20200414
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2020二十重日記春なのに(2)マスク
緊急事態宣言を受けて、1000㎡を超える大学ほかの教育機関は休業することになりました。
春庭勤務の学校は、2階3階の5つの教室ががら空きの小規模校です。休業対象校ではありません。しかし、4月生が来日できないので、緊急事態宣言後、経営者は教育部門の休業を決めました。
春庭は1か月の休業を申し渡されました。給与の6割は保証すると。大学の非常勤講師たちは、休業補償がどうなるのかもわからないまま、自宅待機になっていると思いますから、6割でも給与があることをありがたいと思うべきなのかも。
かつかつの給与のなかからの薬局処方箋支払いが、病人3人分で毎月2万円にもなる我が家。薬代はケチることもできず、持病持ちの我が身を嘆くしかないですが、お得意さん向けのサービスがありました。
いつ見ても「マスク入荷未定」の貼り紙ばかりなので、娘が意を決して「入荷予定はいつ頃でしょうか」とたずねたら、薬剤師が奥から箱をだしてきて、秘密の入荷済みマスクを売ってくれたのだそうです。「入荷しました」なんて書くと行列ができてしまう昨今ですから、いつでも「入荷未定」としておいて、顔見知りのお客にだけ売っているらしい。
自分だけはコロナにかかりたくないと、自己中心にマスク買い占めなどに走る人を斜めに見つつも、娘が通院の行き帰りに使うマスクもなくなってきたとき、買わないでいたことに対して少し後悔も入っていました。薬局で正規の値段で買えたことにほっとする自分がいました。
7枚入り1500円は、我が家には割高の高級マスクです。いつもは10枚入り500円くらいの割安品ですから。でも、この際背に腹は代えられぬ。
娘は「母が通勤電車でマスクなしに乗っていて嫌な目で見られるかもしれないから買ったのに、休業になったのなら、買わなくてもよかった」と言います。が、スーパーに食品買いに行くにもマスクなしでは顰蹙買いそうな昨今ですから、1枚200円のマスクもありがたい。
1枚200円という布製アベノマスク。配布を決めた人にとって、1枚200円のマスクを高いと感じる庶民の気持ちなどわかりはしないでしょうね。477億円の税金投入。
妹からお手製マスクの画像が送られてきました。私の不格好マスクよりずっと上手。孫が保育園につけていったり、送迎にジジババがしていく分かなと思います。

庶民はこうやって、マスク手作りしたり、在宅勤務がんばったり、努力を重ねています。明日の生活がどうなるのか心配しながらも家に引きこもっているのです。
春庭は、食品を買いに娘と買い物に出ましたが、日曜日の街の人出は明らかに少ないし、私が行ったスーパーは、いつもより人は少なくなっているように思いました。日曜日夜はカレーを作って食べました。
月曜日は雨だったし、買い物にも出ずに、日曜夜、月曜朝昼晩とカレーを食べ続けました。いつも大量に作り、カレーうどんにしたりバリエーションを考えるのですが、今回はひたすらカレーライス。
アベノマスクの人がネットUPした動画、読書したりやコーヒーを優雅に飲んでいる姿、あまりにも無神経でしたね。普段ほんとうはやらないであろうけれど、コーヒーカップをキッチンで洗っている動画なら共感してもらえたのかも。
休みたくとも出社して働かざるをえない人や、休業補償もないまま突然「あしたから仕事こなくていい」と申し渡された人の神経を逆なでするということに思いいたる想像力もないまま、「家ですごそう」というキャンペーンに、あんなに優雅で暇そうな動画を出す感覚の人がいくら「家を出るな」と言ってもなんだかなあ。在宅になって、優雅にコーヒー飲んでいられるなら、だれも困りはしない。
春庭、3月の在宅勤務中には、自宅で作った教材をメール貼付して送ったり、一日の労働内容を書いて送信する必要があったのですが、4月の休業中は何もしなくていいと。でも、外出禁止のいま、時間はあっても映画館も美術館も閉鎖中。
土日、家でテレビ見てすごしました。カウチに寝そべって優雅にコーヒーなど飲むことはできませんが、せめて、出がらしすすりながら、ビデオ視聴。
土曜日は撮りためておいた録画の中からディズニーピクサーアニメ「モアナと伝説の海」をみました。広い海原にアウトリガー船をこぎだしたモアナ。マウイとともに戦い、小さな島の厄災を振り払うことができました。
我らに降りかかった厄災を振り払うことができるのはいつになるのか。政権維持のために汲汲としているように見える人たち。
ディズニーピクサーの「モアナ」を見ながら、未来科学館でディズニーアニメの描写技術の展示を見たことなど、娘としゃべりました。
海や溶岩、髪の毛の描写に、どれほどの技術が使われていたか知ったうえでみると、モアナの髪のゆらぎひとつの描写にも目を奪われるね、などと話しつつ見ました。こんな何気ない日常の「テレビ見ながらしゃべる」というひとときも、実は貴重な時間であること、身に沁みながらすごしています。
娘が予約した4月中のコンサートもアイスショウも中止。5月連休5泊6日夜行寝台車での出雲旅行もキャンセルしました。(払い込んだ旅費は、キャンセル料なしに返金されました)
それでも、娘はマスク買えたし、私は給与の6割は保証されたし、よそ様よりはまだしもましな暮らしであることに感謝し、家でできることをやって過ごします。
