマレー語は解読できたので、効かなそうと思いつつ購入。
外に出ると、雨が縦に降っている。
ワワサンと通りをはさんだ海側のアンジュンセンジャと呼ばれるエリアは、10年ほど前には、夜になると屋台がオープンするエリアだったが、そこに7つ星のホテルを建てるとかで、みんな退去させられて何もないまま数年がたった。
7つ星ホテルプロジェクトについては、プロムナードホテル並びのマリーナコンドミニアムの入居者たちの猛反対というのが連日ローカルニュースになっていた記憶がある。
その後進捗しないなぁーと、思っていたが、マレーシアの景気後退で頓挫したのか、マリーナコンドミニアム側の反対で頓挫したのか知らないが、またまた、ローカルふうの海鮮レストランができていて興味津々。
でも、椅子はぜんぶ積み重なっており、昼間はやってなさそう。
かわりに、ワワサンとなりの大型中華店「海王城」もクローズしてしまったようだ。
ワワサン界隈自体がさびれている。
ちょうどワワサンのバスターミナルが改修中だからかな?
雨を避けるために、アピアピセンター寄りのアーケードを通って、センターポイント方面へ。
アピアピセンターエリアの終わりでアーケードが切れると、折り畳み傘を持ってはいるが、私はちょっとやそっとじゃ傘をささないし、キャリーケースも開けたくないので、雨に打たれながら、なるべくアーケードになっている道を選んで歩く。
ワワサンがダメならKK市場むかいのKKプラザのフードコートと思ったが、雨に打たれるので、まずはホテルに入ることに。
ディナー 佑記肉骨茶
シャワーですっきりすると外は本格的な雨になっていた。
午後3時頃からだろうと思っていた雨は、想定外に早かった。
少し小降りになってから遅いランチ、と思っているうちに眠ってしまった。
これでミバサチャンスを失ってしまった。
目が覚めるともう17時。
最後の晩餐は、バクテ、もちろん佑記!
ここも發記同様人気店で、並ぶので、17時半にさっさと入店。
席に着くや否や、「さとぅばくて、ちゃんぷるー」と、正肉も内臓も混ぜ混ぜでオーダー。
実際には、いろんな肉の部位が選べるが、いつもおまかせ。
お茶。
ここの中国茶がとっても好きだ。
お肉ゴロゴロ、バクテ。
ちゃんぷるーでも、新記とは微妙に内臓の入り方が違う。
体調不良のときでも、するする入ってゆくおいしいスープ。
きょうの食べっぷりは控え目。
佑記は、お肉もりもりの椀とスープだけの椀で出すスタイル。
ぐつぐつ度は新記だけど、スープの味は、やはり佑記。
それにしても18時前でも、この混雑。
發記、金記、佑記、どこも厨房は戦場のようだ。
そして、どのチャイニーズレストランも、会計を仕切るおっちゃんは、儲かってしょうがないとほくそ笑んでいるように見えてしまうのは私だけ?
KKスーパー事情
バクテを完食して、まだ18時。
町での時間は余すところ4時間半ほど。
ハイアットリージェンシーのスパで、腹がこなれるであろう19時半以降にでもマッサージと思い、予約できるか聞きに行ったら、すでにいっぱいだった。
ひさびさのハイアットは、ロビーからアロマな香りが漂い、トイレがさらにキレイになっていた。
あとはKKプラザのServayでお土産買うだけ。
明日は成田7時20分着という微妙な時間で、9時半出社に間に合うかどうかの瀬戸際。
ターンテーブルで荷物を待つ時間も惜しいので、ハンドキャリーだけにしないと…。
そのために、カヤジャム、ココナッツクリーム、テタレ用練乳、チリソース、ミーゴレン用ソースといった液体ものが買えないのが悔やまれる。
Servayに行かなくても、ホテルキャピタルの近くには、スリアサバのCity GrocerやMilimewaがあるが、やはり安さと品揃えでServayに軍配が上がる。
ちなみに、今回チェックしたスーパーは…
センターポイントのYaohanあらためPacific Ngiu KeeあらためQueen's。
イマゴのEverrise。
ワワサンプラザのGiant。
KKのメインストリート、Jalan PantaiにあるMilimewa。
スリアサバのCity Grocer。
Queen'sは、Ngiu Keeからの見た目の変化は少ないものの、以前より品薄だし、場所柄、やや高め。
安いのはGiantとServay。
Milimewaは安いけれど、清潔感に欠ける。
City GrocerやEverriseは、日本をはじめとする輸入食材は多いが、私には用がないし、高い。
特にServayのサバティーの安さは、ダントツ。
たまたまプロモーションで25パック入りが3リンギットで他店より1.5リンギット安!
