ひろ~い敷地内に、今、まり子さんと私しかいません。1週間の体験活動が終了し、さっきまで40人以上がいたのに・・・。長万部からJRに乗る送迎車の見送りは二人だけでした。
朝の雪はやみ、暖かな陽光がさして、すぐに地面が出ています。まぶしいくらいの中で・・・顔を見合わせると・・何か二人だけで気恥ずかしいというか・・ドキドキ・・はしないな・・。 こんなことは、一年で一回あるかないか、前にあったのはいつだか思い出せないです。
周りの 空気がまろやか に感じられます。
子ども達とスタッフ達の1週間の活動で、自然学校の中、校庭全体の空気が子どもたちやスタッフ達のプラスのエネルギーがミキシングされて・・ まろやかに なっているんです。
このゆったりとやさしい空気は、残った者しか・・感じられない・・みんなの置き土産です・・役得だな。 ありがとう。
◆田舎で働き隊の受け入れ事業をやってよかった。
あわただしい帰りの準備や掃除、修了式の合間に、農水省の人材育成派遣事業「田舎で働き隊」でやってきた5人の20歳前後の青年とふりかえりをしました。
「田舎は何もないと思っていたけれど、そうではなかった」「田舎にいると気持ちがクリアになる」「農の大切さがわかった」「人と人が都会に比べて近い」「関わり続けることが大切と知った」「子どもが地域とのつながりづくりの架け橋となることがわかった」
彼らの感想を聞いて・・、今、私がやっている方向性は間違ってはいないと反対に勇気づけられました。 ありがとう。
◆山村留学をやっていてよかった。
卒業式でかけるの顔を真正面で見て、感涙してしまったので、本日はしょうたろうのことを考えないようにしておりました・・・。 男の子の山村留学生は久しぶりでした。 私と父親、私の息子、私と男のスタッフとの関係から、「男は男が育てんといかん」と考えているので、もっとたくさんのことを伝えたかった・・、一緒に時間を過ごしたかった・・・、と思うことしきりです。
元山村留学生の いづ、あいこ、こうどう そして、あかんちが参加してくれました。これまた嬉しかった。受験を終えて参加してくれた面々も数多くいました。コメがやってきました。みんな子どもから大人への道を確実に歩んでいます。その成長を見させてもらって・・・私は・・しあわせもんです。
田舎・・自分が帰ってゆける「いなか(ふるさと)」を持っていない私は、自分でいなかを作るしかないな・・と黒松内に移住したわけですが、しばらくぶりに帰ってくる子ども達に会うと、「いなか」になってきたかなあと思います。すると・・・帰ってくる子達は・・まご か・・・。
するってことは・・・、私達が ほんとの 爺ぃさん、婆さんになるのが、目指す姿で、王道だな。