20170820
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2017十七音日記8月(3)恋のメキシカン・ロック
9月の文化センター祭で発表する、私たちジャズダンスサークルの練習、佳境に入っています。
サークルは、2005年の12月に設立して以来、2006年から毎年9月に文化センター祭を発表の場としてきました。私は、過去11回のサークル発表のうち、6回に出演できました。出演出来なかった理由は。2007年中国赴任。2008年、教室で怪我したため(机を持ち上げて、学生の落とし物を拾おうとして、足の上に机を落として親指骨折)。2009年中国赴任。2015年2016年ミャンマー赴任。
出演できなかった年は、スタッフとしてMCや照明を担当することもあったし、完全に観客として「ブラボー」と大向こう係になったり。でも、やっぱり、自分が踊ったほうが楽しいです。
2017年の今年は、これまでとはメンバーの力の入れ方が違っていました。いつもの年は、「e-Naちゃんが振り付け覚えられない」だけなのですが、今年は、メンバー全員が新曲の「朝日のようにさわやかに」の音カウントがむずかしくて、振り付けが身につかなかったのです。
何拍目に足を出すとか、ここでエアプレーンとか、曲の節目が最初は全然わかりませんでした。
私たちは、過去に発表されたものの録画ビデオ映像を見ながら練習することを提案したのですが、ミワ先生は、ビデオを見て振り付けを覚えることに反対でした。先生が紙に書いた簡単な振り付けメモを頼りに振り付けを覚えるように命じ「練習すればできるようになるから」と言い残して、7月中旬、バリ島へ静養にでかけてしまいました。
きちんとした舞踊譜だとしても、私たち素人には譜面を見て踊るなんてことはできませんけれど、先生のメモは「3拍目に右足バットマン。シェネターンをツーエイト」なんて書かれているほんとうに簡単なメモです。先生自身はこのメモで踊りを再現できるのかもしれませんが、そもそも振り付け全体像を知らない私たちには無理でした。
さて、困った。いつもは率先して振り付けを覚えてメンバーに教えてくれるミサイルママも「さっぱりわからない」というのです。私は毎回、ミサイルママのまねをして踊るので、ミサイルママが踊れなければ、まったく動けません。
私は先生の「ビデオを見て振り付け練習をしてはいけない」という方針に反対でした。今時、最高レベルのバレエ団だってビデオによる振り付け確認は当然のように行われています。なぜ、先生がそこまで「ビデオを見て練習するな」とこだわるのか、理解できませんでした。
今回、先生不在中の自主練習中は、先生の禁止に抗ってビデオの振り付けを真似して覚えることにしました。ミサイルママが1990年に撮影された先生のダンスグループの古い発表会のVHSテープを探し出しました。それを業者に頼んでDVDにしたのです。VHSビデオが60分以内なら2000円でDVDにできるというのを利用しました。
練習場所の文化センターで、DVD再生装置とモニターを借りるのに400円。みなで食い入るようにモニターを見つめ、少しずつ踊りを再現して、なんとか先生がバリ島から戻るまでに踊れるようにしておこうと、火曜日午後、金曜日夜、土曜日午前中、なんと、週3回の練習日をとりました。
いつもの年は金曜日夜だけですから、練習量は一気に3倍。全員よくがんばりました。
「ロックソーラン」「ロドリゴ・ベイ」という復習曲2曲も、ビデオのおかげで振り付けを思い出すことができ、踊れました。
8月18日金曜日夜、バリ島から戻った先生の前で、衣装を着けて通し練習。なんとかつないで踊ることができました。先生は、「細かい振りはいろいろなおさないといけないけれど、一応、つなげられたじゃない」と、みなの努力を認めてくださったのですが、これはDVD先生のおかげなんです。
今回の夏の練習、考えさせられました。教室では先生の指導方針に従うことが必要と思います。しかし、先生がいない間、練習生が復習をするときには、練習しやすいようにしてもいいのではないかと思います。
語学授業の場合だって、教室ではむろん教師の指導方針に従ってもらうけれど、教室外での復習には、何を使ってもよいというのが私の考え方。今は、インターネットでひらがなや漢字の書き方も学べるし、文法解説も各国語で出ているのですから。もしかしたら、未来のどこかで、ロボット先生に教わるほうが、ヘタな先生に教わるよりも効果的に日本語が習えるということになるかもしれず、そうなっても失業しないよう、機械で教える以上の存在にはなりたいけれど。
ダンスも、もちろん先生が指導してくれるときには先生の指導方針に従います。サークルメンバーは、先生の指導力に信頼を置き、先生の振り付けのすばらしさに感動しながら練習しているのです。しかし、自主練習には、自分たちのやり方でいいのではないか、と思った夏でした。
今回の発表、ミサイルママが振り付けた「恋のメキシカン・ロック」を1曲目に踊ります。橋幸夫が1976年に発表した曲、ミサイルママにとっては、私たちのサークルでの初めての自主振り付けです。来年は私も、ノリノリの曲に振り付けてみたいな。
橋幸夫「恋のメキシカン・ロック」若い由美かおるが踊っています。
https://www.youtube.com/watch?v=AT5_tgmFDYw
年取った橋幸夫の歌
https://www.youtube.com/watch?v=GR4ly3PzPes
Working week「Rodrigo Bay」
https://www.youtube.com/watch?v=ipsNF-ki6Bg
