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ぽかぽか春庭「ゴスペル&パイプオルガンとチェロ」

2019-05-05 00:00:01 | エッセイ、コラム
20190505
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2019十九文屋日記新緑令和(3)ゴスペル&パイプオルガンとチェロ

 無料コンサートのお楽しみ、続けています。
 4月22日は、声楽。
 ゴスペルシンガー、渡長二三子(わたなが ふみこ)さんの歌声を楽しみました。(於:滝野川会館 12時-13時)

 渡長さんは、オペラ歌手を目指してクラシック声楽を学ぶ途上、病で失明宣告を受けてオペラ歌手を断念。
 失意のなか、闘病中にゴスペルソングに出会いました。治療の甲斐あったのちは、手話ソングなどバリフリー音楽にも活躍の場を広げています。

 渡長さん、マイク音量でのピアノの弾き語りでしたが、曲の感じからいうと、ピアノ伴奏者をいれて、マイクなしの声でホールに響かせてほしかったです。声量は十分にありそうだったので。

<第一部 >
1.黄金のエルサレム Yerushalayim Shel Zahav 作詞/作曲. Naomi Shemer
2.さやかに星はきらめきCantique de Noël 作詞/作曲. Adolphe C. Adam
3.静けき川の岸辺を 作詞. Horatio Spafford 作曲. Philip Bliss
4.浜辺の歌 作詞. 林古渓 Kokei Hayashi 作曲. 成田為三 Tamezo Narita
5.涙そうそう 作詞. 森山良子 Ryoko Moriyama 作曲. BEGIN
 涙そうそうの手話、とてもよかったです。

<休憩>
<第二部 >
6.一羽の雀 作詞. Civilla D. Martin 作曲. Charles H. Gabriel
7.さくらさくら 日本古謡
8.この道 作詞. 北原白秋 作曲. 山田耕筰
9.アメイジング・グレイス 作詞:John Newton

 渡長さんの声は、ジャズやゴスペルに向く少し濁りの入った声質だったので、アメイジンググレイスのように透き通った声向きの歌よりもゴスペルを多めの選曲のほうがよかったように思いました。
 心のこもった歌いぶりで、闘病のあいだのご苦労も歌への情熱になったのだろうと思います。

 月に一度、第4月曜日のプチコンサート。会館運営を受託している会社が「私たちはこのようなよい企画を区民に提供しているので、運営をまかせてください」と、区に主張するための無料コンサートです。500人は入れる大ホールが半分も埋まっていなかったのは残念でした。月曜日の休館日に開催するので、ひまなジジババしか集まらないということでしょうが、もっと大勢の人が集まれる時間帯にしてほしいなあと思います。週末は有料開催のコンサートの貸し出しにまわさないと運営上の問題があるのでしょうが。 

 4月28日は、王子北とぴあで久しぶりにパイプオルガンコンサートを聞きました。15:00-16:00
 今回は、安杏菜An anna(オルガン)と和泉景子(チェロ)のジョイントコンサート。
 安さんは、藝大卒業後ベルギーでオルガンを学び、ソリストとして活躍中のオルガニストです。和泉さんも藝大チェロ科卒。芸大付属音楽高校在学中からジュニアチェロコンクールに入賞するなどで注目され、現在は、女性チェロ4重奏「チェロカルテット結」メンバーとしても演奏活動をしています。

 リハーサル中


1 R・シューマン(1810-1865)ペダルピアノのための練習曲Op56より Ⅰ、Ⅲ
  ペダルピアノとは、19世紀に開発された足鍵盤のあるピアノ。現在のピアノには足鍵盤はないので、オルガンで弾かれます。
  
2 J・ラインベルガー(1839-1901)ヴァイオリンとオルガンのための6つの小品Op150より 夕べの歌、パストラーレ(牧歌)、エレジー(哀歌) チェロとオルガンへの編曲はHJブッシュ
 和泉景子さんのチェロの音色、繊細で美しい音色でした。一番前で聞いていた私にはよく聞こえましたが、音量的に、やや線が細い印象を受けました。ジャクリーヌ・デュ・プレのような「情熱的すぎる」演奏を聞きなれてしまったせいかもしれません。

3,4 J・Sバッハ(1685-1750)目覚めよとよぶ声ありBWV645 前奏曲とフーガ ハ長調BWV547

 フラッシュを使わなければ撮影OKということでしたが、背景が明るすぎるので、私のカメラだとチェロが暗くなりました。


 毎月1回、第4日曜日に北とぴあ1階ロビーでパイプオルガンの演奏が公開されています。
 移動式の小さなパイプオルガンですし、音響が整っているとはいえない出入り口のロビーでの演奏ですが、無料のミニコンサート、だれでも気軽に聞けるところがいいと思います。

クラシック音楽が好きでよかったと思う理由の第1は、無料コンサートのほとんどがクラシックだということ。遠出することもない令和難民も、自転車と無料コンサートで心豊かにすごせました。

<つづく>
コメント (2)
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