2012/07/28
ぽかぽか春庭ニッポニアニッポン語教師日誌>2012年前期(4)日本語の大きさクイズ
オリンピックが始まりました。
私は「国を背負って金メダル獲得に励む」という選手の姿、「国のためにがんばれ」という応援には共感できないほうです。国を背負うプレッシャーに押しつぶされたマラソンの円谷選手らの悲劇が忘れられないからです。でも、サッカーでなでしこやU23の活躍は、素直にうれしいけれど、「国別のメダル獲得競争」に一喜一憂する気はありません。水泳、体操、柔道など、「自分自身に挑戦する姿」を一家でテレビ応援するつもりです。
オリンピックの参加国、地域204。独立国でも参加しない国はあるし、国とは別の地域参加もあります。オリンピックがあると、世界の国のなかで、日本のニュースが報道しないような小さな国も,開会式のときはクローズアップされるので、うれしいです。
「日本語を公用語としている地域はどこか」というクイズのほか、日本語学概論の最初の「ツカミ」として、いくつかの数字あてクイズを出します。
(同じ話題で何度もOCNカフェ日記に書いてきたのですが、goo日記になってははじめての話題なので、goo日記から読んで下さる方、クイズをお楽しみください。何度も同じクイズを読んだ方、復習です)。
ペアワーククイズその1。世界に「国」はいくつある?自分の知っている国を隣の人と言い合って、ふたりで国の数を決めてください。「国」とは、国土、国民が存在する共同体で、周囲の複数の国から「独立国家」として認証を受けているものを言いますが、このクイズでは、国連加盟国に限定します。したがって、バチカン市国など、今回は数えません、という注意を与えて、ペアで国の数を言わせます。自分の知っている国の名を指折り数えて、50と答えるペアあり、運動会で校庭に国旗を飾ったとき、100枚くらいあった気がする、という記憶から、100と答えるペアあり。世界は広いからという理由で1000とか答えるペアまで、さまざまです。
正解:国連加盟国は、2012年現在193ヶ国です。国連に加盟していない国を合わせて約200と学生に覚えさせます。オリンピックがある年は、正解率が高くなります。
クイズその2。この200という国の数から考えて、世界に○○語というのがどれくらいあるか、数えてみてください。隣の人とペアワークで、お互いに知っている言語を英語とかフランス語と言い合って数を推理して、ふたりの平均値をペアの答えとして出してください。
国の数は200あるけれど、英語のように、いろいろな国で使われている言語もあるのだから、言語の数は100くらいかも、と少なめに出すペアもあるし、ひとつの国にいろんな民族が住んでいる国もあるから、200より多いんじゃないか、500くらいありそうだ、と考えるペアもあります。
正解:言語学者によって数え方が違いますが、現在のところ、○○語として固有の言語と見なされている言語は、3000~6000語あります。中をとって、世界には5000の言語がある、としておきましょう。そのうち、半数は、母語話者が22世紀にはいなくなってしまうと危惧される絶滅危機言語です。
クイズその3。世界に5000ある言語のうち、日本語は話者が多い方から何番目だと思いますか。まず、一番多いと思う言語をふたつあげておきましょう。家庭の中で家族が話す生活言語、すなわち母語として一番大きいのは何?英語と中国語という声が上がります。一番メジャーな言語、というわけです。
母語として家庭の中で話されている人数が一番多いのは、当然中国語です。13億人の中国人のうち、11億人は漢民族。漢民族が話す中国語が、もっとも話者人数が多い。ただし、中国語は、方言差が大きくて、今は標準語(プートンファ)が普及したけれど、昔は、北京の人と上海の人は、通訳無しには話が通じなかった。(筆談はできるのですが一部の知識人以外は漢字が読めなかった)
公用語として一般社会で用いられている言語で、世界最大の言語は英語です。これはみな、実感があります。家庭の中で、母語として英語を話す人は、世界に5億人くらいですが、19世紀の覇権国、大英帝国、20世紀の産業・軍事・コンピュータの覇権国、米国の力によって、世界のビジネスや学術の共通語は英語になりました。
