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ぽかぽか春庭「年の功より免許更新」

2021-09-04 00:00:01 | エッセイ、コラム
20210904  
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2021二十一世紀日記秋(2)年の功より免許更新

 9月1日に免許証更新のため、新宿免許更新センターに出かけました。都庁第2庁舎の2階です。

 展望台は、若い人のためのワクチン接種会場になっていました。若い人は、都庁入り口でスマホの画面を出して、予約済みであることを係員に示していました。
 先日、東京都は「予約なしにワクチン接種できる」という渋谷の会場を発表しました。まだ接種済みでない若者が400万人もいるというのに、この会場で一日に摂取できる人数は200人ほど。
 予約なしでもいいというので、大勢がつめかけ長蛇の列で大混乱。って。お役人様は、何を考えて「予約なしにできる」と発表したのか。400万人に対し一日200人接種というのでは、混乱することは小学生の頭でもわかる。こんなお役所によって運営されているワクチン接種。だれかさんが「明かりが見えている」と大見えをきったのは、お笑いぐさでしかない。

 自衛隊大規模接種にネット予約ができ、7月中に2回目接種を終えた高齢者としては、この先のワクチン接種状況、心配です。この先もコロナ重症者は増えていくのでしょう。
 老い先短い身とはいえ、家族の食い扶持背負って働く高齢者春庭、健康でありたいです。
 ワクチン2回接種じゃまだ不十分なので、みなに2回目いきわたったら、3回目を打ったほうがいいというのが気になりますが。

 一方、娘ふたりに孫5人得ている妹の考えは、私と異なります。孫の成長も順調で思い残すこともないので、コロナにかかる確率とワクチン接種副反応で死ぬ確率を計算してみて、ワクチンを接種しないことに決めた、というのです。その覚悟を私は認めます。人の生き死にの選び方は、自由であるべきですから。
 でも、冷たいことを言うようですが、接種する機会があったのに、ワクチン拒否して万が一にもコロナに罹患した人は、病院に治療を求めたりしないでほしい。自宅封鎖し、じっとベッドに横たわって、呼吸困難に耐えるのが自分の命を見つめる本筋。
 これから足りなくなるというエクモは、ほかの人に使わせようね。

 なんてこと考えているうちに、第2庁舎2階、免許更新センターでの高齢者講習終了証明書ほかの書類確認、視力検査、写真撮影とトントンと進みました。
 写真撮影の係員は「はい、これで終わり。それじゃ講習会場に行ってください。そこ出て、右行ったところに講習会場があるから」と言います。あれ?高齢者講習終わった人もまだ講習があるのかと、思いつつ右向いても、会場がよくわかりません。

 庁舎の中をぐるりと一周し、やっと講習会場が見つかりました。しかし、受付の券を出すと「ああ、高齢者講習おわっているんですね。」と言われました。「じゃ、もう講習は必要ないので、入り口左の椅子でまっていてください。免許証を渡します」

 なんのこっちゃ。庁舎一周の歩行は、健康に役立ったと思いましょう。(9月1日の歩数1万歩こえました)。私に「講習を受けろ」と言った係員は、私を高齢者と思わず、若い人だと思ったのだと、好意的に受け取りましょう。
 でもね。私の受付表を見れば、高齢者であることは明記されている。それなのに、機械的に「はい、次は講習を受けて」と言った係員。あれもこれもお役所仕事の見本。
 こういう公務員も、ワクチン予約なし接種を思いついた職員と同じく、人様のことなど何も考えずに、決められたルーティンワークだけをこなして、高い給料もらっているんだろうなあ、と思います。
 「この給金泥棒め」と、はしたないことばをつかってしまって、ごめんあそばせ。

 さて、春庭は、古希すぎた高齢者ですから、いろいろ高齢者問題がでてきます。
 9月1日は、新宿での免許交付のほか、大事な用事がありました。中央線で荻窪駅へ。忘れ物の受取りです。

 8月31日の帰宅時。眼鏡を落としました。春庭とて、顔にかけている眼鏡を落としたらわかります。いくらなんでも。
 7月末に遠近両用メガネを新調したのですが、近くをみるときは、今まで通りメガネをはずして裸眼でみるほうが、細かい文字がよく見える。電車の中でスマホの文字を見ようとして、眼鏡をはずしました。いつものようにバッグにいれた。つもり。

