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ぽかぽか春庭「コレクション展 in 近代美術館」

2021-05-08 00:00:01 | エッセイ、コラム

20210508

ぽかぽか春庭アート散歩>2021アート散歩早春~春(4)コレクション展 in 近代美術館

  東京近代美術館通常展は、毎日65歳以上無料です。

 近代美術館の常設展は、季節ごとの作品入れ替えがあるので、「今度はどんな作品がお初かな」という楽しみもあり、ずっと変わりなく展示されている作品に「また見に来ましたよ」と挨拶するのもまた楽し。これが無料で楽しめるのだから、中学生から絵を見るのが趣味になって、ほんとよかった。もし私の趣味が「宝石で身を飾ること」とかだったら、我が身の貧しさを嘆くだけの人生になってしまうところでした。

 今回訪れた近代美術館、メインの展示は「眠り展」。館所蔵品の中から、眠りをテーマにした絵などを集めて展示。館所蔵作品を集めて並べただけなのに、一般1200円もとるので、パス。展示されているルーベンスの「眠るふたりの子ども」も、ルドンの「目をつぶる女」も、これまでに常設展で見てきたからいいや。 

 膨大な所蔵品のなかから、季節ごとにさまざまなテーマのコレクションを公開する近代美術館。

 今回も「お初です」という作品が展示されていました。「花」をテーマにしたコーナー。

 セザンヌの「大きな花束」は何度も見てきましたが、ほかの花もきれいでした。

 セザンヌ「大きな花束」1892-95

 

 向井潤吉「ダリア」1919

 

 藤島武二「アルチショー(朝鮮薊)」1917

 

 須田国太郎「書斎」

 書斎に積まれた本の中に、白い花が盛られた壺。どんな花なのか、私にはわかりませんが、書斎の光を受けて存在感を示しています。


 「信仰の悲しみ」など、好きな作品が多かった関根正二の「お初です」作品もありました。

  関根正二「婦人像」1917

 日本に印象派やゴッホなど後期印象派の絵が知られるようになっても、日本にもたらされたのは、白黒写真図版のみ。図版が載った美術雑誌によるしか見る方法がありませんでした。ゴッホに刺激を受けて、万鉄五郎が制作した「麦畑」。ゴッホ風の太陽描写が印象的です。

 万鉄五郎「麦畑」1918

 

 アメリカで活躍した日本人画家の絵も、私にはお初のものが多かったです。

 石垣榮太郎「リンチ」1931

 石垣榮太郎「腕」1929

野田英夫「帰路」1936

 

野田英夫「都会」1934

 

 ジャクソン・ポロック「無題」1938-1941

 今回の常設コレクション展も見所が多かったと思います。早春~春のアート散歩、5月後半につづきます。

 <つづく>

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