高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

台北へ、そして帰国

2019-09-03 22:14:38 | 国際交流

8月31日

台南市新化を移動する日。 新幹線の駅にゆくまえに、また別の先住民のイオルというか集落を見学。

なんというか、トレッカーというかハイキング・登山者のお休み処ろのような場所。ここも民族土産が仰々しく売られているわけでもなく、のんびりと憩える居心地のいい空間でした。 ピンプー族(違ったかなあ・・)のある大家族シラヤいち族が暮らしているらしい。 大きな食堂スペースもあり、お昼どきだったので随分とハイカーで賑わっていました。今日は土曜日か???      

台東から高雄経由で、別の社区大学に訪問していた三木師匠と新幹線内で合流して台北へ。 これまでと違い、新宿歌舞伎町のような繁華街にあるなんだか、洒落(過ぎ)たフロントのホテルで最終夜。

りーはん行きつけの? 屋根だけの大きなオープンスペースの居酒屋で三木師匠と三人で旅の打ち上げ。小さい子が鬼ごっこしたり走り回る混沌とした東アジア台湾の蒸し暑い最期の夜でした。 りーはんとは今夜でお別れ。

MRKさんの食事が食べたい。

9月1日

夏風邪にやられて寒気がして、毛布にくるまっての帰国フライトで、3時頃に新千歳空港着。暗くなる頃に黒松内に戻りました。

自分の、自然学校のこれからも考えることができたいい旅でした。 あちこちでお土産頂いて自分で買った物がまったくと言っていいほどなし・・。 台湾の人たちがくださるお土産は大物が多いんだなあ・・。

りーはん、今回もありがとうね。

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暑い・・

2019-09-03 22:00:16 | 国際交流

8月30日

昨夜は屋根を打つ大雨もあったが、朝から快晴の灼熱、33,4℃には気温が上がるが、室内は冷房、その繰り返しで 体調やや不調の夏風邪気味となりました。

昨日のガイドさんに近くの虎頭潭(池)公園を案内してもらう。 今は神殿はないが、日本の神社があったそうだ。御神体を避難させる防空壕があり、鳥居が残っていた。 ところどころに残る日本統治時代の歴史的建造物だ。概して台湾人は親日的で日本に良い感情をもっている。 今、韓国とは過去最も悪い親交状況になってしまっているが、何十年も遡った国交、時代背景を考えないといけないね・・・。

 

公園の入口のベンチにくたびれて座っていたら、突然にまるで、ドラゴンボールの亀仙人のようなお祖父ちゃんが近づいてきて、私の前に立ち話しかけてきた。

「アンタは何も言わなくてもアタシにはわかる。

  アンタは、タバコも飲まぬし、酒も飲まぬ、

    妻を愛して、国を愛しておる」(りーはん訳)

嬉しいやら照れくさいやら・・・、半分は当たっているな。

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ひと講座を担当

2019-09-03 21:11:15 | 国際交流

8月29日

午前中は市街地ガイドの社区大学の生徒さんでもあるおじさんに案内をしてもらいました。日本統治時代に作られた建物を主に見学。 第二次世界大戦では、日本は軍事力を持って台湾を占領、その際は戦闘、つまり戦争も台湾との間にあった・・、統治後は米軍の爆撃もあり大勢の台湾人が亡くなっていたことを、この歳になって知った・・・。  日本人は、そういう近代史をあまりにも学んでいないよな。

午後は再び、新化社区大学へ。この日は中学校の夏休みが終了し新学期が始まり生徒が当校していたのですが、社区大学のスタッフ交流研修をしました。特別公開講座となり、わたしもひとコマを受けもちることになりました。普段は夜学なのですが、特別にひと教室を借りての実施でした。 社区大学のボランティアや一般市民も参加しての20人くらいがお集まりくださいました。