 電車の乗り換え時にバッグの中に眼鏡がないことに気づきましたが、いつものように、家に帰ってバッグの中をじっくり探せば見つかると思って帰宅。
 新聞紙を広げて、バッグの中身を全部出しましたが、ありませんでした。JRの落とし物係に電話したのですが、届いていないと。
 「でも、最後に車両点検して見つかるかもしれないから、明日8時に電話してください」と、言われました。

 翌朝9月1日8時を期して電話。なかなかつながりませんでしたが、ようやくJR落とし物係につながりました。
 「〇駅〇時〇分発の、上り電車うしろから2両目、シルバーシート付近。スワロフスキーというロゴが入った遠近両用めがねを落としました」と、座っていた場所を伝えて調べてもらったら。「荻窪駅で保管しています」よかったあ。でも何で荻窪?

 7月末に、眼鏡屋で「今かけている眼鏡、何年も前に、2万円で買ったの。同じくらいの値段で新調できるなら、新しいのを作りたい」と言ったら、「ええ、できますよ。格安で」と、買う気にさせた。
 それが、保険だなんだとプラスがついて、結局4万円。予算の倍。
 私にしてみれば、めったにない高額買い物なのでした。見つかってほっとしました。

 自分の眼鏡をバッグに入れ損ねて落とすなんて、ぼうっとしていた証拠です。でも、「忘れたことを思い出せるのは、認知症ではない、忘れていることや落とし物したことを思いだせなくなったら、ちょい心配」と、認知症識者は言います。
 今回は近眼の目の前がよく見えないから眼鏡がないことに気づいたけれど、きっと、いろいろなものを、気づかず落としてきたのが、私のこれまでの生活なんでしょう。傘とか、いつのまにかなくなっていたりします。

 次の免許更新は3年後です。次は認知症検査も受けるみたい。夫も同じ年に、10年前に更新した免許が切れるので、高齢者講習を受けなければなりません。私と同じペーパードライバー暦40年の夫。免許返上して「運転経歴証明書」に切り替えようか、と言っています。
 夫が免許更新したいと言ったら、AT車の運転方法を伝授してやろうと思います。えらそーに。あのね、Dはドライブだから前に行くときにレバーを入れる。Rはバックだからね。えーと、Pはなんだったっけ。Play?Perfect?そうだ、パーキング、駐車時だ、、、、なんかあやしいです。

 どうせペーパードライバーですから、運転講習だめだったときは、夫婦とも潔く免許返上
 高齢者の「高齢」は、どんどん積み重なっていくので、できないことも当然でてくる。
 昔は「亀の甲より年の功」って言われたのに、今では「年の功より金の効」。金を持っていないジジババには、孫も寄り付かないそうです。わずかな年金も、孫にたかられるこずかいで消えるとか。
 孫いないバーさんは幸いなり。
 
 いつも指名手配犯みたいに写る免許証の写真。今回は今までで一番ひどい。邪悪な顔。人前には出せません。「次々高齢男性との結婚を繰り返し、保険金かけて殺してしまう後妻業の女」みたいに見える。と申しては、後妻業の女性に悪いですが。

 せめて、若い人といっしょにいて、若さのエネルギーをもらっている写真を人前に出しましょう!「結婚した高齢男性に保険かけて殺す邪悪な後妻業の女」よりはマシに見えると思います。

 夏祭り釣り堀店の営業用に、竜宮城の乙姫コスプレをした学生といっしょに。3人の乙姫と用心棒ふたり。真ん中は、後妻業の、、、、じゃなく、「釣り堀店にみかじめ料とりにきた極悪の」でもなく、竜宮城の河豚です。



<つづく>
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ぽかぽか春庭「免許証書き換え講習会」

2021-09-02 00:00:01 | エッセイ、コラム
20210902   
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2021二十一世紀日記秋(1)免許証書き換え講習会&バスシルバーパス更新

 年をとるといろいろやっておかなきゃならないことが山積みになります。
 春庭もあれこれ飛び回りました。第一番に運転免許証の書き換え講習。これまではゴールド免許10年一度の書き換え時に、警察署で講習(ビデオ)をちょこっと見て、目の検査などしてそれで終わり、写真を撮ってお金払えば更新できたのですが。70歳過ぎての更新は、目の検査のほか、実車運転の講習もあるという。