今日、英語を公用語として採用している国は、世界に50ヶ国にのぼり、アメリカのように、、英語を国家の公用語として定めていないが、実質的に公用語となっている国(州の公用語は決められている)を含めると、世界中の英語圏話者は、15億人に達すると見られています。現代では、事実上、世界共通語になっています。
クイズその4。日本語は、世界で何番目に大きい言語でしょうか。
英語中国語の話者数を教えてから日本語のランキングをたずねると、学生たち、世界で5000もある言語のなかでは、真ん中あたりの2500番目だろう、とか、いや国の数が200なんだから100番目くらいにはなるんじゃないか、など気弱な回答が多くなります。
ここで、日本語が世界の中では、どのくらいの話者数がいるか、発表。日本の人口は1億2000万人とすると。世界の日本語母語話者は、おそらく1億2200万人くらい。日本国内以外の土地で日本語を母語として話す人は、日本からの移民社会のみで、移民社会では、2世3世になると、その土地のことば、英語やスペイン語を話すようになり、日本語母語社会は急速に無くなります。
正解。日本語は、世界では、母語話者は、9~10番目に話者が多い言語です。世界でベスト10に入ると思っていてよい。世界の中でメジャー言語のほうなのです。
母語話者数のランキングでは、中国語、英語、ヒンディ語(インド語)、スペイン語、アラビア語、ベンガル語、ポルトガル語(おもな話者居住地はブラジルなので、ブラジル語と言うのも可能だが、言語の出自を重視してポルトガル語)、ロシア語、ドイツ語と並んで話者が多い。
公用語、共通語としての話者となると、人口2億3000万人に達したインドネシア語のほうが話者数が大きいのですが、インドネシア語の母語話者は2300万人くらい。(島ごとにジャワ語など、その土地の言語を用いていて、インドネシア一国の中に、500くらいの言語が用いられています)。
日本語を公用語としている地域は人口たった200人の島、パラオ共和国アンガウル州で、しかも日本語話者はほとんどいない、という状態ですから、日本語話者圏は、日本国内に限られている、と言ってよい。
ヒンディ語と英語を国の公用語としているインドは、お札には20の言語で価格がかいてあります。州ごとに異なる公用語があり、インド国内には、300以上の異なる言語が用いられています。
日本国内の人は、ほとんどが日本語を母語として成長することを確認し、インドやインドネシアなど、ひとつの国の中に多数の言語が用いられていることを確認した上で。
クイズその6。日本語の公用語はなんでしょう。そして、日本の国内には、いくつの言語が存在しているでしょう。
正解は、「法律上に決められた公用語はなし。公用語として法的に決められてこなかったのは、日本語を使う社会であることが自明のこととされていたからです。標準語制定は明治政府の統治上の急務でしたが、日本語がこの国の言語として当然のこととされていました。(森有礼が英語を国家語とせよと主張したのは別として)
教育用語としては日本語のみが初等教育から大学院教育まで用いられており、実質上の公用語となっています。
裁判所用語としては、法律の規定があり、裁判では日本語を用い、日本語が通じない出廷者のためには、司法通訳をつけることになっています。
国会使用言語(演説したり、質問するとき用いることが決められている言語)は、アイヌ語、日本語標準語、日本語琉球方言、この3言語です。
日本国内にある言語は、アイヌ語と日本語のふたつです。ただし、現在アイヌ語を母語として家庭の中で話して育つ子どもがおらず、国内でも、カラフトなどでも絶滅危惧言語となっています。
ここで、アイヌ語のユーカラ朗読やアイヌの歌のCDを聞かせます。日本の大切な言語文化のひとつであるアイヌ語ですが、このことばのひびきを聞いたことがない、という学生が大半なので。北海道に修学旅行で行ったときに、観光用のアイヌ村で歌を聞いた、という学生もたまにはいますが。