例によっての ぶなの森自然学校の紹介でしたが、大いに関心を持って頂いたようで、経営内容からいろいろと質問もでました。 これだけの講師陣と地域からの参加者がいるのですから、「ぜひとも、自然学校を開催しましょうよ」とアジテーション。 受講後の感想も上々で、「勇気が湧いた、一緒にやってみませんか」と仲間を募るような人も現れて私も嬉しかった。

博物館関係者も含めて、北海道訪問のグループツアーができそうな勢いです。

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新化社区大学

2019-09-03 21:04:00 | 国際交流

8月28日

台東での仕事を終えて、台湾のコミュニティ・カレッジ(社区大学)訪問へ。 三木さんは高雄の旗美社区大学(ここは私と台湾のつながりを深めていった社区大学です)、私はその紹介で台南の新化社区大学へ新幹線で移動しました。

社区大学(Community College)とは、地域づくりと文化教室を合わせたような社会教育活動といったものかな・・。 台湾全土で87社区大学があり、台南市だけでも7つの社区大学があるそうです。新化社区大学は公立中学校を活動場所にしており、事務所も校舎のひと教室を使っていました。 夏休み最後の日でしたが、この日は日中に午後の講座が開かれていました。 木工、伝統弦楽器、革細工、日本語、原発とエネルギー、パン作りの授業を見学。 講師は、たとえば珈琲の講座では街のカフェの亭主が担当したりと地域とのつながりも意識して作っているようです。

ひと講座あたり18回くらいで、登録料が日本円で1000円くらい、ひと講座あたり8000円くらいでしょうか。 一期に70講座、1000人くらいが受講するとのこと。 行政からの運営補助もあるとのことでした。

      

聞くところによると、日本ではいわゆる文化教室は参加者が減ってきて、閉鎖するところも出てきていると聞きます。 ここ台湾では盛んです。地域コミュニティづくりという使命があるところが、日本の商業ベースのものとは違う、また行政だけが主催するのではなくて、地域住民でもある民間NPOが主催するところがこういう地域づくりの活性化に寄与しているのだなと感じました。

 

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ルカイ族集落

2019-09-03 20:09:21 | 国際交流

8月27日

フォーラムを終えて、台湾先住民(台湾では漢字で原住民と称している)は、中国大陸から漢民族の移住者が増える17世紀以前から台湾に住んでいた民族で、台湾が定める中華民国憲法にも「原住民族・Indigenous Taiwanese」とその存在と民族の人権が認められている16民族がおり、彼らのコミュニティーも維持されて言語は公教育として彼らの学校でも学ぶという政策があり、日本より他民族共生がはかれているし、先住民の文化・生活が大切にされていると強く感じました。

今日は、そのひとつルカイ族(これは学者が分類のためにつけた名前で、彼らは自分達をDarumaと読んでいた)の集落を見学に行った。また、台湾ではすでに消滅してしまっている民族を先住民と呼び、現存する少数民族を原住民と表記呼称している。

見学した集落周辺は「イオル」という名称で呼ばれる「衣食住の生活素材が得られる」という伝統的生活空間を今も維持している集落だ。 これはアイヌ集落にも通じる、昔の日本の中山間地の生活概念でも同じだろうが、日本には今はない・・・。 お土産物屋が立ち並ぶような観光地化は感じられないが、民宿や食堂もあり、それなりの観光経済もあるようだった。

なお、アイヌは言語も生活様式も全部が否定され100年以上も日本への同化政策が行われてきたので、失われてしまったことが多すぎる。「世界で一番迫害を受けた先住民族だ」とも言われていることをアイヌ協会の方の話で知った。

20数年ほど前に、アイヌのバッタの踊りを習うワークショップに参加したことがあった。「チェロキー、チェロキー・・・」と歌詞もある踊りだった。 その時、当然のように参加者の和人から質問がでた。「歌詞の意味はなんですか?」と。 指導していたフチ(50代くらいな方でした)の回答は今も忘れられない・・・。

「私たちは、みなさんの祖先に言葉や生活文化を取り上げられ禁止された時間が100年近くもあります。あまりにも長かった。だから、私には、その意味を日本語でお伝えはできません・・・。