三脚标清热水
ビールを買いにセブンへ寄ると、やはりTigerがない。
Tigerの値札はあるが、からっぽ。
どのセブンにもTigerがないので、どうやらKKのセブンでは、Tigerのストックが切れてしまっているようだ。
そういえば、体の節々痛いし(主に足なのでたぶん歩きすぎ)、熱が出るかもしれないからとかわりに…
三脚标清热水。
何と読むのかは知らない。
マレー語では「Air Penyjuk Badan Cap Kaki Tiga」。
Airは水、Penyujukは冷やすこと、Badanは体、Capは印、 Kakiは足、Tigaは3。
英語では「Three Legs Cooling Water」
どのみち三脚印で、ボトルのサイに目が行きがちだが、上にある三本脚のマークだったのだ。
でも、私はサイ印と呼んでいる。
マメ知識。
なぜサイが採用されているかというと、中国ではサイのツノに解熱作用があるとされており、熱覚ましに効きますよという、イメージづけのためらしい。
風邪をひいたときは、これか、クダイコピのホットレモン(しぼったレモンにホットウォーターとグラニュー糖を混ぜたもの)で、けっこう復活できる。
Tigerで消毒したい(???)気もするが、Tigerはラウンジか機内でもらいましょ。
MH80 コタキナバル0050 成田0720
22時半をまわり、空港へ向かう。
帰りはMHUpgradeでビジネスクラスなので、ラウンジでゆっくりしようという算段。
MHUpgradeは、何を基準に選んでいるのかわからないが、対象航空券を持っている搭乗者には、出発数日前に、MHUpgardeしませんかというメールが来て、アップグレードできたらいくら払うかを設定して入札するシステム。
成田-KK線のビジネスは、フルフラットでもないし、たかが知れているが、月曜朝に到着して会社直行を思えば、少額でアップグレードできるのはありがたい。
空港につくと、チェックインエリアはチャイニーズで大混雑。
荷物をスクリーンする前にいたMAS(マレーシア航空)の職員に、上海ゆきはここ、とチャイニーズが言われている。
モルディブ帰り同様、ここも大陸のチャイニーズだらけ。
私はハンドキャリーだけなので、そのまま行けばいいものを、ボーッとしていたので「成田ゆきもここでいいか?」と尋ねたら、いいと言われた。
ふと、オンラインチェックインをしてあったことを思い出したので、モバイルボーディングパスを見せると、そのままゲートへ向かってよしと言われる。
免税手続きがしたいので、免税カウンターはどこかと聞くと、カウンター出口の方を指す。
出口寄りにいた職員に場所を聞けば、保安検査場の方を指す。
保安検査場に行くと、免税はむこうと、また来た方向を指す。
掃除していたお姉さんにたずねると、親切に教えてくれたが、それらしきものが見えてこないので、インフォメーションカウンターでたずねたら、車寄せから入って、左手のすぐ奥だった。
ったく、MASの職員め、180度ちがうぢゃないの。
これだけチャイニーズが多いと、免税大混雑かと思いきや、誰もおらず、すぐに手続き完了。
チャイニーズも、KKではそんなに爆買いするものがないのだろーか?