<おわり>
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2017十七音日記8月(3)恋のメキシカン・ロック
9月の文化センター祭で発表する、私たちジャズダンスサークルの練習、佳境に入っています。
サークルは、2005年の12月に設立して以来、2006年から毎年9月に文化センター祭を発表の場としてきました。私は、過去11回のサークル発表のうち、6回に出演できました。出演出来なかった理由は。2007年中国赴任。2008年、教室で怪我したため(机を持ち上げて、学生の落とし物を拾おうとして、足の上に机を落として親指骨折)。2009年中国赴任。2015年2016年ミャンマー赴任。
出演できなかった年は、スタッフとしてMCや照明を担当することもあったし、完全に観客として「ブラボー」と大向こう係になったり。でも、やっぱり、自分が踊ったほうが楽しいです。
2017年の今年は、これまでとはメンバーの力の入れ方が違っていました。いつもの年は、「e-Naちゃんが振り付け覚えられない」だけなのですが、今年は、メンバー全員が新曲の「朝日のようにさわやかに」の音カウントがむずかしくて、振り付けが身につかなかったのです。
何拍目に足を出すとか、ここでエアプレーンとか、曲の節目が最初は全然わかりませんでした。
私たちは、過去に発表されたものの録画ビデオ映像を見ながら練習することを提案したのですが、ミワ先生は、ビデオを見て振り付けを覚えることに反対でした。先生が紙に書いた簡単な振り付けメモを頼りに振り付けを覚えるように命じ「練習すればできるようになるから」と言い残して、7月中旬、バリ島へ静養にでかけてしまいました。
きちんとした舞踊譜だとしても、私たち素人には譜面を見て踊るなんてことはできませんけれど、先生のメモは「3拍目に右足バットマン。シェネターンをツーエイト」なんて書かれているほんとうに簡単なメモです。先生自身はこのメモで踊りを再現できるのかもしれませんが、そもそも振り付け全体像を知らない私たちには無理でした。
さて、困った。いつもは率先して振り付けを覚えてメンバーに教えてくれるミサイルママも「さっぱりわからない」というのです。私は毎回、ミサイルママのまねをして踊るので、ミサイルママが踊れなければ、まったく動けません。
私は先生の「ビデオを見て振り付け練習をしてはいけない」という方針に反対でした。今時、最高レベルのバレエ団だってビデオによる振り付け確認は当然のように行われています。なぜ、先生がそこまで「ビデオを見て練習するな」とこだわるのか、理解できませんでした。
今回、先生不在中の自主練習中は、先生の禁止に抗ってビデオの振り付けを真似して覚えることにしました。ミサイルママが1990年に撮影された先生のダンスグループの古い発表会のVHSテープを探し出しました。それを業者に頼んでDVDにしたのです。VHSビデオが60分以内なら2000円でDVDにできるというのを利用しました。
練習場所の文化センターで、DVD再生装置とモニターを借りるのに400円。みなで食い入るようにモニターを見つめ、少しずつ踊りを再現して、なんとか先生がバリ島から戻るまでに踊れるようにしておこうと、火曜日午後、金曜日夜、土曜日午前中、なんと、週3回の練習日をとりました。
いつもの年は金曜日夜だけですから、練習量は一気に3倍。全員よくがんばりました。
「ロックソーラン」「ロドリゴ・ベイ」という復習曲2曲も、ビデオのおかげで振り付けを思い出すことができ、踊れました。
8月18日金曜日夜、バリ島から戻った先生の前で、衣装を着けて通し練習。なんとかつないで踊ることができました。先生は、「細かい振りはいろいろなおさないといけないけれど、一応、つなげられたじゃない」と、みなの努力を認めてくださったのですが、これはDVD先生のおかげなんです。
今回の夏の練習、考えさせられました。教室では先生の指導方針に従うことが必要と思います。しかし、先生がいない間、練習生が復習をするときには、練習しやすいようにしてもいいのではないかと思います。
語学授業の場合だって、教室ではむろん教師の指導方針に従ってもらうけれど、教室外での復習には、何を使ってもよいというのが私の考え方。今は、インターネットでひらがなや漢字の書き方も学べるし、文法解説も各国語で出ているのですから。もしかしたら、未来のどこかで、ロボット先生に教わるほうが、ヘタな先生に教わるよりも効果的に日本語が習えるということになるかもしれず、そうなっても失業しないよう、機械で教える以上の存在にはなりたいけれど。
ダンスも、もちろん先生が指導してくれるときには先生の指導方針に従います。サークルメンバーは、先生の指導力に信頼を置き、先生の振り付けのすばらしさに感動しながら練習しているのです。しかし、自主練習には、自分たちのやり方でいいのではないか、と思った夏でした。
今回の発表、ミサイルママが振り付けた「恋のメキシカン・ロック」を1曲目に踊ります。橋幸夫が1976年に発表した曲、ミサイルママにとっては、私たちのサークルでの初めての自主振り付けです。来年は私も、ノリノリの曲に振り付けてみたいな。
橋幸夫「恋のメキシカン・ロック」若い由美かおるが踊っています。
https://www.youtube.com/watch?v=AT5_tgmFDYw
年取った橋幸夫の歌
https://www.youtube.com/watch?v=GR4ly3PzPes
Working week「Rodrigo Bay」
https://www.youtube.com/watch?v=ipsNF-ki6Bg
<おわり>