でもね・・・、

今、私の娘がアイヌ語の研究をはじめました。 だからね・・、私の孫が、みなさんのお孫さんに、この意味をお伝えできるようになるかもしれません・・・」

涙がでました・・。長い時間の中で生きているひとびと・・・の優しさでした・・・。

 台湾語表記で Ainuは「愛務」であった。

 

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台湾へ

2019-09-03 18:51:38 | 国際交流

8月26日から9月1日まで台湾へ出張してきました。

8月26日

10時半の飛行機なので、8時半に三木さんと新千歳空港集合のために早朝6時前に黒松内を出発。台北行の楽桃航空。初めての航空会社でしたが、ピーチエアでありました。 台北でリーはんと出迎えを受けて、国内線を乗り継いで、台東へ。

今回の出張旅はりーはんが国立台湾史前文化博物館主催のフォーラムをコーディネイトしている台湾の会社との接点から招聘されたものでした。 主題的には「北海道の環境教育の今」というような表記で、地域と博物館、地域と行政、地域と民間という切り口で環境教育的な活動を報告するという趣旨で、参加者は主に博物館関係者が70名ほど集まりましたが、

日本から同行したのが、平取のアイヌ施策の役場のご担当者、アイヌ協会の副理事長、そして平取でアイヌ文化と自然との関わりのフィールド調査をしている三木師匠ですし、台湾先住民の資料収集をしている博物館が主催なので、話の趣は先住民族と自然みたいな流れになり、私がなんとなく毛色が違うなあ感もありました。

三木師匠の立ち位置も鮮明になりました。 アイヌはアイヌ語すらを話すことを禁止する日本の同化政策という迫害を受けました。 だから、たとえば料理の食材としての植物名の発音は残っていたも、それが現代日本語で分類されたどの植物かを同定ことが難しくなったりします。 そこで、植物の分類が何千種もできる三木さんであれば、聞き取りをしながら・・「これではないか?」と推定同定してゆくことができるのです。 自然科学と民族社会学が融合する分野の第一人者であることが明確に。 台湾の博物館関係者も興味津々でした。

 

               

ですが・・、ねおすの活動から展開、そして拠点化解散とネットワーク化、「自然と人、人と人、社会と自然」のつながりづくりをミッションとしている黒松内ぶなの森自然学校の活動は、うちで2年間も働き良くわかっている台湾人のりーはんの軽妙な通訳で、みなさん、関心を持ってくださったようで、mission completeでありました。

 

 

   

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NICE カージフ大チーム帰国

2019-07-16 17:25:04 | 国際交流

7月15日

NICE国際ワークキャンプを通して、英国連邦のウエールズにあるカジフ大学からのボランティア一行が約4週間の滞在を終えて帰国の途につきました。

カジフ地域からの受け入れは今年で4回目かな。10数人の来校もありましたが、今年は人数を絞って(ワゴン車1台で移動できる人数)さらに一度に4週間の長い滞在でした。ちょっとは内部的にゴタゴタもありましたが、素敵な連中でした。このチームで夏の子ども長期村のボラにも突入してもらいたかったです。

夏のチームは今週末より新たに到着ですが、今年は3人だけだったかな・・・。

夏休みの長期滞在ボラが例年より少ないので、目下継続的に募集中です。 1週間くらいは滞在して欲しいです。

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台湾台北市 国立西湖小の卒業旅行

2019-06-25 15:10:43 | 国際交流

6月21-25日

一昨年かな、台湾より環境教育関係の視察団を受け入れた中で参加していた小学校の先生が企画してくれて、卒業生の親子の卒業旅行に黒松内を選んでくれて4泊5日の受け入れをしました。

