くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

バリ、スマトラ、そしてボルネオ

2009-01-19 03:30:28 |  旅行
2009年のダイビング第一弾は、インドネシアはスマトラのPulau Weh。
Pulauは、マレー語やインドネシア語で島のこと、ウェー島だ。
Pulo Wehとも書かれるので、プロゥ・ウェーというか、プロ・ウェーというか。
ウェーは、スマトラの北西、インドネシアでも最北西に位置する。

さて、ウェーには、スマトラ沖大地震・インド洋大津波の記憶がまだ生々しいバンダアチェからフェリーで渡る。
数年前に、マレーシアの格安航空会社、エア・エイシアが、KL~バンダアチェ間のフライトを就航して以来、
マレー半島のダイビング業界では、ウェーが新たなダイブサイトとして注目されているらしい。ジンベイも期待
できる、というふれこみで。しかし、たまたま持っていた10年前のAsian Diverのウェー特集と、Webの情報を
見る限りでは、シミランの乾季のように、ジンベイがある程度コンスタントに出現するわけではなく、年に1、2
度まわってくるかどうかといったところのようだ。いずれにしても魚影は濃く、水中はとても元気そうにみえる。
ウェーは、アンダマン海をはさんだシミランの対岸、西に直進すればモルディブというインド洋。地理的な要素
からも、いろいろな可能性を秘めていそうで心ひかれる。


ところで、日本からウェーへの道のりは長い。どうやっても2日がかりとなる。

たとえば、全行程ガルーダを利用するならば、日本→デンパサール→ジャカルタ→バンダアチェと乗り継ぐが、
ジャカルタで1泊しなくてはならない。しかもジャカルタからバンダアチェは、メダン経由で4時間前後かかる。
ガルーダの国内線運賃もわりと高い。

KL乗り継ぎなら、日本からKLまではMASかJALで飛んで、KLからバンダアチェは翌日以降のエア・エイシア
がある。これが一番乗り継ぎ回数が少ないが、ビザの問題とフェリーの時間の問題がある。ASEAN以外の
パスポートの場合、インドネシア入国にビザが必要となるが、バンダアチェの空港にはVOA(VISA ON ARRIVAL
=到着ビザ)の扱いがない。日本のインドネシア大使館で観光ビザはとれないとのことで、インドネシアに
入る前の第三国にあるインドネシア大使館や領事館でビザを取得してゆかねばならない。これだと翌日の便
に乗るのは現実的ではなさそう。さらに、現行のエア・エイシアのバンダアチェ到着時間では、ウェーゆきの
フェリーに間に合わない。エア・エイシアが格安なので、時間に余裕があって、流動的なスケジュールに対応
できる人にのみ有効なルートだ。

いちばん効率的なのが、VOAのあるメダンでインドネシア入国をする方法だ。東京発夕刻のSQ便でシンガポ
ールに入り、翌朝のシルクエアーでメダンへ飛ぶ。メダンからバンダアチェはガルーダで飛び、ウェーへの
フェリーにも間に合う。


ということで、私はシンガポールをゲートにすることにした。
せっかくシンガポールまで来たのなら、バリとKKにも行きたいと、バリ→スマトラ→ボルネオと欲張ることにした。
ところがバリからスマトラには直行便はない。そこで、デンパサール→シンガポール→メダンというルートになった。
同じインドネシア内の二都市間の移動なのに、いったんシンガポールへ戻り、国際線乗り継ぎをするのだ。インド
ネシアはデンパサールでいちど出国して、メダンで入国しなおし。ビザ代も2回かかる。インドネシアにはバリ4
日、プロゥ・ウェー6日の実質10日間滞在する。ビザ代は7日までがUS10ドル、8日~30日がUS25ドル。
出入りした方が安くなるのも、変な話しだ。出国税も払うからプラマイゼロってところかな。効率は無視して、いき
たいところを網羅しようとしたら、こんな風になってしまった。


航空券については、まず、成田からバリ往復はSQを手配し、シンガポールからメダン往復と、シンガポールからKK
往復のシルクエアーは、SQのクリスフライヤーマイルでとった。計画当初は、まだ燃油サーチャージが最高値の頃
だったので、いったいこのまま燃油が上がり続けたら、特典航空券とはいっても、燃油だけでいくらかかるだろう?
とびくびくしていた。幸い燃油は下がってきたが、エア・エイシアは燃油サーチャージ自体を撤廃した。

