つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

釈然としない最終半沢

2013-09-25 09:17:07 | テレビ

半沢直樹最終回を観た。

 

わたしは、初回から何度となく

観ている大ファンである。

 

がしかし、最終回に関しては、大いに

釈然としていないのだ。

 

同期の友、近藤は本当に裏切るのかどうか、

すでに我が家の話題であったが、あっさり

裏切ってしまったではないか。


その後、半沢の温情もあって元の友情の

鞘に収まったのであるが、これは、まさに半沢に

とって致命傷になる裏切りなのだ。


いわば、自分の身分保障と友の職場での

命を引き換えたのである。


この事実は一生近藤が背負う十字架になるだろうし、

半沢らにしたって、裏切られたという事実が、忘れようと

しても忘れられない思いが、心の片隅でくすぶる

のは避けられないだろう。


①これが第一に釈然としない。


②続いて、追い詰めてた常務の大和田を

取締役員会の万座で土下座を強要したこと。

 

さすがに、嫌らしい感じで見るのが辛かった。

 

③また、その強要に大和田が従ったことも

ちと不可解。

 

土下座をしても何ら軽減されるものは

なかったのであるから、彼としてはドアを蹴って

出て行ってもよかったのである。

 

そして、人事である。

 

最後の半沢の人事は、まあ、わからないでは

ないとして、またそれなりの頭取の考えが

あるとして、こちらはよしとできるのだ。

 

しかし、常務大和田の軽微降格は大いに

釈然としない。

 

④頭取がその理由として、「わたしは、あなたを

銀行員として尊敬している」と言ったが、

彼のやった所業は、銀行員としてあるまじき

行為ではないか。

 

おまけに、白状した部下を出向させたのである。

 

どこに尊敬する行為があるのか彼の行状を

みれば不可解。

 

行内の政治的思惑はあったとしても、

みなさん、ああやっても大したことないんだ、と

保障したようなものである。

 

行内融和どころか、不満、欺瞞のマグマが

渦巻いて、それこそ伏魔殿そのものの

一丁上がりではないか。

 

ウ~悔しいところだが、釈然といないまま

続編を待ってしまうのだった。

 

 

 

 

 

 

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半沢直樹

2013-08-23 09:40:59 | テレビ

このタイトルを見た瞬間、「面白そう」と思った。

 

内容、キャストなどまったく知らなかったが、

人の名前がデーンとタイトルなのである。

 

これ自体が、まず稀有なので、よほどの

自信と受け取ったのだ。

 

原題は「オレたちバブル入行組」で、直木賞作家の

池井戸潤という方だ。

というわけで、一回目から全て観ている。

そして、わたしとしては珍しく必ず二回は観てしまうのだ。


主人公は、東京の大手銀行から大阪支店に

飛ばされた銀行マンの、行内の陰謀に立ち向かう

姿を描いている。

まあ、企業内からのいじめに立ち向かい

「倍返しだ!」と、お馴染みになった決め台詞を

吐いて、リベンジする姿が痛快で、今おおいに

受けているようだ。

 

正直、最近のTVドラマはあまり見る気が

しなくて、「お天気おねえさん」「ガリレオ」

などのサスペンスもの以外は、BSなどの

再放送ものや、映画などを観ていたのだ。

好きなサスペンスドラマに至っては、

作家魂をどこやらに捨て去ったような

方々の作品の羅列で、見る気も

失せてしまっていたのだ。


久々にドシリとくる作品に出合って

おおいに喜んでいる。


こういうTVドラマを待望しているファンは

多いのではないだろうか。

結局は、製作者側の覚悟の

問題ではないかと思っている。


視聴率を追いかけず、作り手が

視聴率を引っ張ってくるようなものを

作ってほしいのだ。


そういう意味でも、「半沢直樹」は

TVドラマ製作者の姿勢への起爆剤に

なることを期待してやまない。


 



 

 

 

 

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どうする俺!

2013-01-07 08:06:54 | テレビ

身内の一人に勧められ、持っていた10巻近くを

読んだコミック「鈴木先生」武富健治(双葉社漫画アクション)

が映画化されることになった。すでにTVドラマ化された

再放送を最近見て、やっぱり面白いと思った。

 

主人公鈴木先生役の長谷川博己は、まさにピッタリの

はまり役だし、その他のキャストもいいと思う。

物語は、中学校教師鈴木先生が、様々な学校の

問題に、必死になって取り組む姿を描いたものである。

その様々な問題で登場する生徒たちのキャスティングも

すばらしく、「こんな子居そうと」と言って思わず笑えるほど、

リアルさを感じるのだ。

 

