黒田清輝
2012/07/03
ぽかぽか春庭ブックスタンド>2012年3月~6月のブックスタンド(1)上半期ベストセラー
7月2日の授業で、文型「~かもしれない」を導入しました。欠席者について「Aさんは、病気かもしれません。病気ではないかも知れません」という文を出席者に提示しました。真実は、どうやら、「病気ではない」というほうらしい。というのも、他のクラスでも欠席者が何人かいて、理由は「サッカーのスペインvsイタリア戦を見ていて、徹夜し、寝るのが明け方になった。結局起きられなくて、欠席」だったようです。
まあ、留学生活、そんなに勉強勉強ばかりでなく、たまにはサッカー中継に夢中で日本語の授業を忘れる、という日もあっていいかなとは思いますが。
私は、何かに夢中になってテレビ中継を見ていて徹夜して、翌日起きられなかった、というのは今まであまり経験してこなかった。
眠いほうが優先で、「明日のスポーツニュースで結果を見ればいいや」と寝てしまう。
寝床では、「入眠剤」として、「数ページも読まないうちに眠くなる本」を読むことにしています。今の入眠剤は、分厚い『日本の古代 14 ことばと文字』さて、650ページの大部、寝る前に数ページずつ読んで、いつ読み終わることでしょう。なにせ、すぐ寝られるので。

出講先の図書館の壁。ツタが北海道の形になっていて、面白かったので、ぱちり。2012年6月
2012年度の上半期書籍売上げランキングが発表されたということを、私の「本仲間」ホークさんのブログで知りました。
売れた本ベストテンのうち、ダイエット&美容本が5冊。買ったことないし、これからもダイエット本のお世話になることはないでしょう。読んでも実行しないから、買ってもムダ。古本屋100円本だとしても買わない。
みんなが買って読むような本をお勧めするのはおこがましいけれど、そこは本屋さん、「いい本なのに、まだみんなは知らないから」という理由で「本屋大賞」を始めたのだろうと思ったら、少しずつそれも変わっていって、要するに「売れそうな本を選ぶ」という方向になってきたみたい。三浦しをん『舟を編む』は、小説部門の2位。
2012年の本屋大賞『舟を編む』は、私の好きな「辞書作り」がテーマだから、昨年秋に単行本が出てすぐくらいに、ジュンク堂で半分だけ座り読みしました。それで、「この内容ならすぐに売れて、すぐに文庫化するだろうから、文庫になるまで待つ本」に決めました。まだ文庫になっていないけど。
新書ベストテンのうち、昨年秋に買った瀧本哲史『武器としての決断思考』、さっくり読んであまりピンとこないうちにベストセラーになってしまったから、もう一度読み直すのは、ずっと後のことになるでしょう。要するに、ディベートによって思考を鍛えるってことを言いたいみたい。筆者が実践している授業でのディベート方法を、広く世に問いたいというのは、わかるけれど、大学での授業方法としてディベートのやり方をさぐってきた者にとっては、「う~ん、これだけかい」という気分が残ってしまう作り方。
2012年1月&2月の読書メモはこちらに。
http://blog.goo.ne.jp/hal-niwa/e/ec112708305153096b4228d948dbc1af
2012年3~6月の読書メモ(再読、再再読を含む)
読んだ順番は、順不同にて。
@は図書館本 ¥は定価で買った本 ・は、ほとんどBookoffの100円本、定価の半額本。
☆☆☆☆☆これを読まずに死ぬのは惜しい!あなたも絶対読むべきだ
☆☆☆☆いい本です。あなたの趣味がどうあれ、お勧め
☆☆☆私は読んでよかったけど、あなたの趣味は知らんので。
☆☆お暇なときのお供にどうぞ
☆他に読む本ないとき、読んで損はない
無☆読まなくとも人生、大過なく生きてける
<日本語・日本語言語文化関連>
¥牲川波都季『戦後日本語教育学とナショナリズム』くろしお出版2012☆☆☆
・近藤安月子『日本語学入門』研究社2008☆☆☆
・中山和芳『ミカドの外交儀礼』朝日新聞社2007☆☆☆
@中尾央・三中信宏『文化系統学への招待』勁草書房2012☆☆
@柄谷行人『日本精神分析』文藝春秋2002☆☆☆☆
@柄谷行人『近代文学の終り』インスクリプト2005☆☆☆☆
@菅聡子『時代と女と樋口一葉』NHKライブラリー1999☆☆☆
<評論・エッセイ、その他>
@辺見庸『記憶と沈黙』毎日新聞社2007☆☆☆☆
@磯貝勝太郎『司馬遼太郎の幻想ロマン』☆☆☆
・秋山豊寛『原発難民日記』岩波ブックレット2011☆☆☆
・佐々木忠次『闘うバレエ』文春文庫2009☆☆☆
・山本夏彦『完本文語文』文春文庫2003☆☆☆☆
・米原万里『旅行者の朝食』2004☆☆☆☆
・ナンシー関『何を根拠に』角川文庫2007☆☆☆☆
・ナンシー関『何をかいわんや』角川文庫2006☆☆☆☆
・幸田文『雀の手帖』新潮文庫1997☆☆☆
・開高健『人とその世界』中公文庫1990☆☆☆☆
<小説・戯曲・ノンフィクション>
・林望『小説集 絵の中の物語』集英社文庫2006☆☆☆
・三島由紀夫『サド侯爵夫人』新潮文庫1984☆☆☆
・吉井磨弥『ゴルディータは食べて、寝て、働くだけ』(2011文学界新人賞)☆☆
@市川森一『バースデーカード』1977東芝日曜劇場シナリオ「月刊ドラマ2012年5月号」☆☆
¥三上延『ビブリア古書堂の事件手帖1&2』メディアワークス2011
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2012/07/03
