
20241006
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2024二十四節季日記秋分(3)横浜散歩ニュースパーク&NHKライブラリー
急に秋めいた一日、横浜散歩を楽しみました。夕方娘と合流するまでは、おひとり様の街歩き。娘からニュースパークの招待券をもらったのです。娘は「新聞は父の昔話を聞くだけでもういいや」と言います。
夫は、退職してケニアに行くまで、地方新聞の記者だったのです。初任者は印刷機部門で輪転機を扱うことから新聞店の配達まで新聞が作られるすべての過程の仕事を経験してから取材に回るという新人教育を受けました。インタビューに持っていった大きなオープンリール録音機を結婚後も大事に持ち続けていたり、子供の時代からの新聞切り抜き帖を捨ててはならないと厳命したり。学生時代にAPで「ボーヤ」と呼ばれるアルバイトをしたことから始まる新聞社時代は、夫の青春でしたから、輪転機を当時石油を使って洗い清めたために手がすっかり荒れ果てたことまで、夫にとっては大事な日々でした。
今や、新聞店はどんどん統合されて数を減らし、紙の新聞は本以上に消えゆくメディア扱いとなっています。本はまだまだ紙にこだわっていて、電子本に切り替えができない私も、日々のニュースはネットニュースで間に合わせているテイタラク。息子が暮らし続けている元のすまいでは相変わらず紙の新聞を定期購読しているのですが、私の現在のすまいでは新聞をとっていません。
ニュースパークは、以前に訪れたことのあるNHK放送ライブラリーと同じビルの中にありました。前回、2022年2月11日に「岩合光昭の世界ネコ歩き展」をNHKライブラリーで観覧しました。
ニュースパークの展示

娘は、NHKライブラリーに行ったことは覚えていましたが、同じ横浜情報文化センター の中にニュースパーク(旧日本新聞博物館)が入っていたことにはまったく気づかなかったと言います。わたしも。
観覧者サービスのひとつ。自分の写真入りの新聞をプリントしてもらいました。


ニュースパークエントランスホールには巨大な最新型輪転機が展示してありましたが、50年前に夫が扱ったのは、たぶん旧型。


ニュースパークの展示は、私にとってはそれほど物珍しいものはありませんでした。夫があこがれたであろう歴代ピュリッツアー賞受賞の写真とか、新聞協会賞受賞のスクープなどの展示、旧型の輪転機など、さらっと見て、娘と待ち合わせの横浜高島屋へ。
<つづく>