現在、国内に、アイヌ語を母語として育つ子どもはおらず、アイヌ語は消滅危機言語のひとつとなっています。学習してアイヌ語を習得する人はわずかですが増えていますが、大事なのは、母語として家庭の中で話される言語として残る事なのです。
アイヌ語を日本国の公用語として正式に決定しようという運動もあります。公用語とする、ということは、お札にもアイヌ語で価格を書き入れ、義務教育をアイヌ語でうけられ、裁判所や警察、役所でアイヌ語を使用してやりとりができる、ということです。賛成です。
「公用語」の意味もわかっていないのに、「英語を日本の公用語に」と主張する人もいますが、「楽天が英語を社内公用語とする」というのと、「国の公用語にする」というのとでは、まったく意味が異なる、ということをわかってから言ってほしい。英語公用語化論には大反対。日本国の公用語とすべきなのは、アイヌ語です。
世界の言語の中では、日本語は多くの点で、「平凡な言語」です。文法も発音もなんら他の言語から変わっていることはありません。一方、英語は、世界の言語の中で、変わり者の、特殊な言語のひとつです。
しかし、日本語は、ふたつの点のみ、特殊だと言えます。ひとつは、「4種類の文字をすべて使って表記すること」と「1億人を超える話者を有する言語であるけれど、使用地域は日本国内に限られている」という点です。
世界最大の話者数を誇る中国語。中国政府は、中国語の世界化を見通して、世界中に「孔子学院」という中国語学校を開設して中国語普及を図っています。中国政府が直轄の事業として、中国語を知る人を増やそうとしているのです。世界100ヶ国に300を超える学院が設置されています。
一方、日本語は。「世界に日本語を広めよう」という公的な機関が国によっては設立されていません。3.11以後、がくんと留学生の数も減ってしまいました。日本語を知ってもらい、日本文化を広める、という事業は、国の発展にも資するはずなのですが。
<つづく>
ぽかぽか春庭ニッポニアニッポン語教師日誌>2012年前期(4)日本語の大きさクイズ
オリンピックが始まりました。
私は「国を背負って金メダル獲得に励む」という選手の姿、「国のためにがんばれ」という応援には共感できないほうです。国を背負うプレッシャーに押しつぶされたマラソンの円谷選手らの悲劇が忘れられないからです。でも、サッカーでなでしこやU23の活躍は、素直にうれしいけれど、「国別のメダル獲得競争」に一喜一憂する気はありません。水泳、体操、柔道など、「自分自身に挑戦する姿」を一家でテレビ応援するつもりです。
オリンピックの参加国、地域204。独立国でも参加しない国はあるし、国とは別の地域参加もあります。オリンピックがあると、世界の国のなかで、日本のニュースが報道しないような小さな国も,開会式のときはクローズアップされるので、うれしいです。
「日本語を公用語としている地域はどこか」というクイズのほか、日本語学概論の最初の「ツカミ」として、いくつかの数字あてクイズを出します。
(同じ話題で何度もOCNカフェ日記に書いてきたのですが、goo日記になってははじめての話題なので、goo日記から読んで下さる方、クイズをお楽しみください。何度も同じクイズを読んだ方、復習です)。
ペアワーククイズその1。世界に「国」はいくつある?自分の知っている国を隣の人と言い合って、ふたりで国の数を決めてください。「国」とは、国土、国民が存在する共同体で、周囲の複数の国から「独立国家」として認証を受けているものを言いますが、このクイズでは、国連加盟国に限定します。したがって、バチカン市国など、今回は数えません、という注意を与えて、ペアで国の数を言わせます。自分の知っている国の名を指折り数えて、50と答えるペアあり、運動会で校庭に国旗を飾ったとき、100枚くらいあった気がする、という記憶から、100と答えるペアあり。世界は広いからという理由で1000とか答えるペアまで、さまざまです。
