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ぽかぽか春庭「2020謹賀新年」

2020-01-04 00:00:01 | エッセイ、コラム
20200104
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2020二十重日記新年(1)謹賀新年!

 みなさま、2020新年あけました。
 「正月は冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし」という歌が、古希すぎるとにわかに身に迫ってくる思いがします。これからはおまけの人生。いつどうなっても悔いのないように、毎日毎日を大切にすごしたい、と決意もあらたにしながらの、いつもの通りのぐうたら寝正月。

 年末報告。暮れは27日まで勤務し、28日~30日はシングルマザー友達との女子会。
 28日は、ついに一人息子さん独立で20数年ぶりにシングル生活満喫のA子さんとの自由が丘女子会。自由が丘女子会の前に、代々木のモスク見学があったのですが、その報告はまたのちほど。

 A子さんは、転勤先で自立生活をはじめた息子さんを案じながらもほっと一息の生活。自由満喫です。で、自由が丘というわけでもないですが、自由が丘の和食屋で飲みつつ語る。
 台風直撃の日、心配した息子さんが電話をかけてきて、息子さんの赴任先に避難してくるよういったそう。新幹線に飛び乗って息子さんのもとに駆けつけ、安心して夜を過ごせたという話しなど聞きました。

 A子さんと別れたその足で、群馬から上京したやっちゃんを、迎えに行きました。
 昨夏から「半一人暮らし」をしている家に、「ひとりじゃ寂しいだろうから、年末のお相手に」と、宿泊。

 終日は仕事が朝から晩までの長時間勤務。といっても、通勤時間が往復4時間かかるだけで、勤務時間はふつうよりやや長い程度なんですけれど。9時間拘束8時間勤務。立ち続けの朝のラッシュ時間はつらいけれど、帰りの半分の時間は座れる。座ると、スマホゲームをしているうちに眠くなり居眠りタイム、そしてよくのりすごす。

 すでに10年間、年金暮らしで優雅にすごしているやっちゃん。「年金がこんなに少ないと思わなかった」と、贅沢な悩みをこぼしながら、年に2回の海外旅行を楽しんでいます。2月にはインド旅行だって。

 もっかの悩みは、築40年のやっちゃん宅が雨漏りしてきたけれど、年金は遊ぶためにつかっちゃうから、修理代がない、ということ。40年前にやっちゃん自身がコンクリで基礎を作り、大工さんに教わりながら2×4の家を自分が大工になって建てたことは今でも自慢だけれど、若かった40年前にはたいへんとも思わなかった大工仕事が、70すぎたら修理するのもおっくうだと言うのです。

 まとまった休みがとりにくく、旅行もままならない私に「もっと遊ばなきゃだめ」と言うために上京してきたのだというのですが、遊んでられない「年金で暮らせない高齢者」は、古希過ぎても働きづめです。

 29日は横浜中華街へ行き、食べ放題の店で二人とも元とる食べっぷり。食後の腹ごなしに、媽祖廟へお参りに。海の守り神だそうですので、人生の荒波を乗り切れるようお祈りしておきました。

 媽祖廟の中のやっちゃん


 あまりの人混みに疲れてしまったので私は舗道でひと休み。やっちゃんは中華雑貨の店を覗いて花文字の店で「馬」の一文字を書いてもらっていました。「私の人生、馬一筋」と言って。一文字500円ですが、紙を入れる額は1300円。額が高い。

 媽祖廟まえ


 30日はスターウォーズを見に行く予定でしたが、やっちゃんが家でテレビ見たいというので、相棒と十津川警部の再放送を見ました。やっちゃんは、のんびり出来たといって群馬の一人息子さんのもとに帰りました。

<つづく>
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ぽかぽか春庭「2020年新年快楽!」

2020-01-02 00:00:01 | エッセイ、コラム
20200102
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2020二十重日記新年(1)新年快楽!

 あけましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願いいたします。
 今年の日記タイトルは「二十重日記」です。

<つづく>
コメント (4)
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ぽかぽか春庭「ブーマーリムーバー」

2020-01-01 00:00:00 | エッセイ、コラム
20200418
ぽかぽか春庭ことばのYaちまた>新語流行語2020(3)ブーマーリムーバー

 3月はじめに、Covid19関連の新語、「濃厚接触」などの新語流行語について書きました。
 それから2ヶ月。アメリカが世界最大の感染地になり、死者数も増え続けている事態、アメリカから別の流行語が出てきました。

 ひとつは、ソーシャル・ディスタンスSocial Distance。他者との距離を6フィート(約1.8m)保つ、ということ。これは、もともとのソーシャル・ディスタンスが約1.5mである日本から見るとそれほど難しいことじゃありません。日本の文化では、あまり親しくない人と挨拶をかわすとき、1.5mくらい間をあけて「こんにちわ」「おはようございます」というからです。
 しかし、握手が主要なあいさつである文化や、ハグをしないと親しさを表せない文化の挨拶では、この社会的距離を保つためには、大きな努力が必要です。
 
 もうひとつの新語は、「ブーマーリムーバーBoomer Remoover」(団塊世代除去)」という語。毎日読みに行くブログ友のYokoちゃんブログを読むまで知りませんでした。

 第2次世界大戦後に復員してきた親から、どっとベビーが誕生しました。ベビーブーマーと呼ばれる世代は、数の多さから社会に大きな発言権を持ち、ベトナム戦争への批判など、世論を左右する力を発揮してきました。しかし、ヒッピー運動などが急速に下火になり、ブーマーたちは物質文化を謳歌するようになります。

 しかし、このアメリカのブーマー世代が年を取って年金世代になると、「若い世代に文句ばっかり言っている頑固者わからずやの世代」として、若い世代には煙たがられるようになってきました。Covid19に対して「自分たちは自由を尊重する」という態度を変えずに規制を嫌う風潮があったブーマー世代。
高齢者の死者が多かったことで「COVID19は、ブーマー世代の年さ寄りたちを除去するに役立つウイルスだ」と感じたのが若い世代です。

 アメリカのブーマー世代は、20世紀後半から21世紀の世界を「物質的に豊かな社会」にしてきたという自負を持っています。しかし、若い世代にとっては「環境を破壊し、地球温暖化などの罪を重ねてきたのに反省しようとしない世代」と感じられるのです。ブーマー世代は若い世代と断絶し、共感を持てない世代間格差が広がりました。
 ブーマー世代への違和感から、若い世代からの「コロナウイルス肺炎が、ブーマー世代を除去してしまえばいい」という表現になったのです。

 春庭も、日本のベビーブーマー、団塊の世代です。
 団塊の世代も、安保改定、学園闘争などで、「反抗」を掲げて数の力を示してきました。しかし、日本のブーマーは、物質文化の充実だけを望んできたのではないように思います。
 「老害」をまき散らすのは、政治家や財界の中にはいるかもしれませんが、社会のなかで地道にコツコツ働いてきた人々を見てきた春庭は、この人たちに共感を覚えこそすれ、「除去」されなければならないとは思えません。むろん、春庭も除去されたくはありません。

 世代間の断絶を取り払うことができるのかどうかさだかではありませんが、「人と人との共感」は、必ず取り戻せると思います。
 人が人間であろうとするとき、自分のなすべきことを誠実にやり遂げようとするとき、だれかを助けたいと思うとき、必ず心を結びあえると信じています。

<おわり>
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