20200119
ぽかぽか春庭にっぽにあニッポン語教師日誌>再録日本語教師日誌( )かわいいばあちゃんとクラス会
春庭の日本語教師日誌を再録しています。
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2008/01/10
春庭のニッポニアニッポン語教師日誌>クラス会(8)持ち寄り新年会
家にお招きしておきながら、「食べ物は各自でもってこい」とは、なんていう招待なんだというところですが、「今回は食文化ではなく、住文化の見学です。よその日本人のお宅に招かれても、押入の中まで全部見る機会は少ないです。今回は、押入のなかだろうと床下だろうと、全部みせます。
今までビデオなどでみたことのある日本人の住まいの、見えなかった部分の実際を知ってください。わからないところを質問してください」と話しておきました。
冬休みに関西へ旅行していたり、ゼミの旅行がある学生もいるので、集まれたのは、班長リンさん、マンさん、カツさん、チョウエンさん、ママさん留学生フーさんです。
私とペアを組んで2班の担任をして日本語を教えてきたリグン先生をいれて6人が集まりました。
駅前で待ち合わせをして、スーパーで、日本のスーパーで売っているものでこれまで食べて「これなら食べられる」と、思ったものを各自買い出し。海苔巻きとかいなり寿司とか、みかんとか、適当にカートに放り込みます。
姑は、まだかまだかと待ちくたびれたのか、曲がり角のところまで、迎えに出ていました。
玄関で靴を脱ぎ、部屋側にむけて靴をそろえるところから「日本の住文化の学習」をはじめました。
部屋のなかの仏壇や舅の位牌なども紹介し、庶民レベルの仏教文化についても話しました。
「日本の庶民の普段の食事を紹介する」ということで、姑が用意していてくれたのは、おでん、豆腐とわかめのみそ汁、つけものと、お節料理の残りの昆布巻き、黒豆など。
各自が買ってきた焼き鳥、揚げ物などをテーブルにならべて、食べながら、おしゃべり。
そのあとは、台所の床下収納から、階段下収納、和室洋室、トイレおふろから押入まで全部公開しました。
「質問に答えますコーナー」では、「ウォシュレットトイレを単独で買うならいくらくらいするか」とか、「改築にはどれくら費用がかかったか」など、「日本の経済、物価の高さ」に関心が集中しました。
日本では、食品物価が中国に比べて10倍くらい高い、ということは、3ヶ月間の日本生活で実感しているのですが、それ以外の住環境の値段は、買い物をしていないので、まだ実感していません。トイレを借りることはあっても、買うことはありませんから。
何を見ても、「これと同じ物を買うとしたらいくらか」というのは、一番大きな関心事です。
<つづく>
2008/01/11
春庭のニッポニアニッポン語教師日誌>クラス会(9)日本のおばあさんとハカセの卵たち
姑は、今習っている詩吟の、李白の詩などを紹介しました。留学生たちは、中国語で唐詩を朗読し、中国読みでは、脚韻を踏んでいることなどを、姑に説明していました。
「にほんのおばあちゃん」は、留学生たちに故郷のおばあちゃんのように思えたようで、仲良くなっていました。
2階の窓際に出してあるミシン。
姑は改築にあたって、古い家具のほとんどを処分しました。留学生のためのリサイクルバザーなどにも出品したのだそう。
でも、新婚時代の思い出の品である足踏み式ミシンと、小中学校で音楽教師をしていた実姉が使っていた足踏み式オルガンのふたつだけはどうしても捨てらなかった。
古いけれど、ミシンはまだ現役で、雑巾縫いなどに活躍しています。
マンさんは、「ああ、私の故郷でも、母がこれと同じ形のミシンを踏んでいました」と、なつかしそうに言っていました。
「また遊びに来てくださいね」「今日は、楽しかったです」というご挨拶をかわして、お開きになりました。
「日本庶民の家見学会」は、まずは大成功でした。
リグン先生から「ごちそうさまでした」メールをいただきました。
「 とても楽しい一日でした。
日本人の家庭を見物させていただき、肌で日本文化を感じました。
それに、おばあさんも優しくて、とても感じのいいお人でした。
今日のために、いろいろ準備していただいて、誠にありがとうございました。
おばあさんは本当に可愛いです。
もう80歳ですが、話も頭もはきはきしていて、ぜんぜん80歳には見えません。
それに、おばあさん一人にいろいろ日本料理をご馳走していただいて、お礼を伝えてくださいね。 」
姑のおかげで、「日本の生活文化を知る会」は「日本のおばあさん触れあう会」にもなって、留学生たちにもよい一日を過ごしてもらえました