<つづく>
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2020二十重日記春なのに(2)マスク
緊急事態宣言を受けて、1000㎡を超える大学ほかの教育機関は休業することになりました。
春庭勤務の学校は、2階3階の5つの教室ががら空きの小規模校です。休業対象校ではありません。しかし、4月生が来日できないので、緊急事態宣言後、経営者は教育部門の休業を決めました。
春庭は1か月の休業を申し渡されました。給与の6割は保証すると。大学の非常勤講師たちは、休業補償がどうなるのかもわからないまま、自宅待機になっていると思いますから、6割でも給与があることをありがたいと思うべきなのかも。
かつかつの給与のなかからの薬局処方箋支払いが、病人3人分で毎月2万円にもなる我が家。薬代はケチることもできず、持病持ちの我が身を嘆くしかないですが、お得意さん向けのサービスがありました。
いつ見ても「マスク入荷未定」の貼り紙ばかりなので、娘が意を決して「入荷予定はいつ頃でしょうか」とたずねたら、薬剤師が奥から箱をだしてきて、秘密の入荷済みマスクを売ってくれたのだそうです。「入荷しました」なんて書くと行列ができてしまう昨今ですから、いつでも「入荷未定」としておいて、顔見知りのお客にだけ売っているらしい。
自分だけはコロナにかかりたくないと、自己中心にマスク買い占めなどに走る人を斜めに見つつも、娘が通院の行き帰りに使うマスクもなくなってきたとき、買わないでいたことに対して少し後悔も入っていました。薬局で正規の値段で買えたことにほっとする自分がいました。
7枚入り1500円は、我が家には割高の高級マスクです。いつもは10枚入り500円くらいの割安品ですから。でも、この際背に腹は代えられぬ。
娘は「母が通勤電車でマスクなしに乗っていて嫌な目で見られるかもしれないから買ったのに、休業になったのなら、買わなくてもよかった」と言います。が、スーパーに食品買いに行くにもマスクなしでは顰蹙買いそうな昨今ですから、1枚200円のマスクもありがたい。
1枚200円という布製アベノマスク。配布を決めた人にとって、1枚200円のマスクを高いと感じる庶民の気持ちなどわかりはしないでしょうね。477億円の税金投入。
妹からお手製マスクの画像が送られてきました。私の不格好マスクよりずっと上手。孫が保育園につけていったり、送迎にジジババがしていく分かなと思います。

庶民はこうやって、マスク手作りしたり、在宅勤務がんばったり、努力を重ねています。明日の生活がどうなるのか心配しながらも家に引きこもっているのです。
春庭は、食品を買いに娘と買い物に出ましたが、日曜日の街の人出は明らかに少ないし、私が行ったスーパーは、いつもより人は少なくなっているように思いました。日曜日夜はカレーを作って食べました。
月曜日は雨だったし、買い物にも出ずに、日曜夜、月曜朝昼晩とカレーを食べ続けました。いつも大量に作り、カレーうどんにしたりバリエーションを考えるのですが、今回はひたすらカレーライス。
アベノマスクの人がネットUPした動画、読書したりやコーヒーを優雅に飲んでいる姿、あまりにも無神経でしたね。普段ほんとうはやらないであろうけれど、コーヒーカップをキッチンで洗っている動画なら共感してもらえたのかも。
休みたくとも出社して働かざるをえない人や、休業補償もないまま突然「あしたから仕事こなくていい」と申し渡された人の神経を逆なでするということに思いいたる想像力もないまま、「家ですごそう」というキャンペーンに、あんなに優雅で暇そうな動画を出す感覚の人がいくら「家を出るな」と言ってもなんだかなあ。在宅になって、優雅にコーヒー飲んでいられるなら、だれも困りはしない。
春庭、3月の在宅勤務中には、自宅で作った教材をメール貼付して送ったり、一日の労働内容を書いて送信する必要があったのですが、4月の休業中は何もしなくていいと。でも、外出禁止のいま、時間はあっても映画館も美術館も閉鎖中。
土日、家でテレビ見てすごしました。カウチに寝そべって優雅にコーヒーなど飲むことはできませんが、せめて、出がらしすすりながら、ビデオ視聴。
土曜日は撮りためておいた録画の中からディズニーピクサーアニメ「モアナと伝説の海」をみました。広い海原にアウトリガー船をこぎだしたモアナ。マウイとともに戦い、小さな島の厄災を振り払うことができました。
我らに降りかかった厄災を振り払うことができるのはいつになるのか。政権維持のために汲汲としているように見える人たち。
ディズニーピクサーの「モアナ」を見ながら、未来科学館でディズニーアニメの描写技術の展示を見たことなど、娘としゃべりました。
海や溶岩、髪の毛の描写に、どれほどの技術が使われていたか知ったうえでみると、モアナの髪のゆらぎひとつの描写にも目を奪われるね、などと話しつつ見ました。こんな何気ない日常の「テレビ見ながらしゃべる」というひとときも、実は貴重な時間であること、身に沁みながらすごしています。
娘が予約した4月中のコンサートもアイスショウも中止。5月連休5泊6日夜行寝台車での出雲旅行もキャンセルしました。(払い込んだ旅費は、キャンセル料なしに返金されました)
それでも、娘はマスク買えたし、私は給与の6割は保証されたし、よそ様よりはまだしもましな暮らしであることに感謝し、家でできることをやって過ごします。
<つづく>