高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

150c㎡はどれでしょう?

2019-12-26 14:49:45 | 日記

150c㎡の大きさのものは次のどれでしょうか?

 ①はがき ②切手 ③教科書の表紙 ④教室の広さ  という四択選びの算数の問題が10年くらい前の小学校5年生の算数の全国学力テストで出題されたことがありました・・・、 これはおとなでも意外に??なことがあるのですが、みなさんは大丈夫でしょうか?

結果、正答率は25%くらいで、①から④までまんべんなく回答されて、物議をかもしたことがありました。そして、教室での勉強が実際とつながっていないという結果評価があり、総合的学習の重要性も言われました。

 当時我が家に小学5年生が四人も山村留学で下宿していたのですが、その子達もだれひとり正解をしませんでした。

「うーん、 教科書!!」

「そうなのぉ・・? じゃあ、その教科書の縦横の長さは?」

「えーと・・、 5cmと30cm!!」

「えっ!! 確かに150c㎡だね。 すると、このくらいの幅でこのくらいの長さの教科書かい???」

と、目の前で形をつくり、「これじゃあ、読めないし図だって書き込めないだろ」とこたえると、びっくりしておりました。

AIが話題となり、実際に実用化され始め、私などはスマホの「OK Google!」にびっくりしておりますが、正解が数値的に表現できることがらは実際に機械がやってくれる時代に突入しているので、AIであれば、この問題を間違えることはないでしょう。

そして、近年になり、こんな評価も出てきました。「これは、算数ができないのではなくて、問題が理解できていないのではなか?!?!」

表現理解不足が深刻になっている  結果!!! これはゆゆしき社会問題です。最近の政治家の発言を聞いていても、子どもだけでなく大人にも感染している状況なのかもしれません・・・。

これは、果たして日本だけの問題なのだろうか??  この話題を来校中のシンガポールからの親子ツアーで親御さんに話したら、 うちの子等にも出題してみて、との要望がありました。 で、やってみたところ・・・、

やっぱり、できなかった!!!

これは、世界中、人類全体の傾向なのだろうか?? 書いてあること、言っていることが理解できなければ、みじかなどころか世界平和の実現も無理だなあ・・。

 

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自然遊びのススメ エコツーリズムと地域

2019-12-25 10:42:41 | コラム風味

自分のやりはじめた仕事が、自然体験型と言っていい環境教育活動というものでもあると認識・自己受容してからエコツーリズムという概念に出会った。エコツアーなるものが世界にはあるが、自分がやっていることをそう言い切れなかった。 なので、ネイチャーツアーと称して、「北海道のエコツーリズムを考える会」を北大の小野有五先生等と立ち上げて、エコツアーの概念を勉強始めたのは、2000年くらいだったかな。

その頃に書いたエッセイの再校正・・・

******

 白い息が小雪に絡むような初冬の朝早く札幌をたった。そのまま小雨の降る東京へ。気温一六度。冬着で新宿の雑踏を歩くのは、まだまだ早い。

 「暑い、暑い」と汗だくの私の横で、「寒い、寒い」と言っている男がいた。彼はなんと、厳寒コートと言っていいような、ぶ厚い上着をきているのだ…。彼は日本の南端、気温二六度の西表島(いりおもてじま)からやってきたシーカヤックガイドだ。そのまた横には、名物の焼酎(しょうちゅう)「三岳(みたけ)」を、ごっそり入れた大きなバッグをゴロゴロ転がす屋久島のネイチャーガイドがいた。お上りさん三人でビルの谷間を見上げながら歩いた。

 小人数でゆく自然の旅のガイドをしている私たちは、それぞれの地元の自然の中ではなく、都会の人ごみの中で会うことがこのごろ多い。エコロジーという言葉が定着し、旅にもこの概念を取りこんだエコツーリズムという主義・イズムがあるのだが、まだまだ知られてはいない自然遊びである。どうも私たちは、旅の「業界」からその実践者であると見なされているらしく、事例発表をあちらこちらで求められるようになっているのだ。

 ところがどうもしっくりいかない。それは旅を売る、旅に参加する都会の人たちに「地域の視点」が希薄に感じられるからだ。都会人にとって非日常空間である私たちの地域への旅。ところが、私たちにとってはそこは日常の生活空間なのだ。都会人のためのストレスケアだけでは、エコツアーは成立しない。そのギャップがもどかしい。

