高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

小さな起業支援

2012-02-27 18:09:01 | プログラム 研修、講演等

小さな起業支援をしています。

一昨年より2年間続けて来た、社会雇用創造事業。内閣府の研修仕事なのですが、私どもがコーディネイトする座学・ワークショップとインターンシップ研修はついに10期生を迎えています。今週はその最終。事業としても最期です。

この事業は全国各地で様々な団体が実施しており、多少のご批判の声も遠巻きに聞こえてきますが、北海道チーム(4社で実施中)は、手前味噌自己評価としてはしっかりとやっています。(税金使っているのだからあたりまえだろ!と言われそうですが)

今回は、語学力、園芸、芸能、ITなどの自己の能力を使って、社会的貢献と事業を重ね合わせようと目指している人達です。 現役の母親もたくさん参加しています。むしろ女性の方が多いです。雇用が不安の世の中になりました。雇われるのではなくて、自分で商店サイズ、ファミリーサイズの仕事を起こす。この意欲は、この2年研修を主催していて高まっていることを痛感しています。

 昨日は過去の修了生で学生さんが中心となった起業を目指しているお三方が開催した学生向けの催事に顔を出して来ました。学生の事業型NPOと学生を出あわせる集まりです。20名程の学生さんが目をキラキラして参加していました。若者・学生の社会的インターンシップを定着させてゆきたいものです。

 仕事の仕方、暮らし方、雇用と雇用されるとの関係も含めて、多様な形態が試行される時代になってきたなという気がします。

 私も今年で58歳になります。高齢社会での生き方、暮らし方、仕事の仕方も含めて、みなさんと考えてゆく機会として、コーディネイトしています。
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日本語の言葉づかいは難しい

2012-02-26 22:18:52 | 日記
言葉遣いは難しい。

歳をとったせいもあるのでしょう。はたまた、フラットな関係をできるだけ大切にしてきた仕事風土もあるのでしょう。若手の言葉遣いが気になります。 

以下の やり取りは20代前半のスタッフと私

① 後輩に対して仕事の進捗状況の照会への回答

ご心配ありがとうございます。 今のところ、問題なく進んでおります。 報告書はざっくり書いています。


② それに対して、私は・・・

日本社会においての日本語の使い方がちょっとちがうなあ。
年長者に対して「ご心配ありがとうございます」は、俺なら許されちゃうけど、言い方、ニュアンスもあるが、一般的にはおかしい。 私が「大丈夫かな」と仕事の出来栄えを責任者として心配しているのだから・・・。

→ たとえば、
「ご心配をかけて恐縮です。今のところ、問題なく進んでおりますので、別途、現状の報告たたき台を添付致します」

「ご心配をお掛けして申し訳ございませんでした。報告が遅くなりましたが、添付させて頂きます」

まあ、これは慣れだから、やっているうちにできるようになる。
間違っているかなんて考えないで、どしどし 私にモノ言ってください。
おかしいなと思うことがあれば、アドバイスします。

君らの世代は、日本社会向けビジネス会話と 国際的なビジネス会話を使い分けられるようになるといい。

③ ②に対しての後輩の回答

「ご指摘をいただき恐縮です。参考にさせていただきます。」

④ ちょっと・・また、カチンとして私のアドバイス --------

この場合は、「ご指摘をいただき恐縮です」は、文頭じゃあないなあ・・。
なんか、かなり対等言葉だなあ・・・。

参考ではないでしょ・・・

ただ、「ご指摘頂き、ありがとうございました。」 

つけるなら・・この後に、「恐縮しております」だなあ・・。

****

と、老婆心ならぬ、老爺心を嫌がれても? 発揮しています。

なあ、YMT、
頑張って、日本風味の言葉づかいもモノにしてね。
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宿泊体験活動

