新しい道

最近、いつも車で買い物に行くコースの
道路に新しい道が開通した。

それも二箇所である。

二箇所は違う場所なのだが、いずれも
よく行くスーパー二箇所の近道になっ
たのだ。

行き先までのカーブが、今まで7つ
あったのが、4つになって二箇所とも
３つ減ったのである。

この３つというのは、時間にすると
せいぜい数分だと思うのだが、気分が
全然違うのだ。

今まで、そのスーパーに買い物に
行こうとすると、ちょっと億劫さが
よぎったのだが、この近道を行くように
なって、それが無くなったのである。

今まで気づかなかったが、そのちょっと
した億劫さというのは、モヤのように
覆いかぶさっていたストレスと気付かさ
れたのである。

まるで、便秘に苦しんでいた重苦しさ
から解放されたようなスッキリ感
なのだ。

思えば、このようなストレッサー道は、
気づかずに山のように身の回りに存在
しているのではあるまいか。

家族間、知人間、社会のその他諸々…。

おそらく、よくよく考えれば、他に道が
存在しているのかも知れないではないか。

全ての曲がりくねった鬱陶しさの道
にある、近道を見つけて開通させれば、
さぞやスッキリするに違いない。

はてさて…先ずは、しばしじっくりと
身の回りの道の交通整理を考えてみよっと…。

今日の一句
雑踏の　師走に触れし　肩と肩
　　　　　　　　　　　　　　issei