 札幌に帰りつき、ピリリと引き締まる冷たい空気はなんとも心地良い。地元に戻ったペンギンのように元気になる。ここは、自分の地域、住みかなのだ。

[発行日]=北海道新聞 2000年11月29日  2025 12 25  第二稿加筆

[見出し] 地域とは 都会人の非日常 高木晴光(自然遊びのすすめ)/北海道

****

そして、20年が経った。 海外からの来訪者も当地には増えた。その旅行者には、我が地の日常圏をツアー資源としてご案内している。海外の人々には日本のローカルでの地域の人々との交流は新鮮でうけているのだが・・、 日本人の来訪者にはなかなかどうように提供できない、集客できないジレンマもある・・。

 

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自然あそびのススメ スノーシュー

2019-12-24 11:29:33 | コラム風味

20年ほど前に朝日新聞や北海道新聞で連続コラムを書かせて頂ける機会があった。その当時の掲載記事や原稿を失っていたのだが、先日、とある記者の方からデーターで残っていた原稿を頂けることになった。 800字という限られた文章だったので、せっかくだから、再度校正しながら自分の感性取り戻しのためにもブログに時折、再掲載してゆこうと思う。

[発行日]=2000年12月6日 道新

[見出し] スノーシュー 深雪の森で 高木晴光(自然遊びのすすめ)/北海道

 バヒュッ、バヒュッ、バヒュッと音をあげながら、深い粉雪をけ散らかして歩き回れる爽快な道具があるのをご存知ですか? 雪が降り始めた十二月の森で使うと最高です。札幌近郊では、中山峠辺りで、毎年、私たちはこの雪遊びを始めます。快晴の日に当たれば、そりゃーもう気分も上々。目の前に広がる雪原に、自分だけが入りこみ、道を刻みつけながら(トレース)歩きます。

 夏場は笹(ささ)や低潅木(かんぼく)が生い茂っている場所も、雪山では思い通りに歩き回れます。人間の好奇心が満たされるような満足感があるのです。というより、見知らぬ新しい場所を占領している…独占欲という本能が喜んでいるのですね。その魅惑の世界にでかけることができる便利な道具の名は、スノーシュー(洋式のかんじき)。

 日本には昔から輪かんじきという木(竹)製の足元に装着する輪っぱがありますが、それよりも大きめの長だ円形型をした道具で、今は軽金属やプラスチックでできていて、長靴に簡単に装着できます。寒さが厳しい冬の初めであれば、ふわふわな粉雪が降り積もっています。身体を没するほどの新雪で、スノーシューをつけていても、膝上まで埋まりますが、粉雪舞い上げて身動きがとれます。大きな樹木やモンスターのような奇怪な雪の造形が見つかれば、バヒュッ、バヒュッ、バヒュッ(空気の層をたくさん含む雪を踏む音)と豪快に一直線に近づくことができます。もちろん、初心者や年配の方でも簡単に操作ができます。

 暖かい部屋にうずくまっていないで、雪の世界をのぞいてください。せっかく雪国に住んでいるのですから。ただし、初心者が山の中へ入るときは、くれぐれも雪崩にご用心。遊びたい人は一緒に遊びましょう。

 (北海道自然体験学校NEOS 高木晴光)

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東京オリンピック

2019-12-23 13:13:39 | 日記

ブルーインパルスは、今も健在なのだな。

先の東京オリンピックは1964年。太平洋戦争終結で、焼け野原になった東京、疲弊破壊された日本の再興と平和の祭典として、あの時は国家国民をあげての大事業でした。東海道新幹線も、中央高速道路もこれに合わせて開通し、大都市東京を世界にアピールする絶好の機会だった。

水泳のショランダー選手、陸上100mのヘイズ選手などのアメリカ人の力に驚愕したなあ・・・。敗戦後の面影は街にはすでになかったけれど(傷痍軍人が国鉄に乗ってはいた、江戸川の鉄橋したにまだバラックがあったかも・・そんな記憶はある)、アメリカのTVドラマ・コンバットやローンレンジャーなどでアメリカという国の強靭さを植え付けられた昭和キッズな子どもだったな。

当時、私は小学4年生だったかな・・。 東京の衛星都市として田園の彼方に東京湾が遠望できた故郷、船橋の浅間(せんげん)神社の境内に登る階段の上から近所の人たちと一緒に このブルーインパルスが大空に描く五輪五色の様子を歓声をあげて見守った思い出があります。

安倍政権は、東日本大震災からの復興をアピールしたい国威高揚の五輪にしたいらしいが、放射能汚染隠しの汚らしい思惑シゲシゲな感もあり、膨大な施設・運営費を計上中だ。先のオリンピックのように後世に意義あるようなインフラ整備ではない。出来上がる新しいたくさんの競技場の維持管理費も膨大に後世に引き継がれる・・・。

