日中市民ネットワークのファンシーが例年、中国から環境教育や自然教育に関わる人達の視察体験ツアーを作って黒松内に来てくれていますが、今回のグループは福祉系施設の経営者や研究者でした。
黒松内で推進中の森林療法プログラムを体験して頂きました。五感を開くアクティビティ体験と森歩きをし、野草茶づくりをしてもらいました。これまでの視察は施設見学に終始していたので、この体験型視察にはご満足してくださったことが、終わりのふりかえりの発言でわかり、よっかたです。
その最後に私もこの視察団の真の目的がわかり、ちょっと遅きになり、分かっていたらもう少しやり様を考えたのになとちょっと残念にもなりました。
現在の中国は若者が多いのですが、高齢社会の到来は近未来に予想できます。日本社会ではすでに高齢者対応は待ったなしの状況になっています。そういった意味では、日本の高齢者対策においてはアジアの先進地らしい・・・。その対処ヒントを見つけにの来日でした。
まだ数日、各地を視察して回るそうですが、ここまでの何日間の日本視察で感じたことは、利用者さんへのサービスが充実しているところで、中国では施設重視感を持ったようです。
同行者におひとりだけ、日本人の福祉サービス関係者がいらっしゃったのですが、私達の活動を体験されて、森林療法というよりは、「森林コミュニティサービス」と称した方がよいのではなかろうかとのアドバイスをもらいました。
人と人との関わりを自然の中で育むことで生活のクオリティがあがり、健康寿命ものびるものだというお説でした。 認知症予防にも良いという研究事例も現れているようなので、改めて私達の活動はこの方向でいいのだと、確信もできました。