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ぽかぽか春庭「再録・炎昼、炎暑」

2017-08-08 00:00:01 | エッセイ、コラム
20170808
ぽかぽか春庭今日のいろいろ>再録・夏色に命輝く(5)炎昼、炎暑

 2004年8月の「夏色に命輝く」再録を続けています。

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ポカポカ春庭のいろいろあらーな
2004/08/07 今日の色いろ=夏色に命輝く(6)炎昼、炎暑

 炎天のほかに、いかにも「炎」が暑そうな「炎昼」「炎暑」「炎熱」。
 乾ききる「大旱」、極まる暑さ大きな暑さの「極暑」「大暑」


炎昼いま東京中の一時うつ(加藤楸邨)
炎昼に製氷の角をどり出る(秋元不死男)
みじろぎもせず炎昼の深ねむり(野見山朱鳥)

炎昼やビル陰ランチの工事びと(春庭)

 ビルの谷間の道路で工事をしている人たちが、日陰で弁当をひろげているのを見る。日陰といってもアスファルトの照り返しはきつい。そのまま道路で昼寝する人も。炎昼の深ねむり。

炎暑の扉 街へひらきしが用あらず(加藤楸邨)
生きてゐるかぎり 豚は炎暑の鼻世界(加藤楸邨)

 生きているかぎり食べ続ける春庭にとってもまた、炎暑は厳しい。暑い暑いと言ってグウタラして動かないのに、食欲はなくならないから、夏やせというのをしたことがない。今年の夏も、「生きているかぎり豚」ですごす

大旱の赤牛となり声となる(西東三鬼)

 炎天下、人も草もぐったりとしている中、炎熱が化身したような大きな赤牛が見える。何もかも燃え尽き、乾ききったような空気の中に、本当に赤牛がいるのか、それとも暑さの中の幻想なのか。暑さが固まって牛の形になったのかもしれない。
 暑さの赤牛は、暑さの中から絞り出すような声をたてる。声は燃える空気を伝い、ぐったりしている人と草に届く。


兎も片耳垂るる大暑かな(芥川龍之介)
念力のゆるめば死ぬる大暑かな(村上鬼城)
じだらくに勤めていたる大暑かな(石田波郷)

 春庭は、大暑でなくてもじだらくに勤めているのだから、大暑ともなれば、もうぐうたらと何もしない。「何をせずとも東京の大暑かな」とおまじないをとなえると、あら不思議「何もしなくても、まあ、しょうがないよ。ヒートアイランド、暑いんだもんね」で、毎日ジダラクぐうたらとすごせる。

 炎天はますます燃えさかる。しかし、太陽暦では、立秋は「太陽の中心が黄経135度を通過する日」と定められている。
 2004年は8月7日が立秋。
 暦のうえでは、8月8日からは秋になる。とてもそうは感じられないけれどね。
 立秋といえども今日の暑さかな。まだまだ暑い。

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 20170808の付けたし
 2017年の立秋も,2004年と同じく8月7日です。暦上、8月8日はもう「暑中お見舞い」は使えない。残暑お見舞いになります。
 「残暑お見舞い申しあげます」

 くるくると行き先を変え、のろのろと停滞しつつ大雨を降らす台風5号。なんだか変な台風で、曇り空続きの関東にも影響が。台風の季語は秋。
 
<つづく
コメント (4)
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