個人的には、子どもの頃の高揚感は、生まれそうにもないなあ。

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小川原さん、逝く……

2019-12-23 13:12:16 | 日記

後ろ姿で学ばせて頂いていた大師匠、小川原さんが逝ってしまった。

地域情報誌 Byway後志(しりべし)の企画段階から名だけの編集委員として私は関わらせて頂き、それ以来のお付き合いでした。一昨年でしたが、小樽で両夫婦四人で居酒屋で懇親をしたことがありましたが、それほど深い間からではありませんでした。でも、そのお人柄にふれ、お仕事を知り、もっと身近にお付き合いさせていただきたかったと残念でなりません。

 知っている方々も大勢参列されているはずでしたが、さすがに、たいへんに大きなお葬式でご挨拶した方はおひとりだけで、見つけられませんでした。

お葬式に参列するたびに、嗚呼、人生とはいかに・・と、我が事を振り返れる年頃に私もなれました・・。

合掌・・・。

 

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よいツアーでした。

2019-12-22 10:07:52 | 国際交流

私の思い出にもにもなる、よい受け入れツアーでした。シンガポールから中国系の5家族15人が5泊、自然学校に体験滞在(12/17-22)されました。前後には小樽や登別への観光もありましたが、メインは冬の黒松内体験です。

雪の体験を楽しみに来られましたが、暖冬少雪の冬の始まりで、先週の雪がほんの少しばかり路肩に残っているだけですが、それでも熱帯から来た子等は大喜びでした。

海外からの観光客を増やそうと、いわゆるインバウンド流行りの日本ですが、有名観光地でもない人口3000人未満の小さな黒松内町にある自然学校にも、今年も10組みほどの来訪者があります。 若者のボラ滞在もありますが、ツアーとして来訪先に選んでくださる方々もいます。そのほとんどは、中国や台湾で私が自然体験型環境教育を紹介した講演などで興味関心を持ってくださった方がまとまって来訪するので、そもそも私たちの活動に関心が高いこともあるので、喜んで頂いています。 ちなみにどんな日程で滞在しているかというと・・・、

12/17 17:00 貸切バスで到着 オリエンテーション 校内敷地案内  大人はゲストハウス泊、子どもたちは校舎大部屋泊。これすら大きな体験ですから、最低限守っていただきたい施設利用のお約束ごとの共有。

12/18  町立のビジターセンターであるブナセンターへ。近くの森歩き、木工体験。 町内在住の画家の上田さん宅訪問。(ポストカードだけでなく、原画が売れましたあ)。小さな郵便局で切手購入。

12/19  雪のある広場で雪遊び。 児童放課後活動に合流。 温泉

12/20  ニセコ五色温泉へ。たんと雪のある場所で雪遊び  温泉

12/21    図書館で交流、町内の蕎麦愛好会の指導の元で蕎麦打ち体験。中学生と英語交流、町内移住者の和菓子屋さん訪問 温泉

と、地域交流をメインとしたプログラムを組んでいます。

観光地づくりのための地域ではなくて、地域づくりのための観光がプログラムの基本です。プログラムの仕込みの段階でけっこう緻密な準備(アポ取り調整)が必要なのですが、地域の日本人交流がたくさんできた活動となりました。

参加者の子どもが、「大人になったら、ここで働きたい」とコメントをくれたことが嬉しかったな。

 

 

 

12/18 

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写真

2019-12-21 11:33:15 | 日記
転送
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ニセコで雪まみれ

2019-12-20 23:24:03 | 日記
雪の多いニセコへ
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プレゼン

2019-12-19 20:23:08 | 日記
自分の国を紹介
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雪がなぁいが・・・、

2019-12-17 12:45:09 | 日記

12月に入り10cmほどの積雪が二度ばかりありましたが、その後暖かくなり根雪にはなりませんでした。今日も肌寒いが小雨がぱらついたりしています。 この地へ移住して20年、過去何回か雪がないホワイトクリスマスがあったような記憶があります・・・。

今日から雪を楽しみにしている中華系シンガポール人と中国人5家族15名が5泊6日滞在します。これからも雪の天気予報はなく、ちょっと可愛そうだなあ・・・、雪を求めてニセコへは行く予定ですが・・・。

観光的に言えば外国からのインバウンドに勘定されますが、いわゆる観光旅行ではありません。 地域の方々を招待しての交流会や地域の人に指導してもらう蕎麦打ち体験や町の英会話教室に参加するなど、地域交流がメイン活動です。

観光とは、「その地域のひかりを観る体験する活動」というエコツーリズムの基本理念があります。観光地づくりのための地域ではなくて、地域づくりのための観光を目指しています。

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