気を取り直して保安検査場を通り出国審査へすすむ。
けっこう並んではいたが、3~4分でブースに到達。
するとオフィサーが、「モバイルボーディングパスは使えないから、ボーディングパスをもらってこい」と。
「なーにー?保安検査場もモバイルで通したくせに、くせに、くせに。」
「They don't know。国際線には使えないんだ。」
ちゃんと周知しろ。
ボーディングパスはゲートで発行できないのか、荷物持って戻るのがいやだから、ここに置いておかせろとか、およそ無理なことをマレー語と英語ちゃんぷるーで抗議かつデマンドするが、もちろん問答無用である。
ぷりぷりしながらカウンターへ戻ると、カウンターはさらに長蛇の列になり、チャイニーズに加えてコリアンも参戦。
成田直行便があるというのに、この日本人の少なさはなんなの!?
カウンターをながめても、優先カウンターらしきものが見えない。
通常は、いちばん手前にあるはず。
でも、みんな行儀よく並んでいるので、ビジネスクラスの優先チェックインを聞こうにも、こんどはカウンターの外で案内をしているMASの職員がいない。
やっと離れたところに職員見つけて、「すみませーん」てなノリでビジネスクラスのカウンターの場所をたずねれば、成田ゆきは反対側。
しかも、反対側のカウンターの半分は、チェジュ航空なんてLCCだ。
やっとMASのカウンターにたどり着けば、あっという間に手続き完了。
最初に成田もここっていったMAS職員のガセで無駄な時間使ったわ!とさらにぷりぷり。
ふたたびイミグレーションに行けば、人びとの列がとぐろを巻いていて、もっとぷりぷり。
それにしても、並ぶ人々は、知らない人びとなのに、なぜか見覚えのある顔多数。
どうやら、さっきイミグレで並んでいたときに、私の前後にいた人々の多くが、私同様、モバイルボーディングパスで押し戻されたようだ。
MASの怠慢というか、人員不足すぎるのか。
MAS、前からリストラで職員が大幅に減らされたところに、おととしの2度の悲劇で経営が変わり、さらにリストラがすすんだようでサービス低下しすぎ。
この行列でもうぐったり。
ラウンジの時間が減ったじゃないと、これまたぷりぷりしながらラウンジへ向かうと、MASのゴールデンラウンジはいちばんすみっこで遠いわ、中は寒いわ。
深夜すぎるのか、スナックはあまりない。
コーヒーと小さなシュークリームだけもらって時間つぶし。
1時間くらい休んで、もう搭乗がはじまったゲートへ。
日本へ連れて帰ってくれる飛行機の横顔。
機内食はナシレマをチョイス。
はっきり言って、クダイコピのナシブンクスになっているナシレマや、エアアジアのナシレマのほうがおいしいかも。
そしてKKからでも、Tigerは搭載されておらず、黒ラベルかスーパードライ。
それでもビジネスクラスのよいのは、テタレを作ってくれること。
インスタントかもしれななー、と思ったけれど…。
クルーはまともな若男子とかわいい女子で、二人とも気配り上手だった。
成田には定刻より早く着いた。
KK直行便はしょぼいけれど、やはり便利だ。
お客さん少ないけれど…MAS頑張れ!
これに味をしめて、年2回は弾丸KKやりたいなぁ。
今回は、ミバサやヤムアイス食べていないし、マンゴスチンやランブータンの季節でもなかったのが残念。
今回の食い倒れ企画の反省点。
胃薬を持っていなかったこと!
そして、食い倒れなのに、ガヤストリートのホテルにしなかったこと!
胃薬あれば、最終日までもっと全開で食べられただろうし、IMAGO‐町まで片道20分程度を2往復、かつ町に出たら、歩き回っていたことで、消耗してしまった。
まあ、食い倒れ以前に、せっかくのKK直行便を活用して、シパダン行って潜らないと!