この学校はどうも国のモデル校(日本の教育大付属のような感じかなあ)で、IQの高い子どもの特別編成クラスの一員らしい。森のガイドでも(日本語・中国語通訳)グループとチコによる英語ガイドグループを作ったら半数以上の子が英語ガイドを選んだのでした。これからしても凄いよね。 先生独自の資金支援(自費を投じてもいるとのこと・・!!)もあって世界中にも旅をして本モノに出合わせているらしい。教育カリキュラムを推進しているこの先生は、独自に教育旅行のプログラムも企画実施していて、卒業生も交えた(台湾は9月新学期)本年度の旅は、このあとにアラスカ北極圏にシロクマを観察にゆくらしい・・・。

 現役の子どもたちひとりひとりの能力をいろいらな面から評価把握し、その子にあった教育をしてゆくとのこと。 ゆわゆる英才教育だな。その現場として、黒松内ぶなの森自然学校を選んでもらい光栄です。

プログラムはいつものように・・、川でいきもの探し、フローティング、海のいきもの探しに飛び込み。森歩き、農家体験でした。 町内の子どもたちとの交流もしました。 さすがコミュニケーション力も高い子達だったので、小さい子が多かった交流も、とても素敵なおねいさん、おにいさん役をしてくれました。

          

 

韓国でもそうでしたが、未来を生きる子どもたちへのさまざまな体験教育活動があります。いったいぜんたい日本にはこういった教育活動はあるのかなあと思うくらいに多様な体験をさせています。

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サンマウル山村高等学校

2019-05-29 17:17:50 | 国際交流

5月29日の宿泊場所は、サンマウル高校でした。ここは中山間集落にあるフリースクールの高校でした。宿舎は集落内の大きな一軒家を二棟借りました。 全寮制で60人ほどの生徒が在籍しているのですが、私たちが利用するために宿泊研修で他へ泊まりかけででかけているとのことでした。 寮といってもいくつもの戸建てが小さな路地に建っており、学校というよりもここ自体が村のようでした。

全体が教室という感じの野外テラスの学習場。

鉄工所並みの道具もありました。

アンケンソン校長によると、設立から20年で10年前にこの土地に建物を構えたとのこと。しかし、ここは政府より補助金を受けているフリースクールなので、構造物・カリキュラムなどが全て自由度が十分にあるわけではないそうですが、畑も田んぼもあり、大きなソラーパネルも設置されていました。できるだけEcoに自給型を目指しているとのこと。 転換・人生・暮らしが大きなテーマ。自然を大切にしたコミュニティの大切さ・自立を伝えたいとのことでした。学費は一般の私立高校と同じプラス寮費だそうです。

なんでも韓国には、旅行学校もそうですが、多様なフリースクールが存在しているらしい。

この日は最終日前夜とあって、ビールもマッコリもたんまりとありました。宿舎に帰っても夜中3時くらいまで話し込んでおりました。

さかなクンの「世界は信じられるかい」の唄歌詞が、すべて「世界」ではなくて、「正解」も含まれていることを知り、その唄の深さに感心したのでありました。

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5/29 今日もDMZを巡礼す。

2019-05-29 16:48:40 | 国際交流

5月29日

昨夜のライブは最後だった。 日本からの参加者のミュージッシャン平魚泳さんが作曲歌う、♫世界は信じられるかな♫は、最高だった。みんなとの大合唱にはまりましたがな。頭の中でリフレインし続けています。

芸術村をバスで出発し小一時間ほどした金浦市の国境付近の小山に登る。この当たりには北からの脅威に備えた城壁がめぐらされていた。時間も限られていたので登頂ならず。(まっ、いずれにしても私は下で待っていましたが・・・)

その後バス移動。山間道を抜けて、水路沿いに鉄条網(針ではなくてカミソリ刃がついているタイプ)フェンスが続く田園のコンクリート農道を5kmほどあるき、昔の高貴な方の邸宅跡の展望台着。ここが今回のウォークの終了地点でした。

     

     

暑かったなあ。

     

舞踏の講師が先についていて、簡単なふりの平和を願う輪踊りをみんなでしました。

 

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