久しぶりに学校で授業をしてきました。黒松内中学校の三年生です。一連の環境教育授業のゲスト講師です。 ブナ里セミナーと題された活動の目標は、「環境問題を町規模で考えてみよう」です。
黒松内中学校は、環境省のエコ改修というモデル事業で校舎の改修をしました。生徒たちは住環境と校舎周辺環境という観点からこれまで学習をして来たようですが、そこから範囲を広げて町のスケールで 環境に良い?アクションプランをたてようという授業です。
そこで・・・そもそも環境とは? なんだべ? と 問いかけました。
まずは、環境のことを考える前に・・環境を感じ取るためのトレーニングから始めました。
見えないものを 想像して見る力
ほんとは見えるだけど、よく見る力 が必要なんだよと話してから・・・
その① 木の葉から考える 環境・・・
小さな形の異なる葉っぱ(幼葉)を押し葉にしたカードを生徒たちにたくさん見せて、いったい何種類あるか推測させる。 そして、その葉っぱが数週間でどのくらい大きくなるか考えさせてから・・実物を見せる。
遠くからみたら同じようでも みんな違う。同じ木でも違う。時間がたつとまた違う・・・を実感してもらう。
その② マクロに想像する
君の住所は? と質問してから・・ 宇宙規模で住所を考える。すると・・・
大宇宙銀河星雲太陽系地球アジア日本国北海道寿都郡黒松内町字南作開76
環境って「つながる 関係している状態なんだよね」
その③ ミクロに想像する
その地域にいる「君」は、骨格と内臓からできている。また内臓は細胞や血液でできている。赤血球や白血球もいる、さまざまな菌も同居している。 そのまたミクロ化すると、原子・・素粒子・・・
その④ 般若心経 のご紹介・・・
色即是空・・・ 形あるものはつまり形が無いのだぞ・・・おーちょっと あやしくなってきたけど・・
その⑤ 君の 20代前の子孫は何人いるか? つまり、ひぃばあさんとひぃじいさんは合計8人だけど、その17代前のご先祖様は何人か?
などなど・・・ 空間的な視野 を広げる 時間的な視野 を広げる 話を展開したのでした。
たたき台として企画されたアクションプランをさらに視野を広げて「つながり」あるものになればいいな・・と願って授業を終了。
みなさん、けっこう聴いていたようで、私も手ごたえを感じておりました。