高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

新NPO趣意書

2016-02-16 14:29:49 | いろいろシゴト

NPOねおすを発展的解散するので、我が身の置きどころも再度明確にしなければなりませぬ。 黒松内ぶなの森自然学校は運営協議会方式の任意団体であり、これまでNPOねおすと委託関係を結んで職員を派遣するという形態をとっていました。 その本体ねおすがなくなってしますので、新たに仕組みを作り直さねばなりません。いろいろ思案しておりましたが、やはり運営母体としてNPOがあった方がいいだろうという線に考えが落ち着きました。 新NPOの名称はまだしっくりとしておりませんが、とりあえずカタチから入らないと次に考えが前に進まないたちなので、仮称「NPO法人くろす野外計画社 」としました。設立趣意書をしたためました。

NPO法人くろす野外計画社設立趣意書 

 私たちはいま、未来に向かって解決しなければならない、たくさんの問題を抱えています。中でも環境問題は地球規模的な大きな課題であります。しかし、地域に根ざした活動を展開してゆくと、環境問題のみならず、社会福祉、地域振興、活力ある社会を形成するために若い人材の育成、グローバル社会における国際交流など、さまざまな社会課題が複合的に絡み合っていることに気づかされました。そして、「自然と人、人と人、社会と自然」の繋がりづくりを使命とするとき、地域の特性に着目しながら各地で事業責任を持った独自な活動を展開すべきであるという考え方に到達しました。

本NPOの源流となる北海道自然体験学校NEOSは、1992年に子どもの自然体験活動、大人の自然講座や登山を中心に自然体験型環境教育の実践を旗印に設立されました。その後、「交流と学び≒エコツーリム」を実践することでNPO法設立と同時に全国でも先頭を切ってNPO法人化し「ねおす」となりました。以後、20数年をかけ、この活動は自然体験活動をベースとした地域づくりや人材育成へと広がりを見せ,北海道の各地に自然学校の設立を行ってきました。

私たちは、『限られた自然』と人間社会が共存できるシステムの創造が、持続可能な地球社会の実現につながるものだと考えています。そして、そのシステムは「自主自律できる個性ある・専門性ある小集団・コミュニティ」を数多く創出させ、それらのネットワーキングを緻密に進めることで「社会の真のセイフティネット」を育むことができると考えています。

 

その結果として、東川町、苫小牧市、登別市、七飯町等に「個性ある地域活動を展開する自然学校コミュニティ」を複数創業独立させ、各地に人材を輩出してきました。各地域の経営の自主自律性を育む方針を取り、NPOねおすは、2016年度より、いち組織ではなく、「自主自律する個性ある集団」による連携体へと発展的解散をすることになりました。

 

 人は価値観や行動様式が異なる非常に『多様な存在』であり、複雑な利害関係をもちながら社会を形づくっています。この人が他の生物の存在も考慮しながら、共生できる社会を構築するためには、まず人自身が、その立場、考え、暮らし方が異なる他のあらゆる人々(世代間、地域間、職業間等)の相互理解を促進してゆく必要があります。つまり、お互いに一緒に時を過ごす場をつくり、情報や考え方を交換し、自らの価値観の見直し作業を行いながら、これまでの生活様式(暮らし方)の変革を継続的に模索して行くことが、今の世の中に求められていると考えています。

 

 ここ黒松内町での活動現場でも同様であり、これまでの黒松内ぶなの森自然学校の事業を土台としNPOねおすの理念を継承しつつ、黒松内・寿都の自然豊かな北海道の大地を次世代にバトンリレーすべく、関わる人材を育成し自らの仕事と生活を生み持続可能な地域社会に貢献できる事業型小集団(コミュニティ)として、特定非営利活動法人くろす野外計画社を設立致します。

 

注釈) 「くろす」は、黒松内と寿都地域という語呂合わせと、さまざまな価値・活動をcross(十字継手、交差十字路)するという思いを込めています。

 

2016年2月吉日

特定非営利活動法人 クロス野外計画社

                                                             設立代表者  高木晴光

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寒暖

2016-02-15 16:00:49 | 短歌

二日間、暖気が入り小雨模様でした。 校庭の東家の屋根の積雪が半分くらいになり、作ったイグルーも溶解しています。 そして、うってかわって今日は、気温が下がっています。

 

デドックす、糖尿病境界対策のために藤波式のソフト断食しはじめました。1食ずつ抜くのを3日間、4日目は2食抜いて、5日目は3食断食。

果たして三日坊主のあたしにできるでしょうか。本日二日目。

 

黒松内事業を新しいNPOでカバーしようと、趣意書と事業コンセプトマップづくりに精力を傾けておりますが、集中力が切れると薪ストーブのそばにすぐ座っちゃっています・・・。

寒暖に 雪は溶け凍て、我ストーブの前で背中丸める  ちゃんちゃん

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2月12日(金)のつぶやき

2016-02-13 05:31:37 | 日記

本日も夕方の防災無線のチャイムが鳴ってしまった。こうして月日は過ぎる。


週末は大荒れね。皆さん、ご注意を。

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高齢者は適当な時に死ぬ義務がある。

2016-02-11 17:23:36 | 日記

作家の曽根綾子さんが、産経新聞や週刊ポストに記事で発言した


「高齢者は適当な時に死ぬ義務がある」という発言が物議をかもし出しています。 たまたま、私は現在、高齢者社会をテーマにした社会派推理小説とでもジャンル分けされるのかなあ・・そんな小説を読んでいます。年金支給が75歳以上となり、国債も破綻、高齢者の雇用労働環境を整えないと生きて行けない年寄りが増える、それにより、若者の働き雇用環境が悪化してくるという社会を描いています。 年寄りも若者も行きにくくなる時代の話です。 なにやら想像だけのフィクションではないような気もしつつ興味深く読んでいます。

「死ぬ義務がある」とは、大作家とは思えないような、安易な言葉づかいだなと思います。しかし、実は真実をついているのかもしれないので、物議をかもしだしているんでしょう。 年金生活者よりも賃金が低い若者は数多く実在しているでしょう。 定年は60であっても専門性や経験を持って嘱託継続雇用もすでに実行されている世の中です。コンビニにも年配スタッフが増えています。 若者の雇用現場が圧迫されてくるのも事実でしょうね・・・・。

年寄りは、「死ぬ義務がある」というのはセンセーショナルすぎるいい方ですが、自分で自分の仕事のリタイアを決める必要はあるでしょう。しかし、無一文では無理だな・・・・。 そんな不安定な社会にほんとうに突入しているなあ。

そんな中で、私の友人でお役人さんで定年を迎えた方がいます。彼は職務とは関係なく中国語会話を現役時代から勉強していて、かつ、日本語教師の資格を取りました。それを持って、定年後に週2,3回の日本語学校の先生をしています。なんとまあ、素敵な大転換であります。

「少ない収入で、暮らしてゆける社会」・・・・。これが課題だよなあ。

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廃校利活用

2016-02-08 10:58:45 | いろいろシゴト

2月5-7日は熊本県阿蘇市波野へ行ってきました。 都市農山村交流機構(通称まちむら機構)が主催する廃校活用セミナーの九州大会で、元小学校を利活用した「なみの高原やすらぎ交流館が会場でした。 九州一円を中心に70名ほどが集まるセミナーでした。 各地の廃校利用の事例紹介、九州内での事例、 地域おこし協力隊が担当している廃校利用活動など。 そして、熊大の徳野先生による講義でした。

黒松内ぶなの森自然学校も廃校利用であり、その事例を私も報告させて頂きましたが、それよりもなにも・・・、各地の積極的な地域と関わりをもった事例の方が私にとっても良い刺激となりました。 中山間地域でもある我が黒松内町も2000年当初は3700人だった人口が、今年2016年度中には3000人を切ってしまうかとの急速な少子高齢化を進んでいます。 この地にあと10年、20年と住み暮らしてゆけるか・・は、私自身にとっても切実な問題となってきています。

ぶなの森自然学校も NPOねおすの組織改変に伴って、変化させねばならぬ2016年です。 己の生き方暮らし方も照らし合わせつつ、変化変容させてゆかないことには、持続可能でなくなってしまうなあ・・・・。

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4Hクラブの取材

2016-02-04 11:53:47 | いろいろシゴト

地域情報誌 Bayway後志の記事取材のため、自然学校が立地する黒松内町作開地域の元酪農家のお年寄りに集まって頂き、農村青年運動である4H倶楽部が盛んな頃のお話をして頂きました。 

4Hクラブは、今現在も日本各地にあるようですが、ここ黒松内では4Hクラブという名称の農業青年会はなくなりました。 

将来の日本の農業を支える20~30代前半の若い農業者が中心となって組織され、農業経営をしていくうえでの身近な課題の解決方法を検討したり、より良い技術を検討するためのプロジェクト活動を中心に、消費者や他クラブとの交流、地域ボランティア活動を行っているのが、4Hクラブ(農業青年クラブ)です。

同クラブは、現在、日本全国に約850クラブ、約1万3千人のクラブ員が、それぞれの活動を通じて、若手農業者の刺激となりつつ、“日本や世界で貢献できる農業者”となることを目指しています。

4Hとは、農業の改良と生活の改善に役立つ腕(Hands)を磨き、科学的に物を考えることのできる頭(Head)の訓練をし、誠実で友情に富む心(Heart)を培い、楽しく暮らし、元気で働くための健康(Health)を増進するという、同クラブの4つの信条の頭文字を総称したものです。

黒松内作開くもっとも盛んな頃は戦後まもない頃で、畑作だけでは冷害を乗り越えて安定農業活動ができないということで、酪農業の導入を本格的に始めるきっかけとなった青年活動でした。 冷涼な気候なため度重なる冷害に苦しんでいた頃に、それでも畑作商品作物に変えて、畑に牧草を植えて酪農を実施することは、当時の先達からは大きな反対がありました。 飼料や牧草を作付できないので、搾乳牛を増やすに増やせない、そんなジレンマがある若手営農者への発酵飼料・サイレージの生産普及を進めたのが、サイロの建設でした。 大型のサイロではなくて、手作りの小型サイロを地域の若者が力を合わせて次々と建設をしました。 そして、牧草ではくて、周辺に自生しているドンガイ(オオイタドリ)を裁断してサイロに詰めて発酵させるという技術を農業改良普及所と共に開発したのが、作開地区の農家の長男坊達でした。  皆さんは、すでに80代に達しています。

三浦さん、岡部さん、田村さん方にお集まり頂き、当時のお話を聞くことになりました。9軒の農家の長男坊達が集まり、合計11基のサイロを2,3年の間に建築。 各農家ともに2,3頭の乳牛を増やし、その乳質も高めることができました。 農林水産大臣賞2回、北海タイムス農業賞も受賞するなど、その小型サイロ建設事業は、全国的にも大きく評価されたのでした。

貧しい時代のことでしたが、「あの頃は楽しかった」という思いで話に花が咲きました。 同じ時代を協力し合って生きてきた80代のお年寄り達の御話は、当時に時空を越えて「共感」を呼ぶようで、お話を聞いていても、豊かな時間がすぎていたことをひしひしを感じることができました。

私は60代となり、次の年よりの域に達しつつありますが、地域の同世代の方々との共有体験がまったくと言っていいほどにありませんから、あと10年、20年、みなさんのように寄り集まって昔話に花を咲かすことはできない・・・、地域における共感性が薄いと思うと、便利な世の中に生きているとは言え、皆さんをとてもうらやましくもあります。

 

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2月3日(水)のつぶやき

2016-02-04 05:32:56 | 日記
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雪少なし

2016-02-03 10:25:26 | 日記

例年に比べて半分位の積雪量でしょうか? 寒い日は続いていますが、ここ道南は少雪傾向です。 恒例の雪どけクイズは3月からですが、それまでにあとどのくらい積もるでしょうか・・・・・。 これからが酷寒の季節であります。

先日の東京出張で風邪をひき、そのまま不調な毎日が続いています。 体調を崩すとなかなか回復しないのは年のせい・・・???

 

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不可解なり。

2016-02-01 10:21:44 | 日記
内閣支持率が、昨年12月に比べて、49.4%から53.7%に上昇。なんで、こうなるの?
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