ぽかぽか春庭ブックスタンド>2012年3月~6月のブックスタンド(1)上半期ベストセラー
7月2日の授業で、文型「~かもしれない」を導入しました。欠席者について「Aさんは、病気かもしれません。病気ではないかも知れません」という文を出席者に提示しました。真実は、どうやら、「病気ではない」というほうらしい。というのも、他のクラスでも欠席者が何人かいて、理由は「サッカーのスペインvsイタリア戦を見ていて、徹夜し、寝るのが明け方になった。結局起きられなくて、欠席」だったようです。
まあ、留学生活、そんなに勉強勉強ばかりでなく、たまにはサッカー中継に夢中で日本語の授業を忘れる、という日もあっていいかなとは思いますが。
私は、何かに夢中になってテレビ中継を見ていて徹夜して、翌日起きられなかった、というのは今まであまり経験してこなかった。
眠いほうが優先で、「明日のスポーツニュースで結果を見ればいいや」と寝てしまう。
寝床では、「入眠剤」として、「数ページも読まないうちに眠くなる本」を読むことにしています。今の入眠剤は、分厚い『日本の古代 14 ことばと文字』さて、650ページの大部、寝る前に数ページずつ読んで、いつ読み終わることでしょう。なにせ、すぐ寝られるので。

出講先の図書館の壁。ツタが北海道の形になっていて、面白かったので、ぱちり。2012年6月
2012年度の上半期書籍売上げランキングが発表されたということを、私の「本仲間」ホークさんのブログで知りました。
売れた本ベストテンのうち、ダイエット&美容本が5冊。買ったことないし、これからもダイエット本のお世話になることはないでしょう。読んでも実行しないから、買ってもムダ。古本屋100円本だとしても買わない。
みんなが買って読むような本をお勧めするのはおこがましいけれど、そこは本屋さん、「いい本なのに、まだみんなは知らないから」という理由で「本屋大賞」を始めたのだろうと思ったら、少しずつそれも変わっていって、要するに「売れそうな本を選ぶ」という方向になってきたみたい。三浦しをん『舟を編む』は、小説部門の2位。
2012年の本屋大賞『舟を編む』は、私の好きな「辞書作り」がテーマだから、昨年秋に単行本が出てすぐくらいに、ジュンク堂で半分だけ座り読みしました。それで、「この内容ならすぐに売れて、すぐに文庫化するだろうから、文庫になるまで待つ本」に決めました。まだ文庫になっていないけど。
新書ベストテンのうち、昨年秋に買った瀧本哲史『武器としての決断思考』、さっくり読んであまりピンとこないうちにベストセラーになってしまったから、もう一度読み直すのは、ずっと後のことになるでしょう。要するに、ディベートによって思考を鍛えるってことを言いたいみたい。筆者が実践している授業でのディベート方法を、広く世に問いたいというのは、わかるけれど、大学での授業方法としてディベートのやり方をさぐってきた者にとっては、「う~ん、これだけかい」という気分が残ってしまう作り方。
2012年1月&2月の読書メモはこちらに。
http://blog.goo.ne.jp/hal-niwa/e/ec112708305153096b4228d948dbc1af
2012年3~6月の読書メモ(再読、再再読を含む)
読んだ順番は、順不同にて。
@は図書館本 ¥は定価で買った本 ・は、ほとんどBookoffの100円本、定価の半額本。
☆☆☆☆☆これを読まずに死ぬのは惜しい!あなたも絶対読むべきだ
☆☆☆☆いい本です。あなたの趣味がどうあれ、お勧め
☆☆☆私は読んでよかったけど、あなたの趣味は知らんので。
☆☆お暇なときのお供にどうぞ
☆他に読む本ないとき、読んで損はない
無☆読まなくとも人生、大過なく生きてける
<日本語・日本語言語文化関連>
¥牲川波都季『戦後日本語教育学とナショナリズム』くろしお出版2012☆☆☆
・近藤安月子『日本語学入門』研究社2008☆☆☆
・中山和芳『ミカドの外交儀礼』朝日新聞社2007☆☆☆
@中尾央・三中信宏『文化系統学への招待』勁草書房2012☆☆
@柄谷行人『日本精神分析』文藝春秋2002☆☆☆☆
@柄谷行人『近代文学の終り』インスクリプト2005☆☆☆☆
@菅聡子『時代と女と樋口一葉』NHKライブラリー1999☆☆☆
<評論・エッセイ、その他>
@辺見庸『記憶と沈黙』毎日新聞社2007☆☆☆☆
@磯貝勝太郎『司馬遼太郎の幻想ロマン』☆☆☆
・秋山豊寛『原発難民日記』岩波ブックレット2011☆☆☆
・佐々木忠次『闘うバレエ』文春文庫2009☆☆☆
・山本夏彦『完本文語文』文春文庫2003☆☆☆☆
・米原万里『旅行者の朝食』2004☆☆☆☆
・ナンシー関『何を根拠に』角川文庫2007☆☆☆☆
・ナンシー関『何をかいわんや』角川文庫2006☆☆☆☆
・幸田文『雀の手帖』新潮文庫1997☆☆☆
・開高健『人とその世界』中公文庫1990☆☆☆☆
<小説・戯曲・ノンフィクション>
・林望『小説集 絵の中の物語』集英社文庫2006☆☆☆
・三島由紀夫『サド侯爵夫人』新潮文庫1984☆☆☆
・吉井磨弥『ゴルディータは食べて、寝て、働くだけ』(2011文学界新人賞)☆☆
@市川森一『バースデーカード』1977東芝日曜劇場シナリオ「月刊ドラマ2012年5月号」☆☆
¥三上延『ビブリア古書堂の事件手帖1&2』メディアワークス2011
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