2012-02-25 22:36:38 | 主義・主張
久しぶりに 子ども農山漁村交流プロジェクトといういかめしい施策話題・・。 

 小学5年生を農山漁村で自然体験、生活体験を宿泊型で推進しようという国が推進する施策です。当初は国の予算で相当多くの学校に5日間はモデル実施してゆき、その成果を共有しつつ保護者負担もしていってもらおうという計画でしたが、予算化は、あの仕訳で切り捨てられてしまいました。
 一方では子ども手当が予算化されました。お金の問題もありますが、学校や親御さんの事情としては小学校の修学旅行ですら1泊ですから、長い間、子ども達を学校外へ連れ出す不安もあります。実現にはなかなかハードルが高い事業でもあります。

過去、自然学校では6校ほど3泊4日を実施してきました。それも農山村の小学校の受け入れです。同じ風景であってもいつもと違う場所でいつもと違う人を出会い過ごす体験は子ども達にとって新鮮でいろいろな発や驚きがあります。その体験を自分の地域に持ち帰れば、見慣れた場所でも新しい気づきも生まれます。また、ぶなの森自然学校では「黒板と自然を行ったりきたり」を活動コンセプトにしています。

今日は、留寿都小学校が9月に黒松内で予定する3泊4日の宿泊体験活動の打ち合わせが始まりました。 4年ほど実際にやってきて、やっと学校と打ち合わせをどのようにしていったらいいのか、わかってきました。

素敵な活動を学校と一緒に創りたいです。

子ども手当を1カ月か2カ月分を予算化してもらえれば、全国の小学生に体験してもらえるのになあ・・・。
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雪投げ

2012-02-24 20:30:24 | 日記
 動物小屋の住人は今や、ラビッツ2匹、グレコとブチオしかいません。冬の初めにコケッツ(鶏)がイタチによって全滅させられました。何度か小屋の周りを防護したのですが、かないませんでした。来年はより深くブリキの波板を埋め込んで再度トライし動物達で賑やかにしたいです。山羊達はもう3年前になりますか、遺伝性の法定伝染病を保菌していることがわかり、家畜保健所に引き取られました。発病すると蹄のある仲間に移ります。この地域は牛が飼われているので、その後飼うことを断念しています。

その小屋が雪で埋まりました。正面から屋根を見ていたので50cmほどの積雪かとタカをくくっていたのですが、この屋根は傾斜があることを忘れていました。昨日裏側を覗きこむと、なんと後方は130cm以上になっていました。暖かい日もあり、さらに雪も降っているのでかなり締まって重たい雪です。小屋崩壊の危険ゾーンに入っていました。

腰にコルセットをつけて、私の腰が壊れるか、小屋が壊れるか2日間勝負! といっても持続力が失せているので、3時間ずつ2日間。なんとか除雪完了。

雪かきではありません、雪はねでもありません。スコップで雪をブロックに切り取って放り投げます。雪投げなのですが、元々雪が1.5m位に積もっている上に投げ落とす作業が、徐々に上方へ飛ばす重労働となりました。屋根の掘り出しです。積まれた雪は屋根より高くなり、屋根は底となりました。

達成充実感はありますが、くたびれ果てた。 
作業が終わってもシャキッとしている若いスタッフがまぶしく見えます。


ところで、タカをククルは、鷹?かと思ったら、高を括る、でした。
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毎日にぎやかです。

2012-02-23 17:28:29 | 来訪者
ここのところ、連日の来訪者で自然学校はにぎやかです。

先週半ばから社会起業インターンシップ生が滞在、エコツアー・味噌づくりのお客様が週末は大勢いらっしゃり、月曜日には農村滞在のワークショップを農家・行政・町民の方々と実施、火曜日からは黒小と白小の六年生7人が2泊3日で通学合宿で滞在中。水曜日には黒松内保育園の年長さんが雪遊びに来校すると、その夜は自然農のコメ農家ブルースが来て懇親会。昨夜は 釜石被災地支援で活躍した もんじぃととっくんが滞在・・・。 明日からは40人の大学生が滞在します。

様々な方々がいろいろな使い方で自然学校に滞在、利用してくださいます。
とてもありがたいことです。
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風の中の春