正解:国連加盟国は、2012年現在193ヶ国です。国連に加盟していない国を合わせて約200と学生に覚えさせます。オリンピックがある年は、正解率が高くなります。
クイズその2。この200という国の数から考えて、世界に○○語というのがどれくらいあるか、数えてみてください。隣の人とペアワークで、お互いに知っている言語を英語とかフランス語と言い合って数を推理して、ふたりの平均値をペアの答えとして出してください。
国の数は200あるけれど、英語のように、いろいろな国で使われている言語もあるのだから、言語の数は100くらいかも、と少なめに出すペアもあるし、ひとつの国にいろんな民族が住んでいる国もあるから、200より多いんじゃないか、500くらいありそうだ、と考えるペアもあります。
正解:言語学者によって数え方が違いますが、現在のところ、○○語として固有の言語と見なされている言語は、3000~6000語あります。中をとって、世界には5000の言語がある、としておきましょう。そのうち、半数は、母語話者が22世紀にはいなくなってしまうと危惧される絶滅危機言語です。
クイズその3。世界に5000ある言語のうち、日本語は話者が多い方から何番目だと思いますか。まず、一番多いと思う言語をふたつあげておきましょう。家庭の中で家族が話す生活言語、すなわち母語として一番大きいのは何?英語と中国語という声が上がります。一番メジャーな言語、というわけです。
母語として家庭の中で話されている人数が一番多いのは、当然中国語です。13億人の中国人のうち、11億人は漢民族。漢民族が話す中国語が、もっとも話者人数が多い。ただし、中国語は、方言差が大きくて、今は標準語(プートンファ)が普及したけれど、昔は、北京の人と上海の人は、通訳無しには話が通じなかった。(筆談はできるのですが一部の知識人以外は漢字が読めなかった)
公用語として一般社会で用いられている言語で、世界最大の言語は英語です。これはみな、実感があります。家庭の中で、母語として英語を話す人は、世界に5億人くらいですが、19世紀の覇権国、大英帝国、20世紀の産業・軍事・コンピュータの覇権国、米国の力によって、世界のビジネスや学術の共通語は英語になりました。
今日、英語を公用語として採用している国は、世界に50ヶ国にのぼり、アメリカのように、、英語を国家の公用語として定めていないが、実質的に公用語となっている国(州の公用語は決められている)を含めると、世界中の英語圏話者は、15億人に達すると見られています。現代では、事実上、世界共通語になっています。
クイズその4。日本語は、世界で何番目に大きい言語でしょうか。
英語中国語の話者数を教えてから日本語のランキングをたずねると、学生たち、世界で5000もある言語のなかでは、真ん中あたりの2500番目だろう、とか、いや国の数が200なんだから100番目くらいにはなるんじゃないか、など気弱な回答が多くなります。
ここで、日本語が世界の中では、どのくらいの話者数がいるか、発表。日本の人口は1億2000万人とすると。世界の日本語母語話者は、おそらく1億2200万人くらい。日本国内以外の土地で日本語を母語として話す人は、日本からの移民社会のみで、移民社会では、2世3世になると、その土地のことば、英語やスペイン語を話すようになり、日本語母語社会は急速に無くなります。
正解。日本語は、世界では、母語話者は、9~10番目に話者が多い言語です。世界でベスト10に入ると思っていてよい。世界の中でメジャー言語のほうなのです。
母語話者数のランキングでは、中国語、英語、ヒンディ語(インド語)、スペイン語、アラビア語、ベンガル語、ポルトガル語(おもな話者居住地はブラジルなので、ブラジル語と言うのも可能だが、言語の出自を重視してポルトガル語)、ロシア語、ドイツ語と並んで話者が多い。
公用語、共通語としての話者となると、人口2億3000万人に達したインドネシア語のほうが話者数が大きいのですが、インドネシア語の母語話者は2300万人くらい。(島ごとにジャワ語など、その土地の言語を用いていて、インドネシア一国の中に、500くらいの言語が用いられています)。
