くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

まりん・らいふ・いん・しぱだん(1)ギンガメアジ

2012-09-08 07:46:11 | シパダン図鑑
この、表情豊かなギンガメたちを凝視してみてください。
ピンは甘いですが、目があう感じがする子がいっぱい!


Jackfishes、Bumpheads、Barracudas。
シパダン島jettyの、サバ・パークスの小屋に貼ってあった、シパダンで見られるサカナはこの3種のみ。
たしかに、彼らはシパダンのスリートップ。
でも、いくらなんでも最小限におさえすぎ。
今度行ったら、もう少し充実してるんだろうか?

シパダンではこの3種に会えれば、三冠達成と言われる。
そして三冠を達成するのは、けっこう簡単。
このスリートップ中、ほぼいつも同じ場所に定住していて、ハズレなしがギンガメアジ。
シパダンのギンガメは、とにかく群れの規模がでかく、密度も濃い。
そして、寄れる。
彼らの息づかい、いや、ヒレづかいの音まで聞こえる。

沖縄の離島にまわってくるやつらとか、あまり潜られていない辺境のギンガメとちがって、警戒心はほぼない。
ラヤンラヤンのやつらみたく、口をパクパクやって、大きな音をたてて、人を威嚇することもない。
ギンガメが見られる海は数知れず。
でも、これだけぎゅと凝縮して、しかも長時間近くにいられるのは、やはりシパダン。

ギンガメのイメージは、メタリックボディ、口はへの字で目はギョロ目、ホクロがあって無表情。




カップルになると群れから離れ、ふたりの世界。


カップルとカップルになりかけ、頑張って婚姻色に変わろうとしている感じがかわいい。


でも、並べられた鮮魚店顔ではなく、正面から、横から、さまざまな方向からぐるぐるやってくる彼らには実にさまざまな表情がある。


群れの形さえ、表情豊か。
トルネード状になったり、


ギンガメ玉だったり、


なんだか、サカナにも感情があるように見える。
こんな幾千もの目玉の中、真っ正面からやってくるやつらの目には、好奇心の色が感じとれる。
結婚してラブラブのときは、群れから離れて二人の世界で素っ気ないし。

昔、NHKでシミランの海を紹介したとき、群れの中に、弱る老ギンガメがいた。
ギンガメの群れは、泳力の衰えた老ギンガメを押し上げるように、ぐるぐる。
やがて、仲間の努力もむなしく、力つき、しだいに沈んでゆく老ギンガメ。
仲間たちもついにはあきらめ、老ギンガメはどんどん沈んでゆくが、一匹だけ若いギンガメが、老ギンガメに付き添うように、一緒に付き添ってゆく。
そんな、心があると思えるような感動映像もあった。

日本語は、銀紙鯵に由来というが、銀河目、メッキ。
沖縄方言ではクチミチャーと言うんだそうだ。
英語ではTrevally、通称Jackfishであるが、他にもbigeye jack, horseeye jacktなどさまざま。
マレー語では、いかんぷてぃ(白いサカナの意味)。
さまざまな名まえ同様、とても表情豊かなのだ。

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