 さて困った。春庭、自慢じゃないがペーパードライバー歴40年。免許取りたての若いころは実家の車でドライブなどにでかけたこともあるのです。しかし家族「おまえの運転、危なっかしくていつか事故るよ」と言い同乗拒否。ドライブに付き合ってくれたのは、運転を何も知らないアヤオバだけでした。
 結婚してからは夫が「自動運転ができて絶対に事故を起こさず地球を汚さないエネルギーの車ができるまで、我が家は車を持たない」という方針だったし、都内移動なら地下鉄と電車バスで十分間に合ったので、運転する機会ありませんでした。
 ただ、身分証明書かわりに免許証が必要だった、ということで更新を続けてきたのです。

 実車の講習を受けなければならないって、どうするどうする。免許を取ったときマニュアル車だったので、高齢者講習に用いられるというAT車には触ったこともありません。
 インターネットで「AT車の運転方法」というサイトを開き、エンジンのかけ方から復習しました。

 ドキドキしながら自動車学校に講習申し込みをして、8月25日、講習会に出かけました。
 高齢者講習会に集まったのは、男性3人と私。動体視力検査、夜間視力検査など、念入りな視力検査。私の目は近眼で老眼。でも検査結果によると、運転するのに問題のない視力だそう。ビデオの「高齢者運転の注意」などをぼうっと眺め、いよいよ運転講習。

 担当の先生に「ペーパードライバーですし、40年前に免許取ったときはマニュアル車でしたから、AT車運転席に乗るのは初めてです。今後も運転することないと思いますが、免許証返納して運転履歴証明書をもらうのではなく、免許証がほしいのです」と、正直に伝えました。
 講師は、「運転試験じゃないから、大丈夫です」
 2人ずつ乗車しました。

 講師は「直進、5番で一時停止。右折してから6番に入ってS字を抜ける」など、進行を教えてくれるし、「ああ、左折のハンドルもっとゆっくり」など、ダメだしをしてくれます。私は自分の運転する車が動くことすらびっくりの状態、、アクセルなどほとんど踏み込まず、のろのろと自動車学校の中の道を動きました。
 ひとりの実車は15分くらいのものですが、40年ぶりに車を動かした私にはどきどきの時間でした。

 実車のあとは、ふたたび講習室で講師から運転規則の改正になった部分の講義を受け、運転講習受講証明書を交付されました。よかった。
 
 バスの「都内シルバーパス」の更新も必要。こちらは毎年。70歳以上で非課税の人は「千円」で都内バスのパスがもらえます。しかし、ちょこっとでも税金を納めている人は、2万円仕払う。都バスだけでなく、私鉄バスもこのパスにで利用できるので、私は重宝にしていますが、「2万円払っても、1年のうちバスに何回も乗らないから無駄」という友人もいました。
 私は通勤に使うので、更新します。
 
 年をとればとるほど、できることは限られてきますけれど、現役で働けるうちは心身を健康に保って、細く長く働いていこうと思います。

 月に一度病院に薬をもらいにいくと。会計待ちのベンチなどずらりとお年寄りが並んでいます。むろん、私も病身だから病院へ通っているのですが、居並ぶお年寄りの中にいると居心地悪く、いたたまれなくなってしまいます。病院に来ているお年寄りですから当然のこと、ぐったりと元気なく、生気ないお年寄りたち。

 介護1の判定を受けた姑がデイケアセンターに行くのをしぶり、「あんな年寄りばっかりのところに行くの、いやだ」と言っていたときは「そういうあなたも90歳の高齢者」と、心のなかで突っ込みをいれていましたが、自分が「高齢者」になってお年寄りに囲まれた時間を持つと、姑の気持ちがわかってきます。

 若い留学生に囲まれて「センセーセンセー」と頼りにされることにより、若さのエネルギーをもらっているのだと感じます。
 私もできる限りのことを尽くして、留学生が日本語を学んでいけるよう努力し、給与以上の宝物をもらっているのだと、感謝感謝で毎日暮らしていきたいです。

 学生から元気をもらう


<つづく>
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