2012-02-23 17:27:22 | 日記
もう40年近くなるのだなあ、私が北海道に移住したのは。19歳で北海道に渡り、学生時代は山登りに明け暮れました。その経験によってアウトドア・野外活動を仕事にすることができました。初めての北海道の冬は寒かった。当時は札幌でも零下10度を下回ることも多く、先頭から下宿への帰り道は髪が凍り、タオルが氷の剣になりました。それから徐々に冬は暖かくなってきたようで、札幌や黒松内での普段の生活ではしばれるような寒さがなくなりました。しかし、今年は久しぶりに寒かった。日中でも寒暖計が零下10度以下の冷凍庫状態の日々が続きました。道央の内陸では20度を下回る地域も続出の冬です。

昔、冬も終わりの頃、山スキーに出かけ寒風の中で凍えていると、道産子の先輩が、「風が暖かくなってきたなあ」とつぶやくのを耳にして、「まだ寒すぎる、いったいどうしてそう感じるのか」といぶかったことがありました。冬の風の温度の違いがわかりませんでした。
風の冷たさの違いがわかるまでに10年はかかったような気がします。風の中に春の暖かさを感じる北国育ちに身体が変わったのです。今では、あの時の先輩の気持ちが分かります。

今日、朝方は零下でしたが、確かに風の暖かさを感じました。風の中に春を感じることができました。なんだか嬉しくなりました。

その風を感じて慌てて、スタッフ全員でビニールハウスの骨組みの掘り出しをしました。これからは雪が溶けそして夜は凍る繰り返しとなり、雪が沈み込む時の圧力が尋常ではなくなります。時には校庭の鉄棒も曲げてしまいます。納屋の屋根の雪下ろしもしました。

汗ばんだ身体を吹き抜けてゆく風が心地良いと、初めて感じた、冬の終わりです。
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森のようちえん・・雪の中

2012-02-22 18:10:27 | プログラム 子ども

黒松内保育園の年長さん活動、本年度「第6回目の森のようちえん」は先月続いて、森ならぬ「雪のようちえん」。

校庭に作ったトンネルや雪洞もある雪の迷路で遊びました。迷路の中で大人対子どものかくれんぼや鬼ごっこ。新しい遊びは東屋からのジャンプ台。ちょっとは躊躇するかと思いましたが、意外にも子ども達はまったく物おじせずに2m位の高さから雪の中に次々と飛び込みました。日頃から外遊びをしていることが分かります。

逃げたり、隠れたり、逃げる、見つける、捕まえる。子ども時代にはこういった基本動作をたくさん遊びながらすることが大切です。逃げ通せた、捕まえたというちょっとした体験も成功体験となります。やったぁ!と自己肯定感が育まれます。

ちょっとくらい雪で冷たくなったっても、顔に雪があたったって大丈夫。そんな子ども達のパワーを私ももらいました。 最後は格闘。向かって来る子ども達を掴んでは投げ、剥がしては倒しの乱闘。 今回は時間が短かったのでバテズに勝ち続けました。

と・・、成功達成感に浸り、年寄りの自己肯定感を高めた私でした。
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チェルノブイリ・ハートの上映会

2012-02-21 22:15:27 | お知らせ
映画「チェルノブイリ・ハート」上映会と小野有五北大教授の講演「脱原発社会に向けて・・私達にできること」を行います。
泊原発を抱える北海道後志地区で連続上映が行われます。その一連の上映会の黒松内会場のご案内です。

日時 2012年3月21日(水) 開場18時、開演 18時半から
場所 黒松内町総合町民センター 2階研修室
チケット価格 500円  高校生以下は無料

1986年4月26日 チェルノブイリ原子力発電所に起こった重大事故は、当時生まれた子どもにたくさんの災いを及ぼしました。心臓に穴があいた生まれつき重度の疾患を持つ子ども達を、アメリカ人の女性ドキュメンタリー作家がベルラーシ共和国を訪れ、今なお局所的な放射性物質の高濃度汚染地域に住み続ける住民、放射能汚染による人体被害の治療現場、小児病棟、入寺院の実態に迫るドキュメント映画。 第76回アカデミー賞でドキュメンタリー短編賞を受賞。 監督・プロデュース:マリアン・デレオ

