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ぽかぽか春庭「石神井川に沿って、カツサンド非配達人」

2018-05-17 00:00:01 | エッセイ、コラム
20180517
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2018十八番日記GM(4)石神井川に沿って、カツサンド非配達人

 体力は落ちてきたけれど、春庭、アシスト自転車利用で荒川河口まで往復できました。往復およそ50km。
 春庭、すぐ調子に乗るほうなので、次は石神井川に挑戦しようと思いました。お花見サイクリングでは音無橋から帝京病院まででした。こんどは、石神井川水源の石神井池まで行ってみよう。

 実際には、石神井池は石神井川とつながっておらず、石神井川の水源は小金井公園の西方(小金井カントリークラブ近く)が水源です。小金井のハケのあたりを地学研究会の先生に連れられてハイキングしたときに、水源の話を聞いたことがあったように思うのですが、すっかり忘れていて、石神井川の水源は石神井池と思い込んでいました。

 5月6日日曜日、連休最後の日にヘアダイをしに近所の美容院へ。染まる時間の待ち時間に「今日の午後、何しようかな。連休最後の日だから、なにか楽しいことしたな」と考えて、思いついたことがありました。

 ゴールデンウイーク休みあけにでも、某所へカツサンドお届けに行く心づもりがありました。月曜日の仕事帰りにでも寄ろうかなと思っていました。でも、いいこと思いついた。そうだよ、自転車で配達するほうがずっと配達人ぽい。
 私の頭には、ピンポーンとチャイムを押してドアからサッと紙袋渡して、「受け取りのハンコはいりませーん」なんて言って、ササッと自転車で過ぎ去って行く、というシナリオが浮かびました。ちょっといいかも。

 石神井川往復と友の家訪問。そもそも、両方を一度にしようと考えたのがアホでした。石神井川水源は石神井池と思い込んでの暴挙です。
 
 自分の間違いにまったく気づかず、勇んで自転車に。音無川から石神井川へ。水源の石神井池までどれくらいかな。たぶん、葛西臨海公園駅までと同じくらいじゃないかな。(あとでチェックすると、どちらもほぼ、同じ。片道25kmくらい)

 遠出するつもりじゃなく家を出てきたので、アシスト自転車のバッテリーはすでに半分消費されている状態でした。ま、なんとかなるだろう。バッテリーアシストモードをオートからエコモードに換えました。いよいよバッテリーなくなったら、少々重いけれど、普通の自転車と思って乗ればよい。

 電車で行くなら乗り換え駅のデパ地下で買っていこうと思っていたのですが、スマホ地図で検索すると、友人宅最寄り駅近くにカツサンドの売り場マークがありました。うん、ここで買えばOKじゃん。

 前回の花見で来た道は難なくクリア。石神井川の右岸に行ったり左に行ったりしましたが、基本的に川に沿うだけなので方向音痴でも前へ前へと進みます。ところが。れれれ。
 調子よく前進していったのに、途中、石神井川が消えて無くなってしまいました。

 ありゃりゃ。石神井川は道と並ぶのをやめて、としまえんの中に入ってしまったのです。細かい地図で見たことなかったので、石神井川がとしまえんの中を流れているなんてことまったく気づきませんでした。としまえんにはこどもが小さいころは毎年来てプールや乗り物で遊んだのに、としまえんで川を見た記憶がありません。
 園内地図をチェックしてみたら、としまえん入り口からプールに向かうとき、石神井川の上を渡る橋を通っていたことがわかりました。川の上を通ったという気は全くしていませんでした。

 としまえんは、私にとっては単に遊園地でしたが、歴史的にみると、豊島氏が練馬城を築いた場所だったのだそうです。練馬城跡を含む川の両岸の土地を買ったお金持ちが遊園地にしたので、遊園地のなかを川が流れているのではなく、もともと川のほとりに城を建てた土地であった、ということ。ほうほう、それにしても、川に沿って行くつもりだったので、できなくなりました。
 としまえんの入り口では「本日、大人入園料無料です」と、がなっていましたが、自転車では入れないので、無料大好きの私もあきらめる。

 で、地図を見ながら住宅地の中を迷いつつ、目白通りに出ました。
 どうして目白通りに出られたかというと、ガストの看板が見え、ガストなら大通りに面しているだろうと目印にしたのです。目印になったのでお礼のつもりでガストで昼ご飯を食べようとして大失敗。小1時間くらい待たされました。で、待っている間に、目白通りから友の家までどうやって行ったらいいのか思案。もう石神井川は捨てました。

 なんとか友の家の最寄り駅に近づけたと思ったのですが、スマホ地図で検索したカツサンド売っている店がどうしてもわかりません。30分以上、ぐるぐる付近を回り、地図にはAマートと出ているところが、日曜休みになっている店だとに気づきました。
 おまけに、行けばわかるのではないかと思った友の家は見当たらず、またもや30分くらいぐるぐる。

 おみやげは買えず、家もわからず、このまま戻るのも残念無念。せめて友の顔だけでも見て、体調たずねて帰ろうと、最後の手段。電話をかけました。駅まで来てもらい、顔を見て安心しました。
 ヒレカツサンドのおみやげもなく「ピンポ~ン、はい、お届け物で~す、あ、ハンコはいりません。じゃ、失礼します」というシナリオは、夕方急につよくなった風にふっとんでいきました。

 配達人になれなかった春庭、帰り道は少々間抜け気分で、元来た道を戻り、もう石神井川岸の道には入らず、環七の歩道をたどりました。

 息子が小学生だったころ、いっしょに環七歩道をひたすら走り、高円寺だったか阿佐ヶ谷だったかの小劇場まで自転車で行ったことがありました。ミサイルママの息子が出演している小劇場の芝居を息子と見て、また自転車で帰ったこと思い出しながら、環七を走る。2時間ちょい走って、エコモードのバッテリーは残量マークがもうぎりぎり。でも、なんとか戻ることができました。友からは「無事帰れましたか」の安否確認メール。私が友の元気度を確認するつもりだったのに、逆になりました。

 今日の自転車往復は、アホだったなあ、このアホ気分を変えなくちゃ、と、また藍屋で生ビール飲んで帰りました。別段藍屋でなくてもいいのですが、前回来た時もらったビール半額券があったので。
 
 アホなお見舞い、かえって帰り道のご心配かけてしまい、申し訳ない。次はちゃんとビール届けるから。自転車で。

<つづく>
コメント (6)
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