KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

猛暑戻る

2021年08月26日 | 料理
天気 晴 35℃

昨日から猛暑が戻った。まだ30℃にはなっていない、朝のうちのふわふわの雲。
「戻り梅雨」とは言うけれど「戻り猛暑」という季語はない。要するに厳しい残暑、ということになるとはいえ、立秋のあとの猛暑は「戻り猛暑」にしたら季語に採用されないかしらん?一度涼しさを体感すると猛暑は辛い、と言うが、今の私には関係ない。
午後、歯科通院で一週間ぶりに外へ出られた。猛暑という35℃の空気も体には有難かった。もうそろそろ隔離暮らしも終わりになって良い筈なのに、正式な知らせは何もない。何も情報なくて隔離されているほどイライラすることはないのだが・・文句を言うのは凄いエネルギーが必要なので堪えている。

歯科の帰路、本屋へ寄り、その上の階にある百均の店に寄り、階下のスーパーに寄り・・3時過ぎなのにまだ客の少ないのは猛暑のせいだろう。
もう、ネットスーパーには注文したくない。食材は買わないが、自分で見て買う方が心ゆたかになる気がする。
秋です、シャインマスカットと無花果を買った。葡萄は、最近、少量パックというのを作って売っている。それが結構売れるのだ。値段は高めになっているが、高齢者には有難い。ひと房くらい食べられるわよ、と言われそう・・でも、そうではない高齢者も居るのです。それに、マスカットのひと房は大きいしお高い。


夕方、今日は夕焼けになるのかな、と思い新宿方面の空を見ると、入道雲が少しピンクになっていた。


そういえば、昨日、ぼんやりとクイズ番組を見ていたら積乱雲=入道雲の写真を示して「この雲の別称は?」と2人で勝負の三択クイズ。「雲の塔」「雲の峰」「?」三つ目のでたらめな答は忘れた。この人たちにこんな簡単な問題出す?と思ったら、クイズ名人のお笑いタレントが間違えた。もう一人の中年俳優も。
雲の峰、を知っているのは俳句してる我々くらいなのか、と、何だか寂しくなった。

東京の方角雲の峰聳ゆ KUMI
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増える一方の感染者

2021年08月25日 | 俳句
天気 曇がち

今日もすっきりしない天気で。外はかなり暑いらしいが、相変わらずの隔離の身には関係なし。外へ出たらどんな風景があるかなあ、と考えて写真のファイルを見ていると、あ、もうこんな季節・・ギンナンが葉陰にたくさん色づく季節なのだ。食べられるまでになるのにはほど遠いが。
このギンナン(銀杏)、ぐにゅっとした外側は素手で触れるとかぶれることがある。大人は素手で潰すこともないが、拾いたがりの幼児には危険。若いママたちは知らないので、公園で子供が勝手に拾っていても気にしなかったり。臭いも大変だし、これからの公園は要注意。子供が触れたらすぐに手を洗うこと。

とどまるところのないコロナ感染者の拡大。東京は増え止まったように見えるけれど、毎日3千・4千人という患者が増えているのだから、どんどん在宅患者が増えていき、病院もパンクしていて・・
来月初めに検査に行ったら、私の病気治療なぞ、先延ばしにされるかもしれない。それも困る。最近は「感染経路不明」が増えているという。もっとも、8月になってからは保健所も忙しくて経路の調査など出来なくなっているだろう。急激に増加する前の6月くらいからそんなことを言われていた。ということは、通勤して帰りにスーパーへ寄るだけの真面目な日々を送っているから「感染経路不明」なのか、と誰もが思う。電車やスーパー・コンビニでいつでも誰でも感染してしまう、と思うとぞっとする。

ところが・・「国立国際医療研究センター病院」という所で、入院した「感染経路不明者」何十名かを再度調査してみたら、その多くが飲食に関連していたのだという。職場では真面目に感染防止をしていても、帰路に飲み屋へ寄った、などと保健所や役所には言い難いので「さあ・・感染しそうな行動はしていません」と応えるらしい。
でも、いざ治療の現場でドクターや看護師に問われると事実を話すのだそうだ。やっぱりねえ・・居酒屋の経営者が「酒を飲んだからと感染する訳がない」と怒っていたが、経路不明の多くはやはり・・なのだ。
遊びに行った先でバーベキュー、公園で外飲み・・。
みんながワクチンを打ち終わるまで、仲間と飲むのは我慢しましょうよ。もう、入院も出来ずに苦しむだけですよ。運が悪ければ命もないのですよ。

朝涼や餌のなき窓へ来る雀  KUMI
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生まれた時からスマホがあった

