高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

同じ構造だ!!

2020-09-28 13:23:41 | 震災支援・脱原発・環境問題

北海道新幹線の函館から札幌への伸長工事がいたるところで始まっている。あちらこちらでそのトンネル工事が行われているのですが、元鉱山地区も多く、当たり前のように有害物質が事前に予想されたように出土している。ここ黒松内町の内浦トンネル工区でも、斜坑をちょっと掘っただけで、ヒ素が基準値以上に検出された。 事前にJR建設工事機構と協定を結んでいるのだが、行政区域内のトンネル残土は、当該地内に残土置きをすることになっており、その工法も含めて地元に安全性が説明されて搬入も始まっていたが、わずか数ヶ月での有害物質検出なのだ。

機構では、残土置きの工法を再検討、対策を立てて地元(議会)説明が行わることになっているのだが、 原発絡みの放射性廃棄物処分と同じで、その安全性が機構から一方的に説明されて、いわば強権にて地元はいいなりになるしかないのである。 我々としては、国策である新幹線工事そのものを止めることはとうてい不可能であるので、現在の河川近くの残土置き場を止めて、より内陸に移すことをせめて要望してゆきたいと考えている。

しかし、すでに町とJRとの協定は結ばれており、それすらもそう簡単にゆかぬことだろうということはわかっているが・・、しっかりとした反対表明を地元住民としてはしてゆかねばならぬ!!

まだまだ、有害物質がいかなる環境に影響を与えるものなのか、未来にわたってほんとうに安全なのかは、「安心」できない。 そして、このことを知るにつけ・・、わかったことは・・。

この残土置き場の管理は2年間はJR機構が責任を持つが、それ以降は町有地でもあるので、地元自治体がその管理を行うことになっているというのだ!! つまり、未来に起こるかもしれない事態への対処責任は地元にあるということなのだ!! なんという理不尽なことなのだ!! 東北新幹線工区では未来もJRが責任を持つという協定もあると聞いた・・。 なんでまた、知らぬうちにこんな協定が結ばれていたのか、驚きを禁じえない!!!

放射性廃棄物処分場は、国の施設になるので地元には固定資産税が手当し続けられ、地方交付金が優遇されるという、数万歩譲ってのメリットはあるが、それすらもない。 地元の土地から出てきた土壌は地元の所有物なのだ!!

新幹線が通じたところで、近くの駅は長万部となる。私だけにとってみれば、東京への出張は飛行機より便利になるかもしれないが、もうそんな出張もなくなっているがね・・。 在来線の黒松内を通る長万部ー小樽線は、札幌伸長後は、廃線の方向であるし、これによって観光需要や交流人口が増えるとは到底思えない・・。 むしろ、札幌に出るにも新幹線利用でより高額出費になるだろうし・・・、 なんらメリットは地域としてはないだろう。

結局のところは、原発問題といっしょで、地方過疎地をさらに過疎地化してゆくことになるだろう。

沖縄も原発立地地域、放射性廃棄物処理場の問題も国策であり、地方無視の同じ構造だあ!!!

せめてもの抵抗で、有害残土問題についてのJR機構説明ではない、我々としての安心安全を考える学習会を10月10日に開催し、流域を守る会を発足するしかないな!!

 

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アイヌと鮭

2020-09-26 10:59:43 | 震災支援・脱原発・環境問題

自由学校「遊」が主催するアイヌと鮭のZoom学習会に参加した。

国立のアイヌ共生空間と銘打ったウポポイが白老に誕生したが、アイヌと和人の関係を詳しく伝えてはいない。我々和人祖先が、もともと住んでいたアイヌ民族から土地を奪い、言葉や文化風習も同化させようとしてきた歴史を解説はしているとは思えない。 きれいごとにアイヌの自然信仰を展示して観光施設としている気がしてならない。

鮭はアイヌにとってはなくてはならぬカムイであるが、和人はアイヌに相談もなく漁業権を勝手に設定し、鮭を獲ることを違法としてしまった・・。 ひとつの国を治めるにはひとつの法体系が必要なことも必要だろう。しかし、先住権というものを言葉のうえでは認めたが、実際には民族の伝統、風習、生活を踏まえたものではない。 諸外国では少数民族の権利を具体的に行使できる実法律が存在している。

口先ばかりの 民族共生・多様性を唱う法律だけであってはならない。

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夏はゆく

2020-09-23 11:59:42 | 日記
何が忙しいわけではないのですが、しばらくブログ書きをご無沙汰してしまいました。Facebookはスマホからできるのでこまめにアップしているのですが、ブログはちょっとは落ち着いて書きたいので事務所のパソコンから書いていますが、あまり座っていないのだな・・・。 なんだか気持ちだけはなぜか急いているのですが、日々だらだらと無駄にすごしている感じだなあ・・と、毎日反省はしているのですが・・。
 