映画上映後には小野教授による講演があります。
原発に電力を頼る社会でいいのか・・、それを考えるためにも、チェルノブイリの事故後に後遺症に苦しむ子ども達の事実を私達は知っておくことは大切だと思います。原発にエネルギーを頼る社会について考える機会となることを願い上映会を開催します。

チケットの販売 黒松内ぶなの森自然学校、マザーネイチャー

主催  チェルノブイリ・ハート上映実行委員会 黒松内事務局
後援  北海道新聞社、黒松内町教育委員会、NPO法人ねおす
問い合わせ  黒松内ぶなの森自然学校 0136-77-2012  高木、大崎
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農村・農泊体験をすすめるにあたって。

2012-02-21 12:15:08 | 自然学校の日常
黒松内町宿泊体験交流協議会の研修会を自然学校で実施。
農村・農泊でどのようにして子ども達を受け入れたらいいだろうかを参加者と一緒に考えてゆくワークショップ。丸山博子さんをファシリテーター(進行役)にお迎えして、農家、役場(産業振興課、教育委員会)、町内住民、自然学校スタッフ、合計10数名で3時間ほど過ごしました。

自己紹介のあとに、ます、①農村・農泊で子ども達に伝えたいことのカード出しをしました。キーワードがたくさんでました。

作物・種子の姿、農作業機の動作(なかなか良くできている機械)、作業の大変さ、協働・協同作業、牛の不思議さ、作業の危険、食と農のつながり、自然の中で生きていること、共に生きること、採りたてのおいしさ、収穫までのプロセス、土や水の大切さ・・・

その後、②実施してゆく上での課題についての意見交換
受け入れ農家が少ない、受け入れ企画側(自然学校)がもっと農業について知る、町の対外的な窓口が複数になっておりわかりにくい・連携しにくい、学校の予算がない、小学生の受け入れは手間がかかる

お互いの立場を越えて、子ども達に何をつたえるか・・、受け入れやその課題についての意見交換が、会議室の中のようにかしこまらず出来ました。 これも丸山さんの絶妙な進行のおかげです。

課題はわかっている、共有もできる・・・、その解決の方向も実はわかっている・・・

あとは行動を起こすだけなのだ・・・

ともわかっている・・
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エコツアー

2012-02-21 11:48:36 | プログラム ガイド
120218-19

久しぶりに黒松内ぶなの森自然学校主催のエコツアーの2日間。若手ディレクターFUTTAを中心に1年目、2年目のスタッフがNEOS設立以来のコアなお客様11名をお迎えしました。 私を育ててくださったもう15年来のお付き合いの会員さん達です。MDRさんとMYMさんのお二人は前後泊も入れて4日間、冬の自然学校に滞在して頂いています。

一日目は、スノーシューの散策と赤井川地区で始まっているカフェやチーズ工房の見学訪問・・、私は札幌での会議を終えてから夜の懇親会から合流。一緒に大雪山縦走、本州への登山キャラバン、ネパールのトレッキングにもご一緒させて頂いた方もいます。同窓会のような雰囲気となり夜が更けてゆきました。 私よりお姉さんの年代の方々です。皆さんと出会えたからこそ、今のねおすがあります。 しかし、みなさんとツアーに行くことがめっきり減ってしまった。 ねおす自体が主催ツアーが減っています・・・。

二日目は味噌づくり。近所の農家HTKの母さんに登場を願い講師になって頂きました。若手ディレクターとして良くやっていました・・。まあ合格でしょう。

が・・・、材料、仕込み、オプションの料金設定、進行方法のコツにはもうちょっと介入しておけばよかったと反省。ねおす・自然学校ツーリズムのエキスは継続・バトンタッチされていますが、その具体的な表現、手法、インタープリテーションは、これから経験を積んでゆけば、どんどんと良くなってゆくでしょう。プログラムを企画実施する基礎力はあるから、あとは経験あるのみ。

 お客様と出会い、プログラムを進行することでエコツアーを実施する力がつきます。 お客様をお相手するプログラムを増やさないことには若手のスキルアップもかなわぬな。

みなさん、ありがとうございました。
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