このエア・エイシアの燃油サーチャージ廃止をうけて路線変更。往路こそ、ビザ目的でメダンを経由する必要が
あるが、帰りはわざわざバンダアチェ→メダン→シンガポール→KKとしなくたって、バンダアチェ→KL→KKで
よいわけだ。バンダアチェからメダンへの航空券代よりも、エア・エイシアのバンダアチェ~KL~KKを買った方が
安い。そうだ、いっそKLからはKKではなくタワウに飛んで、シパダンでも潜ってやろう、という暴挙にでた。

こうしてひとりで紆余曲折、最終旅程ができあがった。

成田→シンガポール→デンパサール→シンガポール→メダン→バンダアチェ→KL→タワウ→KK→シンガポール→成田。
SQ、シルクエアー、ガルーダインドネシア、エア・エイシアの4社10フライトに乗る。

日本からバリも、バリからスマトラも、スマトラからボルネオも、この主だった二島間の移動は、すべて空港で
夜明かしを伴うものだ。若者でもないのに。


そして今は、最初の第一区間目、シンガポールに着いてトランジット中だ。シンガポールには午前1時半ごろ着いた。
乗り継ぐバリ、デンパサールゆきは午前9時35分。


ところで、日本で手に入るバンダアチェとウェーに関する情報は非常に少ない。
地球の歩き方に、バンダアチェやウェーの情報は今のところのっていない。
「Pulau Weh」でググるった結果、いちばん最初にヒットしたのが「ルンバルンバダイビングセンター」のサイト。
ウェーのダイビングオペレーターのサイトだ。そこでウェーのダイビング事情や、バンダアチェからウェーへの
移動手段についての情報は得られたが、まだまだ足りない。

外務省の危険情報もさることながら、地球の歩き方を読んでも、スマトラは安全面に問題がありそうだ。
何か客観的な情報がほしい。
こうなれば頼みの綱はロンリープラネットだ。
日本でロンリープラネットを置いてある店はあまりない。
日本語版はときどき本屋でみかけるが、バリは出版されているが、インドネシアは出ていないようだ。
せっかくシンガポールで長いトランジット時間があるのだから、チャンギの本屋で情報収集することにした。
チャンギに着くと、即本屋にゆき、ロンリープラネットのインドネシア版を手にとった。
全900ページ以上の厚さで重い。しかもスマトラはちょうど真ん中辺にあってページがめくりにくいこと。
でもさすがロンリープラネットだ。

まずうれしかったのが、バンダアチェの冒頭の記載。

Guess what boys and girls: Aceh is the next best spot.
Forget Laos, Cambodia, even beachy Thailand.

意外に感じるが、これには勇気づけられる。

さらにプラウウェーについては、

You are in for a real treat at Pulau Weh.

という書き出し。

プロゥ・ウェーでは雨が多く、特に2度あるモンスーンでもウェストモンスーンの11月から1月が一番湿気が多い。
と同時に、Whalesharkのチャンスが、とこれまたうれしい記述だ。

900ページ以上で、必要な情報が載っているのは数ページなので、買うのはやめにして、ひたすら熟読した。

心ゆくまでロンリープラネットを読んだので、今はネットにつないで、ブログを書き散らしている。
機内でマンマ・ミーアとWALL・Eを寝ずに見ていたのに、眠くもならない。マンマ・ミーアは、何も考えないで
観られるHAPPYなストーリーはよしとするが、メリル・ストリープやピアース・ブロスナンがしっくりこなかった。
WALL・Eは、ニモよりも好きだと思った。イヴってクリオネみたい。ラストに希望が感じられる映画はよいもんだ。
それに、地球規模でエコ活動がすすむ今日、私たち人類が、ウォーリーだけを地球に残して宇宙に旅立つことは
せずにすみそうだ。

それにしても成田空港は暖房ききすぎ。チャンギ空港は、冷房ききすぎだ。早く朝が来ないかな。


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