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ぽかぽか春庭「みどりの日散歩その2」

2019-05-09 00:00:01 | エッセイ、コラム
20190509
春庭日常茶飯事典>2019十九文屋日記新緑令和(5)みどりの日散歩その2

 みどりの日の自転車散歩、小石川植物園から新宿御苑に行く予定で飯田橋方面へ。後楽園駅前を通ったので、ついでに後楽園庭園にも寄ることにしました。たんぼに田植えをしているころかな、と思って。
 1反ほどもない田圃は、代掻きが終わったところで、これから水を入れて田植え、というところ。

 一番高い「峠」から園内を見る。

  
 みどりうららか、池面は静か。鴨が3羽、よたよたと通路を横切っていったのもほっこりする光景です。
 先頭鴨は道を横切って草叢の中へ。


 14時から大道芸がある、というので見ていくことにしました。日が照る広場、暑いので一枚上着を脱いでの観覧。
 若い男芸人さん、見物衆の中に外人さんもいるのを見てか、英語交じりの口上です。英語がわかる観光客だかわからないけれど、「I am Japanese Juggling Samurai」という英語に、さかんに拍手を送っていました。Samuraiがジャグリングするものかどうか知らぬが。
幕末維新のどさくさで、欧米巡業に出た曲芸師の一団に、食い詰めたサムライがいたかもしれない。



 傘回し、茶碗やマスを回し、棒のジャグリングも見せて、終わりに近づいたら、突如雷鳴響きました。びっくり。にわかに空も暗くなる。
 最後の曲芸、皿に入った水を振りまく水芸のあと、マスの中に投げ銭入れて、後楽園庭園を出ました。

 皿から水が零れ落ちるようす、私のカメラではよくわからないのが残念。水はきれいにまかれました。


 飯田橋から外堀ぞいに自転車を走らせる。雨がぽつぽつ降りだしました。防衛省前からわき道に入ると、東京女子医科大学裏手に出ました。
 たしか、女子医大近くに小笠原伯爵邸があるはず。本降りになる前にカフェでコーヒーでも飲んで雨宿りの一休み、と思って寄りました。
 ランチは予約客のみの受付ですが、カフェは予約なしで入れます。

 2018年の3月、yokoちゃんといっしょに「邸宅見学会」に参加した春庭記事は、「百年名家」などのテレビ番組で小笠原邸が紹介されるたびに閲覧数が上がります。たいしたこと書いてないけれど、ヘタな写真でもこれから小笠原邸を訪問する人の参考になれば幸いです。
その1
https://blog.goo.ne.jp/hal-niwa/e/24992b5a24612f49a5a9fbcc74648814
その2
https://blog.goo.ne.jp/hal-niwa/e/7871699023fa7b42b46762016102c483 

 2019年5月4日の小笠原邸の写真はまたのちほど。ほとんど同じ構図で写真撮っています。前回取れなかった「テーブルの脚」写真が見どころになります。

 カフェで飲んだ704円のコーヒー、ふだんはコンビニの100円カップコーヒーですが、まあ、場所代です。

 小笠原邸から夏目坂を進んで行ったら、早稲田大学前に出ました。なんか、ぐるぐる回ってしまったみたいです。
 学期中だとわらわら湧き出ている学生も、連休中はまばら。これならおばはんが写真とっても恥ずかしくないかと、大隈講堂前や大隈重信像前で記念写真をとりました。



 50年前は、銅像前で記念写真撮るなんてできませんでした。構内タテカンが所狭しと並んで、ヘルメットかぶった学生たちが「大学は日帝の手先になるなー」なんて拡声器でがなっていました。かれらも卒業すると企業戦士としてこの50年をすごし、今は退職爺さんになっているんでしょうね。
 人もまばらな大隈翁像前


 私が拡声器の彼らを信用しなかったのは、思想うんぬんではなく、バリケードの中で、女子学生におにぎりを作らせていたからです。デモにいったり内ゲバ闘争する男子学生を炊き出ししたりして支えるのが女性の役割?ケッって思いました。社会を変えると叫ぶ彼ら、男女の役割分担を変えるという発想は皆無でした。むろん炊き出しは大事。人間食わなきゃ。だれかがやる。でも、それは役割じゃ無いからね。私はバリケード封鎖の横を通って、女子医大の内科検査室で採血やら、尿検査やらやっていたのでした。検査士資格取ったあと、間もなく辞めたけれど。

威勢のいい男子学生にけなげに尽くした女性たちは企業戦士の奥様になって、今頃は年金で悠々暮らし、炊き出しおにぎり作る女性にならなかった私は、古希になっても食うために働き続ける。いいけどさ。自分のおにぎりは自分で作る私になったのだから。
 そういう50年をふりかえりつつ、江戸川橋経由飯田橋後楽園を通って帰宅。

 雷鳴をのぞけば、のどかな令和みどりの日でした。

<つづく>
コメント
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