夏の終わりになると、家の前の草場の中から薄紫色の花が立ちます。いつものことなのですが、いつものようにハッと息を呑むような可憐な美しさが夏の終わりを知らせます。
 
9/19日 初の試みのウォークリングを開催しました。
 例年はこの秋の連休に「太平洋から日本海へ40Kmウォーク」を開催し大勢の参加者がいたのですが、準備がたいへん、ボランティアが集まらない、まるまる終日(朝4時半起床、最終到着終了が夜10時くらいまでかかる一大イベントのせいか??)なので、スタッフも力尽きたというか、趣向を大変更しました。コロナご時世ということもあり、小人数10人募集という形で、それであればprogram管理のしやすい、めったにやらないサイクリングを組み合わせて ウォークリングとしゃれてみました。 黒松内道の駅から黒松内町で整備しているフットパスを15kmほどあるき、町営東山スキー場ロッジ前まで歩き、そこから自転車で日本海寿都の浜中海岸まで自転車で移動しました。 自転車に乗り換えて一時雨にもうたれましたが、総じて秋晴れの中、10時発で15時頃にはゴールできました。自転車は原則持ち込みという参加者の手間はありますが、日帰りもできる一日プログラムとしては成功でした。 ただ、やはり自転車走行もあるので大人数ではできないなあ・・・。
 
9月20-21日
函館の硬式野球の中学生チームが練習試合前に合宿滞在。 黒松内球場で練習予定でしたが、グランドコンディションが悪くて使用できず。 自然学校の体育館も元小学校ですから、小さくで十分な練習はできなかったようですが、コーチ(監督?)のご要望で 薪割り体験をしました。 我々が子ども時代の漫画でありTVアニメにもなった「巨人の星」の主人公・投手 星飛雄馬のライバル打者 左門豊作は、薪割りで打法を開眼したのではなかったかな。 体格の良い中学生の斧振りは迫力がありました。 その一打に他のメンバーは集中して応援、チームワークづくりにもよかったかもね。
 
中には斧を足元からサイドに振り上げ背中後ろまで持ってゆき、遠心力を最大に使って振り落とす強者もいました。これは体幹がしっかりできていないと、斧の軌道をコントロールできない大技なんだけどね。 凄いね!!


9月21-22日
キャンプ場の予約サイトなっぷというものに登録したところ、自然学校のキャンプ場に予約が入り始め、週末はほぼ埋まっています。 コロナは収束はしていませんが、こうやって、なんだかんだと 来訪者が戻ってきていて、嬉しい限りです。



 
 
 
 
 
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核ゴミ最終処分場反対!!

2020-09-12 07:15:10 | 震災支援・脱原発・環境問題

突然に寿都町が名乗りをあげた高レベル放射性廃棄物最終処分場の立地文献調査への応募問題!!

国は核リサイクル工程が完成されたあかつきには、その廃棄物(ウランやプロトニウムを分離したもの)の最終処分地を探しています。とはいえ、リサイクル処理工場ができあがってもいない、そのリサイクル燃料を燃やす新型原発も開発できていない状況ですから、国のいう最終処分廃棄物はまだこの世に存在していないわけなのですが・・・、トイレのない開発と揶揄されている中で開発を続けるためにも最終処分場に筋道を立てておかねば開発予算もつかなくなりかねない状況なのです。 国はこの地震多発、地殻プレートの接点にある列島のどこかに地下300mの保管場を作ることが法律の立て付けで決まっているのです。 最終廃棄物でなくても、原発の使用済み燃料やこれから始まる福島原発廃炉による高レベル放射性廃棄物も大量にでてくるわけですから、それらの処分場に変わるということもあり得るわけです。それは全国から集まるということになります。

反対すると、かならず「では、すでにある使用済み燃料やこれから廃炉ででてくる高レベル廃棄物はどう処理するのだ、だれかがどこかで受け入れなければならないだろう!」と一見正論、元をただせば矛盾だらけのことを声だかに叫ぶ輩もいます。 現寿都町長も調査受け入れで20億年、続く調査で合計数十億円が交付される、それを地域振興に使うと言うものの、深いところでは、政治家としてのこの核ゴミ問題に一石を投じようという なんていうか使命感のようなものを持っているようなので、ややこしい!!

私はこう思うのです。

第一にもうこれ以上、危険な原子力発電は即刻中止。使用済み各燃料をこれ以上は増やさない。各燃料リサイクル開発も当然中止。原発エネルギーミックスなる政策ではなくて、自然エネルギーや水素エネルギーなどの開発に全力をあげる。

使用済み燃料や今後でてくる廃炉原発の廃棄物は、基本、現原発立地自自体で、半地下程度の陸上保管を厳重に行い、むこう何万年も国から保管料交付(といっても、税金や電気料金に上乗せされて国民が負担することにはなるが・・)を受ける。 ということしか解決の筋道はないと考えています。

我が町に処分場はいらないと、心情的な不安から反対の声をあげた人たちも、この問題は「原子力発電の国の施策そのものに直結しているのだ!!」に気づき始めています。 こんな重大な問題はいち町村の首長が決定左右するような問題ではありませんが、 決定してしまえば、沖縄問題のように首長、知事が反対をしても止めることができないような状況になることは 明らかです!!!

 

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日々精進なのだが……、

2020-09-09 10:47:39 | 日記

北海道にも残暑が、あったのかと思うくらいな30度近い暑さが続いています。 元スタッフだったTZMの御両親が訪ねてくださいました。 こうして繋がりを持ち続けることができるのは、たいへん嬉しく幸せなことです。




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