2021年08月24日 | 俳句
天気 曇がち

朝起きて、カーテンを開けたときの空。低い雲の途切れたところの高い空に、鰯雲が見えた。何となく秋めいた雲。鰯雲・鯖雲などは秋の季語になっているものの、本当は一年中出ているとか。

今日も隔離のお籠り。朝食後、少し掃除などしたり、投薬、歯磨き・・結構朝は忙しい。動きが鈍いので食事の支度などなくてもさっさと片付ける、ということが出来なくなった。少し動けばすぐに息切ればかり。
さて、終わったら、スマホのショートメールで下の階のお姉さまへご機嫌を聞くのが、日課になってしまった。彼女の電話はガラケー、なぜかこちらから掛けると留守電になっているか、すぐに切れてしまう。本人にも原因が解らないようだ。
短いメールで無事を確かめ、何か話があれば彼女の方から電話してくる。今日はとくにないようで・・。メールの打ち方は最近になって娘さんに教わったのだそうだ。句読点はないが、とにかく90歳過ぎてからメールを覚えたのだから仕方ないか。スマホが欲しいのだそうだ。「みんなラインをしてるし、写真も送れるらしいし」と、結構意欲はある。孫に勧められているようだ。
教わるにしてもこの隔離生活では、他の人とも会えない。

スマホ当たり前の年代と、スマホを全く知らない年代との格差は大きい。私がスマホを使い始めた6年くらい前には、
「スマホを使えるのですか、凄い!」などと言われ、高齢者は使えないのが当たり前、使う必要もない、と思われていてムッとしものだ。

でも、スマホ時代に生まれた子供は公衆電話の使い方を知らないので、万一の時のために教えるのだそうだ。今日の朝刊の投稿欄に小学生の投稿が載っていた。朝日の朝刊から。7歳だから2年生?

小学生 1〇田〇〇(岐阜県 7)
 「9がつにぼうさいの日があるから、なつやすみにでんわのかけかたをおぼえようか」とおかあさんがいいました。ぼくがうまれるまえ、大きなじしんのあとでは、けいたいでんわがつかえなくて、こまった人がたくさんいたそうです
*****
ということで、投稿者はお母さんと、町の公衆電話の在るところを廻り、電話のかけ方を勉強する。
(〇を)とる、(〇を)いれる、(〇を)おす、と、学校の宿題プリントには書いてあったそうだ。ここのブログへ来る大人はまさか、〇が何かをご存知ない方は居ないと思うけれど・・受話器をとる、コインを入れる、電話番号をおす。

写真は日暮れ近い酔芙蓉。前の住まいのマンション裏の酔芙蓉、今頃は綺麗に咲いているだろう。朝は真っ白に咲いている。この色が、すっかり酔った花の色かもしれない。一日中観察したことはない。

白いうちの写真がなかなか見つからないので、ボケ写真だけれど同じ木の花。多分、昼近い時刻のほんのりピンク。


パラリンピックが始まる。でもおそらく終わるまで見ないかも。助かる命も救えない今の東京で、なぜパラリンピックを?とどうしても意義が解らないので、ひたすら終了の日を待つだけだ。ちなみに私も心臓が器械で動く障害者のはしくれだから、興味がない訳はない。

長寿なら父の家系よ鰯雲  KUMI  
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晩夏の向日葵

2021年08月23日 | 俳句
天気 曇がち

写真は、去年の今頃の公園の向日葵。まさに夏の終わりの、咲いているのに疲れて立っているだけの向日葵。葉っぱを虫に喰われ放題でak。
今日は処暑。最近は暗くなると虫の声も聞こえるようになった。昼間の蝉と交代して秋を告げるような。

疲れますよ、隔離生活は。そもそもが情報不足なので自分の置かれている状況が全く解らない。何がどうなったら隔離から解放されるのかが不明だ。病院へ行くとき以外は部屋から出られないので(私も、どこかに感染者が居ると思うと出たくないし)、文句を言いにも行けない。最初の頃に本社へメールで問い合わせたら、そっくりこちらの責任者へ転送されてしまい、もう本社へは問い合わせの気持が失せた。電話は疲れる。