内容もかなりリアルで、鈴木先生をはじめ

先生たちの心情をかなりシリアスに描写している。

例えば、鈴木先生が美しき女生徒小川の

妄想に悩んだりするシーンなど、ああ、やっぱり

男教師は、こんなことがあるんだ…という納得感と

ちょっと、ホッとする共感がある。

 

お気の毒なのは、山崎先生役の山口智充である。

女生徒の体に、不必要にタッチするキモイ先生役で、

不人気投票NO1に選ばれ、ブチ切れた挙句に

学校を追われる羽目になるのだ。(笑)

ドラマは数々の賞に輝き、この度映画化が決まったのだ。

わたしが一番気に入っているのは、様々な問題に

直面してピンチになった時に、鈴木先生が発する

内なる声、「どうする俺!」このセリフが大好き

なのだ。お勧めドラマです。

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こだまでしょうか

2011-10-30 07:07:07 | テレビ

「遊ぼう」ていうと「遊ぼう」っていう

「ごめんね」っていうと「ごめんね」っていう

こだまでしょうか。

いいえ誰でも。

大震災の時のACのCMで流され、あまりにも有名になった金子みすずの詩の一節である。
先日NHKの番組で、その金子みすずの詩を紹介していた。

26歳で一人娘を残して自殺してしまった金子みすずが何を思い
何を綴ったのかを、再現ドラマとナレーションで構成していたのだ。

その中で、冒頭の「こだまでしょうか…」を始めとして、数編の
詩を文字と朗読で紹介していたのである。

それを見ていて、とある詩が読まれると、急に胸がこみ上げてきて
涙があふれ出したのだ。思わず眼の下あたりを両手で押さえたのだが、
とめどなくあふれ出てくるのだった。それは、このような詩だった。

夜がくるまで沈んでる

昼のお星は目に見えぬ

見えぬけれどもあるんだよ

見えぬものでもあるんだよ

確かに、それまでの詩で気持ちが高ぶっていたとは思うが、
割合地味な詩の様でもあるのに、突然のごとく起こった現象
に自分でも驚いてしまったのである。

しかし、その詩を改めて読んでみると、自分が目指す絵の核心に
触れているのだ。わたしは、昆虫やら鳥、猫、草木などの命の
営みの、声なき声を描きとめたいとして、描いているつもりなのだが、
ともすればこのことを見失いがちになるのである。

いま、それが薄らいでいたに違いない。そこへ、グサリと「見えぬものでも
あるんだよ」という言葉が胸に突き刺さってきたのである。

そして。「ハッ」とした思いに目を覚まされたのだ。あふれた涙は、悔恨の思いが
募ったものに違いない。

襟を正して初心に帰るつもりです。
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のだめカンタービレ

2009-12-29 05:16:13 | テレビ
TVドラマで何が好きって、この「のだめカンタービレ」ほど
好きなものはない。

何せ全巻DVDに録っていて、観るものがないと観ているのである。
何度観ても飽きないのはこの「のだめ…」ぐらいである。

「チャングム」なども好きだったのだが、けっこう疲れるので、また
観たいとはそう思わないのだ。

コミックも読んだが、ほとんど原作に忠実に作られていて、セリフ回しまで
そのままなのには驚いてしまった。これはあたり前だと思うかもしれないが、
セリフを変えられたりするのは日曜茶飯事で、ときにはストーリーさえ
いじられるのが珍しくないのである。それだけ二ノ宮和子という作者を
TV局側が信頼している証拠だろう。

「のだめ」のキャラの面白さ、先輩千秋の孤高の苦悩、それにことごとく
関わって道を開いてゆく主人公「のだめ」の設定の見事さ。
わたしも元マンガ家として、これら二ノ宮氏の恐るべき力量を知って
敬服している。

それだけに新作を待望していたのだが、ついに映画が公開されることに
なったのだ。TVシリーズでないのがちょっと残念なのだが、まあいいでしょう。
必ず観にいくつもりである。

それと「のだめ」で見逃せないのが、クラシック音楽への関わり、造詣の深さ、
それをわかりやすく導入してくれていることだろう。
お陰で、「のだめ」の主題曲「ベートーベンの交響曲第7番」も知ったし、
「ブラームスの交響曲第1番」なども好きになってしまったのである。

その他全編に流れるクラシックの数々の選曲の見事さは、音楽担当の服部孝之氏
によるものなのか、楽しませてもらっている。これには、作者の二宮氏も十分
満足しているだろうなあと推測されるのだ。

わたしなどクラシックといえば、せいぜいベートーベンの数曲か、たった1つ
好きだったのがドボルザークの「ユーモレスク」だったのだ。

それが今、我がベストアルバムに聴き飽きると、その合間にクラシックの
C・Dを聴いているのである。わたしは何事にも信者にはならないのだが、
この「のだめカンタービレ」には、かなり信者化しているようだ。
恐るべし二ノ宮和子サマ…。




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