芳賀明夫の思いつくままに

フィジーから帰国して

原発が引き起こしている公害病

2013年09月17日 | Weblog
日本は世界に先んじて、水俣病という公害病を明らかにしたが、その損害賠償の範囲を巡っては、つい最近まで、その加害者であるチッソという会社も国家も被害の理由を狭く解釈して、一部の人しか救済してこなかった。
そもそもが、チッソの垂れ流した汚染物質と公害病の関係を認めず、石牟礼道子の『苦海浄土 わが水俣病』で被害者の苦しみを全国に知らせられて初めて、チッソの公害物質と水俣病の因果関係を認めて、少しずつではあるが、保証するようになった。
原発報道も広告費をもらう立場のマスコミは、相変わらず、出来るだけ報道を押さえ、東電を始めとする電力会社、経済界、政府の言いなりである。これらの原発は安全という立場はまるで変わらない。安全なのだから誰も被害に遭っていないことになる。個人がそれぞれの病気を公害との因果関係を証明するのは、およそ難しい事だ。
水俣病のほうが、まだ、救済に立ち向かっただけましということになるのではないか。