そして、部屋へ運んでくれるサービスは有難いけれど、うんざりしている紙皿紙コップの食事はいつまで? これが普通の食器だったら、ルームサービスだから有難い。もっとも、訳ありで部屋に運んでもらうと、無論料金はかかる。今は施設の都合なので無料だと思うけれど。
本日の昼食。ご飯に味噌汁。カレイの煮物、揚げ出し豆腐、蓮根のサラダ。「煮魚定食」と思えばまずまずの内容なのだが・・冷たいし食欲は湧かない。
考えた。食器は不要だと思い殆ど家から持ってこなかったが、和菓子とか果物を食べるときに要るかも・・と、愛用の小皿を2枚だけ持ってきた。
汁ものの揚げ出し豆腐は無理だが、好物の蓮根のサラダは小皿に乗せれば少しは美味しくなるかもしれない。(写真の左上)


ささやかな挑戦は成功。こんなことになるのなら、カップやグラスだけでなく小鉢や小さな飯茶碗くらいは持参すれば良かった。収納場所はないけれど、冷蔵庫の奥に入れておけた。
納豆でさえ、紙製容器のまま食べることがなかったのに、今は何もかもが紙製・・大災害の被災者になったと思えば贅沢なグチではある。料理はいつもと同じ味なのだから。

ねこじやらし一本抜いてみたものの  KUMI
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お独り様こそ終活を

2021年08月22日 | 料理
天気 晴

蓮池の終わりの花。8月の写真があまりないのは、この月に命日と病気入院が集中していることも理由になりそうだ。

今日は、5年前に7ヶ月患って亡くなった姉の命日。
その日のブログを再掲します。
*******************
2016年8月29日のブログより

姉の葬儀が26日に終わり、今日が初七日。葬儀のときに初七日法要も一緒におこなったので、今日から普通の暮らしに戻ることにしました。
喪主、などというのは夫に先立たれたときになるもの、と思っていたのに、家族葬ながら私が喪主になってしまいました。もう一人の姉は様々な事情で色々なことに関わる余裕がなかったので、結局は、亡姉の何もかもを背負わされた私にお鉢がまわってきた訳で。

葬儀は、逝った者にとっては人生の終わり。
喪主なぞになってしまった私には、また別の諸々の後始末の始まり。元気な間に終るかしら?という諸々です。
終活を何もしていなかった独身者は、入院中もさんざん私を東奔西走させましたが、今度は、お墓です。実家の菩提寺に入れねばなりません。
高齢で障害者の私には日帰りはちょっときつい距離、でも一泊するほどの距離でもなく・・

そしてちょっとばかり残った資産の相続。亡兄姉には甥姪がたくさん居ます。

ともかく、ひとつのことは終わったので、少しは自分で自分の時間を「管理」出来るようになりました。入院当初から外出不可能で不治と診断され、何ヶ月も続いた病院からの「命終の電話待ち」状態から解放されました。

このブログをお読みのお独りの皆さま、せめて、お金は身内の誰もがすぐに使えるようにしておきましょう。
通帳の場所、暗証番号、離れて住む身内にもすぐ依頼出来るようにしておきましょう。
それがイヤなら、出来るだけ多くの現金を解りやすいところに置いておきましょう。ドロボーなんて滅多に入るものではありませんから。

以上、2016年のブログより
**************


実は、この姉の入院から葬儀から僅かな資産の処分から、すべてを片付けるのに足掛け3年。無論、他の身内に手伝ってもらったものもあるが、大部分を私が担うことになってしまった。6人兄妹の末っ子、残る三歳上の姉は老老介護の身、心臓手術したばかりとはいえ、私の方が自由に動けた。夫もまだ動けたし車の運転はしてもらえたし。
でも・・です。私は疲労困憊。これが終ったら、「お独りさまが元気なうちにしておくこと」という本を執筆しようと思っていたくらいだ。何しろ、80歳を過ぎていたのに何一つとして「死後の準備」をしていなかった。突然倒れた訳ではない、徐々に弱っていった(あとで脳腫瘍と解った)のだから、通帳とキャッシュカードくらいは使えるようにしておいて欲しかった。大金の入った通帳、指紋認証でお金をおろしていたので、姉はカード暗証番号を思い出せなくなっていた。普段使いの、年金しか入っていない通帳だけが、代理人の私におろせる通帳だった。
亡兄姉3人居て、そこに甥姪が何人も居て、相続手続きに、どれだけの時間と労力を使ったことか。

本当に、独身貴族は何もしていなかった。マンションには、50年以上も溜めこんだ荷物や本などが押し込まれたまま。ゴミ屋敷、に近い状態、床はまったく見えなかった。部屋へ人を入れるのを拒んでいた理由が解った。
・・・・・・命日だからと、姉を偲ぶつもりにはとてもなれない。

私はもう、自分の資産らしきものは処分してホームレス状態、終活は終了しております。

新涼や啼いて翔ちたる明け烏  KUMI
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