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ぽかぽか春庭「近代建築散歩神保町お茶の水界隈」

2020-04-05 00:00:01 | エッセイ、コラム
20200405
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2020二十重日記桜咲かそう(6)桜さくら

 3月30,31日、病院の行き帰りに、歩きながら道際の建物を眺めました。東京の中でも、お茶の水神保町界隈は、古い建築が残されている一角です。きちんと近代建築地図を作成して、古い建築を見て歩くというような緻密な「建築散歩」は、また別の機会に。今回は、「通りすがり」の建物歩きです。

 古書店街のビルのひとつ「一誠堂」神田神保町1-7-6

 鉄筋コンクリート造り、5階建て。 一誠堂書店1931(昭和6)年 設計: 東京都市建築研究所、施工:大林組 。
 通りすがりの撮影ですから、手前に大きくトラックが入ってしまい、あまり映えませんが。
神保町古書街にはほかにもかなり古い建築が残されているので、解体処分されないうちに見に行きたいです。

 日大お茶の水校舎


  もともとは、1925年竣工でウィリアム・メレル・ヴォーリズ設計の、旧主婦の友社ビルでした。磯崎新が道に面したファサードを残して再構築したビルを、日大が購入して、現在は日大お茶の水キャンパスとして使用しています。

 お茶の水、神保町、神田には、東京大空襲に耐えて焼け残った建物が点在しています。ゆっくり時間をとって近代建築散歩したいエリアです。

ニコライ堂(日本ハリストス正教会東京大聖堂)


 


 今回、門前に掲げられた建築の説明を読んでいて、これまで思い込みをしていたことが間違いだったことがわかりました。
 ニコライ堂=コンドルの作品、という思い込み。

 原設計はロシア工科大学教授で建築家のミハイル・シチュールポフ(Michael A. Shchurupov)でした。ジョサイア・コンドルが実施設計を担当し、1884年3月起工。1891年竣工。建築工事は長郷泰輔が請負い、施工は清水組。シチュールポフの原設計を、コンドルがどのように手直ししたのかの研究は尽くされていません。

 関東大震災でドームや鐘楼など多くの部分が崩壊しました。岡田信一郎による構造の補強と修復が行われました。岡田の改修点はわかっているけれど、その前のコンドルの設計と原設計の違いは正確な記録がなく、わかっていないのです。

 2016年に何度か訪れたニコライ堂。久しぶりの訪問でしたが、あいにく3月30日は月曜日だったので、内部拝観はできませんでした。外観を眺めながら、今の試練に耐えられるよう、ハリストス様にお祈りしました。(ハリストスは、ギリシャ語でキリストのこと)
 神様も仏さまも、お守りください。ハリストス様もアミータ様も、お願いいたします。

<おわり>
コメント
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