日本語を公用語としている地域は人口たった200人の島、パラオ共和国アンガウル州で、しかも日本語話者はほとんどいない、という状態ですから、日本語話者圏は、日本国内に限られている、と言ってよい。
ヒンディ語と英語を国の公用語としているインドは、お札には20の言語で価格がかいてあります。州ごとに異なる公用語があり、インド国内には、300以上の異なる言語が用いられています。
日本国内の人は、ほとんどが日本語を母語として成長することを確認し、インドやインドネシアなど、ひとつの国の中に多数の言語が用いられていることを確認した上で。
クイズその6。日本語の公用語はなんでしょう。そして、日本の国内には、いくつの言語が存在しているでしょう。
正解は、「法律上に決められた公用語はなし。公用語として法的に決められてこなかったのは、日本語を使う社会であることが自明のこととされていたからです。標準語制定は明治政府の統治上の急務でしたが、日本語がこの国の言語として当然のこととされていました。(森有礼が英語を国家語とせよと主張したのは別として)
教育用語としては日本語のみが初等教育から大学院教育まで用いられており、実質上の公用語となっています。
裁判所用語としては、法律の規定があり、裁判では日本語を用い、日本語が通じない出廷者のためには、司法通訳をつけることになっています。
国会使用言語(演説したり、質問するとき用いることが決められている言語)は、アイヌ語、日本語標準語、日本語琉球方言、この3言語です。
日本国内にある言語は、アイヌ語と日本語のふたつです。ただし、現在アイヌ語を母語として家庭の中で話して育つ子どもがおらず、国内でも、カラフトなどでも絶滅危惧言語となっています。
ここで、アイヌ語のユーカラ朗読やアイヌの歌のCDを聞かせます。日本の大切な言語文化のひとつであるアイヌ語ですが、このことばのひびきを聞いたことがない、という学生が大半なので。北海道に修学旅行で行ったときに、観光用のアイヌ村で歌を聞いた、という学生もたまにはいますが。
現在、国内に、アイヌ語を母語として育つ子どもはおらず、アイヌ語は消滅危機言語のひとつとなっています。学習してアイヌ語を習得する人はわずかですが増えていますが、大事なのは、母語として家庭の中で話される言語として残る事なのです。
アイヌ語を日本国の公用語として正式に決定しようという運動もあります。公用語とする、ということは、お札にもアイヌ語で価格を書き入れ、義務教育をアイヌ語でうけられ、裁判所や警察、役所でアイヌ語を使用してやりとりができる、ということです。賛成です。
「公用語」の意味もわかっていないのに、「英語を日本の公用語に」と主張する人もいますが、「楽天が英語を社内公用語とする」というのと、「国の公用語にする」というのとでは、まったく意味が異なる、ということをわかってから言ってほしい。英語公用語化論には大反対。日本国の公用語とすべきなのは、アイヌ語です。
世界の言語の中では、日本語は多くの点で、「平凡な言語」です。文法も発音もなんら他の言語から変わっていることはありません。一方、英語は、世界の言語の中で、変わり者の、特殊な言語のひとつです。
しかし、日本語は、ふたつの点のみ、特殊だと言えます。ひとつは、「4種類の文字をすべて使って表記すること」と「1億人を超える話者を有する言語であるけれど、使用地域は日本国内に限られている」という点です。
世界最大の話者数を誇る中国語。中国政府は、中国語の世界化を見通して、世界中に「孔子学院」という中国語学校を開設して中国語普及を図っています。中国政府が直轄の事業として、中国語を知る人を増やそうとしているのです。世界100ヶ国に300を超える学院が設置されています。
一方、日本語は。「世界に日本語を広めよう」という公的な機関が国によっては設立されていません。3.11以後、がくんと留学生の数も減ってしまいました。日本語を知ってもらい、日本文化を広める、という事業は、国の発展にも資するはずなのですが。
<つづく>