20210410
ぽかぽか春庭日常茶飯辞典>二十一世紀日記春(3)浅田真央サンクスツアー
延期に次ぐ延期になっていた浅田真央サンクスツアーを4月4日、江戸川スポーツセンターアイスリンクで観覧してきました。
2017年に現役選手を引退した浅田真央。一時期はまったくスケートのない生活を送った日々もあったとのことですが、「これまで応援してくれた方々に感謝を伝えたい」と、2018年から「サンクスツアー」をはじめました。
小さなスペースでも、アイスリンクがある地方都市を回って、これまで生でフィギュアスケートを見たことのない人々に、直接見てスケートの魅力を知ってほしい、というアイスショウです。
妹は、群馬県のリンクで開催されたサンクスツアーを観覧し、「リンクに近くて、まおちゃんに手が届きそうな席で見れた」と、電話してきました。むろん我が母娘も東京近辺での公演の情報があると、娘はずっと観覧チケットに応募し続けてきたのですが、開催地のリンクが狭いところが多くて座席数が限られ、ことごとく抽選に外れました。
ようやく、2020年春の公演に当選。「東京都民優先抽選」だったので、ほかの県での開催より当選率が高かったのでしょう。しかし、楽しみにしていたのに、開催は延期、また延期。中止になったコンサートなども多かったので、いつまでも待つから中止にしないで」と、スケートの神様(ってのがあるかどうかは不明だが)にお祈りして、ようやく2021年4月4日4時半からの公演にでかけることができたのです。(画像借り物)
前から4列目というリンクに近い席なのですが、「これまでフィギュアスケートを見たことのない層が、負担なく買えるチケット」という真央ちゃんのコンセプトなので、ふたりで1万円。「高橋大輔メインのアイスエクスプロージョンからみたら、四分のⅠ」と娘。(この時は前から2列目の正面で、これまで見たなかで、一番いい席。)
真央ちゃんが赤字にならないように、グッズをたくさん買って、売り上げに貢献する」と張り切った娘でしたが、開演1時間前に会場についたのに、すでにグッズ売り場は長い列。「欲しかったグッズはほとんど売り切れだったけれど、残っているのは全部買った」と、バラの絵柄のまおちゃんタオル、まおちゃんコップセット、プログラムなどを買い込んできました。
わたしはその間、公演始まるまでは大丈夫なようなので、会場の写真など取っていました。
それぞれの曲に、その年その頃の思い出がつまっています。娘は、オープニングのスマイルを聞いて、はやくも「涙でてきた」と、なつかしい曲の思い出にひたっていました。私たちは、まおちゃんがジュニア選手として登場する前から応援してきたのです。(山田真知子コーチの秘蔵っ子としてニュースなどに取り上げられていました)
1 This little light of mine(2014) Smile~What a wonderful 2013-2014Ex)
引退後、何をしたらいいかわからない時代の心を表す黒いマントをかぶって登場。
これから何をすべきか決めたあとは、パッとマントを脱いで、金色のスパンコールの衣裳(村田菜穂)。チームメンバーはシルバースパンコール。全員でまおちゃんを引き立てました。
2 So Deep Is The Night(2007-2008Ex)
今井遥がラベンダー色の衣装でソロを踊りました。
3 ノクターン第2番(2006-2007Sp,2013-2014Sp)
ラベンダー色のシャツを着たチーム8人と今井のグループスケート。
4 踊るリッツの夜。(2015-2016Ex)
Exのときは、燕尾服姿がかわいかったまおちゃん。今回は、燕尾服の内側はピンクで、帽子とステッキをつかったスタイル。男性スケーターとの掛け合いも楽しかったです。男性メインは、無良崇人。
5 素敵なあなた(2015-2016Sp)
