春庭Annex カフェらパンセソバージュ~~~~~~~~~春庭の日常茶飯事典

今日のいろいろ
ことばのYa!ちまた
ことばの知恵の輪
春庭ブックスタンド
春庭@アート散歩

ぽかぽか春庭「ラベンダーポプリ」

2015-06-25 00:00:01 | エッセイ、コラム
20150625
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>十五夜満月日記6月(3)ラベンダーポプリ

 今年もラベンダーポプリの時期になりました。
 出講先のキャンパスにラベンダーが咲く一角があって、許可を得て、毎年6月下旬に切り取らせてもらっています。
 ラベンダーポプリの作り方を覚えて以来、せっせとポプリを作って、香りのプレゼントにしています。さまざまな形のポプリがありますが、私ができるのは、スティックタイプのみ。また、こぼれた蕾を集めて匂い袋にいれます。

 昔は手芸が好きで、ぬいぐるみとか、紙粘土の人形とかとか日用品の小物作りを楽しんでいました。今、もの作りの趣味は娘に移動しています。私の手仕事のうち、今も続けているのは、このポプリ作りだけ。
 ポプリ作りに必要なのは、包装用のサテンリボン。道具はハサミ。とても簡単ですが、見た目もきれいだし、ラベンダーの香りもかなり長持ちします。「本来の香りが衰えたあと、ラベンダーオイルを一滴垂らして香りを長持ちさせることもできます」と、ポプリ作りを教えてくれたボランティアの人は言っていたけれど、花自体の香りもけっこう長持ちします。

 キャンパスのラベンダー、管理をしている係の人は「ラベンダーは、株を長持ちさせるために刈り込みを行わなければならないので、剪定代わりに、適度に切ってくれたほうがありがたい」と言うのですが、私以外、だれもラベンダーに近づきません。ミツバチがブンブン飛び回り、クマンバチまで飛んでいるからです。若い子たち、蜂が苦手みたいです。
 ミツバチは、花の蜜を吸うのに忙しくて、たまにハサミが花を切り取っても気にしなません。蜂をいやがって叩いたりすればあちらも攻撃してくるけれど、仲良く蜜と花を分け合おうとしていれば、刺されることはありません。

 ラベンダーの香りには鎮静作用があり、リラックスしたいとき、興奮した神経をやすませたいときに、心をおだやかにする効果があるそうです。アロマセラピーにはラベンダーから抽出したラベンダーオイルが使われることも多いですが、花の自然の香りもすてきです。枕元におけば安眠の友。

今年の春庭ラベンダーポプリ。ぎゅっとリボンを締めなければいけないのに、ちょっとゆるゆるのリボンになってしまい、形が悪いです。


 毎年恒例の行事って、「今年もこのイベントを無事執り行うことができた」という自分への確認になるようです。「今年も無事、梅仕事ができた」とか「○○にお参りできた」とか。私には、このポプリ作り、「今年もラベンダーを生かすことができた」という安心材料です。

 紫色の花もきれいだし、香りもいいし、栽培もとくに難しそうじゃないので、お庭のある方には、ラベンダーを数株植えることをおすすめします。種からでも挿し木でも。
 ラベンダーの語源はラテン語で「洗うlavare」で、古代ローマでは風呂に入れたり洗濯したあとの衣類香りづけに使ったりしたそうです。
 ラテン語で「手をきれいに洗う」は、lavare manus bene。現代イタリア語で「手を洗う」はLavo una mano。lavareは、古代フランス語ではLaunder 。英語ではLaundryです。

 今年もポプリを作り終えて、私の心も洗われたかな。春庭は、いつもヒガミ嫉みそねみやっかみばかりのそうとう邪悪な心の持ち主なので、ちょっとやそっとのlavareじゃ、きれいにできないかも。

<つづく>
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする