高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

2012年の十代ニュース その1

2012-12-31 04:18:37 | コラム風味

 ついに12月31日となってしまった・・・。
 手帳を見ないで、徒然に思い出すままに今年のできごとを 書き出しました。

① 3.11の1周忌ボランティアツアー 
 なかなか進まない被災地の復興。今年はボランティアセンター長を斉藤学として、私自身の関わり方は下支えとしました。7月までは月に1回は現地に赴きながらも、「いったい、私にこれから何ができるのだ?」という悶々とした感が続きました。

 9月に下川のNPO、奈須氏の話を聞く機会がありました。その中で「3.11以降のミッションの見直し」という言葉を聞き、自分の中に「次」を整理しないでいることに気づかされ、ハッとしました。そのおかげで、やっと次の段階への心の整理ができました。 

 三陸で起こっていること、福島で今も起こっていることは、日本の未来の縮図でもあることを改めて感じました。今回は自然の猛威が人間社会に壊滅的打撃を与えました。しかし、そこで立ち上がろうとしている人々がいます。人間の持つパワーを見て、感じてきました。

 現地で地元の柏崎、伊藤のふたりと「三陸ひとつなぎ自然学校」を軌道に乗せる直接支援をするのも方法でしょう。しかし、私が釜石に住み暮らすことにはならない。10月になって、やっとその立ち位置を改めて確認することができました。だから、私がやるべきことは、彼らに間接的に届けることができるパワーの提供だ。 私自身が、私の目の前にある課題に対して、四苦八苦しながらも進めて行く様を見せ、伝えてゆくことだと、やっと腑に落ちました。 

 11月に釜石にて実施したCONEリーダー(自然体験活動指導者)養成研修会、九州に一緒に行った視察研修はは、次の支援局面のひとつの節目であった。

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今年の10大ニュース その2

2012-12-31 04:17:04 | コラム風味
今年は、海外への出張を3回しました。 アジアの勢い、アジアの若者にたくさん出会いました。
アメリカばかりを向いている日本ですが、日本は今こそ、アジアとの交流をたくさん起こしてゆかねばならないと強く思った一年でした。 特に中国とはマスコミと政府誘導のような排中感情を醸造することだけであってはならない。 そして、お隣の台湾、韓国とも、私ができる範囲であってもNPO・民間交流をつくってゆこうと考えを新たにしています。

ねおす活動の目標のひとつであった「国際交流」は、私個人のミッションに来年は高めてゆきたいな。

② 3月 韓国の希望製作所・HOPE財団への訪問
 一昨年、韓国の田舎における市民活動・社会起業のフォーラムに参加し、その勢いに、20から30代の若者が社会をひっぱる原動力としてたくさん登場しているのに驚いた。ぜひ、ねおすの若手を連れてゆきたいと考えたが、昨年は被災地支援に明け暮れた。

 1年おいて、ねおすの30代理事・事務局スタッフ(荒井、上田、斉藤、山口)と一緒に韓国のNPOシンクタンクやファンドを訪問することができた。

③ 10月 台湾・実践大学・旗山社区大学での講演、少数民族の水害被災地への訪問
  6年あまり、黒松内ぶなの森自然学校と交流がある両団体の招きで高雄周辺を訪問、講演と視察。
自然学校(狩猟学校)や地域ガイド・ツーリズムが急速に起こりつつあると感じた。しかし、その手法はまだまだ途上であるとも感じた。2014年から半年間や他大学からの実習生の受け入れを打診された。

 来年は台湾でツーリズム関係のセミナーを開催したい。

④  12月 中国の自然教育フォーラムでの講演、成都と北京
 日中市民ネット@東京と山水自然保護中心・北京大学@中国との連携事業へ、JICAの支援を受けて日本の自然学校を紹介する目的のプロジェクトに参画することになり、成都と北京で開催された「自然教育」の初の全国フォーラムに参加した。台頭する中国の市民ネットワークを体感できた。

 日本では中国脅威論的な報道ばかりだが、市民活動が限られた社会の中で確実に育ちつつあり、自らをNGOと称するNPOが力をつけてきていることを実感できた。来年度から2年間、中国に自然学校を作るプロジェクトに参画する。
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今年の10大ニュース その3

2012-12-31 04:14:24 | コラム風味
今年は、被災地以外の国内の訪問地域は少なかったが、どこでも有意義な刺激を受けることができた。

⑤ 12月 九州への視察旅行 
  九州はツーリズムの仕組みづくりでは、地域づくりを土台にしながら北海道よりずっと先進地となっている。長崎・小値賀アイランドツーリズムは、来島者の観光、学校、エコツアーを受け入れる窓口を一本化し、民泊、漁業者、地域商店、観光船などの島内連携を作り上げている。
、熊本・美里は、NPOをホールディングスと称して、廃校舎利用の自然学校、町内公共施設の指定管理、高齢者へのインターネットサービスなど地域経営に取り組んでいる。
 鹿児島・くすの木自然館は、錦江湾が国立公園に編入されるのを機会に、地域住民を巻き込みながら国立公園の利活用に取り組んでいる。ねおす若手理事・事務局(荒井、上田、斉藤)、三陸ひとつなぎ自然学校(伊藤、柏崎)と訪問視察した。

 黒松内ぶなの森自然学校のエコビレッジ化構想が事実上頓挫しているので、来年からは地域内のネットワーキングを試みながら再度トライしてゆきたい。

  京都では10月に自然学校・自然エネルギーフォーラムに参加。北海道ではなかなか・まだまだ同志はいないが、家庭や小さな地域サイズでのマイクロ自然エネルギーの取り組み事例がたくさん始まっていることを実感できた。 来年度は、北海道でなんとか、身近な自然エネルギーへの関心喚起ができるような、きっかけを生みたい。
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今年の10大ニュース その4

2012-12-31 04:09:48 | コラム風味
⑥ ネイチャーワゴン3Gプロジェクト(北海道自然健康倶楽部)試行中

 精神科の植苗病院に月1回、自然療法と称して(病院では森林療法)アウトドアな時間の出前を継続し、ノウハウを積み重ねている。古い車を改造して専用車にすることへも着手。

 森のようちえん、難病の子ども達へのお出かけ、出前プログラム
 月5万円ビジネスのモデルのひとつとして、来年も続けるよ。
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今年の10大ニュース その5

2012-12-31 04:08:46 | 日記
⑦ 椎間板ヘルニアになる
  夏の子ども長期体験村にて腰を痛め、ついに第3と第4の椎間板ヘルニアと診断される。9月から11月はたいへんだった。 もう、ガイドはできないんじゃあないかと悲観的にもなった。
 年末に、正しく診察説明してくださる腰椎専門医に出会って、やっと回復基調を実感できるようになって来た。

   
⑧ 10月・京都で長男・北斗、12月・札幌で長女・友葉と差しで飲み語る。 久しぶりだったな。
  孫の そらも順調に成長中。次女夫婦も円満そうですし、農家の義理の息子も稲作に精を出して豊作で良かった。 まりこさんとは、まあ多少の喧嘩しつつも一応順調か。

⑨ NPOねおす理事長継続を表明する。
来期からの理事長、つまり還暦までの2年は継続することを理事会で表明した。2013・14年度を若手理事の経営力のアップ、そして、私自身の黒松内ライフ・コミュニティづくりへ移行期と位置づけてゆくことを明確にした。

⑩ やっとインターネット元年か。
黒松内でも光がつながり、無線LANが事務所でも家でも設置された。Skype会議も年末に
実施。やっとインターネットの能力を活用できるようになった・・?かな。携帯電話もスマートフォンにしました。
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今年の10大ニュース おまけ

2012-12-31 04:05:49 | コラム風味
おまけ

⑪ 12月 衆議院選の自民大勝・・・微妙な挫折感味わう。

 泊原発廃炉訴訟の原告団に入る、自然学校の自然エネルギーへの関心喚起のための全国ネットワークづくり、ブログやFacebookなどで脱原発社会へのアッピール等、を自分ができる範囲で行ってきた。

 しかし、民主党政権は2030年までに原発ゼロ社会を目指すと公約したが、その見直しを事実上の公約とした自民党が衆議院選挙にて圧倒的な大勝。国民の4割は選挙権を放棄している。あとの6割で行われる選挙。有権者数の1/4を獲得できれば、国の運営を左右できることが今回も判明した。 年末の株価上昇、円安基調の経済情勢好転??に自民歓迎の世論だが。 結局、膨大な国債発行、土木建設型の旧態然の景気対策であり、改めて新自由資本主義を押し進めることになり、日本社会は膨大な借金を背負いつつ、疲弊してゆくだろう。

 だからこそ、改めて、小さなコミュニティ創造と小さなコミュニティ間のネットワーキングを使命として、人と人が関わり合える社会のセイフティネットを形成してゆきたい。それを自然体験という手法を使ってやってゆこうと強く思う。
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漢字学習

2012-12-30 15:37:34 | コラム風味

 小学5年生の漢字学習にたまにお付き合いするがあるのですが、考えさせられる場面があります。

 例えば・・、
 「木の芽」は書けるのですが・・、 「春には木々が□ばえる。」  の□が書けない。

 「りえきをあげる」は、漢字で書けるのですが、「利益」が何かわからない。

 同様に、「せいかつをいとなむ」も書けるが、意味を説明できない。

 「かざかみにたつ」もかけるが、その反対言葉がわからないし、風上も風下も その位置がわからない。

 「けわしい山」も、同じ・・・
 私 「険しい山って どういう山なんだろうね?」
 R 「う~~ん・・?  木がはえている」


・・・これはいったいどういうことなのか?

漢字学習がテストのための暗記学習になっているのですね。
意味を一緒に覚えていない、生活で体感していないということだと思います。
読書をしていない、教科書に出てくる語彙だけになっている・・・。

身近にいる大人が ときどき質問をして、わからなければ説明してあげること。
感情的表現、状態の表現を意識して使って、子どもと話をする。

こういうことが大切だと思う、師走も押し迫る・・・昨今です。
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社会関係性資本の整備

2012-12-30 13:03:33 | 主義・主張

 1週間、福島から滞在していた、方丈舎のスタッフ・子ども達が帰りました。2泊3日、北海道の子ども達とも交流ができました。
お天気は 見事な厳寒、マイナス10度を下回る日もありましたが、みんな、元気に外遊びもしました。

 福島の野外の放射線量が高い地域では、子ども達は今も外遊びができません。 福島第一原発は壊れたままです。 もう一度、大きな揺れがあれば、倒壊する危険性もありながら・・・、あれから1年10か月もたってしまうと、多くの人々の心の中から「原子力発電」の危険性に対する心配が消えてゆこうとしています。

 一般の新聞、TV報道ではあえて、事故収束の工事?のしないのでしょうか・・・。 インターネット上の情報では、作業員も不足してきているとも聞こえてきます。廃炉への工程報道がしっかりとなされ、国民が監視してゆかないと、うむやむにされてゆくことが数多くあるように思います。

 選挙は、来年の参議院選に移ります。自民政権は手堅く進めるでしょう。  選挙は国民の半分程が投票しただけでした。 そして、有権者数の1/4ほどを固めれば、 ほんの僅かの差で大きく民意が決まってしまうことを、私たちは、もう何度も経験しました。 株価が上がり、輸出に有利な円安が進み、なんとなく経済に明るい兆しが見えてきたと国民が喜び・・・そのまま参議院選でも自民大賞となるのでしょうか・・・。

 日本は変化できる大きな機会を 大きな変化の道筋をつれぬまま 来た道の延長を再び歩き始めてしまった感があります。

 多大な国債を発行して経済再建する先のビジョンはどこになるのか・・・。 膨大なコンクリート建設の公共事業がスタートします。
 もちろん、これまで投下し老朽化したインフラの再整備は必要でしょう・・。 しかし、その先にあるのは人口が3千万、4千万減る人口減社会です。 今、目の前にお金をばらまくような再インフラ整備ではダメでしょう。

 小さな社会コミュニティづくり・・・。たくさんの新たなコミュニティが、必要です。

 それはインターネットを介在していい、地縁だけのコミュニティでなくていいと思います。 コンクリートの社会資本整備だけない、社会関係性資本づくり・・・・・。  来年は、少しずつでも、一歩ずつでも、それを進めてゆきたい。
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釜石から

2012-12-30 12:50:34 | 日記

 釜石のジョイと伊藤さんからお歳暮が届きました。 釜石のお母さん達が地元の野菜を使って作った漬物などの詰め合わせセットです。

 こういう品物が届くとちょっとホッとします。

 しかし、2年目の冬も被災者は仮設住宅で過ごしています。 永住のための公営住宅はまだまだ建設予定地もわずかしか決まっていません。
 政権は変わりましたが、被災地が新しいコミュニティを取り戻す、作り直してゆくためにはまだまだ時間がかかります。

 私たちのサポートは来年も続きますが、地元の人達が立ち上がってゆくのをいかにお手伝いしてゆくか・・・、局面は緩やかながらもすでに大きく曲がっています。
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Skype会議

2012-12-27 19:04:39 | 日記

若手スタッフがskype会議を始めたので、オッサン・ねおオッサン連でも初のスカイプ会議をしました。

黒松内は、光など使えるようにならないとあきらめていたのですが、やっと昨年、使えるようになり一気にインターネット環境が世界に追い付きました。 最初は照れ臭いかと思いましたが、なんてことがない すぐに慣れました。

メールでやりとりするとすぐに 3日も4日も、1週間もたってしまいますが、この会議を効率的に使えば、時間をかけて遠くに集合しなくても、各自の仕事の合間に会議が、黒松内、東川、苫小牧、札幌と結んで・・、当たり前ですができました。
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