黒い布ボックスに入って、早着替え。赤いセクシーなスカートになって登場したのに、ここで私たちの席に波乱。私と娘の前の3列目の席はお客さんがこなくて、とても見やすかったのですが、公演の途中にもかかわらず、係員は年配女性とその連れを案内してきて、私たちの横の席をさして、こちらですと示しました。そもそも、曲の途中で観客を案内するのはどういうこと?コンサートなどでも、遅れてきた客は、休憩時間、すくなくとも、曲と曲の合間に自席を探すべきです。しかも、連れの女性は、私たちの横の席につかず、開いていた3列目、私の前に腰を下ろしました。そして、年配女性は、座りにくかったのか、体を曲げて、私の視界をふさいだまま。
私は、5番目の曲のほとんどを「バーさんの背中」を見ただけで終わりました。「素敵なあなた」なのに、素敵じゃない二人連れに邪魔された。これ以後視界ふさぎが続く。
6 月の光(2008-2009Sp)Somewhere Over the Rainbow
女性4人が、紫色のドレスで登場し、雨上がりの虹を表すリボンを持って、リンクを滑りまわり、美しかったですが、前列の視界ふさぎのため、体を左右にふって見えるようにしながら見ました。3列目に座ってしまった二人連れ、休憩時間代わりのビデオ(練習中のドキュメント)になっても、自分たちの席に移動しようとしない。
7 バッハチェロスイート(2016-2017Ex)
私は、この曲をぜんぜん覚えていませんでした。衣装は淡い水色とゴールドの短いスカート。とてもかわいらしいまおちゃんでした。30歳過ぎたのはわかっているのですが、私たちにとっては、いつまでもかわいいまおちゃんです。でも、半分くらいよく見えなかった。この衣裳だけ、ロシアのMilena Bobkova制作。
8 ポルウナカベサ(2008-2009Ex)
タンゴ。男性も女性も赤と黒の華やか衣装で、華麗に滑りました。
9 仮面舞踏会(2008-2009Sp)
女性は色違いのロングドレス。男性は白に内側赤の燕尾服。華やかな舞踏会シーンでした。
10 蝶々夫人(2015-2016Fp)
真央ちゃんは、中央に座って登場。深く礼をしてはじまりました。肩あたりは白、グラデーションして裾は真っ赤なスカートで和服のイメージ。白いアメリカ軍服のピンカートンはすぐ退場してしまい、まおちゃんが愛を貫く蝶々さんを表現しました。
11 鐘(2009-2010Fp)
バンクーバー五輪の思い出の曲。五輪のときのまおちゃんの衣裳を男性版にアレンジした衣裳で、無良崇人のソロ。
12 ジュピター(2011-2012Ex,2016Ex)
薄緑と白のグラデーション衣裳は天使のイメージ。天使が優雅に舞ったのですが、やはり見え隠れ。
コンサートなどの会場でよく注意放送が入ります。「席に浅く腰掛け、前のめりになってごらんになると、後方のお客様の視界をふさぐことになります。どうぞ、背もたれに背をつけ、深く腰掛けてごらんください」
これが、何曲かの間続きました。連れの女性は、年配女性を気遣うためでしょうが、ずっと体を斜めにして、浅く腰掛けたままでした。
ずっと視界をふさがれていた娘、2度目のビデオ放映の間に、意を決して「自分たちの本来の席に座ってください」と、お願いしました。ビデオ放映の間に、二人連れは4列目の自分たちの座席に移動しました。ああ、見やすくなった。
13 リチュアルダンス黒&リチュアルダンス赤(2016Sp)
14 ラフマニノフピアノ協奏曲第2番(2013-2014FP)
無良崇人、男性スケーターも出演していましたが、やはり真央ちゃんがでてくれば、すべての真央ファンの胸にソチの涙のフリーが思い出されて、またまた涙ぐんでしまう。最後にスケーター全員、真央ポーズの「のけぞり」
15 フィナーレWind beneath my Wings(2017Ex)
すべてのプログラムが終わって、出演者全員でご挨拶。
ソリスト無良崇人、今井遥のほか、林渚、川原星、橋本誠也、エルネスト・マルティネス、山本まり、川内理紗、ガンスフ・マラル・エレデン
カンパニーのツアートラックの前で。
テレビ放映のお知らせがありましたが、うちは見られない。4月末の横浜が千秋楽。DVDも発売されることでしょうから、いつかテレビ放映もあるかも。
公演が終わって、バスで瑞江駅まで戻ると予報通りに雨。
でも、真央ちゃんの笑顔に出会えたので、心はぽかぽかです。
真央ちゃん、千秋楽までそして、その先もずっと、人々を幸福に導く笑顔でいてください。
<つづく>