<つづく>
ぽかぽか春庭にっぽにあニッポン語教師日誌>再録日本語教師日誌( )かわいいばあちゃんとクラス会
春庭の日本語教師日誌を再録しています。
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2008/01/10
春庭のニッポニアニッポン語教師日誌>クラス会(8)持ち寄り新年会
家にお招きしておきながら、「食べ物は各自でもってこい」とは、なんていう招待なんだというところですが、「今回は食文化ではなく、住文化の見学です。よその日本人のお宅に招かれても、押入の中まで全部見る機会は少ないです。今回は、押入のなかだろうと床下だろうと、全部みせます。
今までビデオなどでみたことのある日本人の住まいの、見えなかった部分の実際を知ってください。わからないところを質問してください」と話しておきました。
冬休みに関西へ旅行していたり、ゼミの旅行がある学生もいるので、集まれたのは、班長リンさん、マンさん、カツさん、チョウエンさん、ママさん留学生フーさんです。
私とペアを組んで2班の担任をして日本語を教えてきたリグン先生をいれて6人が集まりました。
駅前で待ち合わせをして、スーパーで、日本のスーパーで売っているものでこれまで食べて「これなら食べられる」と、思ったものを各自買い出し。海苔巻きとかいなり寿司とか、みかんとか、適当にカートに放り込みます。
姑は、まだかまだかと待ちくたびれたのか、曲がり角のところまで、迎えに出ていました。
玄関で靴を脱ぎ、部屋側にむけて靴をそろえるところから「日本の住文化の学習」をはじめました。
部屋のなかの仏壇や舅の位牌なども紹介し、庶民レベルの仏教文化についても話しました。
「日本の庶民の普段の食事を紹介する」ということで、姑が用意していてくれたのは、おでん、豆腐とわかめのみそ汁、つけものと、お節料理の残りの昆布巻き、黒豆など。
各自が買ってきた焼き鳥、揚げ物などをテーブルにならべて、食べながら、おしゃべり。
そのあとは、台所の床下収納から、階段下収納、和室洋室、トイレおふろから押入まで全部公開しました。
「質問に答えますコーナー」では、「ウォシュレットトイレを単独で買うならいくらくらいするか」とか、「改築にはどれくら費用がかかったか」など、「日本の経済、物価の高さ」に関心が集中しました。
日本では、食品物価が中国に比べて10倍くらい高い、ということは、3ヶ月間の日本生活で実感しているのですが、それ以外の住環境の値段は、買い物をしていないので、まだ実感していません。トイレを借りることはあっても、買うことはありませんから。
何を見ても、「これと同じ物を買うとしたらいくらか」というのは、一番大きな関心事です。
<つづく>
2008/01/11
春庭のニッポニアニッポン語教師日誌>クラス会(9)日本のおばあさんとハカセの卵たち
姑は、今習っている詩吟の、李白の詩などを紹介しました。留学生たちは、中国語で唐詩を朗読し、中国読みでは、脚韻を踏んでいることなどを、姑に説明していました。
「にほんのおばあちゃん」は、留学生たちに故郷のおばあちゃんのように思えたようで、仲良くなっていました。
2階の窓際に出してあるミシン。
姑は改築にあたって、古い家具のほとんどを処分しました。留学生のためのリサイクルバザーなどにも出品したのだそう。
でも、新婚時代の思い出の品である足踏み式ミシンと、小中学校で音楽教師をしていた実姉が使っていた足踏み式オルガンのふたつだけはどうしても捨てらなかった。
古いけれど、ミシンはまだ現役で、雑巾縫いなどに活躍しています。
マンさんは、「ああ、私の故郷でも、母がこれと同じ形のミシンを踏んでいました」と、なつかしそうに言っていました。
「また遊びに来てくださいね」「今日は、楽しかったです」というご挨拶をかわして、お開きになりました。
「日本庶民の家見学会」は、まずは大成功でした。
リグン先生から「ごちそうさまでした」メールをいただきました。
「 とても楽しい一日でした。
日本人の家庭を見物させていただき、肌で日本文化を感じました。
それに、おばあさんも優しくて、とても感じのいいお人でした。
今日のために、いろいろ準備していただいて、誠にありがとうございました。
おばあさんは本当に可愛いです。
もう80歳ですが、話も頭もはきはきしていて、ぜんぜん80歳には見えません。
それに、おばあさん一人にいろいろ日本料理をご馳走していただいて、お礼を伝えてくださいね。 」
姑のおかげで、「日本の生活文化を知る会」は「日本のおばあさん触れあう会」にもなって、留学生たちにもよい一日を過ごしてもらえました
<つづく>